大雪・トムラウシ・厚岸経由・トカチ その2
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- GPS
- 06:30
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 1,143m
- 下り
- 1,129m
天候 | 雨のち快晴のち霧夕方快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
はじめに、Day1とDay2は(大雪→トムラウシ)別の山行記録
「大雪・トムラウシ・○○経由トカチその1」です。
南アルプス縦走を計画していましたが、悪天のため急遽北海道ツアーへ変更。
大雪からトムラウシを縦走するものの、3日目の天候が思わしくないため一旦
トムラウシ温泉へ下山し仕切り直し・・・。
Day3
白糠ちかくの畑脇で車中泊。
朝目が覚めると 外はかなり強い雨が降っていました。 しめしめ。天候と体調
には逆らわないのが一番です。
車を走らせ釧路の和商市場で朝飯を食べようとするが店が開いていません。残念。
因みにいくらが100500円でした。高いなぁ。自分でいくら漬ければれば100
200円しませんから。
朝食を諦め厚岸へ向かう。道東は羅臼の山奥に1年生息していたので庭み
たいなもんです。 お食事の目的地は、道の駅のレストランにする。早く着
きすぎたから車で2時間ほど仮眠。
10時にお店に行くと牡蠣やホタテさんま等いろいろあります。ショーケース
に並べているのを購入し自分で炭火焼きにするのです。炭や軍手などは店が準
備してくれています。
生牡蠣も焼き牡蠣も美味しいのー。ああ生きて手よかった。
腹がふくれれば次は温泉です。
まずは、久しぶりに養老牛温泉のカラマツの湯へ。川沿いの露天風呂です。
今日は作らなかったけど温泉卵ができる位の湯温があります。1時間たっぷり
地元の方とおしゃべりを楽しむ!
聞くところによると茶別のオーロラ温泉も良いとのこと。今度いってみよう!
養老牛近くは晴れていれば丘陵の牧草地に牛が放牧されていて素晴らしいロ
ケーションです。
お次は屈斜路湖の和琴半島。野湯がいっぱいあります。 今回は一番すきな湖の
なかの温泉です。崖の木の根元からこんこんと赤ちゃ色の湯が湖に流れていて、
その湯を石積みでせき止めています。見上げればもみじ・前は雄大な屈斜路湖と
最高の無料風呂です。奇特な方が風呂の石積みをかさ上げしてくれていたので
昔みたいにぬるくて入れないケースは激減しているかな?
のぼせたら湖へ真っ裸でダイブどうせ見えませんから。
帰り道に透明な熱湯の小屋にもチャポンと浸かりました。和琴半島大好き
温泉巡り最後は、私の北海道温泉ランキングでは1番の湯。
全国版でも5本の指に入る雌阿寒温泉YHの内湯へ。
因みにお隣の旅館たしか親戚らしく同じ内湯の構造です。旅館には露天もあ
ります。
でも私はYHのほうが好きです。空いていてのびのび浸かれるから。湯屋湯船
とも立派な木製です。なんの木かな?湯はごく薄い水色の苦土塩類の入っていそ
うな硫黄泉がたっぷり湯船に注がれています。シャワーやカランもないけどシ
ンプルで重厚な空間が良い。そして外の空気は周辺の赤蝦夷松の純林から漂う
木の香がたまりません。
付近には青く美しいオンネトウや国設キャンプ場がりますここも大好き。
あさ湖畔でモーニングコーヒーいいですよ。
何気に足寄は良いところ。他にも名湯や美味しいところがいっぱいあります!
私の修士論文の研究対象地域だったのでこの地域は結構うろうろしておりました。
林地残材の利用に熱心な土地です。町役場の暖房は木のかすの固形物を燃やし
ています。そばに九州大学の演習林もあります。
明日天候は良いので雌阿寒か十勝のどちらに登るか迷いました。がしかし天候
回復の早い西側(十勝岳)にする。最終日に旭川までの長距離移動残したくないしね。
ここからまた、車をエッチラ走らせ十勝の望岳台へ移動しおやすみなさい。
Day4
2時30分に目覚めるとまだ霧のなか。2度寝して3時に再度起床。外は素晴らしい
星空です。寒さ対策グッズと食料にカメラと雨具に地図をサブザックに詰め込ん
で3時30分望岳台を出発。
ベッドライトを頼りです。45分位して避難小屋付近についた頃から空がガスに
なり次第にポツリポツリと雨が降ってくる。今年初めて雨具を雨具として着ま
した。
結構な雨降りのなか暗い岩の登山道は迷いやすいです。視界は20m以下な
ので首を150度旋回させながら道を探して歩く。さながら人間サーチライトです。
ちょっとでも間違えたら元きた道に戻ります。晴れていればなんの訳ない
ルートですがね。
びしょびしょに濡れた体に稜線の風は容赦なく吹き付けて来ます。蒸発潜熱
を馬鹿にしてはいけません。人一人殺す位訳ないです。濡れたら着替えるこれ
当たり前。
こういうときは兎に角止まらずにちょこちょこ食べながら体温を維持するこ
とが原則です。本当は日の出[i:229][i:1]山頂を狙っていたましたが、今日は
作戦を切り替え牛歩戦術とする。曇った寒い山頂に用はありません。
低体温症はまずいからね。慣れた儂でも4時間やられたらさすがにつらい。
だから儂は晴れた日にしかのぼらないのです。
まあ毒喰らわば皿までというし、儂が登って晴れない訳がない。
月の砂漠のような尾根に取りついた頃からガスが減りはじめる。吹き上げの風
はまだ冷たいが雲のなかはぬけたみたいだ。 粘土質の尾根から上はちらりと青
空も覗き出してきた。もう時間調整しなくても山頂で晴れること間違いないから
普通に歩く。10分もしたら山頂でした。
山頂は昨日一日強雨が降り続いただけあって完璧なロケーション!
思わず雄叫びをあげガッツポーズです。まず濡れた身体を始末しましたけれど。
北は利尻から函岳の台形などがみえ、旭岳からトムラウシそして今回は諦めた
トムラウシ〜オプタテシケへの稜線は美しくガスが流れて行きます。
雨上がりで空気が綺麗だと利尻まで見えるんですよ。はじめて利尻を見ました。
(利尻から大雪十勝は見たことがあった)
今日の登山は雌阿寒にするか十勝にするか迷っていたのですが雌阿寒はまだガ
スが覆っていたから勘的中。自然界は基本的に法則性があるのできちんと學べば
かなりの精度で的中できます。
もちろん日高も見えました。芦別夕張岳の奥には後方羊蹄山もみえました。
視界は直線距離で200キロ以上あったでしょうか?お天気の気紛れに弄ばれたけれ
どこれなら結果オーライです。あまりの寒さにガタガタ歯を震わせながらシャッ
ター切りました(笑)。
寒いので残りのエイビットでホットグレープジュースを作って飲み、風の当た
らないところから上ホロカメットクから下ホロカメットクまでの伸びやかな台地
を眺めたりして過ごす。うす雲が滝のようにながれ美しいです。ここは一般的に
立ち入り禁止なのでさぞ別天地なのでしょう。
90分素晴らしい展望をプレゼントしてくれた山頂に再びガスがあがってきたの
で美瑛岳の稜線歩きも諦め、またきたみちを下山する。眺望のないルートは体力
の無駄だし危ないから歩かないの。
このあと続々と登山者が登って来たけど天気どうだったかしら??
山はやはり日の出2時間が勝負です。景色のみえない山なんてクリープのない
珈琲みたいなものです。
下山途中に中年の登山者から「これからまた次の山登るのですか?」と聞か
れました。ピークハンターの人ってこういう方多いです。
私は、絶景ピークハンターなので、日帰り登山は、夜登って朝10時に下山が基
本です。下山後はのんびり温泉とグルメと決まっております。
下山後吹上温泉[i:147]の野湯に入浴し2時間はボケーとしました。下山後の
野湯は最高です。
麓に戻り河畔林でお昼寝してのんびりしたのち、景色のよい高台へ移動し天
気の回復を待つ。
ゆっくりとでも確実に雲は東へ去って行きました。15時過ぎに東の空を見ると
今回残念ながら断念したオプタテシケの稜線が美しいスカイラインを引いてい
ました。旭岳から南の富良野岳まで長い稜線のすべてを見る事が出来ました。
16時陽が西に傾いてきたので旭川へ移動し、味噌ラーメン[i:241]を食べて
コンクリートジャンルに収監されるため飛行機に乗り込む。
あわただしくも充実した旅でした。我ながら完璧な気象予報だったです。
おしまい。
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