雪代は冷たすぎた 月山 本道寺口から姥沢へ

2016年05月21日(土) ~ 2016年05月22日(日)

• GPS: 28:16
• 距離: 31.9km
• 登り: 2,504m
• 下り: 1,670m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:58
• 休憩: 0:46
• 合計: 10:44

距離 23.2km 登り 1,814m 下り 779m

5:10 口之宮湯殿山神社（本道寺）
5:51 本道寺口
8:19 岩根沢コース分岐
10:18 11:04 サカサ沢渡渉点
13:11 本道寺コース合流
15:54 清川行人小屋

2日目

• 山行: 4:42
• 休憩: 0:22
• 合計: 5:04

距離 8.8km 登り 688m 下り 895m

4:23 清川行人小屋
6:57 7:15 月山
7:59 8:00 牛首
8:22 8:23 金姥
8:37 8:39 姥ヶ岳
9:27 姥沢駐車場

天候

1日目　薄曇り時々晴れ。風は弱め
2日目　快晴で暑すぎ。早朝は風強め。その後微風。

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

登り　口之宮湯殿山神社（本道寺）の駐車場を利用（10台程度駐車可）。
下り　西川町営バスで姥沢から本道寺まで（＠500）。
※バス時刻は西川町のHPにあるはずですが見つけにくいので「西川町営バスで」
　でググった方が早いです。

コース状況／危険箇所等

本道寺コース
・登山口〜P1011付近までは雪がなく夏道でした。夏道はよく整備されており大
　変歩き易いです。
・P1011〜P1417は夏道と雪渓のミックスでした。夏道を見つけ辛い箇所が多く、
　気付かずそのまま進むと藪で進めなくなる箇所もあり注意が必要。
・P1417〜1,950m付近まで雪渓歩きです。1,700m付近に大きな藪がありますが
　迂回すれば雪渓伝いで進めます。
・1,950mから山頂までは夏道でした。
・コースは基本尾根伝いですが、徹底的にピークを避ける形（トラバースが多い）
　で付けられています。夏なら歩き易いのでしょうが、現状はトラバース部分が
　まだ雪の下（大半が雪庇の下）なので一旦雪庇の上を巻いて進む必要があり、
　結構大変でした。

志津コース
・山頂〜1,850m付近までは夏道でした。ここから姥ヶ岳までの稜線コースは断
　続的に夏道が出ていました。
・姥ヶ岳〜姥沢駐車場はスキーコースとなってるので、端に寄って歩くのが無難。

岩根沢コース
・こちらも本道寺コースと同様トラバースが多いですが、現状ではコースを塞ぐ
　ように雪渓が残っておりかなり嫌らしいです（上から巻いても下りは急傾斜）。
　もう少し融けるまでは歩かない方が良さそうです。
・サカサ沢への下降路はほぼ夏道でしたが、泥濘が多かったです。
・この日のサカサ沢の水位は流心で膝上位でしたが、雪代が冷たすぎて渡渉は断
　念しました。

雪渓（上部の）
・早朝はまだ雪が締まっており（氷ではないが）、アイゼンはあった方が良いと
　思います。
・スキー場側は縦溝も少なく滑りやすそうな雪面でしたが、本道寺コース側は縦
　溝が深く快適に滑れるかは？です。岩や石はほとんど無いので縦溝さえ無けれ
　ばロングクルーズを楽しめそうなのですが。

清川行人小屋
・2階建ての広い小屋です。30人程度なら余裕で寝れる広さかと。
・小屋内に水道あり（今回は使用できた）。
・屋内にトイレあり（臭わず綺麗でした）。
・敷布団、毛布、枕が備品としてあります。
・薪ストーブあり。
・利用料1,000円。

その他周辺情報

・温泉は志津、大井沢、道の駅にしかわ、辺りでしょうか。
・大井沢と寒河江方面は蕎麦屋多数。

写真

5/21 5:11

本道寺にある口ノ宮湯殿山神社から登山開始。お寺なのか神社なのかややこし過ぎ。

5/21 5:12

石段を登った先に本殿がありますが写真撮り忘れた。

5/21 5:14

本殿右奥に抜けると小道があるので（写真中央）そこを進む。

5/21 5:14

長閑な田舎の風景ですね。高速の高架が不釣合いかな。

5/21 5:17

面白い色の花。

5/21 5:18

小道を数分歩くと車道に出ます。ここから2kmの林道歩き。

5/21 5:51

通り過ぎてふと見ると小道が。もしや・・

5/21 5:51

草むらの中に案内板が。危ない危ない、行き過ぎるとこだった（汗）

5/21 5:56

車の音はまだするけど、凄い奥地感のある場所です。

5/21 6:00

登山道は予想外に綺麗で歩きやすかった。夏季には刈り払いとかの整備はされてるみたいです。

5/21 6:18

5/21 6:30

木漏れ日の下、散歩を楽しむ感じ。どこまでもなだらかなコースが続く。

5/21 6:46

おっ！そろそろ雪渓か？と思ったけど残ってたのはここだけでした。

5/21 7:02

まだ夏道が続く。登山道脇にあった小さな石碑。

5/21 7:15

下界を見渡せる場所に出ました。市街地が大分遠くなったなぁ。

5/21 7:37

やっと月山山頂が見えた。まだまだ遠い。

5/21 7:38

やっと雪道になりました。ここからは夏道探しが多くなる。

5/21 7:41

樹林内は雪が少なくコースもわかりやすかった。

5/21 7:46

夏道どっちだ〜？

5/21 7:49

この花、カタクリだっけ？？？？

5/21 7:51

登山道が一面花で埋め尽くされてて足の踏み場が無いです。中腹はずっとこんな感じの登山道でした。

5/21 8:09

変な形。

5/21 8:21

おぉ〜。朝日じゃないですか。綺麗な稜線だなぁ。なんて景色に気を取られてたら、岩根沢コースの分岐がわからずウロウロする羽目に。

5/21 8:49

月山南東斜面。まだまだ雪がたっぷりあるなぁ。

5/21 8:53

5/21 8:56

分岐から試しに岩根沢コースを辿ってみた。こちらもトラバースが多いコースでした。

5/21 9:02

こんな感じで雪が残ってるので、かなり厄介です。

5/21 9:07

村山葉山。この尾根、もしや冬なら繋げられる？

5/21 9:13

この辺も厄介な雪渓が残ってる。

5/21 9:13

なんとか厄介な場所は通過し終わった模様。

5/21 9:14

そう言えばこのコース、やけにこの杭が多かった。何の標識だ？

5/21 9:23

これも何？

5/21 9:27

P1181から鞍部に下る。

5/21 9:56

鞍部から左に折れてサカサ沢へ。こちらのコースもしっかり整備されてるみたいですね。

5/21 10:07

途中からは雪解け水で登山道もグショグショ。

5/21 10:14

やっとサカサ沢が見えてきた。川幅狭いし水量も多く無さそう。これなら行けるか。

5/21 10:16

とりあえず渡れということらしい。

5/21 10:24

この辺が一番浅そうかな。

5/21 10:24

では・・・・・・

5/21 12:32

あれ？何か見たことある景色・・・・はい、雪代冷たすぎて断念しました。入って10秒も我慢できないんだもん（汗）

5/21 13:11

本道寺コース復帰。左下の杭っぽいのが分岐の案内だったらしい。

5/21 13:31

P1250手前。ここもトラバースしてピークを巻くらしいのだが・・ピーク越えしないと駄目らしい。

5/21 13:32

後何個ピークを超えたら小屋にたどり着くんだろう？ちょっと不安になってきた。途中でビバークしちまおうかとも。

5/21 13:32

登る予定だった尾根。渡渉できてたらなぁ。

5/21 13:35

小ピークを超えて、また超えて。

5/21 13:43

まぁ、足は重いけど新緑と白い雪渓のコントラストは綺麗でした。

5/21 14:17

サカサ沢源頭部。いつかはリベンジするぞ。

5/21 14:52

P1278〜P1340の雪堤。バックの朝日も綺麗だ。

5/21 14:57

最後はちょっと藪っぽいところを抜けて・・

5/21 15:27

やっと大雪城に到着。はて小屋はどこだ？？

5/21 15:27

適当に標高あげたらトラバース開始

5/21 15:28

振り返って何度も見てしまう朝日の峰々。

5/21 15:28

こちらは歩いてきた尾根。

5/21 15:29

やっと小屋が見えたぁ〜。これで一安心。さてこの藪どう抜けていこうか。

5/21 15:44

本日の朝日見納め。

5/21 15:45

この林を左に抜ければ・・

5/21 15:49

小屋は目の前。

5/21 15:53

思ってたより綺麗な外観だね。

5/21 15:55

やっと着いたぁ〜。

5/21 15:55

小屋の入り口。

5/21 16:01

1階は団らんの場。薪ストーブ囲んで1杯とか、良いだろうな。

5/21 16:01

水道完備！

5/21 16:01

布団もあり。

5/21 16:02

2階が寝床。誰もいないので廊下に布団を敷いて寝ました。

5/21 16:07

小屋横には綺麗な桜の木。

5/21 16:07

満開をちょっと過ぎた感じかな。でも綺麗でした。

5/21 16:55

と言うことで、ビールを冷やしたら・・

5/21 16:56

お山に乾杯して・・

5/21 16:56

お花見と洒落込む♪( ´θ｀)ノ

5/21 18:03

2階の窓からも綺麗な桜見物できます。

5/22 4:35

翌日。朝焼けと共に行動開始。

5/22 4:39

ちょっと前のこの時間は真っ暗だったのに。日の出早くなったなぁ。

5/22 4:45

小屋を振り返って。良い宿でした。

5/22 4:46

シルエット姿の葉山。

5/22 4:51

まずは急登から。朝一はさすがに硬いのでアイゼン装着。それにしても綺麗な青空だな。

5/22 5:16

葉山と船形山。

5/22 5:25

風の強さの割に大きな音がするなと思ったら、岩と岩の間を抜ける音だった。

5/22 5:26

これ位の縦溝なら、まだ気持ちよく滑れるかな。

5/22 5:26

新庄方面はまだ雲海の下。

5/22 5:45

今日も綺麗な朝日は健在。

5/22 5:46

適当に登ってたら藪にぶつかった。

5/22 5:52

北側から迂回した方が山頂近かったかな。

5/22 6:23

朝日の方もだいぶ白い部分は少なくなってきたようです。そろそろ行ってみようかな。

5/22 6:28

夏道に合流したので、ここでアイゼンをしまった。山頂はもうすぐ。

5/22 6:44

山頂よりこちらの景色の方が気になって仕方ない。

5/22 6:47

1,900m付近からはすっかり夏道。夏道ってなんて歩きやすいんだ。

5/22 6:48

所々にお花も。

5/22 6:50

やっと山頂だ。このアングルからだと何か格好良い感じ。

5/22 6:53

この時間だとさすがに誰もいないね。リフト使わないで登るような物好きは少ないらしい。

5/22 6:56

先ずは神社にお参り。まだ奥まで入れました。いつから有料になるのかな？

5/22 6:59

姥ヶ岳と湯殿山、奥に障子とか以東とか。

5/22 7:02

庄内平野も一望。

5/22 7:03

北側の奥羽方面。今日は雲が多いね。

5/22 7:05

記念撮影してみる。

5/22 7:18

念仏ヶ原方面。あぁ、向こうまで滑りたい。

5/22 7:18

山頂小屋とかトイレとか。

5/22 7:24

何度もしつこいですが朝日の西面。綺麗だ。

5/22 7:29

次は姥ヶ岳へ。山頂からは暫くは夏道歩き。

5/22 7:50

雪渓まで下ってきました。こちらは縦溝が無くて滑りやすそう。

5/22 7:52

朝日連峰全景。

5/22 7:59

❤

5/22 8:07

頑張って稼いだ標高も、下りはあっという間だよね。山頂がずいぶん遠くなった。

5/22 8:08

霞む鳥海山。山頂は雲の中。

5/22 8:10

西側に続く尾根、なかなか峻険ですな。

5/22 8:10

中央の赤い屋根が湯殿山神社かな。雪崩とか大丈夫なのかな、この場所は。

5/22 8:15

歩きやすくて楽ちんだ。これだけ整備するのに、どれくらいの手間がかかってるのだろう。

5/22 8:16

こちら側もまだまだ花は少なめ。これからですね。

5/22 8:22

最後の登り。頑張れ俺。

5/22 8:27

岩陰にひっそりと咲く花。

5/22 8:33

姥ヶ岳手前のクラック。2m位の深さがあった。

5/22 8:38

姥ヶ岳到着。後は下るだけだ〜。

5/22 8:39

月山に登る人々。

5/22 8:40

大朝日の写真3枚

5/22 8:40

5/22 8:40

5/22 8:42

ゴールの姥沢が見えてきました。もう直ぐだね。

5/22 8:43

昔はよく利用したなぁ。懐かしく思う。

5/22 8:46

双旗ってことはGSですか。間隔狭っ（驚）

5/22 8:47

レッスン前の打ち合わせかな？

5/22 8:49

中央左上が赤見堂岳でしょうか。来年は行ってみたいな。

5/22 9:04

ゲレンデ脇をひたすらグリーセード。？ピッケル使ってないからグリセードじゃない？

5/22 9:11

本日の月山スキー場。皆んなコブ好きだよなぁ。

5/22 9:14

やっと樹林帯まで下ってきた。新緑が綺麗ですね。

5/22 9:17

リフト乗り場は既に長蛇の列。ご苦労様です。

5/22 9:25

姥沢到着！長かったぁ。

5/22 9:27

なんか美味しそうなのがあるぞ。モーニングセット（クレープとコーヒー）で＠500。なかなかリーズナブルです。右の300円がきになるが・・運転があるので・・・

5/22 9:28

満員御礼。志津の駐車場からバスでピストンになっていた。

5/22 9:47

帰りは本道寺まで西川町営バスを利用。＠500でした。

5/22 9:51

時刻表。期間外でしたが志津からの臨時便も運行していました。

5/22 13:25

おまけ。帰りに寄った定義山の三角油揚げ。表面サクサク中はフワフワ。危うく2個食べるところだった。ちなみに河北町で肉そばも食って、アイスも食べた後でしたが。

5/22 13:31

三角油揚げも食べたので、せっかくだから定義山も観光してみる。六角堂手前の藤棚。

5/22 13:31

六角堂。

5/22 13:36

山門も立派ですね。参拝客で賑わってます。

5/22 13:37

門前町。三角油揚げは一番向こう。

5/22 13:41

五重塔もあるんですね。

5/22 18:24

おまけ其の2。帰り途中で。

撮影機器：

SIGMA DP2X SIGMA

iPad Air 2 Apple

感想

syasyu

今回は日本海側の予報が良かったので、まだ歩いていない本道寺コースを辿って月山を楽しんできました。
道中は登山口を見逃しそうになったり、行かなきゃいいものを渡渉を試してみたり、敗退してまた戻ってみたりと無駄に歩き回った感もありますが、終日天気に恵まれ、大朝日の麗しい姿に魅せられ、麓からのロングハイクも楽しめてと、満喫の2日間となりました。
姥沢の盛況ぶりとは対照的に、登山口から姥ヶ岳までは誰とも会わずのとても静かな山行。小鳥のさえずりやキツツキのドラミング、風の音などに耳を傾けながら自由気ままに歩くのがとても楽しかったです。
コースも面白いし小屋も快適だったので、また夏にでも今度はもっとのんびりと過ごせるよう歩きに来たいですね（その時こそはサカサ沢、渡ってやる）。

コメント

waque

無理！むり！ムリ！無理！
syasyu さんへ
ご無沙汰しています。
このコメントのタイトルは
雪解け水がザブザブ流れる沢に裸足で入ることを想像した時の私の心の声です（笑）
「10秒しか」と書いておられますが「10秒も！」よく氷水に足突っ込んでいられましたね！凄いです。
雪代は残念でしたが静かな山歩き、大朝日の大展望、素敵な小屋♡、お花見、朝日と雲海、まだまだ滑れそうな雪、おまけに定義のお揚げまで！豪華フルコースのお山でしたね☆
写真のコメントが面白くて笑ってしまいました。
「頑張れ俺」…分かる分かる（笑）
「花」…すんごく分かります^^;
私もカタクリと桜は分かりました^^;
去年の鳥海山を懐かしく思い出しました。
失礼コメントお許し下さい。

大朝日のお山たちがsyasyu さんを呼んでいましたね〜♫
次なるロングも楽しみです。

syasyu

waqueさん、こんばんは
雪代こんなに冷たいの忘れてましたよ
滝行なんかだと集中すれば冷たさ感じなくなるとか聞いてたので、
こりゃ気合いだ〜なんて入ってみたけど、冷たいと言うより痛いと言うか
苦しいと言うかで、全然集中できませんでした（涙）

これ以外は最高の山歩きでした。
まさか小屋で花見まで出来るとは思ってなかったので

このコース、月山山頂方面はあまり見えないので、どうしても朝日の方が気になっ
ちゃいます。そろそろこちらにも行きたい気持もあるからかとは思いますが。
稜線を眺めながら早く一杯といきたいところです

花の名前がすらすら出てくる人は凄いですね。
カタクリも怪しくてググってから書きましたから