記録ID: 926747
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍
北ア 奥穂・前穂周回(山小屋1泊・上高地ー涸沢ーザイテンー奥穂ー吊尾根ー前穂)
2016年07月23日(土) ~
2016年07月24日(日)
長野県
岐阜県
lecielbleu
その他3人
- GPS
- 32:00
- 距離
- 25.7km
- 登り
- 2,075m
- 下り
- 1,937m
コースタイム
1日目
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 9:20
天候 | 7月23日: AM:快晴、PM:時々ガス 、夜:時々ガス 7月24日: AM:快晴、PM:晴れ時々ガス ※北アルプスの梅雨明けのタイミングを狙って山行計画を立てました。好転すると 天気図から判断し登りましたが、大方のグループは天気を読み違え延期したよう で、とっても空いている、天気の良い、涸沢と奥穂山頂でした。 7月22日 http://www.tenki.jp/past/2016/07/22/chart/ 7月23日 http://www.tenki.jp/past/2016/07/23/chart/ 7月24日 http://www.tenki.jp/past/2016/07/24/chart/ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
沢渡大橋:梓第一駐車場に駐車。中央道松本ICから60分 600円/台/日 ※アルピコタクシー(沢渡営業所)の駐車場で、バス、タクシー乗り換え便利 https://goin.jp/8460 沢渡大橋〜上高地BT シャトルバス @1250円 30分 http://www.kamikochi.or.jp/access/bus-timetable_4/ <復路> 上高地BT- 平湯温泉 @1150円 25分 上高地BT- 沢渡大橋 @1250円 30分 http://www.kamikochi.or.jp/access/bus-timetable_5/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
1.コース概要 上高地起点で、1日目は横尾から涸沢経由でザイテングラートへ。泊りは穂高岳山荘(山小屋泊)です。2日目は、小屋前でご来光を見てから、岩稜帯を登って、奥穂高岳山頂へ。その後、吊尾根を歩いて紀美子平へ渡り、荷物をデポして前穂高岳山頂往復。下りの重太郎新道を利用して岳沢経由で上高地まで周回するコースを記載。 奥穂・前穂の未登頂者同行の、岩稜帯を歩くステップアップ登山でした。 ※奥穂・前穂が初めてでも、経験者がいて、的確なステップワークの指示が受けられれば、穂高岳山荘には行けます。コースが長いので、過去に岩稜帯の歩行経験があり、ふらつかない体幹があれば、吊尾根や重太郎新道も通過できると思います。ただ、装備についてはその分保険です。ヘルメットなし、靴も登山靴でないなら、事故の元。よほどのトレラン経験者、健脚でなければ、岳沢・重太郎新道・吊尾根は安易に踏み込む場所ではないでしょう。ルートが危険箇所かどうかは、力量によって変わっていくものだからです。 2. コース状況・危険箇所 1)上高地〜涸沢 崩落箇所:本谷橋の上部の登山道で10分ほど上ったところに1箇所、それから10分の場所に1箇所、計2つ崩落箇所があります。いずれも修復されており、歩行に影響はありません。しかしながら、Sガレ付近の大崩れは、応急処置されていますが、浮いていて安定しない状況です。岩を選んで進んでください。 2)ザイテングラード〜穂高岳山荘 例年より浮石が目立ちます。コースとしては、3点支持で登る箇所がありますが、ホールドできる手がかりも多く、晴れていれば、問題なく登れます。 *中盤で岩を右に巻きながら登る鎖場では、スリングとカラビナで作ったアンザイレンをして、必要な人は、鎖にカラビナをかけて登ってもらいました。 3)穂高岳山荘〜奥穂高岳 垂直の階段の上部に、岩稜帯が続きます。3点支持でゆっくり登れば、怖さを感じる区間はあっても、手がかり、足掛かりもしっかりしており、通過できます。勾配が緩やかになると、ガレ場に出ますが、今年は例年よりガレ場の道がわかりにくくなっていて、初めての人は踏み跡を見失いがちです。山頂が見えていれば修正できますが、 見えていない場合は丁寧に踏み跡を見つけて進む必要があります。 ※アンザイレンの鎖場あり 4)奥穂高岳〜前穂高岳 吊尾根は所々、浮石が目立ちます。左側が岩で、右側が切れている場所が多いので、 進行方向と足下に目を配り、バランスを崩さないように一歩づつ最低コルまで下りていきます。最低コルからは巻道なので、3点支持をしながら岩をまたぐ区間が紀美子平手前で、いくつかあります。 *吊尾根より最低コル〜紀美子平間の難易度が高いので、手がかりに注意して進みます。アンザイレンの鎖場あり。 前穂高登頂は、まず時間を確認して、往復1時間を確保できるか、体力は大丈夫かチェックした上で、登ると良いでしょう。余分な荷物は紀美子平にデポし、身を軽くして前穂高岳に登ります。マーク、足場ともにしっかりしており、特に問題なく登頂が可能と思われます。ただし、渋滞すると、上り下りがすれ違えない場所があり、10分程度余分に時間を見る必要があります。 ※アンザイレンの鎖場なし、岩稜帯歩行。 5)紀美子平〜岳沢〜上高地 重太郎新道の下りは、最も事故多発区間なため、鎖場や上部の岩稜帯など、気を抜かず1歩づつ下るようにします。休憩をこまめに取り、バランスに注意して降りていけば、2時間ほどで岳沢に到着します。岳沢から上高地は2時間ですが、最後までバランス良く降りていけば、ステップアップ者でも到着できます。 ※最近の死亡事故です http://www.pref.nagano.lg.jp/police/news24/1607/18.html ※紀美子平スタート直後のはしご、鎖場ではアンザイレンをとります。 |
その他周辺情報 | 1.温泉 平湯温泉 平湯の森 @500円 〜21:00 駐車場は2箇所無料です *露天風呂は多数あり楽しいところですが、一番奥の露天以外は、ぬるめです。 http://hirayunomori.co.jp/spa01.html 2.登山届【義務化】 上高地バスターミナル降車正面の登山相談所前のポストに提出します http://www.k2.dion.ne.jp/~tochisin/todokedeyousi.html |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
調味料
飲料
ハイドレーション
計画書
ヘッドランプ
予備電池
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
ポール
ヘルメット
|
---|---|
共同装備 |
昼ご飯
調理用食材
地図(地形図)
コンパス
ファーストエイドキット
ツェルト
スリング(120cm
60cmX人数分)
安全環カラビナ(人数X2 )
|
備考 | 初めて奥穂・前穂に登られる方は、経験者と同行の上、必ず、アンザイレン(自己確保)用に、スリング2本と安全環カラビナ2枚を持参された方が良いと思います。もちろんハーネスならもっといいです。 |
感想
奥穂未経験の仲間3名の同行で、絶景の奥穂・前穂にアタック。天気は読み切って、好天と判断し、結果とても空いている奥穂・前穂を満喫することができました。3名は、岩山は八ヶ岳横岳登山の経験までで、岩稜帯縦走がまだ浅かったのですが、ザイテングラート、穂高岳山荘〜奥穂高岳、奥穂高岳〜岳沢、いずれものノーミスで通過でき、高度感ある山行を楽しむことができほっとしています。岩稜帯の歩き方と手がかり以外に、鎖場でのヘルメット&簡易ハーネス、またはハーネス利用によるセルフビレイの仕方を身に着けることで、恐怖感が軽減し、結果コースタイムからも大きく外れることなく通過ができました。このルートは、技術と天気次第なので、ステップアップ登山を行うには、まずは確実に天気を読み、ヤバければ撤退を視野に入れて行動することで、同行者の安全が守れると思います。
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