剱岳 池ノ谷から
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 2,413m
- 下り
- 2,399m
コースタイム
天候 | 快晴’ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
白萩川は小窓尾根取付まで五回の徒渉 早月小屋から上はまだ残雪豊富 |
その他周辺情報 | 馬場島荘 山菜そば |
写真
感想
今日も深夜に自宅を出て1時待ち合わせの馬場島へ車を走らせる.深夜0時40分に着くと既に大魔人号は着いていた.満月の空を見上げて仕度をして外に出る.駐車場には車が一台も無かった.まだこの時期の剱岳は岳人の世界である.
白萩川への林道を地下足袋で歩いて行く.取水口から白萩川を遡行した.高巻きは嫌いだ.暗闇の中5回の徒渉を繰り返してようやく小窓尾根の取付にたどり着いた.ここで地下足袋を脱いで登山靴に履き替えた.急登をガンガン登って行く.稜線まで中々着きそうで着かない.池ノ谷ゴルジェからのゴーと言う川の音が聞こえるとしばらくで稜線に着いた。465m登って100m下ってようやく池ノ谷にたどり着いた.
この時期さすがに雪は多い三ノ窓までびっしり繋がっている.雪渓がズタズタの秋に比べれば緊張感は幾分和らぐ.二俣で大休止していよいよ左俣を詰めて行く.圧倒的な岩壁に挟まれた威圧感抜群の雪渓である.振り向けば富山平野が見える.
雪は多少緩んでいてカチカチの秋とは違って気は楽だ.三ノ窓が近づくと雪は固くなって来た.朝日に照らされた三ノ窓に着いた。ここから後立山の山々が見渡せた.振り向けば小窓の王、正面にはチンネ、贅沢な眺めである.池ノ谷ガリーも雪はバッチリで登りやすかった.乗越から稜線も雪は繋がり緊張感は無い.
稜線に立つと正面に剱岳がドーン、振り返れば八ッ峰、劔のど真ん中にいる幸せな2人。稜線上も雪は繋がっているので歩きやすかった.長次郎から登って来た登山者二名が劔の登りに取り付いていた.途中で追い抜いてようやく山頂にゴール.今日も念入りにまずお参りした。白山詣では本当にご利益があった.剱岳も加われば完璧だろう.さて山頂からの展望は素晴らしい.風も無くこんな登山日和はまず滅多に無い.
写真を撮り合ったらさあ早月尾根を下ろう.1ヶ月前はカチカチでかなり厳しい下りだったが今日は雪は緩んでいて問題なかった.夏道は岩が出ている場所も多いので2700mでアイゼンを脱いでツボ足で下った.ただ調子に乗ると足を滑らす危険もあるので慎重に足スキーだ.尾根の東側の雪を拾いながらガンガン下って早月小屋に着いた。ここで大休止、ここから下は試練の下り.ロープや登攀具で重たいザックは足に応えた.
1800mまで雪はあったがここから雪は消え長い長い下りを経て馬場島に着いた。試練と憧れの前で記念写真を撮って13時間の周回山行は幕を閉じた.
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する