まだ雪山だった仙丈ケ岳と大展望の栗沢山&アサヨ峰


- GPS
- 50:00
- 距離
- 38.2km
- 登り
- 3,571m
- 下り
- 3,569m
コースタイム
- 山行
- 1:29
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 1:30
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 1:11
- 合計
- 7:27
- 山行
- 8:16
- 休憩
- 2:10
- 合計
- 10:26
天候 | 4/30:晴れ 5/1:晴れのち曇り 5/2:曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
駒美交差点で右折して県道88号線を南進。 突き当たった国道361号線を左折して東進。 突き当りの高遠公園下交差点を右折。 すぐの小原交差点を左折して国道152号線を南進。 右手に美和湖を眺めながら進み、湖の端辺りまで来ると「仙流荘」の案内板が あるので、それに従って左折し、しばらく進むと「仙流荘」に到着。 この周辺に無料駐車場がありますので、ここに駐車し、ここからバスに乗り換え。 南アルプス林道バスは、6月24日まで仙流荘から歌宿までの区間のみ運行。 運賃は、片道830円。手回り品持ち込みが210円となります。(往復:2080円) 詳細は、以下のアドレスで確認して下さい。 http://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_jikokuhyo.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
<歌宿~北沢峠> 舗装された林道歩き。全く雪がありませんので、登山靴でなくジョギングシューズ でも十分に歩けます。 <北沢峠~仙丈ケ岳> 登山道には、三合目手前から雪が現れ、所々雪がない箇所もありましたが、 基本的に山頂まではしっかりと雪が残っています。 <長衛小屋~栗沢山(直登ルート)> 標高2500m辺りから登山道に雪が現れます。森林限界を超えて岩場が現れると また雪がなくなります。 <栗沢山~アサヨ峰> 所々雪が残っていて、急な雪壁が2ヶ所ほど残っていました。基本的に岩稜歩き のコースですので、アイゼンを付けたまま歩くか、悩むところでした。 <栗沢山~仙水峠> 森林限界より上の場所では雪はほとんど無くなっていましたが、樹林帯の中は しっかりと雪が残っていました。 <仙水峠~長衛小屋> 樹林帯内で一部雪が残っていましたが、基本的に雪はありませんでした。 |
その他周辺情報 | バス停のある「仙流荘」でお風呂へ入りました。 通常は600円のところ、特別割引期間ということで500円で入浴できました。 (温泉ではありません) |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
本来の予定では、栂池から白馬大池でテント泊をして白馬をピストンする予定で
いましたが、メンバーの急なドタキャンにより、テン泊装備の共同装備の負荷が
増えることと、先回の阿弥陀の下りで感じた腰の不安があったので、出発直前に
わがままを言わせていただき、小屋泊とテン泊ができる山域ということで、急遽
行先を南アルプスに変更していただいた。また、私にとって積雪期の仙丈ケ岳
だけが残された途中敗退の山となっていたのも選択の理由のひとつです。
初日は山小屋へ入るだけの予定のためかなりのんびりとできるため、8時に会社
を出発し、12時10分発のバスに乗って歌宿へ。ここから約1時間半の舗装路歩きで
景色を楽しみながら北沢峠へ向かう。この途中で見える山々には雪が全くなく、
今年の雪の少なさを感じる。そして、道路にも雪がないにもかかわらず、バスが
北沢峠まで行かないのはなぜなのだろう?siro-kikunさんとkameは、2日間お世話
になる『こもれび山荘』へ。Rock108さんとgomatさんは、長衛山荘のテン場へ。
小屋で案内されたスペースは、1Fの2段ベッドの下側。以前来たときにはなかった
ベッドなので、最近改装されたようだ。この日の宿泊者は多いとのことだったが、
ひとり1枚の布団は確保され、それを仕切るカーテンがあるので、プライベートな
空間は確保されている。難点は、昼間も真っ暗なため、頭元の照明を常に点けっ
ぱなしにしておかなければならない。この山小屋のいい点は食事の美味さ。この日
の夕食も、コロッケとスープカレーというメニューで、美味しくいただきました。
2日目は、各々の場所を出発し、5時40分頃に二合目の合流点で待ち合わせ。
途中、樹間からご来光も拝めたので期待しながら山頂に向かう。三合目手前で
雪が出てきたので、アイゼンを装着して急登を上って行く。大滝ノ頭を過ぎ、
森林限界を超えてからは、時折強風が吹き付けてくるようになる。この時点では
山頂はまだ見えていたが、その周辺にはいや~な感じの雲が垂れ込めだしている。
稜線の雪は以前に比べてかなり少なく、岩が出ているところも。途中のハイマツ帯
では、この山域で初めての雷鳥との遭遇も。5年前に敗退したポイントも過ぎ、
ほぼ夏のコースタイム通りに山頂に到着する。あいにく、雲の中に入ってしまった
ようで、視界はまったくなし。のんびりするような場所でもないので、少しでも
風を防げる場所ということで、大滝ノ頭まで一気に下山し、軽く昼食を取る。
12時半に北沢峠に下山した時には、青空が。もう少し待てばよかったのか?とは
思ったが、さすがにあの状態で山頂に留まるのはなかったでしょうね。後は、夕食
まで寝たり飲んだりしながらのんびりとした一時を過ごし、待ちに待った夕食は
鶏肉とポトフ。これも美味しかった~。この日感じた不公平感だが、我々1Fは
一人一枚の布団スペースに高さも座ることしかできないスペースだったにもかか
わらず、2Fは一人で三枚分のスペースに立っても余裕の空間。団体さんだから
といって、この差別はないんではないのかな?
3日目。当初は甲斐駒に行く予定だったが、こちらは山頂まで雪がないとの情報
だったので、急遽行き先をアサヨ峰に変更。4時半にテント場に集合して、栗沢山
直登コースから向かおうと歩き出すと、登山口にはいきなりの硬~い雪。しかた
なくアイゼンを装着して歩き出すものの、すぐに雪がなくなったのでアイゼンを
外して歩き出す。地形図通りの急登が延々と続き、2500mを超した辺りから雪が
現れたのでアイゼンを装着する。さらに傾斜は増し、森林限界を超えて岩稜帯に
入ると雪もなくなる。やがて到着した栗沢山山頂からは360度の大展望。その先に
見える本日の目的地のアサヨ峰までは稜線歩き。見る限りは岩稜が多そうな上、
要所要所では雪が残っていそうだったので、アイゼンを装着したまま稜線を歩く。
途中、2ヶ所ほど急な雪壁を上るところがある。1時間強で到着したアサヨ峰は、
こちらも大展望の山。期待していなかった富士山も見え、昨日見えなかった、
標高の日本No.1&2&3をマイナーな場所から見ることができて大満足。のんびり
と景色を楽しんだ後、栗沢山まで戻り、仙水峠側に下る。森林限界までは雪も
なく、アイゼンのまま歩いていたのですごく歩き難かったので、樹林帯に入る
前にアイゼンを外して歩きだし、樹林帯に入った途端に雪が現れはするが、
歩くポイントさえ外さなければアイゼンなしでも十分に下ることができる。
仙水峠以降は雪はほとんどなく、いくつもの堰堤を越えると長衛小屋に到着
する。各々の荷物を整理後こもれび山荘前に集合し、歌宿に向う。この林道
歩きは、延々と続く舗装路なので、ボデーブローのように膝に響いてくる。
下山後はバス乗り場の仙流荘で風呂に入り、駒ヶ根まで移動してソースかつ丼
を食べに行くが、狙った『ガロ』さんは臨時休業らしく、向かいの『明治亭』
さんで夕食を食べて帰路につく。
帰路、メールなどで北アルプスの遭難情報がいろいろと入ってきたが、最近
感じるのは、行動時間が遅い人の多いこと。我々が仙丈から下山途中でも、
今から上るの?ってパーティーが何組もいました。時間に余裕があればできる
ことが、時間の焦りから無理をしてしまう結果がこのような事故に繋がって
いると思う。やっぱり、山は早出早着が基本ですよね。
今年のGW山行は白馬岳を計画していましたが、諸事情により仙丈甲斐駒に変更となりました。本当はもう少し参加メンバーがいるはずでしたが、自動車生産の都合から休みにならなかったり、家事都合からドタキャンになったりしたメンバーもいたことから結局4名の山行となりました。
暖冬からか甲斐駒には雪が全くなく、そのことから1日目は雪を求めて仙丈、2日目は登ったことないアサヨ峰としました。仙丈の山頂ではガスられて全く展望ありませんでしたが、アサヨ峰では抜群の展望が楽しめました。360°、名峰や百名山、見飽きる事の無い素晴らしい景色でした。また栗沢山からアサヨ峰の岩稜・早月尾根は楽しい稜線歩きでオススメですね。ただ所々雪が残ってたのでアイゼン履きっぱなしでしたのでガリガリガリガリ…、また爪が短くなってしまいました(泣
このGW連休の北アでは多くの遭難事故が起きてしまったのを下山後に知りました。正直残念な気持ちになりましたが他人事として終わらせず、今後も気を付けて安全山行を続けていきます!!
皆さま、こんにちは。
三日間お疲れ様です。
この時期の女王様は、白い衣をまとい優雅ですね
アサヨ峰も名前は知っていましたが、展望抜群です
そこから眺めるNo.1,2,3の姿も、特徴があっていいですね
楽しい時を過ごされたようで何よりです。
いいな~、羨ましいです。
遭難の原因の一つに、やっぱり焦りがありますね。
山は早出早着が基本、その通りだと思いました。
ところで、岩を見るとすぐに上っちゃうんだからって気持ち良く分かります。
藤内壁とかに行かれる時に、いつかご一緒させてもらえるくらいになれれば嬉しいです。
緑の小仙丈沢カールもいいですが、雪の景色もいいもんですよ。
最後は、ご機嫌斜めの女王様でしたが、一番美しい姿だけでも
見せてくれただけでも、この日の天候から考えるとラッキーだった
と思います
アサヨ峰、この山域ではちょっとマイナーな山ですが、これほどの
絶景を見ることができるなんて、ぜひともお勧めですよ
夏場でもほとんど変わらない景色が拝めるのではないでしょうか
みなさまこんにちは
kameさんから伺って、まだかな~と思っていたらドーン!ときましたね!
残雪期のアルプスなんて自分には遠い世界ですが、富士が間近に眺められる南は、やはりいいですね。冬姿のライチョウにも一度は会ってみたいです。
すぐ近くなのに甲斐駒と仙丈の残雪量が違うのは、甲斐駒が急峻なせいでしょうか?
Rockさんの光り文字面白い!しかも文字がきれい
kameさん、No155の写真でつまんでた北岳の雪、お土産だよね?
南アの夜空に乾杯!
冬姿の雷鳥ですが、GW頃の立山室堂辺りなんかは、
ちょうど繁殖期のようで、かなり無防備で白い雷鳥を
見ることができますよ。大谷ウォークのついでに、
行かれてはどうですか?
Rockさんは、星空撮影のため、テン泊装備に加えて
1眼レフと三脚も持参されていて、いつもこの撮影を
して楽しまれています。 ぜひ、お試しを
北岳の雪、先程ウイスキーの氷代わりに使っちゃいました
白馬だったら大変だろうなと、少し心配していましたが、南アルプスなんですね。
5年ぐらい前のGWに行った時のことを思い出しました、その時は雨で、1日小屋でブラブラと寝そべって過ごして、次にの日に登った時は、天気が良く1日待った甲斐があったのを思い出しました。
仙丈からの展望も素晴らしいけれど、アサヨ峰や栗沢山からの展望も最高ですね。行ってみたい山が、また増えた感じです。
それにしても、事故もなく良い山行で良かった!!みなさん、お疲れ様でした。
はい、重いテン泊の荷物を持って歩くのが嫌で、急遽小屋泊できて空いて
いそうな山域ということでこちらに転進しました。偶然ではありますが、
結果オーライでしたね。
しかし、初日はほぼ満院だったみたいです。こちらも、最近は多くの方が
来られているみたいですね。
そして、5年前のリベンジができただけでなく、アサヨ峰というちょっと
マイナーながら、展望の良い山に巡り合えたのは良かったと思います。
夏場にでも、鳳凰三山から縦走でもしましょう
おはようございます 皆さん
この時期の仙丈付近も雪が少ないですね。雷鳥も夏羽への移行期ですね。私も雷鳥にあいたいあ。仙丈は夏に一度だけ行っただけだから。この時期の仙丈の姿、雪に覆われた、ウェディングドレス姿かな?周りの山々も素晴らしい景観です。
そうい、星の写真ですが、南東方向かと思います。サソリ座に土星と火星がきれいに入ってます。
こちらも、例年よりかなり雪が少なかったですね。
甲斐駒ケ岳にいたっては、山頂までアイゼンが不要だったと聞いたときには、
上る気力もなくなり、急遽転進したアサヨ峰の眺望の良さはいい収穫でした
雷鳥に簡単に会うのであれば、GW頃の立山が室堂を歩いているだけで会う確率がかなり
高いですよ。もちろん、まだほとんど冬毛の姿です。
星は良く分かりませんが、こちら方面もかなり詳しいようですね。
kameさん, siro-kikunさん, Rock108さん, gomat さんすごいですね!私はとにかく高いとこ、行ったことないんですけど、素晴らしい世界を拝見できまして(間接的?)、うれぴ~~
kameさんは山小屋っぽいですが、バックパックは何リットル?でしょうか?テントの方は?ちなみに私2泊3日で水入れて10キロありました。やっぱり配分おかしいっす?
もちろん、私は小屋泊ですよ
この日背負っていたザックは、52Lで13kgくらいだと思います。
冬場の小屋泊でも防寒着に加え、着替えやアイゼン、ピッケル、
そしてお酒
行きますので、これで少しなぁ余裕があるくらいです。歩いていて、
暑くて脱いだ防寒着を入れるスペースも必要ですしね。
テン泊の人だと、これに加えてテント、シュラフ、マット、調理道具
食事が加わりますので、60~70Lで20kgくらいではないでしょうか?
itooさんの歩きのスタイルですと、30Lで7~8kgで収まるとは思いますが、
我々は軽量化にはかなり敏感ですので、ウエア一つとっても、かなり
軽量でコンパクトなものを使っていますよ。
itooさんの場合、夜のお楽しみ
皆さん直前のドタキャン申し訳ありませんでした。山を初めてからうん10年でGWに山に行けなかったのは今回で2回目。皆さんに申し訳ないと同時に行けない自分がもどかしくてもどかしくて。
仙丈ケ岳、アサヨ峰良いですね。仙丈のナイフリッジは緊張感の中にも最高です。皆さんの写真とお話で自分も行った気になっています。ありがとうございました
あれだけ楽しみにしていた山行を、突然キャンセルされるなんて、
よほどの事情があったことだと思います。行けなかったもどかしさは、
昨年の入院を体験して、よ~くわかります。
今回は、かなりの人が歩かれ、ナイフリッジはかなりフラットな状態で、
あまりスリルはありませんでした。とりあえず、5年前のリベンジができた
だけでも、気持ち的にはかなりスッキリとしました
皆様、返信が遅くなりすみません。。。
今回はkameさん提案から栗沢山、アサヨ峰という登山者が少ないけどとても素晴らしい展望が楽しめるピークを踏むことができました。
仙丈山頂では周囲をガスで囲まれてたので何も見れませんでしたが、その鬱憤を吹き飛ばすには十分すぎる展望です
ホント、おススメです!(kameさんありがとうございます)
※北アの遭難事故はザックリですが、経験不足、調査不足、装備不十分な登山者が安易に入山してるようです。また雪が少ないことから例年とは違う状況も事故を増やす要因となってるようです。事故に遭われた方、関係者の方には恐縮ですがこういった事も自分の安全山行につなげていかないとな、と思う次第です。
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