余市岳
- GPS
- 05:45
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 595m
- 下り
- 1,205m
コースタイム
天候 | 快晴時々強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ネックウォーマー
バラクラバ
ブーツ
ザック
ビーコン
スコップ
ゾンデ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ガムテープ
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ビンディング
スキー板
シール
トランシーバー
|
---|---|
備考 | 日焼け止め |
感想
「やっぱり山はいいなぁ!」しみじみと思いました。皆さんお久しぶりでした、前回からの7週間ぶりの山スキーです。
この間は、怪我の療養とヤマレコを見る暇すらもない程の猛烈な忙しさで、ストレスが溜まりに溜まっていました。
前回のストップ雪(北海道では一般的に「妖怪板つかみ」と呼んでいます)での転倒による膝と足首の怪我が、思った以上に回復が遅れています。
「もう大丈夫だろう!」と試しにスキー靴を履いてみても、踝の周囲の腫れが引いていないので“履いて痛し、曲げて痛し”で涙をのんで断念し続けていました。
今回の目的地は、道央圏での最高峰「余市岳」です。年に1,2回同行する三男のリクエストでした。
シーズン初と病み上がりの二人の体力を考えると、キロロリゾートのゴンドラを利用できる今日のスキー場の最終営業日が最後のチャンスでした。
そんな私たち二人に同行してくれた今回のメンバーは、「ギコ」さん、「ノリノリ」さん「ヒロキ」さんの3名でした。
出発した直後から風が強く、札幌市内を通過する高速道路上では、強風が車体に「ドン!」と衝撃を与えるほどで、後に札幌圏では風速26メートルを超える強風が吹き荒れたと報道されていました。
駐車場に着くと、予報どおりにきれいな青空が広がり、スタート時で気温はすでにプラスの8度。心配された風は、ゴンドラの運行に支障をきたすほどでもありませんでした。
好天の中、飛行場と呼ばれるほど広くて平らな雪原を進み、余市岳のコルに着くまではほとんど気にならない程度の風で、尾根にとりつき山頂に近づいてから、ようやく強めの風が吹いてきました。
急登中は強めの風も心地よく、緩みかけたザラメ雪でしたがシールもそこそこグリップし、大きくジグをきる必要もなく、直登に近いルートをとることができました。
ゴンドラ山頂駅を出発して、標高1,387m地点までの3.3劼1時間10分で登り、まずは南斜面を1本滑ります。
先行者は一人だけなので、面ツルの程よく沈み重めのスプレーが上がる滑り易いザラメで、斜面が大きくてきれいな雪なので、楽しくてついつい歓声が上がります。
南斜面を稜線まで登り返す頃には、日差しと気温の上昇によって緩みが進み、表面が崩れ易くなりスリップや横ずれで苦労させられました、シール登行に慣れていない息子はシートラで登りましたが、この時が一番きつかったと言っていました。
山頂付近は強風が吹き荒れていたので、手前のハイマツの陰で昼食を済ませました。雪解けが進みハイマツがあちらこちらに出ていますが、山頂標識まではギリギリ雪が繋がっていてスキーで近づくことができました。
山頂からの眺めは、周囲の山々はバッチリですが、天気が良すぎるためか遠景は霞がちで、アンヌプリや羊蹄山など遠くの山々までは、クッキリとまではいきませんでした。
山頂からの滑走は、当初の計画としては北西斜面を滑り降り、テーブル状地形となっている通称プリン(標高1,159地点)に滑り込み、上部をトラバースして西側の岩峰の下を通過して通称アポロ(1,218峰)に向かう予定でした。
しかし、雪融けが進み写真のとおり北西斜面全体には潅木が露出しており、山頂部からは写真を見て右端の雪の残っている所を滑り降りてきました。
そして、時間の短縮のためにプリン上への滑降は避けて、西端の岩峰横の沢を滑り降りてきました。
雪質は南斜面とは違いカリカリとザラメとストップ雪と様々な変化と微妙な起伏で、これまた楽しさの中にスパイスがピリリ、という状況でした。
最後のデザートは、通称アポロング沢の滑降です。沢の後半は標高を下げてきたこともあり、汚れやストップ雪によって太腿が悲鳴を上げることもありましたが、大小の起伏を楽しみ滑走終了です。
毎年恒例になっている余市岳名所めぐり一周のプチジャーニーは、春の好天と楽しい仲間達のおかげで、無事終了することができました。
シーズンの最後を締めくくるにふさわしい素晴らしいロケーションを満喫し、これまでのストレスを洗い流して、気持ちよく終了することができました。
山旅ロガーのデーターによると、標高1,489m、累積標高(上り)559m、累積標高(下り)1,169m、全行程11.4kmを5時間40分の行動時間でした。
BCカウンターやスライドした人々との話題になっていた最後の渡渉については、やはり雪融けが進み少し右往左往させられましたが、堰のすぐ下のSBに辿り着くことができました。
今後はさらに厳しくなってくると思いますので、朝里第2エクスプレス乗り場付近からコルを目指し、山頂から北斜面を降りてくるルートの方が、安全に楽しむことができると思います。
コメント
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はじめましてですー!ziozo-と申します。
いつも詳細なレコと華麗な滑りを拝見しておりますー。
一昨年前に登山を始めた頃から勝手に参考にさせて
もらっておりましたです。 はい!
ここ最近、ご無沙汰だったので体調が悪いのか怪我でも
されているのかな…なんて勝手に想っておりましたです。
回復基調にあるようで何よりです。無理しないで下さいね!
また、奥様との夏山レコを楽しみにしております。
突然のお便り失礼しましたー! ではまたziozo-でした。
ziozo-さん、はじめまして!コメントありがとうございます。前回の漁岳でハシャギ過ぎまして怪我をしました。
足首は腫れが完全に引いていなくて正座はまだできません。このままシーズン終了するには、あまりにも残念なので思い切りましたが…結構大丈夫でした(笑)
今年は親の介護の問題もあって、山に出掛ける機会は激減しそうですが、可能な限り近場でウロウロしようと思っています。
あ〜っ、自信がなくお声がけしなかったことが悔やまれます。
マウンテンセンターで、ゴンドラを降りたあたりでお会いしておりましたね。
余市岳の南斜面は、本当に感動する大斜面ですよね^_^
ピークに行く前に先に滑走するのが、正解なのですね。
dahamaさん、足お大事にしてくださいね。
mikuri さん、コメントありがとうございます。千尺以来の遭遇でしたね、私ももしやと思っていましたが…一度でもお話すると、確信が持てるのですが。
余市岳は天気さえ恵まれると、どこをどう滑っても正解で天国です。しかし、晴れていても、一度経験がありますが突然のホワイトアウトは恐いので、エスケープルートとして北斜面やコルからゲレンデに向う最短ルートを頭に入れておいた方がいいですよ。
mikuri さんは、今年はかなりゲレンデで修行を積んでいますね、山スキーの上達の近道だと思います。希少な女性山スキーヤーとしての今後の活躍を楽しみにしています。
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