茶臼岳&上河内岳・・茶臼小屋泊で冬季初登頂
- GPS
- 33:31
- 距離
- 25.4km
- 登り
- 2,795m
- 下り
- 2,800m
コースタイム
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 8:17
天候 | 1日目:晴れ 2日目:曇りのち晴れ 上河内岳山頂−11℃で稜線上は体感風速20m級の強風 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
畑薙までのアクセス道に積雪や凍結はありませんでした |
コース状況/ 危険箇所等 |
沼平ゲート前の登山指導所に登山・下山届けのポストあり 標高1900m付近まで登山道に雪は全く無い状態・・浮石がやたら多く、大量の落ち葉の吹き溜まりなどもあってやや歩きにくかった印象ですが、注意して歩けば問題ない程度 標高2千m付近から雪道となりましたが、トレースあって茶臼小屋まではアイゼン不要でした 茶臼小屋〜茶臼岳、〜上河内岳もトレースがあってルーファイの問題なし・・但し、稜線上はハンパない風だったので、風を受ける側の凍傷等は要注意でした(ヤセ尾根や岩雪ミックス等の危険箇所は無し) 冬季一部開放されている茶臼小屋泊・・本日宿泊者は9名で、まだ7〜8名はOKでした 水場は、最初の吊橋手前の水場(写真5)以外は凍結していました・・ウソッコ沢や横窪沢からは水が取れます(自分は1泊くらいだと、結構時間がかかる水作りの手間を省くために、凍結に注意して担ぎ上げます) |
写真
感想
今回の成人の日連休は、「冬型が強まる」との予報が出ていて、中部山岳の高山帯は南の方ほど好天が期待されます。そこで、南ア南部の2山・上河内岳と茶臼岳の冬季登頂を目指すことにしました。
畑薙(沼平ゲート)を入山口とした両山へのコースは、冬季も開放されている無人小屋が3つもあり、コース上にヤセ尾根や岩雪ミックスなどの危険箇所も無くて比較的安全に登れるとのこと。上河内岳の標高は2800m超あり、自分のレベルでは十分に厳冬期アルプスの雪山気分を味わえそうな山々です。
但し、無人小屋泊の冬装備は重量が少々嵩み、アプローチの標高差も大きくて体力勝負は覚悟しなくてはなりません。追い風として今冬は雪が異常に少ない感じで、それを逆手にとってチャレンジすることにしました。
実際、年末に訪れた南ア北部の北沢峠と同様に、標高2千m付近まで殆ど雪が無い状態。雪道となってからも連休トレース(年末年始から降雪が無いのかも)があってアイゼン不要、ほぼ計画タイムで茶臼小屋に到着できました。
初日は小屋から程近い茶臼岳を目指します。
小屋でアイゼンをつけて稜線上に出ると風速20m以上はあろうかという強風の洗礼。期待した“聖ドカーン!”の展望は雲がかかっていて残念でしたが、小屋から近いこともあって茶臼岳冬季初登頂を果たせました。
宿泊した茶臼小屋では、山岳ガイドの山田哲哉氏が主宰する風の谷のパーティーの方々と同宿。ご好意に甘えて宴席にも加えてもらいました。山が本当に好きな方々との山話はとても楽しく、山田氏の豊富な経験に裏打ちされた含蓄のあるお話も大変参考になりました。
そして2日目はメインの上河内岳を目指します。
変な姿勢で寝ていたためか、寝起きから腰に違和感があり、足の置き方がマズかったりするとグギっと来る感じ。そのため足の出し方・置き方をいつもに増して慎重に歩きます。稜線上に出ると前日同様の強風が吹きつけてきて、風を受ける側の凍傷にも用心しつつ進みました。
腰が悪化するようなら即撤退でしたが何とかもってくれ、何より連休トレースにも助けられて無事上河内岳登頂。山頂は2日間の風MAXでしたが、聖〜赤石〜悪沢のBIG3千M峰大展望には大満足でした。
アプローチが長く、逆に言えば歩きごたえも十分満足。できたら山中2泊してタップリと厳冬期アルプスを楽しみたいコースだと思います。
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