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Yamareco

記録ID: 877343
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ハイキング
甲信越

母なる山・二王子岳、足を伸ばして二本木山

2016年05月20日(金) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
12.4km
登り
1,343m
下り
1,343m

コースタイム

日帰り
山行
6:00
休憩
1:15
合計
7:15
6:55
35
7:30
7:35
15
神子岩水場
7:50
40
一王子
8:30
8:35
60
9:35
25
油こぼし
10:00
10:10
25
二王子岳
10:35
11:20
35
二本木山
11:55
25
奥ノ院跡
12:20
35
油こぼし
12:55
25
定高山
13:20
13:30
10
一王子
13:40
30
神子岩水場
14:10
二王子神社
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
二王子神社に登山の安全を祈り、出発。
2016年05月20日 06:53撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
5/20 6:53
二王子神社に登山の安全を祈り、出発。
神子岩。ここからの登りが、今日は特にきつく感じた。
2016年05月20日 07:30撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
5/20 7:30
神子岩。ここからの登りが、今日は特にきつく感じた。
一王子の祠に着く。汗びっしょりとなり、体力奪われる。
2016年05月20日 07:50撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
5/20 7:50
一王子の祠に着く。汗びっしょりとなり、体力奪われる。
サンカヨウが花盛り。
2016年05月20日 07:56撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 7:56
サンカヨウが花盛り。
白く可憐。
2016年05月20日 07:56撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 7:56
白く可憐。
ブナ林の瑞々しい新緑。
2016年05月20日 08:05撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 8:05
ブナ林の瑞々しい新緑。
熊の糞?
2016年05月20日 08:06撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
5/20 8:06
熊の糞?
定高山の手前で、初めて雪道があらわれる。
2016年05月20日 08:26撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
5/20 8:26
定高山の手前で、初めて雪道があらわれる。
椿とアジサイ?
2016年05月20日 08:29撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 8:29
椿とアジサイ?
定高山。雪の気配もない。
2016年05月20日 08:32撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
5/20 8:32
定高山。雪の気配もない。
イワウチワの群生。
2016年05月20日 08:46撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 8:46
イワウチワの群生。
イワウチワ。
2016年05月20日 08:47撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
5/20 8:47
イワウチワ。
タムシバが一輪、ひっそりと咲く。
2016年05月20日 09:20撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 9:20
タムシバが一輪、ひっそりと咲く。
油こぼしから新緑の山と残雪の谷。
2016年05月20日 09:23撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
5/20 9:23
油こぼしから新緑の山と残雪の谷。
シラネアオイ。色っぽい。
2016年05月20日 09:29撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 9:29
シラネアオイ。色っぽい。
山頂が見えて来た。
2016年05月20日 09:48撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 9:48
山頂が見えて来た。
36回目の山頂。
2016年05月20日 10:00撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 10:00
36回目の山頂。
二本木山を目指す。
2016年05月20日 10:02撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 10:02
二本木山を目指す。
道は明瞭についている。
2016年05月20日 10:10撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
5/20 10:10
道は明瞭についている。
最後の登りに掛かる。
2016年05月20日 10:17撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
5/20 10:17
最後の登りに掛かる。
二等三角点。
2016年05月20日 10:37撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 10:37
二等三角点。
山頂には誰もいない。
2016年05月20日 11:00撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 11:00
山頂には誰もいない。
赤津山。背後に大日岳がうっすらと見える。
2016年05月20日 11:11撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 11:11
赤津山。背後に大日岳がうっすらと見える。
二王子岳を振り返る。
2016年05月20日 11:14撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
5/20 11:14
二王子岳を振り返る。
2016年05月20日 11:22撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 11:22
山腹に桜が咲いていた。
2016年05月20日 11:45撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 11:45
山腹に桜が咲いていた。
2016年05月20日 11:50撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
5/20 11:50
奥ノ院跡まで戻って来た。
2016年05月20日 11:59撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
5/20 11:59
奥ノ院跡まで戻って来た。
オオバキスミレ
2016年05月20日 12:01撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 12:01
オオバキスミレ
お花畑?雪に埋もれている。
2016年05月20日 12:09撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 12:09
お花畑?雪に埋もれている。
油こぼし。新緑がもえる様。
2016年05月20日 12:29撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 12:29
油こぼし。新緑がもえる様。
一王子の水場。水芭蕉も終わり加減。
2016年05月20日 13:25撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 13:25
一王子の水場。水芭蕉も終わり加減。
神子岩。
2016年05月20日 13:43撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 13:43
神子岩。
神社登山口に無事下山。
2016年05月20日 14:10撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
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5/20 14:10
神社登山口に無事下山。
撮影機器:

感想

 ふるさとの山というと、真っ先に思い浮かぶのが、二王子岳だ。決して形のいい山ではない。秀麗とは程遠いが、ずんぐりとして、量感に満ちている。母のような優しさと、どっしりとした体格の大関のような貫禄を、同時に感じさせる。そして、この大関の背後には飯豊という横綱が控えている。

 数えてみたら、二王子岳にはこれまで35回登っている。おそらく、一番多く登っているのが、この山だと思う。春と秋に行くことが多いが、木々の葉が芽吹き始め、その萌え出る緑と、豊かな残雪の白のコントラストが、眼と心に沁みる、春が特にいい。山頂にたどり着けば、ようやく雪化粧を解き始めた飯豊連峰の全貌が、静かに、夢のように迎えてくれる。

 36回目となる二王子岳だが、稜線に連なる二本木山にまで足を伸ばしたことが一度もないことに、今さらながら気がついた。今日は、二王子岳経由、二本木山で行くことにした。
 ところが、登り始めから体が重く、調子が出ない。気温が上がるにつれ、暑さも手伝って、足取りがますます重くなる。二本木まで行くかどうか、迷いが出始めた。
 それにしても、今年は雪が少ない。この時期、定高山を越えてからは、雪道となるのに、油こぼしの手前あたりでも、夏道が出ている。

二王子の山頂に着くと、天気はいいのだが、春霞がかかって、残念ながら飯豊は薄っすらとしか見ることができない。福島から来たという3人の女性に、杁差はどれですかと尋ねられたので、かろうじて見える頂きを指さして、お教えする。女性達は、昨日は焼峰に登ったとのことで、きのうの方が、飯豊はよく見えたとのことだった。

 少し休憩してから、やはり予定通り二本木山に向かうことにする。二王子山頂から眺めると、直ぐ近くのように見えるが、歩いてみると、一つ山を越え、いったん下ってから、二本木山への登り返しがあって、疲れた足には案外きつかった。

 山頂には三角点の標柱と、「二本木山 一四二四M」の標識がぽつんと立っている。二王子岳から1km少々来ただけなのだが、飯豊の懐にぐっと近づいた感じがする。特に、北股岳の姿が大きく見えている。

 今から84年前、昭和7年6月の初旬、新潟の山の開拓者である藤島玄が山仲間3人と、二王子岳そして、この二本木山を経て、赤津山、二ッ峰、門内岳、北股岳、飯豊本山、川入に至る困難な山旅を決行した。5泊6日に及ぶ熾烈を極めた山行の記録が、藤島玄によって書かれ、「二王子岳より飯豊本山」というタイトルで、「忘れえぬ山機紛田孫一・編、旺文社文庫)」に収録されている。
 当時の登山は、装備、登山道、アプローチ、ルートの開拓度合いのどれをとっても、今とは比較にならない困難さがあったに違いない。藤島の記録は、詳細を極め、しかも臨場感に満ちた素晴らしい文章によって記されている。
 藤島はその記録の付記に、こう書いている。「飯豊は越後の山である。飯豊は越後の山として登らねばならない」。飯豊を愛し、越後の山の開拓に心血を注いだ男の矜持が、この一文にあらわれている。新発田・赤谷から北股岳に至る道さへ半ば閉ざされている現状を、今は亡き藤島はどう感じるだろう。

 二ッ峰の頂に立ち、かつて読んだ記録の、その足跡を辿るように眺めていると、何か果てしない感じがわいて来た。今度、二王子に登る時は、できるだけここまで足を伸ばそう、体力の続く限り。そう思った。

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