海沢探勝路から大岳山を経て鋸尾根へ
- GPS
- 07:13
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,361m
- 下り
- 1,310m
コースタイム
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・登りの海沢探勝路は昭文社地図に記載があり、奥多摩ビジターセンターでも案内されていますが、国土地理院の地形図には載っていません。全体に充分整備されており、登りにおいて迷うところは特に無いと思います。 ・沢沿いなので雨の後は要注意です。 ・鋸尾根は鎖場が複数あります。 |
写真
感想
日曜にしては閑散とした電車を白丸駅で降りて街道を西に進む。アースガーデ
ンの看板のあるところで橋を渡り、多摩川沿いの遊歩道を遡る。集落に抜けた
ところでけったいな英語の付された道標を見つけた。質の悪い機械翻訳にでも
かけたのか。誰もチェックしなかったのか。
海沢林道は往来が少なく、気楽に歩けた。たまに藤の名残を楽しみ、1時間半で
登山口に辿り着いた。遊歩道と言うには険しい道沿いに滑らかな滝がいくつも
見える。苔生した岩も、周りの新緑を浴びて鮮やかに見える。生憎大滝はコー
スから離れているようで、少し迷ったが、寄らずに先に進んだ。
沢音を下に聞きながら左岸を巻いて進む。徐々に沢が追いついて丸太橋を渡る。
小学生の男の子を連れた家族連れが、何故か沢を直登している。子どもの好き
にさせているのかな、と思いつつ、今度は右岸を進む。
この海沢探勝路は昭文社地図に点線ながらも描かれていて、奥多摩ビジターセ
ンターの登山道状況一覧でもいつも案内されているが、国土地理院の地形図に
は描かれていない。今回登った限りではよく整備されていて迷うところはなく、
まずは海沢本流の左岸を巻いて、途中一度渡渉し、右岸は沢沿いに進み、大岳
山から北北東に伸びる尾根に取り付くという、昭文社地図から読み取れるルー
トのとおりだった。
左岸に移ってからは傾斜がきつくなる。何度も休んで、見えない先を仰ぐ。尾
根の背に分り易く指導標が見えた。尾根沿いはツツジもまだ残っており、特に
鋸山からの主尾根に辿り着いたところのものは見事だった。自然の産物だろう
が、登りきった事への褒美だと思うようにした。
尾根は南面が切り開かれているが、曇で灰白色で塗りつぶされている。何度か
手を着きながら急斜面を登り、山頂に辿り着いた。まだ10時半だが20名程おり、
早々に昼飯を食べている人も少なくない。腹は減っていないので、水とチョコ
レートと写真をとって先へ進んだ。
登りは先へ進む事に必死だが、下りになると草木や鳥の様子が気になる。鋸山
への道はなだらかな尾根で、気を抜いて歩ける。何度か追いぬかれて、のんび
り進んだ。
昼時が近いからか、人が増えてきた。トレイルランニングの人もよく出会う。
三度程だったか、尾根の上の10m程の小ピークを巻いてから、明確な頂にぶつかっ
た。それを何とかやっつけた上が鋸山だ。木の長椅子で粗末な弁当を使ってい
ると忽ちに人が溢れ、狭い山頂に10名は集った。
ここから北に伸びる鋸尾根は険しく岩がちだ。途端に人は少なくなった。所々
にシロヤシオにミツバツツジが楽しませてくれる。年中同じ姿に見える杉林も、
下草と日光の鮮やかさから、爽やかに見える。
尾根が細り、左右から自動車の排気音が聞こえるようになると、鎖場だ。3mは
あるほぼ垂直の崖を恐る恐る降りた。途中で杉枝の杖が邪魔になったので下に
落としたら勢い良くその下の茂みまで落ちてしまった。
そう言えばクライミングは流行っているが、下りの訓練も出来るのだろうか。
自分でも下りは殆ど経験していない。後ろに詰まっていた女性に道を譲ると、
ついでに質問された。今日は何度も声をかけられる。仕事を変えて顔の険が
とれたのかもしれない。
梯子や鉄の橋を超えて更に高度を下げると、愛宕神社に出る。青梅線で奥多摩
駅に見える、低いながらも険しい山だ。参道の階段も確かに急だが、落ち葉が
積もっている上にあちこちコンクリートが崩れているので余計に怖い。
いつもよりかなり早く奥多摩駅に到着した。久しぶりとは言え、物足りなさが
残る山行だった。次回は是非鷹ノ巣山だ。
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