仙丈ケ岳
- GPS
- 16:52
- 距離
- 33.2km
- 登り
- 2,617m
- 下り
- 2,615m
コースタイム
- 山行
- 15:39
- 休憩
- 0:59
- 合計
- 16:38
天候 | 曇りときどき晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
難易度高く☆☆☆☆、体力のいるルートです。マネしないでください。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
yamaさんからこのルートの話を聞いたのは一昨年だったか・・古道に興味津々だったので「ゼヒご一緒させてください」と昨年計画を立てて頂いたものの、予定が合わずやっと今年の決行になりました
しっかし・・この超密等高線。一月近くまともに歩いていない私にこのルートがこなせるだろーか!?とにかくヨロヨロ付いてくことにしました
何とか歩き切りましたが、身の丈を超える山歩きで満身創痍ってこの事だよね!と言う感じで翌日から二日くらい半分は廃人でした(笑)
ルートの詳細はyamaさんにお任せします♪
ただ足掛かりも心細く、一歩間違えば谷底・・と言うルートでしたから、道なき道に慣れた方以外は行かない方が良いかと思います。
全ルートに渡って心強いyamaさんのお蔭で無事踏破することが出来ましたが、特に最後の林道を外れた破線道のところで、廃屋からの送電線を辿れば道に出るハズ!と推理して道なき暗闇を先導してくれた考察力には頭が下がりました。
ギリギリ疲れていても冷静な判断ができるyamaさんはやっぱりスゴイなぁ!と改めて感嘆しました☆
最後にyamaさんから「あの尾根に道はあったかな?」との問い。
「道は無かったです。でも歩けたかな?って感じでした」
どこかでこの尾根に大昔にミチがあったと読んだ。その後昭和29年のガイドブックを見る機会があり、仙丈ケ岳には3つのルートが載っていた。すなわち、1)北沢峠から、2)地蔵尾根、そして3)は何とこの尾勝谷の尾根が載っていた。
う〜ん。モノ好きな方は、地図を見ていただきたい。岩ルート以外で1000mをこの短距離で登るルートがあるだろうか。でも60年前にルートがあったなら、行けるだろうと考えたモノ好きがいたのでした。
〈尾勝谷入り口ー尾根取り付き〉4時間23分(計画は3.5時間)
林道を1時間少し歩いたあとは河原歩き。序盤は谷が狭く、右へ左へ何度も渡る。ワタシは運動靴に短パンで、じゃぶじゃぶと気持ち良かった。中盤は広い河原歩き、ずいぶん荒れた感じだ。終盤は左の樹間に古い流れ跡(?)があり、そこを歩いた。
天気が良ければ爽快なんだろうけど、これはイマイチ。
奥南沢と崩落谷の出合から崩落谷に数十m入ったところが取り付き。短パン・運動靴をはきかえ準備する。
〈尾根〉3時間53分(計画は4時間)
地図を見て急だということはわかっていたが、全くそのとおりだ。岩もちょくちょく現れるが、その都度ケモノ道に導かれる。カモシカ君はそこの1歩どうやって歩くんだヨオと感心するトコロも多い。手足を総動員してよじ登る。かつて道があったとは信じがたいが、通れるんだろということだけ信じて進む。1箇所だけ比較的新しい青テープが落ちていた。
たまに緩くなったり尾根の向きが変わるところで、現在地を何となく地図上に感じていく。
さいごは草原ーガレ際のお花畑。やはりケモノ道が巧みに通っているので、ハイマツ漕ぎが無いのは幸いだった。天気も良くなってきた。
〈馬の背ー仙丈ケ岳ー北沢峠〉1時間24分+2時間8分
さて登山道にでたら、大勢とすれ違う。さすが3連休・百名山である。
下山路はどうする? バス断固使わない派(?)だけど、ここまで頑張ったので、バスを使うことにする。
で、北沢峠に下り立つと、どうもバスがいない。ガーン! (*_*)
最終便は16:30と何かで読んだような気がして・・・・全くの勘違い、思い込み・・・・同行者はついぞグチを言うこともなかったが・・・ごめん(*‘ω‘ *)
〈下山〉3時間51分
とぼとぼとスーパー林道を歩く。19時半をすぎて、暗闇が迫りヘッドランプを点灯する。林道のさいごの大きなカーブをちょうどショートカットする破線が25000地図にあり、当然のように入り込んでいった。車道幅があったミチが狭くなり、倒木も多くなり辺りは真っ暗に。廃屋から次の廃屋までを結ぶミチはもう無くなっているのだろうか。辛うじて送電線がつづいているのに気づいて、けっこーな急斜面を下りていった。この時間、この最後で・・・・・本日最大の冒険でした。
(あ、kokuzooさん ↑ 「暗闇を先導した考察力」なんて書いてるけど、賢い人はあんな暗闇に入り込まないのが正解です。時間も余計にかかっちゃった・・・😭)
先のガイドブックには、このような記載がありました。
「(前略) 急斜面であるばかりでなく、切開きがしてあれば文句ないが、さもないと相当の薮漕ぎのアルバイトである。尾根まで三時間乃至四時間は十分かかるだろう。(中略) 決して楽なコースではないが、かといってさした危険もなく、南アルプスに少々馴れた人なら一度試みてもよかろう。」
・・・・・・ホントに楽ではありませんでした。確かにどうしようも無い危険個所はありませんが、どこもそれなりに危険。・・・・でもどんだけ山に馴れれば、試みてよいのだろうか! 古い情報にはくれぐれもご注意ください。
コメント
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お二人さん、おはようございます。
相変わらずお二人らしい壮絶なレコですね。
優雅な百名山に、こんなふうに登られる登山者は、他にはいないでしょう
過去の時代の登山記録を見ているようでした。
写真だけ見ると楽しそう!?にも感じられますが、実際は人の道ではないのでしょう
流石です。ご無事で何より。
最後もバスに間に合わなかったのは、バス嫌いのYさんの周到な作戦かと思ってしまいました
おかげで闇藪漕ぎも楽しまれたようで。
これは、決して誰にも真似はできないと思いますが・・・
すべてが、超越しており、とても凄いレコでした
こんばんは(^-^)totok さん
馬の背に出た時、キラキラし過ぎてて目眩がしましたよ
登山者の皆さんも綺麗な格好の方ばかり・・
「yama さ〜ん(^-^; 今度は『調査』って腕章作りましょうか!?そしたら汚い格好でも『なんか理由があるんだ』って思ってくれるかも」なんて話してました。
ハッ そっか・・バスはyama さんの策略・・
・・いえ、yama さんもかなり疲労してましたからそれはない・・ないかな・・無いのかな〜〜
沢は時間が掛かるので・・・・などと言っておられたのですが
今回は、まんま沢の遡行じゃぁないですか。
等高線の混んだゲジゲジ際を、高度を上げていくなんて、アドレナリンが
出っぱなしですね。
百名山とは言え、観光の山でしょうから、一手柄たてた後の衣服の汚れ具合、通りがかりのハイカーからの奇異の視線が熱く注がれた事でしょう。
いつものカウントは追記されるのかな。
楽をしようと企んだバスに乗れなかったのは、かなりの痛手でしたね。 最後ミチをショートカットする処は手慣れていましたね。
二人ともお疲れさまでした。
TYS さん、こんばんは
しばらくヤマレコ見てなかったからかな?初めてプロフ写真変わったの見ました
沢は苦手なので、遅足でyama さんに迷惑かけてしまった
尾根は〜・・今までも行った事があるような緊張感のある登攀が、
一番長かった尾根 と言う感じでした
yama さんの何時ものカウントは北沢峠で頭を抱えながら
「あ〜ぁ・・一年分会ってしまった・・」だそうですから推して知るべし
でも多分正確なカウントが示されるのではないかな〜?
思わず吹いちゃいました。
真剣に遊ぶことは大切ですね
私の過去のシミュレーションだと・・・
南ア林道より、戸台の河原の方が短くて早かったような・・・
こんにちは
nucchi さんなら、このルートを見てなんて言うだろうな〜?と思ってました
真剣に遊びすぎて、遊び以外の事に支障が出そうでした
山行きが三連休初日で良かったです
戸台の林道の件はyama さんの言ってる通りです
そっか・・赤線引きだったんですネ・・
10時間のぼって、2時間で急いでおりて・・・バスに乗りたかったなぁ。 疑惑・策略説もあるようですが、あの時のボー然 感は、なかなか味わえないものでした。
戸台河原と林道歩きの選択・・・暗闇の河原歩きを避けたのですが、おかげで新しい赤線がまた一本引けちゃった。
仙丈のルートはこれで終わりなのか・・・・次があるのか?・・・・
例の数字は80・・・帰りがミチですからね。もうひとつの数字=お会いした人の数は231でした。(大勢過ぎて、ややテキトーですけど)
帰って来なさいよ!!
って子どもの頃、散々母親に言われた言葉を思い出しました
YTさん、 KZさん こんばんは。
お二人のすさまじさに 脱帽です。 ・・・でも 一般人には何の参考にもなりません。 バスに乗れなかったのも TOTOKさんが書かれたように YTさんの作戦ですね。
長距離・難コース踏破の達成感はいかばかりかと推察いたします。
もすごいですね〜。 口をあんぐりと開けて 写真を楽しませていただく以外 如何ともしがたいです。
ijikemusiさん こんばんは。
すごいのは、あの斜度の尾根をミチにしていた昔ビトですヨ。
お猿のように両手両足で登ったのか、忍者だったのか?
沢屋にも岩屋にもなれないので、歩けるところを歩いていこうと思います。参考になりませんが、コメント・拍手などいただくと、ちょっと嬉しいです。
こんばんは〜 ijiさん
yama さんが言うように昔の人は凄い と思いました
「誰がこんなコース考えたんだ」と思いましたが
登山道の始まりは必要があって開道されてる事が多いですから、これもその内の一つかも知れませんね
今回も素晴らしい花達に会えました
今度お会いしたら名前をご教授下さい
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