ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 917109
全員に公開
ハイキング
甲斐駒・北岳

仙丈ケ岳

2016年07月16日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
16:52
距離
33.2km
登り
2,617m
下り
2,615m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
15:39
休憩
0:59
合計
16:38
距離 33.2km 登り 2,617m 下り 2,616m
3:58
263
スタート地点
8:21
8:45
233
尾根取り付き点
12:38
84
馬ノ背登山道
14:02
128
仙丈ケ岳
16:10
16:45
231
北沢峠
20:36
ゴール地点
天候 曇りときどき晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
難易度高く☆☆☆☆、体力のいるルートです。マネしないでください。
予約できる山小屋
馬の背ヒュッテ
北沢峠 こもれび山荘
4:29尾勝谷の林道を歩きはじめて約30分。これでもずいぶん明るくなった。今日は明るいうちに帰ろうネって言ったのだが・・・・y
2016年07月16日 04:29撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/16 4:29
4:29尾勝谷の林道を歩きはじめて約30分。これでもずいぶん明るくなった。今日は明るいうちに帰ろうネって言ったのだが・・・・y
林道終点から尾勝谷へ。沢を遡上します ko
2016年07月16日 05:15撮影 by  RICOH WG-4, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
7/16 5:15
林道終点から尾勝谷へ。沢を遡上します ko
5:18水量はそれなり。
この正面辺り・・3年前の夕暮れに下りてきたところ。y
2016年07月16日 05:18撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/16 5:18
5:18水量はそれなり。
この正面辺り・・3年前の夕暮れに下りてきたところ。y
清冽な流れ
2016年07月16日 05:33撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/16 5:33
清冽な流れ
登山靴のままで渡河します。
手抜きせず渡河用の靴に履き替えれば良かった・・ko

運動靴でじゃぶじゃぶが気持ち良いのを、koさんに強くお勧めすれば良かった・・・y
2016年07月16日 05:37撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/16 5:37
登山靴のままで渡河します。
手抜きせず渡河用の靴に履き替えれば良かった・・ko

運動靴でじゃぶじゃぶが気持ち良いのを、koさんに強くお勧めすれば良かった・・・y
6:04両岸岩壁がせまっているところも。
2016年07月16日 06:04撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/16 6:04
6:04両岸岩壁がせまっているところも。
6:21天気はいまひとつ。でも馬の背〜仙丈頂上近くが望めた。y
2016年07月16日 06:21撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/16 6:21
6:21天気はいまひとつ。でも馬の背〜仙丈頂上近くが望めた。y
6:59中盤は広い河原。かなり荒れた感じ。y
2016年07月16日 06:59撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/16 6:59
6:59中盤は広い河原。かなり荒れた感じ。y
足を濡らすところも少なくなってきました(もう手遅れだけど)ko
2016年07月16日 07:25撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/16 7:25
足を濡らすところも少なくなってきました(もう手遅れだけど)ko
7:53終盤は左寄りに古い流れ跡があり、辿っていった。y
2016年07月16日 07:53撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/16 7:53
7:53終盤は左寄りに古い流れ跡があり、辿っていった。y
沢歩きは苦手・・とyamaさん
私も苦手です・・(^_^;) ko

おっ、乞食っぽい短パンに穴の開いた運動靴すがた。
滝があるような沢登りは苦手ですけど、やさしい沢や河原歩きは好きかもしれない。でも時間かかるからネ。y
2016年07月16日 08:00撮影 by  RICOH WG-4, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
7/16 8:00
沢歩きは苦手・・とyamaさん
私も苦手です・・(^_^;) ko

おっ、乞食っぽい短パンに穴の開いた運動靴すがた。
滝があるような沢登りは苦手ですけど、やさしい沢や河原歩きは好きかもしれない。でも時間かかるからネ。y
8:08 幻のような滝が見えた。
谷に挟まれた岩壁の尾根がこれから取り付く尾根ko

2016年07月16日 08:08撮影 by  RICOH WG-4, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
7/16 8:08
8:08 幻のような滝が見えた。
谷に挟まれた岩壁の尾根がこれから取り付く尾根ko

「左股の谷に少し入ってから尾根に取り付くらしい」60年前の登山書によると・・とyamaさん。 ko
2016年07月16日 08:20撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/16 8:20
「左股の谷に少し入ってから尾根に取り付くらしい」60年前の登山書によると・・とyamaさん。 ko
8:46いよいよ今日の本番。
尾根に向かって歩き出す。y
2016年07月16日 08:46撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/16 8:46
8:46いよいよ今日の本番。
尾根に向かって歩き出す。y
8:51もう尾根に着いた。見たところ歩けそうだが、さっそく急だ。
2016年07月16日 08:51撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/16 8:51
8:51もう尾根に着いた。見たところ歩けそうだが、さっそく急だ。
さすがのyamaさんも手を使ってよじ登りますko
2016年07月16日 08:49撮影 by  RICOH WG-4, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
7/16 8:49
さすがのyamaさんも手を使ってよじ登りますko
9:07
足掛かりが少ないので一歩ずつ慎重に・・ko
2016年07月16日 09:07撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/16 9:07
9:07
足掛かりが少ないので一歩ずつ慎重に・・ko
岩壁を登りきると次の岩壁 ko
2016年07月16日 09:35撮影 by  RICOH WG-4, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
1
7/16 9:35
岩壁を登りきると次の岩壁 ko
何度もこんな場所をクリアしてくのでしょう ko
2016年07月16日 09:35撮影 by  RICOH WG-4, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
7/16 9:35
何度もこんな場所をクリアしてくのでしょう ko
ガスで周りの地形はあまり見えない。
2016年07月16日 09:40撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/16 9:40
ガスで周りの地形はあまり見えない。
少し緩んだ等高線に現在地を予測ながら進みます ko
2016年07月16日 09:40撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/16 9:40
少し緩んだ等高線に現在地を予測ながら進みます ko
9:59 この尾根で唯一のヒトの痕跡。
2016年07月16日 09:59撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/16 9:59
9:59 この尾根で唯一のヒトの痕跡。
10:26
2016年07月16日 10:26撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/16 10:26
10:26
2350mあたりで等高線が少し緩みます。手を使わずに歩けることに少しホッとします ko
2016年07月16日 11:07撮影 by  RICOH WG-4, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
7/16 11:07
2350mあたりで等高線が少し緩みます。手を使わずに歩けることに少しホッとします ko
11:25ケモノ道を有効につかっている。y

山頂に向かうとは限らないけど、獣たちは危険個所を回避するルートを知ってます ko
2016年07月16日 11:25撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/16 11:25
11:25ケモノ道を有効につかっている。y

山頂に向かうとは限らないけど、獣たちは危険個所を回避するルートを知ってます ko
11:38左隣には以前のぼった尾根が見えた。y

三年前ですネ。良い尾根でした♪ ko
2016年07月16日 11:38撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/16 11:38
11:38左隣には以前のぼった尾根が見えた。y

三年前ですネ。良い尾根でした♪ ko
11:51ケモノ道を有効につかっている。y
2016年07月16日 11:51撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/16 11:51
11:51ケモノ道を有効につかっている。y
写真で見ると倒木が凄いけど、こんなにあったっけ(^_^;??
コース全体が厳しいので気にならんかったのでしょうか ko
2016年07月16日 11:56撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/16 11:56
写真で見ると倒木が凄いけど、こんなにあったっけ(^_^;??
コース全体が厳しいので気にならんかったのでしょうか ko
12:12ハイマツも出はじめた森林限界付近。
この尾根も終盤の感じ。y
2016年07月16日 12:12撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/16 12:12
12:12ハイマツも出はじめた森林限界付近。
この尾根も終盤の感じ。y
天気も良くなってきた。
2016年07月16日 12:20撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/16 12:20
天気も良くなってきた。
そろそろ主稜線に出る予感にテンション↑↑
でも足は重いです ko
2016年07月16日 12:24撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/16 12:24
そろそろ主稜線に出る予感にテンション↑↑
でも足は重いです ko
青空目がけて飛び出したら・・わわっ〜〜♪お花畑だ! ko
2016年07月16日 12:25撮影 by  RICOH WG-4, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
7/16 12:25
青空目がけて飛び出したら・・わわっ〜〜♪お花畑だ! ko
可憐な競演に感激しきりです!! ko
2016年07月16日 12:25撮影 by  RICOH WG-4, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
7/16 12:25
可憐な競演に感激しきりです!! ko
かわいいよ〜〜!感動し過ぎてなかなか足が進みません ko

前方からkokuzooさんの感嘆の声が続いておりました。y
2016年07月16日 12:26撮影 by  RICOH WG-4, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
7/16 12:26
かわいいよ〜〜!感動し過ぎてなかなか足が進みません ko

前方からkokuzooさんの感嘆の声が続いておりました。y
足元の花に夢中で ko
2016年07月16日 12:26撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
7/16 12:26
足元の花に夢中で ko
この景色の見覚えが無いです(笑)ko
2016年07月16日 12:26撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/16 12:26
この景色の見覚えが無いです(笑)ko
はぁ〜〜 ♡ 可愛い!
シアワセ気分です ko
2016年07月16日 12:28撮影 by  RICOH WG-4, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
2
7/16 12:28
はぁ〜〜 ♡ 可愛い!
シアワセ気分です ko
お花を踏まないで歩くのが難しい・・足元に気を遣います ko
2016年07月16日 12:30撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/16 12:30
お花を踏まないで歩くのが難しい・・足元に気を遣います ko
12:31ハイマツ漕ぎをすることもなく・・・・y
2016年07月16日 12:31撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/16 12:31
12:31ハイマツ漕ぎをすることもなく・・・・y
ここでもケモノ道には御世話になりました。y
2016年07月16日 12:37撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/16 12:37
ここでもケモノ道には御世話になりました。y
12:38馬の背登山道(丹渓新道)に飛び出た。y
2016年07月16日 12:38撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/16 12:38
12:38馬の背登山道(丹渓新道)に飛び出た。y
わぁ〜!!見えた〜!
かなり疲労してますが、これを見ちゃったら山頂行くしかないでしょう ko
2016年07月16日 12:38撮影 by  RICOH WG-4, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
4
7/16 12:38
わぁ〜!!見えた〜!
かなり疲労してますが、これを見ちゃったら山頂行くしかないでしょう ko
12:56馬の背ヒュッテからの道に合流して、大勢すれ違うようになった。koさんはザックの汚れを気にしている。y

ここからは銀座ですから・・ko
2016年07月16日 12:56撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/16 12:56
12:56馬の背ヒュッテからの道に合流して、大勢すれ違うようになった。koさんはザックの汚れを気にしている。y

ここからは銀座ですから・・ko
それよりyのズボンの汚れがすごい。y

yamaさんは田んぼで作業してきたがや ko
2016年07月16日 12:56撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/16 12:56
それよりyのズボンの汚れがすごい。y

yamaさんは田んぼで作業してきたがや ko
普通の道(登山道)は歩きやすいですネ ko

いや、なんか調子が・・・・・y
2016年07月16日 13:25撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/16 13:25
普通の道(登山道)は歩きやすいですネ ko

いや、なんか調子が・・・・・y
2016年07月16日 13:28撮影 by  RICOH WG-4, RICOH IMAGING COMPANY, LTD.
3
7/16 13:28
2016年07月16日 13:45撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
7/16 13:45
14:02 10時間4分かかって頂上に到着。こんなに時間をかけて日帰りするヒトはいるのか?
帰りは、北沢峠からバスで楽ちんすることにした。y
2016年07月16日 14:02撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
6
7/16 14:02
14:02 10時間4分かかって頂上に到着。こんなに時間をかけて日帰りするヒトはいるのか?
帰りは、北沢峠からバスで楽ちんすることにした。y
16:10最終バスが行ってしまった北沢峠。バスの時刻を勘違いしていた。ボー然('ω') y

でも歩くしかないっす。気持ちを上げて靴ずれケアもして、林道を歩く準備します ko

前向きのお方とご一緒で良かったです。(=^^=) y
2016年07月16日 16:19撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/16 16:19
16:10最終バスが行ってしまった北沢峠。バスの時刻を勘違いしていた。ボー然('ω') y

でも歩くしかないっす。気持ちを上げて靴ずれケアもして、林道を歩く準備します ko

前向きのお方とご一緒で良かったです。(=^^=) y
19:14日が暮れていく。y

振り返ったら月がキレイでした ko
2016年07月16日 19:14撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
7/16 19:14
19:14日が暮れていく。y

振り返ったら月がキレイでした ko
19:14林道歩きもあと少し。
2016年07月16日 19:14撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
7/16 19:14
19:14林道歩きもあと少し。
最後にまさかの暗闇の40分の徘徊あり。
20:27戸台大橋に着いて今日の冒険が終了しました。y
2016年07月16日 20:27撮影 by  TG-625 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
7/16 20:27
最後にまさかの暗闇の40分の徘徊あり。
20:27戸台大橋に着いて今日の冒険が終了しました。y

感想

yamaさんからこのルートの話を聞いたのは一昨年だったか・・古道に興味津々だったので「ゼヒご一緒させてください」と昨年計画を立てて頂いたものの、予定が合わずやっと今年の決行になりました
しっかし・・この超密等高線。一月近くまともに歩いていない私にこのルートがこなせるだろーか!?とにかくヨロヨロ付いてくことにしました
何とか歩き切りましたが、身の丈を超える山歩きで満身創痍ってこの事だよね!と言う感じで翌日から二日くらい半分は廃人でした(笑)

ルートの詳細はyamaさんにお任せします♪
ただ足掛かりも心細く、一歩間違えば谷底・・と言うルートでしたから、道なき道に慣れた方以外は行かない方が良いかと思います。

全ルートに渡って心強いyamaさんのお蔭で無事踏破することが出来ましたが、特に最後の林道を外れた破線道のところで、廃屋からの送電線を辿れば道に出るハズ!と推理して道なき暗闇を先導してくれた考察力には頭が下がりました。
ギリギリ疲れていても冷静な判断ができるyamaさんはやっぱりスゴイなぁ!と改めて感嘆しました☆

最後にyamaさんから「あの尾根に道はあったかな?」との問い。

 「道は無かったです。でも歩けたかな?って感じでした」

どこかでこの尾根に大昔にミチがあったと読んだ。その後昭和29年のガイドブックを見る機会があり、仙丈ケ岳には3つのルートが載っていた。すなわち、1)北沢峠から、2)地蔵尾根、そして3)は何とこの尾勝谷の尾根が載っていた。
う〜ん。モノ好きな方は、地図を見ていただきたい。岩ルート以外で1000mをこの短距離で登るルートがあるだろうか。でも60年前にルートがあったなら、行けるだろうと考えたモノ好きがいたのでした。

〈尾勝谷入り口ー尾根取り付き〉4時間23分(計画は3.5時間)
 林道を1時間少し歩いたあとは河原歩き。序盤は谷が狭く、右へ左へ何度も渡る。ワタシは運動靴に短パンで、じゃぶじゃぶと気持ち良かった。中盤は広い河原歩き、ずいぶん荒れた感じだ。終盤は左の樹間に古い流れ跡(?)があり、そこを歩いた。
天気が良ければ爽快なんだろうけど、これはイマイチ。
奥南沢と崩落谷の出合から崩落谷に数十m入ったところが取り付き。短パン・運動靴をはきかえ準備する。

〈尾根〉3時間53分(計画は4時間)
 地図を見て急だということはわかっていたが、全くそのとおりだ。岩もちょくちょく現れるが、その都度ケモノ道に導かれる。カモシカ君はそこの1歩どうやって歩くんだヨオと感心するトコロも多い。手足を総動員してよじ登る。かつて道があったとは信じがたいが、通れるんだろということだけ信じて進む。1箇所だけ比較的新しい青テープが落ちていた。
たまに緩くなったり尾根の向きが変わるところで、現在地を何となく地図上に感じていく。
さいごは草原ーガレ際のお花畑。やはりケモノ道が巧みに通っているので、ハイマツ漕ぎが無いのは幸いだった。天気も良くなってきた。

〈馬の背ー仙丈ケ岳ー北沢峠〉1時間24分+2時間8分
 さて登山道にでたら、大勢とすれ違う。さすが3連休・百名山である。
下山路はどうする? バス断固使わない派(?)だけど、ここまで頑張ったので、バスを使うことにする。
で、北沢峠に下り立つと、どうもバスがいない。ガーン! (*_*)
最終便は16:30と何かで読んだような気がして・・・・全くの勘違い、思い込み・・・・同行者はついぞグチを言うこともなかったが・・・ごめん(*‘ω‘ *)

〈下山〉3時間51分
 とぼとぼとスーパー林道を歩く。19時半をすぎて、暗闇が迫りヘッドランプを点灯する。林道のさいごの大きなカーブをちょうどショートカットする破線が25000地図にあり、当然のように入り込んでいった。車道幅があったミチが狭くなり、倒木も多くなり辺りは真っ暗に。廃屋から次の廃屋までを結ぶミチはもう無くなっているのだろうか。辛うじて送電線がつづいているのに気づいて、けっこーな急斜面を下りていった。この時間、この最後で・・・・・本日最大の冒険でした。
(あ、kokuzooさん ↑ 「暗闇を先導した考察力」なんて書いてるけど、賢い人はあんな暗闇に入り込まないのが正解です。時間も余計にかかっちゃった・・・😭)


先のガイドブックには、このような記載がありました。
「(前略) 急斜面であるばかりでなく、切開きがしてあれば文句ないが、さもないと相当の薮漕ぎのアルバイトである。尾根まで三時間乃至四時間は十分かかるだろう。(中略) 決して楽なコースではないが、かといってさした危険もなく、南アルプスに少々馴れた人なら一度試みてもよかろう。」
・・・・・・ホントに楽ではありませんでした。確かにどうしようも無い危険個所はありませんが、どこもそれなりに危険。・・・・でもどんだけ山に馴れれば、試みてよいのだろうか! 古い情報にはくれぐれもご注意ください。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1530人

コメント

壮絶
お二人さん、おはようございます。

相変わらずお二人らしい壮絶なレコですね。
優雅な百名山に、こんなふうに登られる登山者は、他にはいないでしょう
過去の時代の登山記録を見ているようでした。
写真だけ見ると楽しそう!?にも感じられますが、実際は人の道ではないのでしょう
流石です。ご無事で何より。

最後もバスに間に合わなかったのは、バス嫌いのYさんの周到な作戦かと思ってしまいました
おかげで闇藪漕ぎも楽しまれたようで。

これは、決して誰にも真似はできないと思いますが・・・
すべてが、超越しており、とても凄いレコでした
2016/7/21 8:04
Re: 壮絶
こんばんは(^-^)totok さん

馬の背に出た時、キラキラし過ぎてて目眩がしましたよ
登山者の皆さんも綺麗な格好の方ばかり・・
「yama さ〜ん(^-^; 今度は『調査』って腕章作りましょうか!?そしたら汚い格好でも『なんか理由があるんだ』って思ってくれるかも」なんて話してました。

ハッ そっか・・バスはyama さんの策略・・
・・いえ、yama さんもかなり疲労してましたからそれはない・・ないかな・・無いのかな〜〜
2016/7/21 21:01
そうきましたか
沢は時間が掛かるので・・・・などと言っておられたのですが
今回は、まんま沢の遡行じゃぁないですか。
等高線の混んだゲジゲジ際を、高度を上げていくなんて、アドレナリンが
出っぱなしですね。
百名山とは言え、観光の山でしょうから、一手柄たてた後の衣服の汚れ具合、通りがかりのハイカーからの奇異の視線が熱く注がれた事でしょう。  
いつものカウントは追記されるのかな。
楽をしようと企んだバスに乗れなかったのは、かなりの痛手でしたね。  最後ミチをショートカットする処は手慣れていましたね。
二人ともお疲れさまでした。
 
 
2016/7/21 9:27
Re: そうきましたか
TYS さん、こんばんは
しばらくヤマレコ見てなかったからかな?初めてプロフ写真変わったの見ました

沢は苦手なので、遅足でyama さんに迷惑かけてしまった
尾根は〜・・今までも行った事があるような緊張感のある登攀が、
一番長かった尾根 と言う感じでした

yama さんの何時ものカウントは北沢峠で頭を抱えながら
「あ〜ぁ・・一年分会ってしまった・・」だそうですから推して知るべし
でも多分正確なカウントが示されるのではないかな〜?
2016/7/21 21:22
ぶはっ
思わず吹いちゃいました。
真剣に遊ぶことは大切ですね

私の過去のシミュレーションだと・・・
南ア林道より、戸台の河原の方が短くて早かったような・・・
2016/7/21 20:39
Re: ぶはっ
こんにちは
nucchi さんなら、このルートを見てなんて言うだろうな〜?と思ってました
真剣に遊びすぎて、遊び以外の事に支障が出そうでした
山行きが三連休初日で良かったです
戸台の林道の件はyama さんの言ってる通りです
そっか・・赤線引きだったんですネ・・
2016/7/22 9:46
おはようございます
10時間のぼって、2時間で急いでおりて・・・バスに乗りたかったなぁ。  疑惑・策略説もあるようですが、あの時のボー然 感は、なかなか味わえないものでした。  
戸台河原と林道歩きの選択・・・暗闇の河原歩きを避けたのですが、おかげで新しい赤線がまた一本引けちゃった。
仙丈のルートはこれで終わりなのか・・・・次があるのか?・・・・

例の数字は80・・・帰りがミチですからね。もうひとつの数字=お会いした人の数は231でした。(大勢過ぎて、ややテキトーですけど)
2016/7/22 8:00
夕飯までには
帰って来なさいよ!!

って子どもの頃、散々母親に言われた言葉を思い出しました
2016/7/23 18:49
すごい・・
YTさん、 KZさん こんばんは。 
お二人のすさまじさに 脱帽です。   ・・・でも 一般人には何の参考にもなりません。 バスに乗れなかったのも TOTOKさんが書かれたように YTさんの作戦ですね。
長距離・難コース踏破の達成感はいかばかりかと推察いたします。
もすごいですね〜。 口をあんぐりと開けて 写真を楽しませていただく以外 如何ともしがたいです。
2016/7/24 22:19
Re: すごい・・
ijikemusiさん こんばんは。
すごいのは、あの斜度の尾根をミチにしていた昔ビトですヨ。
お猿のように両手両足で登ったのか、忍者だったのか?

沢屋にも岩屋にもなれないので、歩けるところを歩いていこうと思います。参考になりませんが、コメント・拍手などいただくと、ちょっと嬉しいです。
2016/7/26 20:30
Re: すごいのは・・
こんばんは〜 ijiさん
yama さんが言うように昔の人は凄い と思いました
「誰がこんなコース考えたんだ」と思いましたが
登山道の始まりは必要があって開道されてる事が多いですから、これもその内の一つかも知れませんね
今回も素晴らしい花達に会えました
今度お会いしたら名前をご教授下さい
2016/7/26 22:21
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら