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Yamareco

記録ID: 852632
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

前穂高岳(奥明神沢)

2016年04月23日(土) ~ 2016年04月24日(日)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
11.5km
登り
1,591m
下り
1,574m

コースタイム

1日目
山行
3:10
休憩
0:00
合計
3:10
2日目
山行
8:00
休憩
1:50
合計
9:50
5:40
0
5:40
105
奥明神沢
7:25
7:35
105
ダイレクトルンゼ分岐
9:20
9:50
180
前穂高岳
12:50
14:00
60
岳沢小屋
15:30
上高地バスターミナル
天候 2016/4/23(土) 晴れ
2016/4/24(日) 夜間〜明け方:雨〜日の出前後:曇り〜日中:快晴
過去天気図(気象庁) 2016年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
タクシー 自家用車
河童橋から穂高連峰
2016年04月23日 13:09撮影 by  E3200, NIKON
4/23 13:09
河童橋から穂高連峰
焼岳
2016年04月23日 13:10撮影 by  E3200, NIKON
4/23 13:10
焼岳
2016年04月23日 13:12撮影 by  E3200, NIKON
4/23 13:12
梓川沿いの探勝路
2016年04月23日 13:23撮影 by  E3200, NIKON
4/23 13:23
梓川沿いの探勝路
岳沢湿原
2016年04月23日 13:24撮影 by  E3200, NIKON
4/23 13:24
岳沢湿原
2016年04月23日 13:25撮影 by  E3200, NIKON
4/23 13:25
岳沢登山道入口
2016年04月23日 13:28撮影 by  E3200, NIKON
4/23 13:28
岳沢登山道入口
●雪はこの程度
2016年04月23日 14:20撮影 by  Canon IXY 610F, Canon
4/23 14:20
●雪はこの程度
西穂沢
2016年04月23日 15:22撮影 by  E3200, NIKON
4/23 15:22
西穂沢
岳沢から吊尾根
2016年04月23日 15:41撮影 by  E3200, NIKON
4/23 15:41
岳沢から吊尾根
岳沢小屋
2016年04月23日 16:12撮影 by  E3200, NIKON
4/23 16:12
岳沢小屋
●デブリだ・・・
2016年04月24日 06:02撮影 by  Canon IXY 610F, Canon
4/24 6:02
●デブリだ・・・
奥明神沢
2016年04月24日 06:05撮影 by  E3200, NIKON
1
4/24 6:05
奥明神沢
●視界が効かないと迷わず行けるだろうか
2016年04月24日 06:24撮影 by  Canon IXY 610F, Canon
4/24 6:24
●視界が効かないと迷わず行けるだろうか
2016年04月24日 06:53撮影 by  E3200, NIKON
4/24 6:53
急傾斜の雪渓登りが続く
2016年04月24日 06:54撮影 by  E3200, NIKON
2
4/24 6:54
急傾斜の雪渓登りが続く
2016年04月24日 07:25撮影 by  Canon IXY 610F, Canon
4/24 7:25
前穂ダイレクトルンゼの分岐付近
2016年04月24日 07:26撮影 by  E3200, NIKON
4/24 7:26
前穂ダイレクトルンゼの分岐付近
●青空に向かって
2016年04月24日 07:29撮影 by  Canon IXY 610F, Canon
1
4/24 7:29
●青空に向かって
●この傾斜を登ってきた。そして、まだ続く
2016年04月24日 07:30撮影 by  Canon IXY 610F, Canon
4/24 7:30
●この傾斜を登ってきた。そして、まだ続く
ダイレクトルンゼ入口は融雪が進んでおり、わずかに雪が繋がっている状態
2016年04月24日 07:33撮影 by  E3200, NIKON
4/24 7:33
ダイレクトルンゼ入口は融雪が進んでおり、わずかに雪が繋がっている状態
奥明神沢のコル方面
2016年04月24日 07:38撮影 by  E3200, NIKON
1
4/24 7:38
奥明神沢のコル方面
ダイレクトルンゼ
2016年04月24日 08:00撮影 by  E3200, NIKON
1
4/24 8:00
ダイレクトルンゼ
2016年04月24日 08:25撮影 by  Canon IXY 610F, Canon
4/24 8:25
●山頂にて
2016年04月24日 09:27撮影 by  Canon IXY 610F, Canon
2
4/24 9:27
●山頂にて
前穂頂上から奥穂
2016年04月24日 09:30撮影 by  E3200, NIKON
2
4/24 9:30
前穂頂上から奥穂
北尾根と涸沢
2016年04月24日 09:31撮影 by  E3200, NIKON
2
4/24 9:31
北尾根と涸沢
2016年04月24日 09:36撮影 by  E3200, NIKON
4
4/24 9:36
●下山
2016年04月24日 10:08撮影 by  Canon IXY 610F, Canon
4/24 10:08
●下山
●この傾斜を下る。落ちたらおしまい
2016年04月24日 10:08撮影 by  Canon IXY 610F, Canon
2
4/24 10:08
●この傾斜を下る。落ちたらおしまい
下山も気が抜けない
2016年04月24日 10:12撮影 by  E3200, NIKON
2
4/24 10:12
下山も気が抜けない
2016年04月24日 10:17撮影 by  E3200, NIKON
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4/24 10:17
2016年04月24日 10:37撮影 by  E3200, NIKON
1
4/24 10:37
●昼にはぐずぐず。これを登るのは辛そう
2016年04月24日 12:30撮影 by  Canon IXY 610F, Canon
4/24 12:30
●昼にはぐずぐず。これを登るのは辛そう
2016年04月24日 07:10撮影 by  PX , RICOH
4/24 7:10
2016年04月24日 07:49撮影 by  PX , RICOH
4/24 7:49
2016年04月24日 09:11撮影 by  PX , RICOH
4/24 9:11
2016年04月24日 09:47撮影 by  PX , RICOH
4/24 9:47
2016年04月24日 12:27撮影 by  PX , RICOH
4/24 12:27

感想

昨年は天候が悪くて行けなかった奥明神沢への再チャレンジ。

奥明神沢は残雪期限定の登路で、岳沢小屋から急傾斜の雪渓を登り詰めて前穂の頂上に至る気持ちの良いルートです。
斜度も少し急なところで40度程度で登りやすい。
初日の晩はあいにくの雨模様で、二日目も朝までガスが残っていたので少しゆっくり目の出発としたけれど、登り始めたらガスも切れて頂上ではこれ以上ない大展望が楽しめました。
雪も適度に締まっていてコンディションも良く、とても快適なルートでした。

長い急雪壁の登降にはやはりピッケル、アイゼンワークの習熟度の差が出るようで、中にはちょっと大変だった人もいたかな?とは思うけれど、これも良い練習になったのでは。

個人的にはGWに行くルートも見ておくことが出来たし、賑やかで(賑やか過ぎる?)楽しい山行でした。
一緒に行ってくれたみなさん、どうもありがとう。

前穂高は特別な思いがある山であった為、最初お声をかけて頂いた時は少し迷いがあった。(夏に向けたジンクス的な意味で。)

でも、奥明神沢から前穂を目指すコースはこの時期にしか行けないルート。
田中陽希さんの百名山一筆書き穂高編を見て以来、山頂に突きあげる雪渓の直登をやってみたいと思っていたこともあり、「ぜひ!」と言って参加させてもらうことにした。


2016/4/23(土)
朝発で、昼過ぎに上高地出発。
本日の幕営地岳沢までは本来なら約2時間。後半に若干雪がある程度。

無雪期とは異なり岳沢小屋の真横に幕営地が整えられており、
すでに5、6張りのテントが在り・・・、聞き覚えのある声。
なんと、L学やジムでお世話になっているO崎さん、S瓶さん、Y崎さん。
明日の体調を心配していたのですが、俄然やる気になったのは内緒の話。

最後の1スペースに6テンを張り、明日に備えるが、
夜〜明け方まで時折強い雨が降り、正直なところ山行は無理だと思っていた。

2016/4/24(日)
霧がかっているが降雪/降雨はなく、視界もそれほど悪くない。
昨日はくっきり見えていた沢を見上げるがはっきりしないため、コンパスを合わせ、まずは奥明神沢に向かい出発。(アイゼン装着。ピッケルのみ。)
幕営地のすぐ裏のデブリの上を越えていく。
デブリは空間を含んでいるため所々踏みぬいたりもしたが、想像していたより硬くしまっていた。

●奥明神沢
「登れなくはないが、滑ったら下まで滑り落ちる」傾斜をCL msatoさんに続き登っていく。キックステップが気持ちよくきまる。雪の状態は良好。
視界が悪い場合、ダイレクトルンゼへの分岐が分かるか心配だったのだが、徐々に霧は晴れていき、時々奥明神沢のコルへ詰めあげる真っ白い壁がはっきりと見えるようになった。
ダイレクトルンゼが難しい場合はこちらを選択する予定だったのだが、こちらも中々の傾斜に見えた。

●ダイレクトルンゼ〜前穂山頂
2700m。
視界良好であったため、左手に今までよりもさらに厳しい傾斜の白い壁と真黒な前穂の山頂が見えた。
フラットでアイゼンをきかせるには(足首の硬いワタシには)厳しく、片足はフロントポイントで蹴り込んで登る。
このころには晴天になり、もう少し陽が高くなると雪が緩んでくるよう思えた。
目の前の山頂に向かって、ひたすら厳しい傾斜を登っていく。風はない。
無心に登るのがとても気持ちよく、ついつい何も考えず着いて行きがちになる。
msatoさんのとるルート、その判断根拠を見落とさないように気を引き締める。
雪が薄い部分のトラバースは特に緊張を要した。
振りかえるとかっこいい奥明神岳主稜が見えた。

●前穂山頂にて
急斜を越えた先、ふいに山頂に到着。
山頂から涸沢と北尾根を見下ろし、夏の目標を新たにした。

●下山
往路をそのまま下山。ピッケルとバイルを使用。
CL msatoさん、SL thashiさんに指導を受けながら下る。
今迄経験した中で一番の傾斜だが、その斜面にアイゼンを効かせるのはまだ良い。
気温が上がりグズグズになってきた雪がその何倍も緊張した。アイゼンが効かない(効いている気がしない)。
一度数mだけ滑ったが、ピッケル&バイルのピックでは全く止まらず、屈曲したバイルのシャフトで止まった。(10cm以上グズグズ。)
急傾斜で正面を向いて下る練習がしたかったが、この傾斜で滑ったら一貫の終わりだと思い、分岐まではピッケル・バイルを使ってクライムダウン。
msatoさんが作ってくれるステップがありがたかった。
沢の下部は、かなり雪が緩んでグズグズだったが、それくらい良い天気だった。


天気にも恵まれ、景色も堪能。気持ち良い雪渓直登を経験出来た。
初日体調に不安がありましたが、合わせて頂き、感謝しています。
個人的には、家族で自分のみ登頂していなかった前穂に行けて嬉しいというのもあった。
msatoさん、thashiさん、一緒に登ったみんな、ありがとうございました!

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5/5
体力レベル
4/5

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