御坂山地 王岳・五湖山〜西湖根場から精進湖

2016年06月11日(土) [日帰り]

• GPS: 06:15
• 距離: 9.8km
• 登り: 914m
• 下り: 919m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:17
• 休憩: 0:58
• 合計: 6:15

距離 9.8km 登り 917m 下り 924m

7:31 西湖いやしの里根場登山者用駐車場
8:05 林道終点
9:14 9:38 王岳
11:47 11:54 五湖山
12:25 12:47 （展望地）
12:55 12:56 阿難坂
13:27 13:31 精進の大杉
13:37 精進バス停
13:46 県営精進湖駐車場

※GPSの不調によりログが途切れてしまったため、精進の大杉の少し手前辺りから手書きになっています。

○コース参考
・昭文社　山と高原地図　「31　富士山」（2016年版）
・山と渓谷社　新・分県登山ガイド14　山梨県の山　「8　王岳」

天候

アクセス

利用交通機関：

自家用車

府中スマート→河口湖　中央道　82.7km　1,850
河口湖I.C.→県営精進湖駐車場　約19km
県営精進湖駐車場（車1台を残して移動）
県営精進湖駐車場→西湖いやしの里根場登山者用駐車場　約8km
西湖いやしの里根場登山者用駐車場


起点：西湖いやしの里根場登山者用駐車場
終点：県営精進湖駐車場

県営精進湖駐車場→西湖いやしの里根場登山者用駐車場　約8km
（登山口の車を回収）
西湖いやしの里根場登山者用駐車場→いずみの湯　約4km

いずみの湯

いずみの湯→ほうとう不動　約11km

ほうとう不動

ほうとう不動→河口湖I.C.　約6km
河口湖→府中スマート　中央道　82.7km　1,850

コース状況／危険箇所等

○根場〜王岳（直登するコース）
・部分的に舗装されているものの大部分が未舗装の林道を登り詰めると、登山口がある。
・登山口近辺は若干踏み跡が薄めだが、目印はある。少し登れば、後は道は細めながらも踏み跡は明瞭。
・山頂近くなると、笹がせり出しているところが多い。朝露とか雨後にはびしょ濡れになる。
○王岳〜阿難坂
・王岳からすぐは滑りやすい急坂。あとは小さなアップダウンを繰り返す典型的な稜線歩き。
・特徴的なのは、部分的に笹薮があること。散発的に笹が道にせり出しているところが現れて、高いところでは首程の高さのところもある。
・でも、道は全般的に明瞭。
・所々で富士山も見え、眺めがいいところがある。
○阿難坂〜精進湖
・道幅も広く、とても歩きやすい道。
・沢を木橋で何度か渡る。木が腐りかけているところもあるので、木橋は一人づつ渡るようにした方が良さそう。

その他周辺情報

○温泉　いずみの湯　900
○食事　ほうとう不動　ほうとう

写真

6/11 6:37

朝、西湖近くのコンビニからは、富士山が見えていた。

6/11 7:03

が、精進湖畔に着いてみると、隠れてしまっていた・・・

6/11 7:04

精進湖は、まだ7時くらいなのに釣りの人とかカヌーの人で、けっこう多くの人がいる。
湖上にはカヌーの競技場がある。

6/11 7:31

今回は、単独では不可能な車2台体制。
精進湖畔に車1台を残して、もう1台で登山口の西湖いやしの里根場の駐車場に移動。
この芝生の上が登山者用駐車場。

6/11 7:32

駐車場のすぐ近く、ここから王岳へ。

6/11 7:33

ノイバラ（野茨）。

6/11 7:40

青い実。

6/11 7:52

フタリシズカ（二人静）。

6/11 7:54

ヤマボウシ（山法師）。

6/11 7:54

きのこ

6/11 8:02

目立たない緑色の花。
ツルウメモドキ（蔓梅擬）。

6/11 8:05

未舗装の林道を登り詰めると、王岳の登山口。

6/11 8:08

何かの卵？

6/11 8:16

この大きな葉は、ホオノキ、ではないようだ・・・
ハクモクレン、だろうか。

6/11 8:20

きのこ

6/11 8:27

クワガタソウ（鍬形草）。

6/11 8:31

細めの道の急坂が続き、登るに連れて徐々に傾斜が緩んでくる。
この写真の辺りは、鹿らしい足跡がたくさんあった。

6/11 8:33

ハンショウヅル（半鐘蔓）。

6/11 8:39

小さな花。
タニギキョウ（谷桔梗）。

6/11 8:50

ガマズミ（莢蒾）。

6/11 8:51

フタリシズカの大家族。

6/11 8:51

きのこ

6/11 8:53

きのこ

6/11 8:54

尾根筋に出ると、笹が増えてくる。

6/11 8:57

下の方では散っていたヤマツツジも、上の方ではまだ多く残っている。

6/11 9:02

笹の花。

6/11 9:07

水もしたたるヤマツツジ。

6/11 9:12

山頂近くの分岐に到着。
道にせり出す笹で、腰から下とカメラがびしょ濡れ。

6/11 9:16

マムシグサ

6/11 9:14

分岐からすぐに、王岳の山頂。

6/11 9:17

山頂から、下に見えるのは西湖。
富士山は、いなくなっていた・・・

6/11 9:18

ユウマダラエダシャク。

6/11 9:23

山頂のサラサドウダン。

6/11 9:24

サラサドウダン（更紗灯台）。

6/11 9:29

山頂でひと休みしていると、いつの間にか富士山登場。

6/11 9:29

王岳からの富士山。

6/11 9:29

もっと寄ってみよう。
北面は雪が少ない。

6/11 9:33

王岳からは、南面の眺めがいい。

6/11 9:37

王岳は、二等三角点。

6/11 9:37

真っ赤なつぶつぶ。
シモツケ（下野）だろうか？

6/11 9:38

富士山はまた雲に飲み込まれつつある。

6/11 9:38

日が差してきたので山頂のサラサドウダンをもう一度。

6/11 9:39

苔の上のサラサドウダン。

6/11 9:39

僅かに残っていた、ベニバナツクバネウツギ（紅花衝羽根空木）。

6/11 9:40

ツリバナ（吊花）。
ぶらぶらとぶら下がる目立たない花。

6/11 9:41

分岐に戻って今度は直進。
五湖山の方へ。

6/11 9:47

なんだか笹の花をよく見かける。

6/11 9:50

クワガタソウ（鍬形草）。

6/11 9:52

サンリンソウ（三輪草）かな？

6/11 9:54

ズミ（酢実）だろうか。
この手の花は難しい・・・

6/11 9:57

滑りやすい急斜面を少し下ると、所々で展望がある。
これから歩く稜線。

6/11 10:11

ヤマツツジ。
意図的にぼかしたわけではなく・・・

6/11 10:13

こういう笹薮を通るので、カメラのレンズは水滴だらけ。

6/11 10:29

あ〜富士山が〜

6/11 10:35

富士山の裾に広がる広大な樹海。

6/11 10:35

振り返って、王岳。

6/11 10:43

地面に咲くヤマツツジ。

6/11 10:47

これもナシ系だと思うが・・・

6/11 10:52

ときどき現れる笹薮を除いては、心地いい道。

6/11 10:53

これは空木とも少し違うような・・・

6/11 10:55

ベニヒラタムシ。

6/11 10:55

ハルゼミの抜け殻。

6/11 11:09

これまた難しい・・・
小さなトゲがある。

6/11 11:14

コゴメウツギ（小米空木）。

6/11 11:17

幹にうもれている看板。

6/11 11:17

ギンリョウソウ（銀竜草）。

6/11 11:23

木漏れ日のギンリョウソウ。

6/11 11:28

背伸びするヤマボウシ。

6/11 11:29

空木。

6/11 11:31

アセビはもう実になっている。

6/11 11:35

目立たないけどたくさんある、ツクバネソウ（衝羽根草）。

6/11 11:38

キンモンガ。

6/11 11:47

五湖山に到着。

6/11 11:48

五湖山からは、富士山が少し見えるだけ。

6/11 11:48

五湖山のサラサドウダン。

6/11 11:54

色付きのヤマボウシ。

6/11 11:57

五湖山から少し進むと、眺めが良くなる。
富士山は雲とのせめぎ合いが続いているようで、まだなんとか持ちこたえている。

6/11 11:59

イカリソウ（碇草）。

6/11 12:02

細身なアヤメ。

6/11 12:05

精進湖を囲む山々。
右手に目立つのが三方分山。
その並び、精進湖の向こうにパノラマ台。
奥の方には毛無山。

6/11 12:14

御坂山地はけっこう急峻。

6/11 12:22

富士山は、隠れそうになりながらも、ずっと見えている。

6/11 12:23

歩いてきた稜線。
目の前に五湖山。
一番奥が王岳。

6/11 12:25

五湖山からしばらく進んだ岩のピークに、眺めのいい場所があったので、しばらく休憩。
富士山と精進湖。

6/11 12:26

眼下に精進湖。

6/11 12:39

稜線からの富士山はこれで見納め。

6/11 12:49

端にだけ色が付いているヤマボウシ。

6/11 12:54

黄色のヤマオダマキ。

6/11 13:00

下から。

6/11 12:55

少し下って、阿難坂。
別名、女坂峠。
ここは中道往還という精進湖から甲府へと抜ける古くからの道。
今は甲府側の道は荒れていて危険らしい。

6/11 12:56

阿難坂の石仏。

6/11 13:14

泣き顔。

6/11 13:25

道が舗装路に変わると、古い建物が多く見られる。
中道往還の宿場だったのだろうか。

6/11 13:27

立派な萱葺の屋根を持つ諏訪神社。

6/11 13:32

6/11 13:29

精進の大杉。
国の天然記念物。
推定樹齢1200年といわれる、ものすごい巨木。

6/11 13:41

シモツケ。

6/11 13:46

精進湖からの、子抱き富士。

6/11 13:46

県営精進湖駐車場に戻ってきた。

6/11 14:08

西湖いやしの里根場の登山者用駐車場。
車はもう一台停まっているだけだった。

6/11 15:54

ほうとう。
暑い日でもこれは外せない。

撮影機器：

NEX-5N SONY

PENTAX K-3 RICOH IMAGING COMPANY, LTD.

COOLPIX S9900 NIKON

感想

WashiTabi

今週は、富士五湖の西湖と精進湖に跨る王岳。
西湖側から登り、五湖山を経て精進湖に下る縦走コース。
縦走する場合、電車／バスでのアクセスだとかなり面倒。
本数こそ少ないものの、精進湖と西湖それぞれにバスの便はあるのだが、
精進湖と西湖を結ぶ便がないので、バスを乗り継がないといけない。
でも、幸いなことに今回は同行者がいるので、車2台を使ってのアクセスとした。
ここのところすっかり電車・バスでの旅がお気に入りになっているので、久々の車でのアクセス。
思えば車でのアクセスは今年最初。昨年10末の瑞牆山以来。

王岳は、御坂山地の中では人気がない山で、歩く人は少なめ。
西湖側に車を置いて周回することはできるけど、五湖山の方へ抜ける縦走コースともなると、アクセスの悪さからか、さらに人は少ない。
休憩と道草込みでおおよそ6時間強くらいの行程だったが、人に会ったのは2組2人だけだった。
（王岳の山頂で一緒になった方は、なんと百名山を全て踏破されたそうで、
　お婆さんと表現するのは失礼に思えるほど若々しい方だった。
　年には勝てない・・・と言いつつも、これから金岳まで縦走する、と言っていた。）

御坂の山に富士山は欠かせない。
予報は晴れではあるものの、天気は下り坂で雲が多そうな感じだったので、富士山は見えないかも、と思っていたが・・・
朝のうちは見えていたものの、登り始める頃には隠れてしまう。
が、山頂に着いてから再び姿を現し、時折雲に呑み込まれそうになりつつも、なんとか持ちこたえてくれた。

樹木の花に地に咲く花、鳥に蝶に虫にキノコに富士山に。
3人分の目があると、色んなものが目に付いて、立ち止まることが多いこと多いこと；；；
稜線上で特に道草が多く、コースタイムはかなり遅め。
地味な山かと思っていたけど、意外と多くのものを見つけられて楽しめた。
もう少し早い時期ならツツジがもっと楽しめそうだし、おそらくこの山は紅葉の頃が一番いいのはではないかと思う。

○すべての写真（Googleフォト）
https://goo.gl/photos/gGPGPtpcvXn24WqEA

○過去の御坂山地
2015年　三ッ峠山
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-684160.html
2015年　御坂山・黒岳・破風山
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-644177.html
2013年　足和田山・三湖台・紅葉台
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-324075.html
2013年　鬼ヶ岳
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-302054.html
2012年　三ッ峠山
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-200772.html
2009年　三方分山・パノラマ台
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-218318.html