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Yamareco

記録ID: 856036
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
御在所・鎌ヶ岳

南鈴鹿の魅力満載コース【南尾根〜仙ヶ岳〜御所平〜鬼ヶ牙】

2016年04月30日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
13.6km
登り
1,306m
下り
1,306m

コースタイム

日帰り
山行
8:15
休憩
1:40
合計
9:55
6:25
6:30
5
6:35
6:35
40
石谷川第二堰堤
8:15
8:15
5
滝谷不動の鞍部
8:20
8:25
65
9:30
9:35
15
9:50
10:00
35
10:35
10:35
45
11:20
12:00
30
12:30
12:30
60
13:30
13:40
45
14:25
14:30
20
鬼ヶ牙(本峰)
14:50
14:55
45
鬼ヶ牙(東峰)
15:40
15:50
10
三ツ渕登山口
天候 終日快晴  微風で絶好の登山日和
【気温】
登山開始時:10℃  御所平:20℃  三ツ淵登山口へ下山:18℃
過去天気図(気象庁) 2016年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
鈴鹿IC→国道306→安楽川を上流へ→石水溪キャンプ場。
キャンプ場を過ぎた遊歩道入口の駐車スペースを利用
(5台ほど駐車可能でしょうか。)
コース状況/
危険箇所等
【花】
 崙酥根」のアカヤシオは例年より早く見頃を迎え、先日の雨と強風で
  殆ど散ってしまったようです。 コイワカガミが多く見られました。
◆峺羹衒拭廚亘開のツツジがメインで、アカヤシオは
  見かけませんでした。 馬酔木が鈴なりに咲いています。 
「大岩から長坂の頭」にかけては、早くもシロヤシオの時期を
  迎えていました。 コイワカガミが多く見られました。
(アカヤシオ花から葉へと移って行きますが、シロヤシオは花と葉が
同時なんですね。)

【南尾根】
:道標は整備されていますが充分整備された道ではありません。
々堋の半分は谷コースを登ります。520mを過ぎ伏流になった 
 後半は荒れた谷底で傾斜がきつくなります。
尾根に出てからは好展望に恵まれますが、三点確保程度の
 基礎的な技術は必要です。

【仙ヶ岳〜大岩】
:この間に道標は有りません。
仝羹蠧修妨けては下りになるので、紛らわしい尾根の分岐では
 下りを選択します。 
御所平北端からは見通しも良く、尾根芯を意識すれば問題ないと
 思います。
F鄰爾ら馬酔木の森への左折点に注意しましょう。
 その後しばらくは斜面が広がるので踏み跡、テープ等に注意を
 払いました。

【大岩〜長坂の頭〜鬼ヶ牙】
:大岩を下って鬼ヶ牙に出るまで道標は有りません。
:概ね登りとなる西に辿る場合と比べると、下りになる東に辿る方が
 難易度は上がると思います。
.董璽彭は有りますが尾根の分岐地点が多く、
 薄い踏み跡は枯葉などで不明瞭になりがちです。
 テープ等の目印だけに頼らず、地図による方向確認も
 合わせて歩きました。
長坂の頭ピークの登降は共に傾斜がきつくなります。
バンガロー前から延びる植林帯の道から周回スタート。
2016年04月30日 06:01撮影 by  Canon IXY 630, Canon
3
4/30 6:01
バンガロー前から延びる植林帯の道から周回スタート。
小尾根を下ると石谷川の渓流に出会う。(ここが白糸の滝の最上部源頭のようだ)
2016年04月30日 06:13撮影 by  Canon IXY 630, Canon
3
4/30 6:13
小尾根を下ると石谷川の渓流に出会う。(ここが白糸の滝の最上部源頭のようだ)
「白糸の滝」までは崖に沿った険しい道だった。
2016年04月30日 06:22撮影 by  Canon IXY 630, Canon
7
4/30 6:22
「白糸の滝」までは崖に沿った険しい道だった。
仙ヶ岳登山口となる第二堰堤上部林道から、正面に聳える鬼ヶ牙の3ピークを眺める。
2016年04月30日 06:32撮影 by  Canon IXY 630, Canon
5
4/30 6:32
仙ヶ岳登山口となる第二堰堤上部林道から、正面に聳える鬼ヶ牙の3ピークを眺める。
【林道→】崖の崩落もそのままだった。
2016年04月30日 06:48撮影 by  Canon IXY 630, Canon
1
4/30 6:48
【林道→】崖の崩落もそのままだった。
分岐道標の少し奥、「白雲の滝」に立ち寄ってから滝谷不動へ向かおう。
2016年04月30日 07:07撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 7:07
分岐道標の少し奥、「白雲の滝」に立ち寄ってから滝谷不動へ向かおう。
【滝谷不動へ→】南尾根鞍部までは約300mの標高差をを沢に沿って登る。
2016年04月30日 07:29撮影 by  Canon IXY 630, Canon
3
4/30 7:29
【滝谷不動へ→】南尾根鞍部までは約300mの標高差をを沢に沿って登る。
ナメ滝の脇にかかる板橋、渡っても大丈夫かな?
2016年04月30日 07:31撮影 by  Canon IXY 630, Canon
3
4/30 7:31
ナメ滝の脇にかかる板橋、渡っても大丈夫かな?
伏流となり、傾斜を増した新緑の谷を黙々と登る。
2016年04月30日 07:50撮影 by  Canon IXY 630, Canon
4/30 7:50
伏流となり、傾斜を増した新緑の谷を黙々と登る。
やっと鞍部に到着だ。
2016年04月30日 08:02撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 8:02
やっと鞍部に到着だ。
【滝谷不動→】コイワカガミ
2016年04月30日 08:05撮影 by  Canon IXY 630, Canon
4
4/30 8:05
【滝谷不動→】コイワカガミ
岩塔に安置された三体の石仏(大日、不動、地蔵)に安全登山を誓う。
2016年04月30日 08:07撮影 by  Canon IXY 630, Canon
2
4/30 8:07
岩塔に安置された三体の石仏(大日、不動、地蔵)に安全登山を誓う。
岩塔の下に安置された滝谷不動明王は、江戸時代の物らしい。
2016年04月30日 08:09撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 8:09
岩塔の下に安置された滝谷不動明王は、江戸時代の物らしい。
戻った鞍部でギンリョウソウを見つける。
2016年04月30日 08:13撮影 by  Canon IXY 630, Canon
4
4/30 8:13
戻った鞍部でギンリョウソウを見つける。
【南尾根→】最初のピーク:P5へロープを攀じる。
2016年04月30日 08:16撮影 by  Canon IXY 630, Canon
4/30 8:16
【南尾根→】最初のピーク:P5へロープを攀じる。
新名神を越えて鈴鹿南部の山並みを眺望する。
2016年04月30日 08:23撮影 by  Canon IXY 630, Canon
2
4/30 8:23
新名神を越えて鈴鹿南部の山並みを眺望する。
ミヤマシキミかな?
2016年04月30日 08:29撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 8:29
ミヤマシキミかな?
P4の岩壁。
2016年04月30日 08:35撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 8:35
P4の岩壁。
やっと見られたアカヤシオ
2016年04月30日 08:50撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 8:50
やっと見られたアカヤシオ
満開を期待して来たけれど・・・。
2016年04月30日 08:50撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 8:50
満開を期待して来たけれど・・・。
定番ですが仙ヶ岳東峰のシンボル:仙の石
2016年04月30日 09:23撮影 by  Canon IXY 630, Canon
8
4/30 9:23
定番ですが仙ヶ岳東峰のシンボル:仙の石
シロモジ
2016年04月30日 09:28撮影 by  Canon IXY 630, Canon
3
4/30 9:28
シロモジ
【仙鶏尾根→】風裏に残ったアカヤシオ。
2016年04月30日 09:31撮影 by  Canon IXY 630, Canon
1
4/30 9:31
【仙鶏尾根→】風裏に残ったアカヤシオ。
裏から見る獅子岩
2016年04月30日 09:38撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 9:38
裏から見る獅子岩
【仙ヶ岳(西峰)→】快晴の山頂から雨乞岳〜鎌ヶ岳、手前に高円山と宮指路岳を望む。
2016年04月30日 09:42撮影 by  Canon IXY 630, Canon
4
4/30 9:42
【仙ヶ岳(西峰)→】快晴の山頂から雨乞岳〜鎌ヶ岳、手前に高円山と宮指路岳を望む。
東峰のアカヤシオ。10日ほど前は一面にアカヤシオとタムシバが咲き乱れていたそうです。
2016年04月30日 09:44撮影 by  Canon IXY 630, Canon
1
4/30 9:44
東峰のアカヤシオ。10日ほど前は一面にアカヤシオとタムシバが咲き乱れていたそうです。
三体仏岩を遠望する。
2016年04月30日 09:50撮影 by  Canon IXY 630, Canon
1
4/30 9:50
三体仏岩を遠望する。
宮指路岳を越えて国見岳、御在所岳、鎌ヶ岳、イワクラ尾根そして雲母峰が並ぶ。
2016年04月30日 09:51撮影 by  Canon IXY 630, Canon
2
4/30 9:51
宮指路岳を越えて国見岳、御在所岳、鎌ヶ岳、イワクラ尾根そして雲母峰が並ぶ。
南尾根のギザギザを見る。
2016年04月30日 09:55撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 9:55
南尾根のギザギザを見る。
御所平と能登ヶ峰。
2016年04月30日 10:01撮影 by  Canon IXY 630, Canon
2
4/30 10:01
御所平と能登ヶ峰。
【御所平へ向かう→】稜線のアカヤシオ。
2016年04月30日 10:05撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 10:05
【御所平へ向かう→】稜線のアカヤシオ。
振り返ると仙ヶ岳西峰、東峰そして南尾根:P1、
2016年04月30日 10:07撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 10:07
振り返ると仙ヶ岳西峰、東峰そして南尾根:P1、
ニシキゴロモ?
2016年04月30日 10:12撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 10:12
ニシキゴロモ?
御所谷分岐の御所峠。
2016年04月30日 10:26撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 10:26
御所谷分岐の御所峠。
峠から一登りすると様子が一変する。御所平の北端:ヨコネだ。
2016年04月30日 10:40撮影 by  Canon IXY 630, Canon
1
4/30 10:40
峠から一登りすると様子が一変する。御所平の北端:ヨコネだ。
キジムシロ?
2016年04月30日 10:43撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 10:43
キジムシロ?
ヨコネ辺りから振り返る仙ヶ岳。
2016年04月30日 10:44撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 10:44
ヨコネ辺りから振り返る仙ヶ岳。
ヨコネ辺りから見る御所平。
2016年04月30日 10:45撮影 by  Canon IXY 630, Canon
4
4/30 10:45
ヨコネ辺りから見る御所平。
鈴生りの馬酔木。
2016年04月30日 10:47撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 10:47
鈴生りの馬酔木。
斜面を緑で埋めるバイケイソウ。まさに「緑滴る」風景だ。
2016年04月30日 10:56撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 10:56
斜面を緑で埋めるバイケイソウ。まさに「緑滴る」風景だ。
ハコベかな?
2016年04月30日 10:58撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 10:58
ハコベかな?
【御所平→】うららかな陽を浴びて、まるで楽園の様だ。
2016年04月30日 11:15撮影 by  Canon IXY 630, Canon
1
4/30 11:15
【御所平→】うららかな陽を浴びて、まるで楽園の様だ。
この開放感が堪らない!(雨乞岳、イブネ、国見岳、御在所岳、鎌ヶ岳が横並びに)
2016年04月30日 11:17撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 11:17
この開放感が堪らない!(雨乞岳、イブネ、国見岳、御在所岳、鎌ヶ岳が横並びに)
大展望を楽しみながら昼食タイム。
2016年04月30日 11:21撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 11:21
大展望を楽しみながら昼食タイム。
【南端へ向かう→】
尾根(能登ヶ峰)の緑を背景にツツジが一段と映える。
2016年04月30日 11:56撮影 by  Canon IXY 630, Canon
2
4/30 11:56
【南端へ向かう→】
尾根(能登ヶ峰)の緑を背景にツツジが一段と映える。
満開のツツジとシロモジ。
2016年04月30日 11:57撮影 by  Canon IXY 630, Canon
2
4/30 11:57
満開のツツジとシロモジ。
南端から馬酔木の森に突入する。
2016年04月30日 12:02撮影 by  Canon IXY 630, Canon
1
4/30 12:02
南端から馬酔木の森に突入する。
【大岩へ向かう→】ベンケイと家老平。
2016年04月30日 12:14撮影 by  Canon IXY 630, Canon
6
4/30 12:14
【大岩へ向かう→】ベンケイと家老平。
今日は長坂の頭〜鬼ヶ牙まで頑張ろう。
2016年04月30日 12:24撮影 by  Canon IXY 630, Canon
3
4/30 12:24
今日は長坂の頭〜鬼ヶ牙まで頑張ろう。
大岩に到着。
2016年04月30日 12:24撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 12:24
大岩に到着。
南尾根を従えて堂々とした山容の仙ヶ岳。
2016年04月30日 12:28撮影 by  Canon IXY 630, Canon
2
4/30 12:28
南尾根を従えて堂々とした山容の仙ヶ岳。
【長坂の頭へ向かう→】
展望のない尾根が続く。「長坂」とはこの長い尾根の意味かな?
2016年04月30日 12:40撮影 by  Canon IXY 630, Canon
4/30 12:40
【長坂の頭へ向かう→】
展望のない尾根が続く。「長坂」とはこの長い尾根の意味かな?
コイワカガミが慰めてくれる。
2016年04月30日 12:42撮影 by  Canon IXY 630, Canon
1
4/30 12:42
コイワカガミが慰めてくれる。
アカからシロへのバトンタッチの時期を迎えたようだ。
2016年04月30日 12:48撮影 by  Canon IXY 630, Canon
5
4/30 12:48
アカからシロへのバトンタッチの時期を迎えたようだ。
長坂の頭に到着。
2016年04月30日 13:22撮影 by  Canon IXY 630, Canon
1
4/30 13:22
長坂の頭に到着。
【鬼ヶ牙へ向かう→】時々岩尾根も。
2016年04月30日 13:34撮影 by  Canon IXY 630, Canon
4/30 13:34
【鬼ヶ牙へ向かう→】時々岩尾根も。
船石林道分岐を鬼ヶ牙へ向かう。
2016年04月30日 14:04撮影 by  Canon IXY 630, Canon
1
4/30 14:04
船石林道分岐を鬼ヶ牙へ向かう。
鞍部から固定ロープで岩場を攀じる。
2016年04月30日 14:11撮影 by  Canon IXY 630, Canon
2
4/30 14:11
鞍部から固定ロープで岩場を攀じる。
【鬼ヶ牙】本峰(北峰)に到着。
2016年04月30日 14:19撮影 by  Canon IXY 630, Canon
1
4/30 14:19
【鬼ヶ牙】本峰(北峰)に到着。
東峰を眺める。
2016年04月30日 14:20撮影 by  Canon IXY 630, Canon
2
4/30 14:20
東峰を眺める。
【東峰へ向かう→】見逃しそうな道標を三ツ淵登山口へ向かい、展望の良いザレ地から捲き道へ入る。
2016年04月30日 14:26撮影 by  Canon IXY 630, Canon
2
4/30 14:26
【東峰へ向かう→】見逃しそうな道標を三ツ淵登山口へ向かい、展望の良いザレ地から捲き道へ入る。
東峰の岩稜を伝い突端に立つ。
2016年04月30日 14:44撮影 by  Canon IXY 630, Canon
2
4/30 14:44
東峰の岩稜を伝い突端に立つ。
東峰から本峰を望む。
2016年04月30日 14:44撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 14:44
東峰から本峰を望む。
ナンジャモンジャを見て山腹を下る。
2016年04月30日 14:59撮影 by  Canon IXY 630, Canon
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4/30 14:59
ナンジャモンジャを見て山腹を下る。
ワイルドで危険な登山道。
2016年04月30日 15:32撮影 by  Canon IXY 630, Canon
4
4/30 15:32
ワイルドで危険な登山道。
アクシデントも有ったけど、三ツ淵登山口に無事下山。
2016年04月30日 15:43撮影 by  Canon IXY 630, Canon
2
4/30 15:43
アクシデントも有ったけど、三ツ淵登山口に無事下山。
登山口となる安楽川の「三ツ淵」の渓流美。さて、駐車地へ戻ろう。
2016年04月30日 15:44撮影 by  Canon IXY 630, Canon
2
4/30 15:44
登山口となる安楽川の「三ツ淵」の渓流美。さて、駐車地へ戻ろう。
フジも見頃になりました。
2016年04月30日 15:49撮影 by  Canon IXY 630, Canon
3
4/30 15:49
フジも見頃になりました。
撮影機器:

感想

南鈴鹿に通いはじめてから、是非繋いでみたかった南尾根〜仙ヶ岳〜
御所平〜鬼ヶ牙への周回コース。
少し距離も長くなるが、アカヤシオの咲く時期なら陽も長くなって
問題ないだろう。緑滴る季節、どんな景色を見せてくれるだろう。

石水溪のバンガローを過ぎるとすぐ左手に駐車地が有る。
此処なら入山口、下山口から近いので好都合だ。

まだうす暗い植林帯から尾根を越えて石谷川へ下ると美しい渓流に出る。
どうやら白糸の滝の源頭になるようだ。これも南鈴鹿の魅力だな。
川を渡り滝へ下る道に入るが、崖下につけられた険しい道には
枯葉が堆積し滑りやすく危険な状態になっている。
慎重に谷底まで下り豪快な滝を眺める。
観察しながら登りかえすと、どうやら三段になって落下しているようだ。

滝から僅かな時間で第二堰堤上部に出て仙ヶ岳の登山口になる。
晴れわたった空の下に聳えるような鬼ヶ牙を見ながら林道を行く。
先回は紅葉を眺めながら歩いたが、今日は新緑がまぶしいほどだ。

造林小屋跡の分岐から滝谷不動に上がる谷へ入る。
何度も徒渉を繰り返し、やがて伏流に変わると荒れた谷に変わり
傾斜も一段ときつくなる。新緑に囲まれた岩ゴロの谷芯を離れ、
山腹にからんだ登りになるとしばらくして鞍部に到着だ。

江戸時代に安置されたと言われる滝谷不動明王に頭を垂れて鞍部へ戻る。
さあー、5つのピークをアプダウンで越える南尾根に向かおう。
ピークに出るたび好展望が広がるが、期待していたアカヤシオは
先日の雨や風に花びらを散らしたようだ。
P3辺りまで来てやっと残ったアカヤシオを眺める事ができたが、
ヤマツツジも葉を出し見上げる場所に花は乏しかった。

足元に咲くコイワカガミや、越えるたび変わる景色に元気をもらい
疲れを感じる事無く仙の石に到着する。
岩場に立って辿って来た南尾根や、これから周回する御所平の眺望を
楽しみ本峰の仙ヶ岳・西峰へ向かう。

360度の展望が広がる山頂で展望を楽しんでいると3人組が上がって来た。
良く登るらしいので状況を聞いてみると、例年より10日程早く見頃に
なったらしく、眺める東峰には一面のアカヤシオやタムシバが
見られたらしい。
残念だが片鱗が見られただけで良しとしよう。

時間を見ると、計画より遅れ気味だが予定通り御所平へ向かおう。
アカヤシオが咲き、爽快な展望が広がる尾根を西に降下した後は、
徐々に高度を下げながら御所峠に出るようだ。
820m辺りで紛らわし尾根が派生するが、直進はやや登りで
コースとなる右へ広めの下り勾配を行く。
左は杉の植林帯、右は雑木の自然林に分かれる尾根芯を辿り
再び派生する直進の尾根を見送り直角に右折すると御所谷を下る
鞍部に出て御所峠となる。

植林帯が無くなり雑木の自然林となった急な登りが緩むと右から尾根を
併せる。(下り時には要注意地点と記憶しよう。)
やや左に振って尾根の肩に出ると景色が一転して、開放感溢れる
馬酔木の茂る草原に出る。この辺りがヨコネと呼ばれる御所平北端に
当たる場所だ。

緩やかに延びる快適な稜線からの展望は意のままだ。
うららかな春の陽を浴びながら笹原に点在する馬酔木の茂みをぬう。
滴る様な新緑、鮮やかに咲くツツジ、起伏の少ない稜線。
何と良い気分だろう。口笛でも吹きたくなるような雰囲気だ。
これはこのエリアでしか味わえないだろう。

楽園の様な御所平の倒木に腰を降ろし、広い御所平を独り占めにして
大展望をおかずに昼食を摂る。
余裕が有れば昼寝でもしたい気分だが、行程はまだ半分ほど残している。
さて、後半を頑張ろうか。

御所平南端(水無と呼ばれる?)の目印石柱から直角に左折して
馬酔木の森へ突入する。
広い斜面に続く心細い踏み跡に従ってザレの鞍部に出ると
小太郎谷源流に広がる伸びやかな家老平だ。谷の奥に見える山は
ベンケイだろう。

暗い樹林帯から大岩へ上がり、これから向かう長坂の頭、鬼ヶ牙の
山容を眺めて県境稜線を離れ西へ向かう。
展望の無い長い尾根だが足元のコイワカガミ、目線のシロヤシオが
慰めてくれる。ダラダラと続いた尾根に現れた岩稜のピークを越えると
再びきつい登りが始まる。長坂の頭に向けての登りだ。
好展望の岩場に出ると一足で長坂の頭になる。展望は無いので
腰を降ろして一息入れよう。

ピークから急傾斜を下りきりしばらくして尾根が分かれる。
調子のって歩いてくると直進しそうな要注意地点を右折すると、
固定ロープが下がる急な狭い谷地形に出る。枯葉に乗って滑りそうだ。

落ち着いた尾根道で踏み跡が分かれる。直進の船石林道登山口コースと
別れ今日最後のピークとなる鬼ヶ牙へ向う。
鞍部まで下った後、岩尾根を登り返すと本峰に出る。
目の前には岩壁が剥き出しの鬼ヶ牙・東峰、新名神を越えて伊勢湾が
眺められる。せっかくなので捲き道を使い東峰の岩峰を踏んだ後、
三ツ淵登山口へ向かう。

シダを分けて山腹から谷へ下りしばらくしてアクシデントが起きた。
カメラを構えた拍子にストックを谷へ落としてしまった。
木を頼りに急な崖を下り回収した後、同じように戻ったつもりが
微かな踏み跡が見つからない。しばらく観察するがどうやら道を
失ったようだ。

現在地から200m程下れば登山口に出られるので、方向を保持しながら
谷を下る事にする。険しい谷だが片側は木に縋ってよじれそうなので
意を決して下る。(未知の谷は下るなが鉄則なのだが・・・。)
しばらく下ると右上に固定ロープが下がる登山道を発見する。
木を掴んでズルズルと体を持ち上げ何とか登山道に戻る。

谷水で汗を流し喉を潤しさっぱりした後、暗い谷から登山口の
土手を越えて舗道に出る。

最後の最後でミスをしてしまったが、登山口に近く、危険で複雑な
地形では無かった事が幸いだった。ストックを確保さえしておけば
起きなかったアクシデント。改めて僅かな事でも面倒がらずに
行う事が安全登山の第一歩と思い知らされた。

【標高からは測れない山の険しさや変化の面白さ、展望の良さが
このエリアの魅力だろう。更に御所平や家老平に広がるおおらかな
風景。今回のコースは期待通り魅力に溢れたコースだった。
しかし、最後のアクシデントが南鈴鹿の魅力にたっぷり浸った
山行に水をさしてしまった。】

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コメント

お話できなくて残念でした
onetotaniさん

なんと仙ヶ岳から御所峠の間ですれ違ってますね。
何名かの方とすれ違いましたが、お話できなくて残念。

ハードなコースでしたが、白糸の滝にも行かれたんですね
私は落ち葉にビビッて断念しましたので、写真だけでも見れてよかったです。

逆周りでも同じコースを歩いたとは思えないほどonetotaniさんのレコは勉強になります。
2016/5/2 0:21
Re: お話できなくて残念でした
mugiさん 今晩は。
ヨコネから御所平へ向かう途中ですれ違いましたね。
このまま誰にも逢わずに下山かなと考えながら歩いていたので
挨拶を交わしただけでしたがうれしくなりました。

以前から歩きたかったコースを最高の条件で歩けて、
益々このエリアの魅力に引き込まれました。

これからも宜しくお願いします。
2016/5/2 19:01
春の御所平
おはようございます。
このルート、懐かしく拝見しました。
私は逆回りで歩きましたが、冬だったので緑もなく、雲もドヨ〜ンと垂れこめており、寂しく寒かった思い出があります。

この時期の御所平は、まさに楽園、格別ですね。
なかなか足の向かない南鈴鹿ですが、自然の奥深さを感じます

そうそう、私も登山口から鬼ヶ牙への登りと、東峰・本峰から長坂の頭へ向かうところで、道をロストしました。
岩場が多く、いろいろ岩登りの踏み跡があるので、ちょっとわかりにくいですね
2016/5/2 7:00
Re: 春の御所平
totokさん 今晩は。

初めて御所平を眺めた時、是非周回したいと強く思い、
この日のために各ルートを歩いてみました。

南尾根がアカヤシオで飾られ、陽が長くなるこの季節を狙っていました。
あいにく先日の風雨でアカヤシオは残念でしたが、思いが強かっただけに
大変楽しい山行ができました。

標高は1000mに満たない山域ですが、手が入り過ぎず、岩稜あり・
草原ありと山の魅力をいっぱい感じながら歩けました。
2016/5/2 19:36
奥深さ
onetotaniさん
こんにちは
鈴鹿南部全く分かりませんが、何か凄い奥深さを感じさせてくれる所ですね。
違った角度から眺める鈴鹿の山々も素敵な感じで機会が有ればお邪魔したいものです❗
2016/5/2 12:49
Re: 奥深さ
kazu97さん 今晩は。
この辺りからは雨乞岳から鎌ヶ岳を経て入道ヶ岳までの鈴鹿主脈が
横並びで眺められ、なかなか新鮮ですよ。

比較的短時間で好展望の山頂に立てる南部の山。
鈴鹿セブンに拘らず是非お出掛けください、お薦めです。
2016/5/2 19:50
onetotaniさん、こんにちは。
僕もかって、ストックを落として
回収後、登れなかった体験が
あります。
慎重な行動で、ご無事で何よりです。

鈴鹿の、最南端の、こちらあたり
芽吹きのこの時期が、とてもきれいですね。
良ルートのご紹介、ありがとうございます。
2016/5/2 14:59
Re: onetotaniさん、こんにちは。
komakiさん 今晩は。

南鈴鹿のゴールデンコースとも言えるコースを周回しました。
御所平から眺める風景が気に入って、是非実現したいと強く思っていたので
最高の天気に恵まれ気分も最高でした。
今回とは逆の時計回りの方が尾根の分岐に惑わされず歩けそうですので、
また出かけたいと思います。
今度はノンアクシデントで・・・。
2016/5/2 20:04
年に一度は歩きたいコースですね
お疲れ様でした。
6時に出られて16時に下山、別にゆっくりしていなくてもそれくらいかかるハードなコースですね。
しんどいけど、なぜか通いたくなる周回コースです。

私はいつも鬼ヶ牙から登るルートばかりでしたので、
今度は南尾根から登ってみようと思います。
2016/5/3 10:00
Re: 年に一度は歩きたいコースですね
yoshikun1さん おはようございます。

ご紹介通り、まさしく「ゴールデンコース」でした。
素敵なルートを教えていただき有難うございます。

いくつもピークを越えながら現れるアカヤシオを眺め、鬼ヶ牙の岩峰で
締めくくる、そんなコース取りを選びました。
このエリアは通えば通うほど魅力が増します。

鈴鹿の主脈を眺め、変化する山の様子を感じながらじっくり歩く。
絶好の天気に恵まれて、至福の時間でした。
2016/5/3 10:47
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