高島トレイル(後半)
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- GPS
- 39:48
- 距離
- 42.2km
- 登り
- 3,266m
- 下り
- 3,126m
コースタイム
- 山行
- 0:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:00
- 山行
- 11:39
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 13:31
天候 | 29日曇り(風非常にきつい)30日晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
30日南桑原BS13時50分発 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険な個所はなし。マーカーが少なく、判りづらい個所が多数。不安な時は、地図とGPSで慎重に確認する必要あり。 |
その他周辺情報 | JR安曇川駅前の交番裏になる勝よしのカツ丼はボリューム満点でした。 |
写真
装備
備考 | ヒル下がりのジョニー |
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感想
今年のGWは、燕岳に行く予定であったが、雪不足もあり再考した。
昨年に敗北した、高島トレイルの後半を行く事とした。
装備は、Sとは個別で準備。昨年の装備とほぼ同様でのスタートとした。
定時に会社を出て帰宅。シャワーを浴びてすぐに出発。
大阪駅より、予定よりも30分早い新快速に乗車。京都駅でウドンの晩飯を取る。
19時57分発の電車に乗車。Sも遅れて乗ってくるが、非常に人が多い。
21時01分時間通りに近江今津に到着。すぐに予約していたタクシーに乗車する。
近江今津は小雨が舞っていた。
タクシーの運転手との会話では、すでにマキノに熊が出没しているとの事。
水坂峠の途中に鹿が横切る。いよいよ高島トレイルに戻ってきた。
タクシー下車後、水坂峠から登山道をヘッドライトを点けて進む。
堰堤の下にツエルトが張れる場所があり、そこでツエルトを設営する。
私は、ファイントラックのツエルト競蹈鵐亜Sはヘリテイジのストックシェルターを設営。
雨がやんだ為、外でテントマットを出して酒盛りを開始。
空から何か降ってきた。良く見るとヤマヒルである。
数匹のヤマヒルが降ってきた。早々にツエルトに入る。
シュラフカバーを出し、モスキートネットを被って怖々寝入る。
気持ち悪いので、ルミンエイド(LEDランプ)は点けて置くことにした。
ふと見るとツエルト内にヒルが2匹へばり付いている。
何とか駆除し、ウトウトするが、ヒルが再三出没し、都度除去の繰り返しとなる。
ヒルを駆除する時に、ヒルが倒立するのが非常に気持ち悪い。
あまり寝られない中で、起床の3時となる。
アルコールストーブでスープを作る。
すぐに離れたい為、撤収に入る。
今日は、木地山峠以上、できればおにゅう峠を目指すこととした。
Sはヒルに襲われなかったとの事であるが、シェルター内に1匹発見された。
準備を行い、4時に出発。ようやく昨年敗退したトレイルの再開である。
二の谷山は、いきなりの急登である。
慣れない体は厳しいが、早く水坂峠を離れたかったので急いで進む。
二の谷山で朝食用のおにぎりを食する。
二の谷山から桜峠を向かう。
桜峠は、非常に大きな環境センターがあり、車道を進む。
途中で牛舎があり、近江牛になる牛になるのでは?と考えながら進む。
牛舎の左手に、登り口が見える。ここから再度山道に入る。
いきなりの急登を行者山に向け進む。
新緑が非常にきれいな中、ほどよく行者山に到着。稜線上は風は非常に強い。
これから横谷峠を目指す。
石楠花の群生の中を進むが、ここでルートロス。(これが今回の一番大きなルートロスとなった。)
何とかルートに戻ったが、30分くらいのロスになった。(後々このロスが響いてくる。)
さらに進み、車道が見え、下ったところが横谷峠に到着する。
横谷峠より、駒ケ岳登山口のまたも急登からスタートする。
P693を越えたところよりブナ林が続き、気持ちの良い道を進む。
駒ケ池が見える。ブナ林の中にある非常に雰囲気のある池である。
ここで写真タイムとする。
駒ケ岳に向かう途中で、水たまりをよく見るとオタマジャクシの塊りが見える。
駒ケ岳に到着。この横谷峠から駒ケ岳は、非常によい感じでお勧めである。
どんどん進む。
与助谷山を越えて桜谷山に着くころはすでに午後2時を越えていた。
足が痛くなってきた。
木地山峠で水を補給する。
滋賀側に下った場所に、非常に良い水場があり、セイシェルでプラティパスに2Lの水を汲んだ。ここで約30分費やす。
すでに3時過ぎになってる。これより本日の宿を考えなければならない。
おにゅう峠を目的地とし、風が避けられる場所を選ばなければならない。
百里ケ岳への登りは非常に厳しい。足が非常に痛い。
何とか百里ケ岳に到着。すでに午後4時過ぎになっている。
あまり良い場所が見つからず、根来坂を目指す。
百里ケ岳の下りが、痛い足が悲鳴を上げる。
だましだまし急坂を下れば、ようやく根来坂に着く。
すでに日が暮れ始めている。
午後5時30分にようやくおにゅう峠に着いた。
足も限界である。
非常に風が強いので、設営をあきらめてお地蔵様の祠で一夜を過ごすことにした。
本日無事工程を進められてこと、一夜お世話になる為に、お地蔵様に挨拶をし、気持ちだけお賽銭を入れる。
アルコールストーブで、焼米+乾燥ニンニクをお湯で戻し、そこにFDボルシチの素を入れた夕食を食する。
ウダウダの中、疲れていた為、早々に就寝した。
夜中に峠に車が登ってきたが、気にせずに寝た。
朝3時に起床。天気は良さそうだ。
ストーブで、焼米+乾燥ニンニク+FD親子丼の素を入れて朝食を作る。
4時に出発する。薄暗い中雲海が広がる。おにゅう峠は、雲海で有名である。
日が登り始める。樹林の中の気持ち良い山道を進む。
オクスゲノ池を越えて、ピーク803に到着する。
これより先に、雲海が非常によく見える場所があった。
ここで写真タイムとなる。日本絵の様な景色を堪能する。
稜線上を進み、6時30分過ぎにようやくナベクボ峠に着く。
クチクボ峠ともいわれる模様で、道標もナベクボとクチクボが混在している。
これより急登を進んで、三国峠を目指す。
足が非常に痛くなる中、ようやく三国峠に到着。
ここで初めてハイカーにで合う。女性のソロハイカーは、桑原から昨晩は地蔵峠にビバークしたとの事。昨年に国境から寒風までハイクしたので、今回は逆からトレイルを完走する模様である。非常にタフでなければ計画しないコースで敬服した。
これより地蔵峠までは、マーカーが少ないとの情報なので、慎重に行動する。
地蔵峠前で、ルートロスも何とか最少ロスで到着する。
ここまでくればもう少しと思うが、コースタイムで残り4時間。
地図上では、少しなのに高島トレイルは恐るべし。
カベヨシ818に到着した時には、足が限界になった。
ここでSにロキソニンをもらう。
だましだまし進み、ようやく岩谷峠に10時30分過ぎに到着する。
タイム的にはコースタイムに近い。
ここで青いジャットのハイカーに出会う。
登山道でない、非常に景色が良いコースで三国岳に行ける道があるので一緒に行きませんか?と声をかけて頂くが、足が限界なので低調に断った。
普通なら行くのに情けない。
三国岳に到着したころは、12時前になっていた。ここで行動食が無くなる。
山頂には、ハイカーが美山方面から登ってきた。
後2時間。もうひと踏ん張りである。
歩きやすい道が続き、茶屋跡を越えて休みなしに進む。
ようやく桑原に到着する。
高島トレイルは本当に長い。小さなアップダウンの連続で、すべて直登、激下りの連続であった。達成感よりも、無事下山できた安堵感の方が強い。
南桑原BSまで進み、屋根のあるバス亭で着替える。
ほどよくハイエースのバスに乗車する。
1時間ほどで朽木に到着、安曇川へのバスと上手く連結しており、安曇川方面のバスに乗車する。
安曇川に到着し、バスの中で検索した勝よしに行く。
久しぶりのまともな食事とビールで、疲れを流した。
高島トレイルは、昨年は国境から水坂峠で挫折したリベンジであったが、本当に手強かった。
初日に無理をしておにゅう峠まで進めた事が良かったと思う。
このコースは、ルートロスをする可能性が高く、気を使いながら進む必要がある。
ほとんどが直登と激下りの連続技が続き、モチベーションも下がってくることも多かったが、美しいブナ林、自生している石楠花、駒ケ池や雲海などの見どころが多く、特に手付かずのコースが非常に魅力的である。
モチベーションを高めて、いつか高島トレイルのスルーハイクを改めて行いたいと考えたい。(今はムリであるが....)
コメント
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今回の高島トレイル後半戦、覚悟はしてましたがやはりかなり手強かったですね。果てしなく長い道のりでした。朝の4時から夕方の5時半の13時間越えは新たな境地で限外の先を見た感じでした。カラダがガタガタになりましたね。台風並みの強風でツェルト張る所無く、おにゅう峠のお洞に逃げ込めたのはホント助かりましたね。まぁ何よりもう高島トレイル全部完了でスッキリしました。お疲れ様でした!
恐るべし高島トレイル。マニアックなトレイルは本当に手強いコースやったが、非常に濃厚な2日間やった。完走後、感動よりも安堵感が強かった。無事終えたことは感謝!次はアルプスに行きましょう‼
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