記録ID: 85738
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無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖
大無間山 風イラズ経由地下足袋登山 熊のせいでコース変更
2010年11月04日(木) ~
2010年11月06日(土)
- GPS
- 50:18
- 距離
- 38.8km
- 登り
- 2,755m
- 下り
- 2,585m
コースタイム
1日目奥泉駅11:30‐栗代林道-栗代小屋跡15:00(泊)
2日目小屋跡6:00-尾栗峠7:00-抜ヶ谷山-黒枯山-風不入10:37-三ツ合-前無間13:30-大無間山13:50-三隅池14:30-三方峰15:00-三方窪手前(泊)
3日目野営地6:20-三方窪6:30-1863m高点西7:25-1860高点8:20-尾根-大樽沢コース分岐-ワサビ小屋9:00-木橋9:28-大樽沢橋9:38-お立ち台10:30-日向林道分岐-日向沢-上間蔵沢-下間蔵沢-朝日岳登山口13:10-猿並橋-寸又峡温泉13:40
2日目小屋跡6:00-尾栗峠7:00-抜ヶ谷山-黒枯山-風不入10:37-三ツ合-前無間13:30-大無間山13:50-三隅池14:30-三方峰15:00-三方窪手前(泊)
3日目野営地6:20-三方窪6:30-1863m高点西7:25-1860高点8:20-尾根-大樽沢コース分岐-ワサビ小屋9:00-木橋9:28-大樽沢橋9:38-お立ち台10:30-日向林道分岐-日向沢-上間蔵沢-下間蔵沢-朝日岳登山口13:10-猿並橋-寸又峡温泉13:40
天候 | 3日間快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
栗代林道入口まで舗装道路 栗代林道は未舗装、二箇所ほど崩壊し車の通行不能。栗代小屋は廃屋で使用不能。尾栗峠までの仕事道、状態悪し。 風不入まで急登連続。ガレ場の通行は要注意。三ツ合の水場は崩壊ひどく使用不能。前無間の水場は未確認。三隅池の溜まり水は飲用不可。三方嶺頂上付近は薙ぎにより崩落寸前。三方窪まで踏み跡が不明瞭。三方窪から先、尾根を巻く新道も途切れがちで目印が少ない。ワサビ小屋を経て大樽沢橋まで道の状態悪し。 |
写真
感想
初日、千頭駅で尾盛駅までの切符を求めたところ、昨日駅に熊が出没したとの事で駅員さんに止められてしまった。アプト鉄道の起点、奥泉駅からはらばる歩いての入山となり、ほぼ半日の予定変更だった。捨てられた栗代林道の状態の悪さにもめげずに、栗代小屋跡地で幕営。ちょうど夕刻、風不入(カゼイラズ)までテント持参で登ってきたという二人組みに会い山中の情報を得る。
二日目、ようやく尾根に取り付くも、高度差の割に距離を稼げず、時間ばかり喰う悪路に手を焼く。山頂に着いてから、夜の冷え込みを避けてなるべく低いところに野営地を求め、踏み跡の薄い複雑な地形を彷徨ってしまった。
三日目も道探しに労力のかかる下山。大無間山は全方向に難路なのかと驚いた。
なんとも大きな深い山でした。地形図上の数値のみからは捉えきれない抵抗力を感じました。人界の影響を跳ね除け、すぐにも消しにかかってくる、そんな山自体の生命力。無言の存在感は、非情ながらも慈愛を示しているようでもありました。鹿をはじめとして山中の動物もどこか落ち着きがあり、自然な呼吸を感じさせておりました。手間をかけた分、山の大きさを肯定できて、より大きな思い出を得た気がします。
山頂部分の地味平凡さにかかわらず、登山者をひきつける魅力。古風な南アルプスの風情が色濃く息づく山。深南部の入口を目の当たりにして、登山者冥利に尽きるというものです。
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コメント
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この大無間山行にコメントを書ける人は少ないと思います。かくゆう私も登ったことのない山で、そもそもなぜこのマイナーな山に二泊三日で登られたのかなという疑問符???が頭の上をめぐりました。
井川流域は静岡県民にとっては身近な山域のようですが、山を隔てたわれわれ山梨県民にとってはかなり詳しい人でも大無間山といってもまず分からないと思います。
jinzaemonさんの住所を拝見すると、杉並区とのことですから、なぞは深まるばかりです。
jinzaemonさんがなぜ、ここを登ろうと思ったか知りたいと思いました。
おはようございます
森の深い山が好きな小生、奥多摩の山に見守られて育ちました。尾根と空と水でつながる奥秩父に目が移り、惚れるのは自然な流れ。秩父に通うには甲斐の国を通ります。次いで甲斐駒ケ岳北岳の霊格が山梨県に小生を引き寄せました。南アルプスが好きになれば、その山域の広大さに心を奪われるのは時間の問題でした。
ガイドブックなど読みあさるうち、「深南部」の存在にまた心奪われたわけです。
遠く訊ねてみれば、大きさと深さ静けさ、想像の遥か上でした。距離の問題で二泊三日と行程がかかりました。そのおかげでよけいに幸せです。
大無間山から見渡せば、さらに広がる深南部。登りたくなる山が次々に出てくる幸福。登山者冥利に尽きると申し上げたのはここです。
山に登る理由、登った理由、縁でしょうか。
大無間へ登られた理由がよく分かりました。その熱い思いになるほどと思いました。
はじめまして。
jinzaemonさんの記録を参考にさせていただき、僕も風イラズに行ってきました。
僕が風イラズに登りたいと思ったのは、深南部に憧れていることもそうですが、何よりその名前に惹かれたことです。
大無間山もおどろおどろしくて素敵な名前だと思います。
里の人にその名前の由来を聞いてみたけど、「わからないねぇ」ということでした。
そういえば、僕も尾盛までの切符を買おうとしたら、「2年前に熊が出たからねぇ…」と駅員さんに言われましたよ。jinzaemonさんの時のことかもしれないですね。
尾盛駅には行けなかったので未練があります。もういっぺんあのひどい急登を歩きに行こうかな
zanvaraさんの記録を拝見しましたところ、小無間ノコギリ方面も大変そうですね。とにかくご無事でようございましたー
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