好天に恵まれた天狗岳【渋の湯〜天狗岳】
- GPS
- 08:26
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 851m
- 下り
- 842m
コースタイム
- 山行
- 5:27
- 休憩
- 2:48
- 合計
- 8:15
天狗の奥庭近辺で昼食
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
渋御殿湯駐車場、1日1,000円。まずフロントにて受付。後に誘導されたエリアに駐車。 公衆トイレあり |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口からすぐにバキバキに凍ってました。終始アイゼン装着。 登山口〜黒百合ヒュッテはストック使用。黒百合ヒュッテ〜天狗岳はピッケル使用。 多数の登山者がおり、トレース明瞭です。 山頂付近は装備によっては心許ない。 やはり、冬山装備は必須。 |
その他周辺情報 | 渋御殿湯の日帰り入浴は15時まで。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
いつもの相棒がコバつきの靴と12本爪を仕入れ、自分もピッケル衝動買い…冬山装備がなんとなく揃ったところで、スケジュールと晴天予報確認し2月最終週、久々の車中前泊からの日曜山行を決定。
山頂標高2600m+、行程10夘弦盧耕900m…初心者+α、ちょっと本格気分が味わえそうな北八ッ、天狗岳へ。
5時起床、満天の星空!ありがとう天気!!
泊地から約30分、渋の湯を起点としスタート準備。3シーズン靴ではやはり足先冷たい!同じく準備をすすめる登山者たちの冬靴がうらやましい…
スタート直後から凍結路、早々にアイゼン装着し登山道に入る。
凍ったほどほどの勾配を約一時間、登り始めればすぐに寒さは忘れ、さすがにこの時期は汗ダクということはなく、比較的爽やかに序盤をこなす。
引き続き陽射し爽やかな無風の樹林帯を小一時間、あっけなく黒百合着。
多数のテントが撤収中…夜は寒かったろうに…自分にはまだ異次元の世界。
ストックをピッケルに持ちかえ、いざ!
中山峠までの10分足らずで手が凍り、そそくさと冬グローブを引っ張り出す。ピッケルがこんなに冷たいとは…学習。
そして東側が開けた稜線に出たとたんに、予想していた突風。寸分の差でこれだけの気象変化…これも学習。
おぼつかないピッケルさばきのまま、時に風にあおられながら迫る天狗の双頭を目指す。見上げればなかなかの急登、前爪に頼れない10本爪ではズルズルいく場面も。
しかし見た目ほどの険しさも距離も感じず、気づけば天狗の鼻が目と鼻の先に。
…さすがにこの岩をこの時期に登るわけにはいかないな…西穂あたりはこんな感じなのかな?などと考えつつ、素直に踏み跡に倣う。
CTが甘い?珍しく遅れることなく東天狗着…さすがの風!人口密度も高く寛げる状況ではない…証拠写真を収め、眼前に迫る嫋やかな白き西天狗を目指す。
西、遥か遠くに見えるものの下って登っておよそ20分。
下ってからの短い急登、何度休んだか…一度ピークを踏んだ体はもう余力を残していないかのような疲労感…10歩進んで小休止、を繰り返し心拍数MAXで着!
…ん?微風?西風に晒され東以上の過酷な環境を想像していたが、山頂は一面白く平らで広く、なぜかほとんど風がない天国空間。
春霞?花粉?PMなんたら?…残念ながら遠望はなく南八ッ〜蓼科までしか視界はないが快晴微風、さてここで祝杯を!となったところで…
本日の失策その1、杯忘れた…
このために登っているといっても過言ではない山頂での祝杯、ザックに入れ忘れた(涙)
相棒にお裾分けをいただき感涙…持つべきは友!感謝!!
山頂での撮影大会を娯しみ下山開始、苦労した急登も下りは瞬殺!ずり落ちるようにあっという間に下る。
幸い?東天狗を巻くトラバース道で登り返すことなくショートカット。が…
本日の失策その2、分岐を見落とした…
西天狗からの下りの勢いそのまま下るうちに、想定外?登りとは違う天狗の奥庭方面のルートに踏み込んでいることに気づかなかった。
視界良好、踏み跡多数につき事なきを得、結果オーライとなったが、無意識のうちに登りとは違うルートに入り込んでいたことは今思えば反省。
天狗の奥庭近くの岩陰に、風の弱い場所を見つけ遅めの昼飯とする…
本日の失策その3、湯が沸かない!
大差なかろう…と冬季用のプロパン含有ガスの準備を怠ったため800mlのお湯を沸騰させることができなかった。雪の上に置いたガス缶は、はじめのうちは勢いよかったものの時間とともに火力が弱まり沸点まで達しない。
これも相棒の液出しバーナーの猛火に助けられ事なきを得たが、危うく飯にありつけないという高リスクを体験。冬期の火器取扱の知識認識不足を改めて実感した。
想定外に昼飯に時間を浪費したが、夏場はあり得ない池ショートカット!など、そこそこの時間に黒百合まで戻る。
ここでピッケルをストックに持ち替え、一気に下山。
登りの雰囲気で感じていた以上に下りは快適!雪がクッションになり膝への負担が軽く軽快に勢いよく下ることができ、下りでも甘めのCTを大きく短縮できた。
1/2南八ヶ岳?
赤岳〜阿弥陀と、東天狗〜西天狗の雰囲気が似てると感じた…阿弥陀は未踏だが。
距離/標高差、疲労度ともコンパクトだが達成感と絶景は100%!の大満足。
それなりの装備で臨めば初心者+でも楽しめ、絶景・急登・強風など、冬山の厳しさも体験できる、とても身近な初級者の山、時期を変えてまた来たいと思える山だった。
初心者丸出し?装備さえ揃えば誰でも行ける場所ではないことを痛感。
初の厳冬期冬山体験、好天に助けられたが、一歩間違えれば致命傷となるリスクも体験し、学習、失策も含め実り多き山行だった。
バッチリ快晴、極端に寒くもなく気温にも恵まれた日曜日、天狗岳へいってきました。
2時間ゆるやかで静かな樹林帯を歩き黒百合ヒュッテ。身支度を整え15分ほど緩やかに歩くと森林限界を越え強風のお出迎え。そして目の前には絶景が。快晴の青空をバックにゴツゴツした東天狗とたおやかな西天狗が真っ白な姿でバーンと目の前に。これだよこれ、見たかったのは。
霞で遠景までくっきりとはいかなかったかり、風が強くてお湯を作るのが大変だったりしたが、好天もあり、比較的容易なアプローチで冬山の一端を味わうことができた、大満足の山行だった。
今回は靴とアイゼンを新調しての山行。新アイテムを使える嬉しさと絶景堪能で言うことなし。前夜祭でのちょっとした事故も些細なことでした、ハイ。
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