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Yamareco

記録ID: 89407
全員に公開
ハイキング
八ヶ岳・蓼科

赤岳

2010年10月23日(土) ~ 2010年10月24日(日)
情報量の目安: A
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
yo-co その他5人
GPS
28:00
距離
11.9km
登り
1,199m
下り
1,192m

コースタイム

10:30美濃戸山荘-16:00赤岳天望荘
7:30赤岳天望荘-8:00赤岳頂上小屋-14:00美濃戸山荘
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
いざ出発!元気です
2010年10月23日 11:08撮影 by  DMC-FX500, Panasonic
10/23 11:08
いざ出発!元気です
赤岳鉱泉で昼食
2010年10月23日 13:10撮影 by  DMC-FX500, Panasonic
10/23 13:10
赤岳鉱泉で昼食
そのやかんまぶしすぎます
2010年10月23日 13:08撮影 by  DMC-FX500, Panasonic
10/23 13:08
そのやかんまぶしすぎます
ホントニノボルンデスカコレ
2010年10月23日 15:12撮影 by  DMC-FX500, Panasonic
10/23 15:12
ホントニノボルンデスカコレ
死んでます
2010年10月23日 15:34撮影 by  DMC-FX500, Panasonic
10/23 15:34
死んでます
ついたー!赤岳天望荘
2010年10月23日 15:54撮影 by  DMC-FX500, Panasonic
10/23 15:54
ついたー!赤岳天望荘
夕焼け
2010年10月24日 05:46撮影 by  DMC-FX500, Panasonic
1
10/24 5:46
夕焼け
朝焼け
2010年10月24日 05:49撮影 by  DMC-FX500, Panasonic
10/24 5:49
朝焼け
美しい稜線
2010年10月24日 05:58撮影 by  DMC-FX500, Panasonic
10/24 5:58
美しい稜線
山頂までは岩場が続く
2010年10月24日 07:32撮影 by  DMC-FX500, Panasonic
10/24 7:32
山頂までは岩場が続く
ついに山頂
2010年10月24日 07:46撮影 by  DMC-FX500, Panasonic
10/24 7:46
ついに山頂
帰り道
2010年10月24日 09:18撮影 by  DMC-FX500, Panasonic
10/24 9:18
帰り道
今回のすばらしきメンバー
2010年10月24日 13:23撮影 by  DMC-FX500, Panasonic
10/24 13:23
今回のすばらしきメンバー
撮影機器:

感想

生まれて初めての登山
山に関してなんの知識も持っていなかったので
長い遠足くらいにしか考えていなかったが
最初から体力だけは不安だった
体力不足を装備で補おうと、道具を一から全部揃えた
格好だけはいっちょ前の山ガールが完成
形から入る派です

水は2.5リットルも用意したが重すぎるので
1リットル置いていった
お湯を水筒に入れて持参したがこれも重すぎて
結局持ってもらうことに

余裕でカメラをパシャパシャやっていたのは初めの20分程度で
だんだん会話もなくなり笑顔もなくなる
やはり体力不足だと思った

昼食は赤岳鉱泉で
ここは水がくめた
お弁当持参したのは私だけで、みんなはコンビニで買っていった
山で食べる手弁当は最高だったが
山でお湯を沸かすメンバーを羨望のまなざしでみつめる
カレーヌードルのいいにおいは反則だと思った

この時点で予定時刻からだいぶ遅れていたが
気を取り直して出発
行者小屋は立ち寄らず素通りし
ひたすら足を進める
途中靴擦れしそうな感覚があり絆創膏を貼ったが
腰を下ろすにも、靴下を脱ぐにも一苦労
もう体力は限界だった

そのうち森林限界を過ぎて岩だらけになると
こんなとこ登れるの!?一歩間違えば死ぬよね!?というところを
みんなすいすい登っていく
体力が限界の上に気力まで失いそうになる
でもここまで来て引き返すわけにもいかないので覚悟を決めた
下をみないように
梯子や鎖、鉄の杭にしがみついて
なんとか体を引き上げる
息は荒く、一歩足を出すのが精一杯
自分の体はこんなにも重いのかと感じさせられた
景色を楽しむ余裕もなかった

みんな私の遅すぎるペースに歯がゆかっただろうに
文句も説教もなしにちゃんと私のペースに合わせてくれて
滑らないよう上からひっぱりあげてくれたり
下からザックを押し上げてくれたり
結局体力不足で、残りの荷物も分けてもってもらったのだった
ザック本体とちょっとの荷物だけは、意地でなんとか自分で背負った

稜線が見えてきたとき、少し気力が回復し
日が落ちる前に赤岳天望荘に到着できた
本当に怖かったしきつかったのに、着いたら全て忘れた
稜線がとてもきれいで、見とれた
雲海の中に富士山が見えた
すごいところにきちゃったな、と思った
本当にとても1人では登れなかった
みんなには、感謝してもしきれない

みんなはいつ私がリタイアを言い出すかと
ひやひやしていたそうで
ここまで登ってこれただけで、よくやったと褒めてくれた
うれしくて、ちょっと涙ぐんでしまった

凍えながらビールで乾杯して
明るすぎる満月の下で梅酒を飲んで
眠さをこらえながらトランプして9時ごろ就寝
小屋の中はとてもあたたかく、水も出て、何不自由なく過ごさせてもらった

日の出は赤岳頂上からよりも、天望荘からが一番よく見えるそうなので
翌朝、日の出を見てから赤岳の頂上を目指した
この日はとても美しい朝焼けだったが、お日様自体は雲に隠れて見えず
光に向かって立ち尽くす人たちが印象的だった

ここからは短いが本当に急な岩山で
両手もフルに使って、しがみつくように登る
どうやって下りてくるんだと思いながらも、とにかく登る
とても足だけじゃ立っていられない
悪戦苦闘の末なんとか赤岳頂上に到着した
昨日ほどではないが、感慨もひとしお

下りはどうなることかと恐れていたけど
思っていたより怖くはなかった
下から見上げるのと、上から見下ろすのでは
感じ方がだいぶ違うようだ
しかしそれでも遠くを見すぎると眩暈がするくらいの高さはあるので
視点を足元だけに集中した

途中すれ違う健脚の先輩方に尊敬の念をこめて挨拶
山ガールさんこんにちは、なんて声かけに愛嬌振りまいていたら
あっというまに難所は終わってしまった
基本、お調子者

私も歳をとってから、またここにこれるといいな

行者小屋を過ぎてからは川沿いにえんえんと岩場を下る
体力的にはなんとかなったが景色が変わらないので精神的に消耗した
怪我だけはしないよう、ずっと気を張っていたのもあって
美濃戸口に着いてホッとした瞬間、重力が10倍になった気がした
駐車場までの道が本当に長く感じた

帰り道に温泉に立ち寄ったあたりで、雨が降り出した
なんというタイミング
本当に、天気にも仲間にも守られて
忘れられない山行になった
また山に行きたいと思わせてくれた記念すべき登山デビューだった

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