権現岳イグルー講習山行
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,438m
- 下り
- 1,439m
コースタイム
天候 | 霧ときどき晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
標高2000でアイゼンはく |
写真
装備
個人装備 |
スコップ
鋸
アイゼンピッケル
その他冬山宿泊個人装備
スコップ+のこぎり
その他冬山泊個人装備
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共同装備 |
ツエルト
ストーブ
鍋セット
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感想
山域によってはまだイグルーができる時期ながら、ここはどうだろ。今年の残雪は少ないし、行ったこともないルートだけど、ダメでもなんとかするぞ、と思って臨む。
甲府の老舗個人営業登山用品店、エルクの企画で、イグルー講習会をやった。希望者5人+店長の中込さんとで男7人。イグルーは4人用の直径が限度なので、ひょうたん型で行くことにする。
標高2000mまでは全然雪なく、不安になる。
三ツ頭に着くと、風上側にハイマツ露出、風下側に吹き溜まりという、絶好の適地あり。でも腐れ雪でどんなものか。先着して黄色テントを張っていた撮影登山のおじさんが、こんな雪じゃ無理だろ!とかなんとか、結構なお節介をしてきてやりづらい。
表層の雪はグサグサだ。吹き溜まり部分の積雪は1m以上ありそうだから下に掘りさげているうちにいい雪も出るかもしれない。ひょうたんを描いて、一個の方を僕が中から切り出しながらバンバン積み始める。隣の方も見よう見まねでやってもらい、その都度コツを説明しながら作る。初心者は壁の厚みを十分にとらないので、不安定になり、崩落する。
上段で必要な硬くて軽い雪層も下部50センチ層で掘り当て、屋根のできる目処が立つ。気温が高いので、ブロックの接着も良く、標準タイムで完成した。驚いた。ダメならストックで梁を作る「なんちゃってイグルー」も考えていた。さっきのおじさんも感心してくれた。
食事は各自でストーブも鍋も用意するのが今時だそうで、それぞれ料理する。気温が高いので外に彫り込みトレンチを作って。中で火を炊くと天井が落ちそうだったので。いろいろ人の今時料理が見られて面白い。ジフィースご飯に天かすと天つゆのご飯とか、意外に美味しかった。グラノーラ一本やりの男もいる。僕は野菜を切って乾物を入れてという、山岳部式。晩はじっくりコトコト煮込んだスープ/エビのビスク味の餅スープ。スモウクレバが好評だった。
イグルーは季節柄気温が高いので、ポジションによっては天井ポタポタが結構タイヘンだった。風の音が少しする。中には吹き込まない。マットがしょぼくて、下からの冷えが一晩続いて、うとうとしていた。腰痛で、夜中に数時間耐えていた男もいた。腰痛でも山登れるんだ。腰痛で半年山を休んでいて損しちゃった。
僕以外全員、初イグルー。イグルーは楽しそうに見えるけど、壁整形や寝床の手入れで一晩の快適度は結構違う。場数踏んで慣れるしかない。その場放尿も、やってみれば快適でやめられなくなるが、初めはなかなかやらないものだ。
室内は水が凍らない暖かさだったが、周囲のハイマツはシュカブラに、樹氷になっていた。朝は強力納豆汁をかっこんで、権現岳を目指す。ガスが巻き上がり、青空も見える。予想外に良い天気だ。山頂下の岩はどう行くのかと思っていたが、左に回り込む。最後の急斜面をブッシュ掴んで登り、ウサ耳状の山頂からはギボシや小屋も見えた。権現岳山頂に最後に来たのは、もう20年以上も前かな。何ヶ所か、イグルー適所もある。
南アルプスは鳳凰山がチラリと見えたぐらい。赤岳も、山頂だけはガスが取れない。権現岳だけが、恵まれていた。
家に帰ると、子供が今更ながら「アナと雪の女王」観ていた。雪の女王さまがレリゴウ〜と歌いながら氷の宮殿をバンバン雪山に築いていくシーンだった、「これは、俺だ」と思った。
こんなあったかい季節なのにダブルの宮殿を仕上げ、山頂もアタックできて、良かった。
イグルー楽しそうですね。三ツ頭でもできるとは意外でした。
体調はいかがですか?
竹下さんを鍛えて、後継者にしてはどうですか。
古屋会長との山行の放送をたのしみにしてます。
ハガクレさんはお会いしたことある人だったんですね。イグルーはどこでも作れるのですが、こんな時期でも作れるなんて、驚きました。やはり、高いところへ行けば行くほど良い雪で作りやすいです。ギボシや、権現小屋、旭岳など、見晴らしの良いところほど、作れそうでしたよ。
僕より腰の悪い人がいくらでも山に登っているのを見て、休んでいても治らないし、登ることにしました。
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