八ヶ岳、阿弥陀岳北西稜&摩利支天大滝
- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.3km
- 登り
- 1,526m
- 下り
- 1,522m
コースタイム
【D2】
阿弥陀岳北西稜付近の登山道(1:50)第1岩壁(4:00)阿弥陀岳(1:00)行者小屋
(合計6:50)
【D3】
摩利子天沢出合(1:00)摩利子天大滝
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※南沢〜行者小屋まで積雪がないため、沢が凍結しており転倒注意 ※阿弥陀北西稜の細いリッジ通過は、強風時特に滑落注意 |
写真
装備
個人装備 |
阿弥陀北西稜:<br />Wアイスアックスを携行したが
ピッケル等1本で良い<br />カム(フィンガー大)2〜3個必要(核心部で1個使用)<br />アイスフック2個
携行したが未使用<br />ピトン不要
|
---|---|
共同装備 |
テント3人用(3シーズン
モンベル)<br />Wザイル60m×2本
|
感想
2016_0109-10
八ヶ岳、阿弥陀岳北西稜登攀&摩利子天沢登攀
★概要
札幌から出張中の473号もこの三連休が終われば
茨城県での仕事も大詰め、2月初旬には札幌へ帰る予定
ならば!
3人での山を大いに楽しむことにした
自分が一番行きたかった阿弥陀岳北西稜を登攀
おまけ最高の夕焼けを見れて感動!
翌日は隣の摩利子天大滝登攀とした
摩利子天沢大滝は、発達途中で上部が細く、しかも落ち口の氷も薄かったので
自分たちのレベルでは無理と判断し、更に沢を登って登山道から見えた
上部の氷瀑を捜索
発見し登ってきた
初登ではないだろうが、気象条件を考慮すれば久しぶりに登られ
た滝だろうと推測する
★チーム「コブラ」
473号、KTC、436号
★行動
【D1】
2016年01月08日(金)
20:00久居、発〜津IC〜・・・
高速バスの富士見バス停留所に23:15に到着予定の473号との
合流を目指す
時間優先としたので、伊瀬湾岸道、東海環状道にはいかず
名二環から中央道へ入いる
おかげで普段より、30〜40分ほど早く到着
23:30三重組がやや遅れで473号と合流
近くのコンビニで再会を祝して乾杯、車中泊
***********************************
【D2】
2016年01月09日(土)
05:00起床
06:30赤岳山荘、駐車場、着(1日¥1000)
07:02赤岳山荘、発〜南沢〜摩利子天沢〜
09:30阿弥陀岳北西稜の基部付近の沢筋でテント設営・・・
沢筋はなんだか、やたらと冷える・・・
一気に手足の末端が冷え込んだ
満場一致、テントを樹林帯へ移設
10:35
テント場、発〜阿弥陀岳北西稜〜
踏み跡はない・・・
11:30小ピーク
ここから這い松帯の細く痩せたリッジを登る
だんだん左側が切り立ってくる
やがて右の摩利子天沢側も切れ落ちて、両側が切れ落ちた痩せ尾根となる
気持ちがキュっと引き締まる
ザイルは未使用
【1P】(40m、掘
12:23第1岩壁に到着
ここからは、ダブルの60mのザイルを1本使用する
リードは、436号
岩壁を直登ではなく右へトラバースし、途中から草付きフェイスを登攀
錆びたハーケンが2本
新しいアンカーが1個あり、ここでピッチをきりKTC、473号をフォロー
そのころ下部のリッジで後続の2人組が見えた
【2P】(15m、掘
13:00リードで473号
凹角からリッジ上へ
ザイルさばいてたから、写真と記録が無い・・・
【3P】(20m、検
13:50リードは436号
直上し、左上の岩の上に上がる
細い岩稜を緊張の直登だ
風が弱いのでラッキーだ
第2岩壁基部まで登る
14:40フォローのKTC、473号も到着
全員揃った
【4P】(30m、A0・検A1・掘
いよいよフィナーレの核心中の核心部だ
14:45リードで473号
勇猛果敢に攻める
バンドを右へ5mほど進み、凹角に沿って直登だ
古いハーケンと新しいアンカーがある
クラックにカムを1個使用
回収不能となっている綺麗なカムもある
クラックにフィストジャムがよく決まる
アイゼンはモノポイントで前爪1本に乗り込む
見事に突破していった
ビレイかいじょーーーーーー!
彼の声が高らに響く!
15:14KTCがセカンドで続く
なにやらうめき声が聞こえる(笑)
後続の2名組が追いついてきた
軽く挨拶を交わす
彼らは左のバンドから左に巻いて登るらしい
15:33サードで436号
なんじゃこりゃーーー!と
わめきながら、473号の登攀を絶賛
※クライミングシューズと素手での普段通りの
ロッククライミングなら、すんなり登攀できたのでは?
と思った(5.10a?)
15:47核心を3名無事に抜けて、ひと安心
15:59
【5P】(40m、雪壁)
リードで436号
岩混じりの雪壁をもう1ピッチ伸ばした
セカンドでKTC、サードで473号到着し
そのままトップを我らのKTCに譲り、稜線まで抜けた
16:17
摩利子天に立ち360度の展望を満喫
ザイルを撤収
16:31阿弥陀岳山頂、到着
周囲は、もう夕焼けに色付き始めている
後続の2人が途中見えたが、まだまだ下の方にいた
3人での写真をお願いしたかったが、仕方がない
16:45下山開始
夕焼けに赤く染まる赤岳が真正面に!
サイコーーーー!
この時間、この場所にこの天候で来ないと見れない景色だ
素晴らしい!
中岳のコルに降り、アイゼンを外す
ヘッドランプを準備
シリセードでいっきに下降、早い!楽しい!
18:00
テント場、着
途中、行者小屋の水場で、各人2リットル満タンに給水した
夕食を食べ、梅酒で祝杯
20:00就寝
*******************************
【D3】
2016年01月10日(日)
07:00だらだらと起床(笑)
朝食、ギアの準備
08:31テント場、発
登山道から見上げると北西稜の第2岩壁の下方に氷瀑が見えた
登山道を下り、摩利子天沢出合から沢を登る
08:58【F1・10m・掘
例年なら雪に埋まっていて気付かない氷瀑をフリーで登る
09:20【F2・15m・后
摩利子天沢大滝、到着
1段目、下部の滝は、落ち口が細く氷が薄いようだ
2段目、上部の氷瀑(7m・検砲賄个譴修Δ
協議の結果、登攀するのは諦めて、右の尾根から灌木帯を高巻く
10:28、大滝2段目の上部に出た
見上げると氷柱を発見するも・・・下部が繋がっていないので
登れそうにない・・・
そして、登山道から見えた氷瀑ではないようだ
右の小さな尾根を右上
10:44
ルンゼの奥の上部に小さな滝(5m・掘棔砲あった
これをを登って473号が1人、更に上部の偵察に出る
KTCがザック内の行動食を出す際にゴーグルが滑落していった
※彼は過去に・・・
アイゼン片方紛失、ザックのみ滑落・・・いろいろ達人だ(笑)
473号が、戻ってくると更に上部に登山道から見えた氷があったという
こうなりゃ、自分もがぜんテンションあがり先陣きって出発!
その2人をみて、テンションの下がるKTC(笑)
途中、息の上がった436号と先頭ラッセルを交代して、先頭が473号
11:31
発見者の473号がリードの初登
ノーテンション、フリーで登りきった!
すげーーーー!
12:00
セカンドで436号
12:12
サードでKTC
※2日間ノーリード、ノートップ(笑)
473号、436号とも満足したので帰路につく
懸垂下降(1)
滑落したゴーグルを探すも・・・虚しく終わる
懸垂下降(2)で摩利子天大滝の上部を降り
さらに下部の大滝落ち口の残置スリングやアンカーでいったん切る
大滝登攀中のパーティーに申し出て、下降するタイミングを
調整してから下降
13:38摩利子天大滝、下部へ懸垂下降(3)
一部、空中懸垂となる
6人パーティーが登攀していた
年末に南沢大滝の左と真ん中を登っていたメンバーが数名
混じっていたようで、挨拶を交わして下降した
14:12登山道から摩利子天沢を見上げると最上部の滝が見える
アレを登ったのだと思うと嬉しい!
14:30テント場、着
撤収ぅぅぅううーーーー!!
15:00テント場、発
途中、標高1900mをきったあたりから空気がまろやかになる
暑いので服を脱いで体温調整
暑苦しそうな登山者が抜いていくタイミングで
「暑くないですか?」と436号
「暑いです」と女性(驚)
「脱げば?」と436号
あれよあれよで、彼女も同行(笑)
16:30駐車場、到着
17:20
道の駅「蔦木宿」の「つたの湯」で入浴
道中、車内でSKI34さんとのオモシロい会話で
めっちゃなごむ〜♪
でも頭の回転の早い人だ
18:40つたの湯、発
19:00小渕沢駅で東京に帰るSKI34さんとお別れ
最後に握手
礼儀正しい方だ
さて!
近くの居酒屋「養老の滝」を目指すも閉店・・・
なにーーーー!
検索してもう1軒行ってみるも閉店・・・
そうきたか〜〜〜・・・
協議の結果、茅野市街を目指す・・・
19:45
茅野の居酒屋「備長扇屋」で乾杯!祝杯!
http://tabelog.com/nagano/A2004/A200403/20002385/
山の話や仕事の話で大いに盛り上がった
〆のラーメンまで食べてから、就寝
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【D4】
2016年01月11日(月)
成人の日で祝日
ぐだぐだと起床し、片付け・・・
中央道の諏訪南IC付近のクロネコヤマトで、473号の
冬季登攀ギアをスーツケースに押し込み、配送した
20kgぐらいだが、¥1800で札幌までとは、安い!!
10:06高速バスの停留所、富士見
ここで473号とは、しばしのお別れだ
来シーズンは札幌の473号邸を拠点にアイスクライミングに行こう!
***********************************
★参考
茅野の居酒屋「備長扇屋」
http://tabelog.com/nagano/A2004/A200403/20002385/
道の駅「蔦木宿」&「つたの湯」
http://www.tsutakijuku.jp/index.html
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