硫黄岳 (みどり池入口から往復)
- GPS
- 08:00
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,400m
- 下り
- 1,396m
コースタイム
- 山行
- 6:39
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 7:59
天候 | 小雪のち曇りのち晴れ 樹林帯は無風・微風 森林限界より上は強風 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・駐車場には積雪や凍結はなかったが、途中の道路には凍結あり。滑り止め必須。特にR141から松原湖方面は凍結箇所多い。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・駐車場-みどり池:積雪は、標高の低いところはほぼなくて砂利道や夏道の登山道を歩くが、標高の上昇と共に徐々に積雪は増えていく。今日の状態であればこの区間はアイゼン要らないと思う。林道区間は所々結氷していて、その上に薄く雪が積もっているため、遠目に見ると雪と氷の区別が付かず、不用意に氷の上に乗ると全くグリップせずに滑るので要注意。 ・みどり池-本沢温泉:みどり池からの場合、しばらく平坦地を歩いた後に少し標高を下げ林道のように整備された道に出る。道に出れば本沢温泉まではすぐ。この区間も今日の様子であればアイゼンは要らなかった。 ・本沢温泉-夏沢峠:積雪は多く、特に2300メートル付近よりは露岩もないのでアイゼン歩行もし易かった。既に何人もの登山者が歩いた後だったので、積雪は多かったがラッセルの必要はなかった。 ・夏沢峠-硫黄岳:峠付近はまだ樹林帯で風を凌げたが、その上に出ると強風が吹いていて、時折体が飛ばされそうなほどの風が吹くことも。気温も低いので完全冬山の装備が必要。風が強いためか、積雪は多くない箇所がほとんどだったが、吹き溜まりには注意が必要。 |
写真
感想
硫黄岳はこれまで夏に何度か歩いたことがあったが、冬はもちろんなかった。例年であればこの時期は難しそうだが、小雪であることを逆手にとって出掛けてきた。
6時ちょうど頃にみどり池入口の駐車場に到着。先客が2台あるがいずれもひとけがないので上で泊まっているようだった。まだあたりは真っ暗だしライトを点けて歩く気もなかったのでのんびり支度して6:30前に出発。外の気温はマイナス7℃と寒いが、この時期のこの標高ならこの程度だろう。駐車場には雪はなく、歩き始めてもしばらくは砂利の林道を歩くが直に雪が出てくる。林道をショートカットするように登山道が付けられているので忠実に登山道のほうを歩く。林道も登山道も所々結氷していて、その上に薄く氷が乗っているものだから堪らない。間違えて氷の上に足を置くと面白いように滑る。まだあたりは暗いので慎重に見極めながら先を急ぐ。標高が低いところは氷が多かったが徐々にそれもなくなりしらびそ小屋に着く頃にはすっかり雪道に。ここで小休止。夏に歩いた経験では、この後平坦なところがあり、そこではアイゼンは要らないだろうと思われたのでここでは付けず。案の定、積雪は増えたもののアイゼンが必要と思われるようなところはなかった。本沢温泉まで残り半分くらいの距離になると下りの登山道が現れる。しばらく下り林道に至り本沢温泉に到着。ここまでが案外長く単調だが致し方ない。行動中は暑いくらいだが休憩中はやはり寒く、ここで先を見越してアイゼンを付けるがインナーグローブを付けたままでも指先がかじかんだ。ここより上は積雪は更に増えいよいよ雪山っぽくなってきた。ジグザグの登山道で標高を稼ぎ夏沢峠に到着。ここでも小休止のみで先に進むが、峠を出てしばらくすると樹林帯が途切れて強風が吹き付けるようになる。冬用のハードシェルを着込んでいるので風は凌げるが、顔が冷たくて痛い。凍傷になるのもいやなので早々にバラクラバを付ける。すると吐く息でサングラスが曇り、曇りが即凍って前がよく見えない状態に。ゴーグルを持参しなかったのを悔やんだが、周りにいた登山者を見るといずれも裸眼というか、ゴーグルでも曇ってしまうらしく、結局何も付けていない人が見られた。とは言えこの強風の中では目も開けていられないため、見えないサングラスをかけたままでよろよろしながら進む。天気曇りで元々良くない視界が凍ったサングラスで更に悪化した。それでもいくつかのケルンを通過し、最後に硫黄岳山頂の標識を何とか発見し写真に収めたあとはすぐに下山開始。視界がなく風が強い中での長居は無用と考えた。しかし見えない中では下りも難儀だった。幸いに風上を背にして顔に直接風が当たらないようになったので、凍って使い物にならなくなったサングラスは外し、裸眼で強風域を抜ける。山影に入るとそれまで飛ばされるほどに吹いていた風もピタッと止み、視界も得られるようになった。夏沢峠で小休止した際に少し食べただけで、いい加減お腹も空いてきたが、こんな中途半端なところでは休憩もできないのでとにかく峠まで下ってしまう。峠についてザックを降ろし見てみるとザックが真っ白。山頂付近では特に雪が降っていたわけではないが、冷たい風に吹かれて体もザックも真っ白になってしまったようだ。夏沢峠から下山せずに天狗岳方面に縦走すれば充実した山行になるのは分かっていたが、今日の強風の中を快適に歩く装備がないので断念し、元来た道を戻ることに。風がないだけで何と楽なことかと思った。帰りも本沢温泉までアイゼンを付け、それ以降はつぼ足歩き。早朝にカチコチの氷で難儀した林道は、午後になってもやはりカチコチなので滑らないように慎重に歩くしかなかった。出発から約8時間かけてようやく駐車場に戻る。積雪期に硫黄岳に行くことがあれば、次回こそは好天を狙いたい。
はじめまして。
私の仕業です。
気付いてくれてありがとうございます。
こんばんは、はじめまして。
ENJOYは下山中の休憩時に偶然見つけました。
もしこれがHELPとかだったらちょっと怖いですが。
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