白峰三山縦走(北岳・間ノ岳・農鳥岳)
- GPS
- 168:00
- 距離
- 24.9km
- 登り
- 2,515m
- 下り
- 3,177m
コースタイム
・8/6(土) 白根御池小屋6:00→二又6:20→8:55北岳肩の小屋→10:00北岳10:20→11:25北岳山荘12:08→12:40中白根→14:00間ノ岳→15:25農鳥小屋
・8/7(日) 農鳥小屋5:46→7:23農鳥岳7:44→8:20大門沢下降点8:37→10:58大門沢小屋11:30→14:30奈良田下山口→15:00奈良田
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2005年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
奈良田17:00→(山交タウンコーチ)→身延→(ワイドビューふじかわ)→甲府→(かいじ)→東京 |
写真
感想
金曜+週末の3日間を利用し、白峰三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)に行ってきた。今回は私一人の2泊3日の単独テント泊行である。夏山は10年くらい前の奥穂高以来で非常に期待し、そして期待通りだった。
以下詳細報告。
□8/5(金)
自宅駅5:22→高尾7:25→9:18甲府10:00→12:10広河原12:50→15:10白根御池小屋
7:25高尾発の普通列車に乗る為、6時前の地下鉄で出発予定。少し寝坊しあわてて家を出発、何とか予定の地下鉄に乗り、中野から特別快速で高尾へ。 高尾で朝食を購入し普通列車に乗り込む。高尾は通勤客が多くなりつつある時間帯であるが、下り車内は空いていた。
中央線はあずさ、かいじなど特急が多くて普通列車は途中で待たされることが多く、甲府まで約2時間、9時すぎの到着。バス停に行くと既に何人かの登山者が並んでいた。ザックをバスの列におき、昼食を買いにコンビニへ。10時発の快速広河原行きバスはちょうど定員くらいの乗車率。これから途中夜又神峠での休憩をはさみ約2時間バス に揺られた。広河原到着は12時過ぎ。
アルペンプラザ前で昼食をとり、登山届けを出して出発の準備を整える。 ここで1人の登山者(73歳!)と声を交わすが、コースを聞くと白根三山縦走とのことで同じコースである。 人とは3日目の朝まで一緒であった。
12:50アルペンプラザ前を出発し、早川の吊り橋を渡りキャンプ場脇を通り越し登山道に取り付く。 ここから約3時間強烈な登りが延々と続く。 途中、先ほどのおじさんや他の登山者と言葉を交わしながら、15:00ころ御池小屋に到着。 キャンプの届けを出し御池の脇へテントを張る。先着者は5〜6張り、小屋は1日の登山が終わった人でごったがえしていた。 ビールで乾杯、先ほどのおじさんとしばらく話してから、17時頃暗くなる前に夕食に。 夕食はフリーズドライのご飯とレトルトカレー。となりのパーティのハンバーグをうらやましく思いつつ19時には就寝した。
□8/6(土)
白根御池小屋6:00→二又6:20→8:55北岳肩の小屋→10:00北岳10:20→11:25北岳山荘12:08→12:40中白根→14:00間ノ岳→15:25農鳥小屋
3時頃から周りが騒がしくなるが、明るくなり始める少し前の4時半に起床。 早くから起き出していた人たちはご来光狙いか? 朝食(フリーズドライ五目ごはん、とん汁、コーヒー)をとり6時ジャスト出発。 大樺沢を見たく、草すべりルートではなく二又方面へ。 二又のトイレに立ち寄り、そこから一気に稜線へ。 昨日のバットレスでの遭難者救出であろうか、警察のヘリが飛び交っている。 ここで、71歳にて北岳登山80回目という老人(には見えないが)に出会う。 昨年70歳で70回、今年は現在広河原にキャンプし毎日ピストン登山を行っているという。 すごい人がいるものだ!大樺沢の雪渓とバットレスの岩、緑と青空の下を上ること約2時間、やっとのことで稜線へでる。 この頃には、残念ながら北岳頂上付近はガスに覆われていた。稜線歩きを約30分、9時頃北岳肩の小屋到着、時おり視界が広がるガスの中一服し、頂上へ。 若干の上りで頂上(10時)につくが、ここもガスの中。記念の写真撮影後早々に間ノ岳方面へ出発。 1時間ほどくだり北岳山荘へ。大きく近代的な公衆トイレがあり、ここで小休止。 小屋到着直前に携帯で電話をしている人を見かけチャレンジするがNG。やはりボーダフォンは山に弱い。 やむを得ず小屋にあった衛星電話で家に連絡を入れる。 ここから間ノ岳は若干の起伏はあるが平坦な稜線歩きである。
12:40に中白根山頂、この頃から北岳の山頂のガスがとれ始める。ころあいをみて写真撮影。 このあたりで出会った親娘とその後ずっと一緒になる。
14時頃間ノ岳山頂到着、広い山頂で、ここから塩見岳方面の稜線と分岐する。 岩がごろごろする急な登山道を下り、約1時間で15:25農鳥小屋へ到着。 本日約9時間の歩行でへとへとでなりながら到着。 アルバイトのお姉さんに受付してもらい料金500円を支払って水場の説明を受ける。 稜線の小屋である事から水場が近くになく、しばらく降りたところにあるという。往復30分。 雨水でよければ100円/Lで分けてくれるというが、水場の水と比べまずいという。 疲れから、このときは雨水を分けてもらおうと思ったが、テントを張って一息ついたら水を汲みに行く元気が出てきた。稜線から折り始めるとすぐに森林地帯となり、白樺の林の中に水場があった。 顔を洗い体を拭いてさっぱりできた。夕方遠くで雷鳴を聞くが影響なし。ここは携帯が通じるので、家に連絡を入れる。 テントに戻り夕食を食べ7時頃就寝。
□8/7(日)
農鳥小屋5:46→7:23農鳥岳7:44→8:20大門沢下降点8:37→10:58大門沢小屋11:30→14:30奈良田下山口→15:00奈良田17:00→(山交タウンコーチ)→身延→(ワイドビューふじかわ)→甲府→(かいじ)→東京
本日も夜明け前から周りのテントは動き出した。どうやら、夏山のテント泊は夜明け前に出発するのが一般的なようだ。私も前日早くから寝たせいか4時には目が覚め、夜明け前の暗いうちから朝食の準備にかかった。夜明け前、星が一つ一つ消えてゆき、東側の山々が明るくなり始めると、富士山のシルエットが現れる。また、鳥たちが鳴き始め、日の出直前のモルゲンロート、山に来て一番いい時間帯かもしれない。出発準備を整え、間ノ岳方面の写真を撮りに小屋のほうへ歩くと、昨日まで一緒だった73歳のおじさんに再会する。昨日の感じから、北岳山荘泊まりかと考えていたが、小屋着は17時でがんばったという。
小屋を出発すると西農鳥岳への急な上りである。すばらしい天気の中、空の青さと山の緑、岩の白さ、のコントラストが素晴らしく、自然とにやけてしまい、上りのきつさを忘れる。西農鳥岳山頂は素晴らしい天気の下視界がきき、北岳から甲斐駒ケ岳、塩見岳のパノラマを堪能できた。次に(東)農鳥岳に渡るが、山頂につく頃にはガスが出てしまい、山頂からの富士山は拝めなかった。農鳥岳山頂をあとにして、大門沢下降点に向かう。途中富士が雲の中から顔を出す。大門沢下降点までは大きなスケールの岩原の中のトレイルをしばらく歩く。こんなところで、濃霧に出会ったら道がわからなくなり大変だろうな。
大門沢下降点からは一気にこれでもか、これでもかという下りの連続。荷物の重さからひざが危ぶまれたが、注意して降りること約2時間大門沢小屋に到着、ここで一服しさらに下山口まで約1.5時間。途中恐ろしい吊り橋を3回渡るが、無事ほぼ予定通り下山した。ここから車道を奈良田まで約40分。奈良田の温泉で汗を流し、身延行きのバスに乗ったのが、17時である。
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