立山はまさに春山でした。


- GPS
- 32:00
- 距離
- 4.4km
- 登り
- 553m
- 下り
- 539m
コースタイム
2日目 7:53一の越山荘―9:27雄山9:57―11:07一の越―11:49室堂山荘12:10―12:18室堂バス停
天候 | 1日目 大雨のち小雨 ホワイトアウト 2日目 ピーカンカン |
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過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
立山駅までもスムース。駅前の無料駐車場、余裕で停める事が出来ました。 立山駅からケーブルカーとバスを乗り継いで室堂へ。往復4,310円です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
1日目 雨の中、室堂バスターミナルからトラバース気味に一の越に向かいます。ホワイトアウト、100m程毎に立てられてある竿が頼りです。トラバース道の左側の谷、どこまで落ち込んでいるのか見えません。念のため、ピッケルを取り出します。祓堂辺りでは竿が見辺りません。おそらく倒れてしまったんでしょう。ナビを見ながら登ります。再び竿が見え、雪の上をシンドイ直登。強風吹き捲り、耐風姿勢を取りながら登ります。一の越山荘がぼ〜っと現れホッ。 2日目 昨日とは打って変わって雲一つ無い快晴。一の越は風の通り道、相変わらずの強風です。見上げると雄山へ向かう夏道には雪が無さそう、ツボ足で登り始めます。が、昨日の雨が凍って石や岩はツルツル。ツボ足では滑ってヤバイ、直にアイゼンを装着。滑る事は無くなりましたが、岩場のアイゼンは登りにくい。雪の急斜面が現れわれますがこれを避け、左手の岩場に取り着きます。登山道がはっきりしません。兎に角上を目指します。アイゼンを岩に掛け、緊張して這い上がります。登山道らしき所へ出てひと安心。ですが、またまた道はどこ? 岩に取り着き、ひと足ひと足置く場所を選びながら・・・、疲れます。風は弱まり、時折強風が吹く程度です。山頂は風も無く穏やか、雲海が広がっていますが上空には雲ひとつありません。 下りでは登山道が錯綜しているのが良く見え、登りよりは気分は楽です。でもアイゼンで小石ゴロゴロの急斜面を降りるのは大変。岩の表面を覆っていた氷が剥げ、カランカランと落ちて行きます。汗がしたたり落ちて来るほどの暑さ、雪の急斜面を降りたところでアイゼンを外し、カッパの上着を脱ぎ、ヘルメットを外します。アイゼンを外しても小石ゴロゴロの下りにくい斜面ですが、無事、一の越に降り立ちました。 一の越からはツボ足で、腐った雪のトレースをトラバース気味に下ります。踏み抜く程の事はありませんが、若干沈みます。昨日のホワイトアウトとは大違い、室堂山荘がくっきり見え、安心して下る事が出来ました。 室堂バスターミナルでは美女平行きの臨時便が出ていて、美女平からはすぐにケーブルカー、スムースに乗り継ぐことが出来ました。 |
写真
感想
GWとお盆は出掛け無い事にしています。今年もGW中は仕事。明けた翌週、月曜日から金曜日までお休みが続いています。週刊天気予報では月曜日から水曜日まで雨マーク、木曜日から晴れマークとなっています。とくに火曜日から水曜日に掛け前線が日本列島を縦断し、大雨との予報です。木曜日の晴れマークを信じて、前日から立山に行くことに決めました。
雨の中を走って立山へ。室堂の立山レストランで昼食を摂りながら、スマホでナウキャストを見ると、赤や黄色を伴う雨の群れが丁度立山辺りを通過中。もうすぐ雨は止むでしょう、止んでから登ろうとゆっくりします。案の定、雨は小降りとなりましたが、外へ出ると真っ白け。立山連峰どころか、なんにも見えないホワイトアウト。一の越までは無理だろう、今日は室堂山荘に泊まって明日登ろっと。立て竿を頼りに室堂山荘へ。山荘のアンちゃんに、「一の越まで竿は立ててありますか?」と聞くと、「はい、あります」。足は何故か一の越に向かっています。100m程先の竿を見落とさないないよう登ります。何にも見えないので心細く、道を間違えたのかと引き返したり、GPSを見てまた同じ道を登ったり。ライチョウさんに会えただけでも良かったかな。一の越山荘が見えた時は心底ホッ。
数年前にも同じGW明けのこの頃に来たことがあります。その時と同じように今日も宿泊者はわたし一人だけ、これは目論見どおりです。夕食後、NHKの天気予報を見ると、明日は全国的に高気圧に覆われピッカピカのお陽さんマークがついています。ところが、富山と新潟だけは何故か雲マーク。嫌な予感。夜中、霰を伴った風が窓を叩く音で眠れません。
翌朝、外に出ると杞憂は一気に吹き飛びます。ヤッター! 雲一つない碧空。これ程までの眺めは期待していませんでした。ホワイトアウトにめげず、来て良かった。何ともハッピーな気分を味合わせて頂く事が出来た立山でした。アリガトサ〜ン、でした。
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