旭岳
- GPS
- 06:21
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 709m
- 下り
- 694m
コースタイム
天候 | 曇り&ガス、山頂付近は吹雪いてました |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
姿見駅から姿見の池までは、なだらかな斜面ですが、雪が深いのでラッセルが疲れました。 姿見の池から金庫岩までは、比較的歩きやすいです。 金庫岩を左からまくと危険ですので、右側からまきましょう。ただ、右に行き過ぎるとニセ金庫岩の斜面は雪崩がおきそうなので気をつけましょう。 |
写真
感想
夏に時間が無く行けなかった旭岳に行ってきました。
しかも、1人で雪山。雪山初心者だし・・・。
ピークまで行けなくてもいいかなー、っと行ける所まで行こう!
バックカントリーで有名な旭岳スキー場も12月14日にオープンで、本格的なバックカントリーのスノーボーダー、スキーヤーがいました。
そんな中、1人だけ登山装備だし、ういてる・・・、まっいっか。
帰りは、旭岳スキー場をスノーボードで降りてロープウェイ代をうかす作戦で、ボードを持って姿見駅へ。ボードは姿見駅にデポして出発。
まずは、スノーシューを履いて出発。
いきなり、登山口が一切分からない・・・。ガスってて、先も見えないし・・・。
GPSと地図を頼りに、とりあえず進む。
が!雪が深く、高台になってて進めない。
大きくまいて、どうにか旭岳石室に到着、雪が予想以上に深く重くラッセルに時間と労力がかかり汗だく・・・。
さて、ここからがようやく登山だ!と、姿見の池に沿って歩き始めると。
むむっ!濃いガス??いやいやっ、雪煙!
姿見の池にの山側の斜面で雪崩が・・・。
一気にテンション下がる。
ガスもひどいし、風も強いし、雪崩れるし、撤退するには十分な理由だよなー。
っと、地図を見て、登山ルートを確認する。
金庫岩までは稜線のルートなので、風は強いと思うけれど、
雪崩れ斜面ではなさそうだし、様子を見ながら歩いてみよう。
6合目でスノーシューから、アイゼンに取替え。
6合目から8合目までは、風は強いけれどアイゼンも効いて歩きやすかった。
8合目から金庫岩に入るところでガスがさらに濃くなってきて、ルートが良く見えない。
金庫岩(2170m付近)にぶつかり、右?左、直登??
左からまこうと思ったら、崖がありやめて、右もルートが不明瞭なので、
ここは気合を入れて直登を選択、身長以上の雪のついた岩を登る、落ちたら滑落だよなー・・・。
ピッケルのピックで手がかりにして、アイゼンの前爪を蹴り込み、ビビリながら登る。ふぅ〜・・・、どうにか登れた。
(本当は右側からまくのが正解みたいです。)
最後の標高100mが、かなりキツかった。
雪山で、風も強かったので、休憩は立ったままの短時間のみ、食事もあまりとれなく、行動食をちょこちょこ少量で、さすがに疲れがピークになってきた。
岩陰に隠れて、突風の中、パンとカロリーメイトにチョコを口に詰め込み、寒いけれど3分ほど休憩をとった。
ようやく気力が戻ってきて、どうにかピークに到着!
だけれど、なーんも見えない・・・。。
十勝岳の二の舞だ・・・。
それでも北海道の最高峰の雪山を登り切れたので、ちょっと嬉しい。
写真を撮り5分くらいで下山開始。
下山初めて5分くらいで、ガスがさらに濃くなり。
自分の足元も見えにくいレベルで、2m先も良く見えない。
地面が分からないレベルで、怖くてピッケルで手探りで1歩1歩ずつしか進めない。
しかも、ゴーグルが、氷ついて視界をふさぐので、手袋を脱いで拭こうとしたら、
突風で手袋が吹き飛ばされた・・・。
あっ!と深い雪の中だったので、振り向いた勢いでアイゼンも外れる!!
目出し帽は、完全に氷の塊となるし・・・。
何も一斉にトラブルが来なくてもいいじゃんー!!!
軽くパニくる。いやっ、かなりパニくった・・・。
真白で突風の吹雪の中、とりあえず叫んで気合を入れる。
まずは、予備の手袋を出し、
ゴーグルの氷を取り、
予備の目出し帽をかぶり、
アイゼンを付け直す。
かなりの時間を取られた感じ。
それでも、装備が元に戻り、ちょっと平常心を取り戻す。
平日のこんな天気で登っているのは、もち自分ひとりだし。
精神的に、キツかった・・・。
その後は、ニセ金庫岩の方に下り、GPSを見ながら修正し、
何回もルートを外れる、GPSが無かったら3回は遭難してたな。
ガスも薄くなり、7合目まできたら風も弱風だし、気温も温かい。
本気でホッとした。
旭岳石室に着き、ホッとしたけれど、またガスる。
もう嫌!ガスは嫌!!
案の定、ルートを外れる・・・。
ハイドレーションも防寒したけれど、さすがに凍ったし。
あとちょっとなので、気合で進む!!
バテバテになりながら、どうにか姿見駅に到着。
この疲れた体で、ガスの中、思いザックを背負って、しかも登山靴でスノーボード。
はい、却下です。
最後のロープウェイで降りて来ました。
結局、自分のスノーボードはただのお荷物でした・・・。
今回の反省点など
・ガスは怖い!!あんなに何も見えなくなるとは知らなかった。
・突風と吹雪で全てが凍る。帽子もグローブもドンドン凍り始める。
・予備の手袋を前日になけなしのお金で買っておいて良かったー。
・ファイントラックの下着タイツは良かった。
・荷物が重すぎた(約18kg)。もう2〜3kgは減らさないと、体力的にキツイ。
・雪山は天候のいい日に登るべき!!
コメント
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jugglingさんのヤマレコ、好きです
「叫んで気合を入れる」のは大事ですよね〜
山の中で、1人で絶叫するよりも、
本当ならロマンチックに愛を叫びたいですね。
気軽に山歩きをするつもりなのですが、
気づくと苦行の様な山行が多いかもです・・・。
どんな山でも、やっぱり楽しまないと!ですよね。
jugglingさん
ゴメンなさいね。
私もいつも失敗ばかりなので、こんな感じなのかと、
失礼な話なのですが、他人事なので楽しく拝見してしまい
ました。
冬の大雪山大変そうでしたね。
周りが真っ白で、ホワイトアウト状態だったのでしょうか?
やはり、雪山ではGPSは必携なのでしょうね?
onsen♨
全然問題ないですよー、笑い飛ばしてください
自分でも思い出し笑いしちゃいそうです。
失敗は避けられませんよねー。
懲りずに、これも経験だと思って、また失敗しての繰り返しかも・・・。
冬の大雪山系は、予想通り寒くて、風がキツかったです。
気温は、昼の街でもマイナス10度は下回りますしね。
寒い、寒い・・・。
逆に言うと、普段から寒さに慣れてたりもしますが。
きっと軽めのホワイトアウトだったのでしょうね。
だいたいソロだし、踏み跡の無い雪山ばかりなので、
GPSには、非常に助けられています。
ただ、高価過ぎなのが・・・。
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