北岳、白峰三山縦走目論むも…高山病のカメさん時間切れ撤退（広河原から往復）

2016年07月30日(土) ~ 2016年07月31日(日)

• GPS: 28:00
• 距離: 10.8km
• 登り: 1,722m
• 下り: 1,707m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:55
• 休憩: 0:17
• 合計: 7:12

距離 4.5km 登り 1,526m 下り 43m

7:02 広河原インフォメーションセンター
7:08 広河原・吊り橋分岐
7:22 7:24 広河原山荘
7:55 白根御池分岐
12:30 草すべり分岐
12:54 13:09 小太郎尾根分岐
14:14 北岳肩ノ小屋

2日目

• 山行: 5:47
• 休憩: 0:26
• 合計: 6:13

距離 6.3km 登り 176m 下り 1,682m

4:47 両俣分岐
5:41 5:50 北岳
6:11 6:12 両俣分岐
6:20 6:21 北岳肩ノ小屋
6:59 7:09 小太郎尾根分岐
7:26 7:27 草すべり分岐
9:01 9:02 大樺沢二俣
10:24 白根御池分岐
10:45 10:47 広河原山荘
10:54 10:55 広河原・吊り橋分岐
11:00 広河原インフォメーションセンター

（計画）ヤマプラ1．1倍（無茶だ！）

1日目：06:50 広河原 - 07:17 1660m地点 - 09:40 白根御池 - 12:25 小太郎尾根分岐 - 12:58 北岳肩ノ小屋 - 13:53 北岳 - 14:10 吊尾根分岐 - 14:54 北岳山荘（泊）
2日目：03:50 北岳山荘 - 04:34 中白根山 - 05:40 間ノ岳 - 06:46 農鳥小屋 - 07:41 西農鳥岳 - 08:25 農鳥岳 - 09:09 大門沢下降点 - 09:53 2581m地点 - 10:48 2153m地点 - 11:54 大門沢小屋 - 13:00 1498m地点 - 13:44 1242m地点 - 14:44 大門沢登山道入口 - 15:17 奈良田第一発電所 - 15:39 丸山林道入口 - 15:50 奈良田

（記録）

1日目：広河原7：00→9：50白根御池小屋10：20→13：10小太郎分岐13：20→14：15北岳肩ノ小屋（テント泊）…［7時間15分］
2日目：北岳肩ノ小屋4：30→5：35北岳5：50→6：20北岳肩ノ小屋（撤収・朝食）7：20→9：00二股→11：00広河原…［6時間30分］

天候

1日目：晴れのち曇り、夕方霧雨
2日目：快晴

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

甲府駅⇔広河原（山梨交通）
http://yamanashikotsu.co.jp/noriai/2016hirogawara.htm

写真

午前4時12分、甲府駅南口。広河原行きバス停から延びる長蛇の列！でも、全員座れるだけの台数が出ると聞いていたので、この時点では余裕。

バスは4台やってきました。各車両に車掌さん（ほとんどおばあちゃん？）が乗っていて、列の先頭から案内してくれます。

街中を走っている普通の路線バスのうち、少し小ぶりのタイプです。座席は25席ほどなので、順に100人がまず着席。山交さん、さすがに5台目は調達できなかったようで、最後の30人ほどは各車に立ち席で割り振られていました。

営業所長さんなのか、立ち席になってしまったことを各車に詫びて回っています。最大限の努力と思いやりは感じましたよ。私は4号車の最初の方で着席。

立ち席の客も各車7〜8人、最初はこんな感じで一安心。が、途中の夜叉神と芦安でマイカーからの乗り換え客が大勢…通勤バス並みとなりました。

途中混雑の影響もあってか、2時間以上かかって広河原に到着。テン泊装備を抱っこして路線バスの席に座っているのも楽ではありません。もちろん、立っている方よりはましですが。

いやいやみなさん、出発前からお疲れさまでした。

甲斐駒、仙丈の方はさらに乗り継ぎ。これはつらいな…

さて、広い空間に開放されたので、気を取り直していきましょう。まずはあの橋を渡ればいいんだな。

北沢峠までは10km。

ゲートから入ります。

北沢峠行きのバスを見送って…

あれか？顔を見せろ〜
ん？なんか、甲斐駒や仙丈に登ろうとするときより、扱いが粗末なのはなぜだ？（笑）

つり橋を渡ったところが広河原小屋です。テント場もあり。

小屋のわきから登っていきます。

通勤バスから下車した約200人の渋滞がようやくばらけ、静かな森になってきました。私はたぶんどんじりの方でしょう。

御池までの急登で早くも弱気になってきますが…

高山植物はぼちぼち調べていきます。これはタカネオミナエシかな。

今日は時間的に余裕があるとはいえ、明日縦走に突っ込む決断をするためにはある程度「成果」を出さなくてはなりません。テント泊装備でもスピードを！

しかし、暑いな…

これは食べでがあるぞ〜とみんな歓声を上げていきます。本当に食べられるもの？

小屋まであと20分か…夏休みとあって家族連れも多いです。子連れがうらやましくて、ここまでも何組かにご挨拶しましたが、こちらがオヤジひとりでは会話が弾みませんね…f(^^;)

そこへ現れたのはなんと！何度かコメントいただいた mamy さんご一家。私の今回の計画を見て連絡をくださっていたのですが、あいにく前日はチェックできず、サプライズ出会いとなりました。パワーと楽しさがあふれ出る、まぶしいご家族です。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-927306.html

こちらは北岳・間ノ岳を制覇した7歳スーパー山ガール kaera ちゃんと。可愛いなあ…うちの娘もこれくらいの頃は可愛かったな。い、いや、今でも可愛いけどね。しばしお話しして、エネルギーを分けていただきました。

梅仁丹が

でんぶになるのはシモツケか。

う〜ん、つぼみが赤っぽいオトギリソウ…

ホタルブクロ君

白根御池小屋。ここまではまずまずかな。

mamy さんから聞いて食べたくてたまらなくなったソフトクリーム。ピーチ味にしました。

ここのテン場もいいな。

御池のそば。

さて、いよいよ草スベリです。

槍にもいたハクサンフウロ

トリアシショウマかな。

黄色一色はやっぱりキンポウゲ？

これはセンジュガンピか。

かわいらしい花たちに癒されますが、下を見ると全然登れてない！

タカネナデシコか。あちこちで咲いていました。

山頂付近はガス。暑いので早くあの中に入りたい。

この区間をずっと、高校生の集団と同行。引率の先生と一緒に励ましあいます。

二俣からの道と合流。もうすぐ小太郎尾根に着くはず。

森林限界を超えて、明るくなってきました。

小太郎分岐です。息が苦しい。

急登区間はこれでおしまいですが、

稜線に入っても、まったくペースが上がりません。今回のように1日目から3000mに駆け上がってくるのは初めて。やはり、高所順応なしでは無理があるようです。

草スベリ後半の500m登りだけで、1時間もオーバーしているが…何とかして北岳山荘まで行けば、今夜順応して明日はいけるだろうか？

3000mへの稜線。頭が痛いし、眠くなってきた。

少しガスが濃くなってきます。どうする、行くのか？

キキョウさんよ〜どうしよう…

苦しい…山頂まではコースタイム50分か。私は1時間半だろうな。その前に肩で休憩して、山頂へ行き、山荘までの下り…か。テント設営して18時になったとして、午前2時に起きて出発できるのか？

とりあえず、肩ノ小屋。

食事して、

テント場の申し込みをしてからもまだ迷っていました。行くべきか、とどまるべきか。

選んだサイトはお花畑でした。一番端っこの絶好のポジション。

オンタデ：「北岳山荘めちゃ混みらしいよ〜。ここはいい環境だし、休んでいきなよ♪」

ウサギギク：「そうだよ、体調も悪いんだから無理しない方がいいよ（笑）」

はい、そうします。日が照ってきてあったかい…頭痛薬飲んだら、熟睡はできませんでしたが、あっという間に眠りにつきました。

夕方。テン場は下の方がまだ余裕あります。近所から聞こえてきた話によると、朝のバスの混雑で、芦安からの人はなかなか乗せてもらえず、広河原着11時になってしまったとか。

それなら北岳山荘遅着の仲間もたくさんいたろうなあ…

いや、もうしょうがない。ここで泊まりと決めたからには縦走は断念です。

この後、少し順応できたのか深夜はよく眠れました。

ご来光まではもう少し時間がありそうです。

こんな感じで北岳山荘を出発したかったのですが…

夜明けの仙丈ヶ岳

甲斐駒に鋸

遠くに富士山

観音岳の向こうからお日様が…

まだ遠い

気持ちのいい朝です。

振り返って、朝日を浴びる肩ノ小屋

両俣小屋への分岐

古いの

北岳山荘と間ノ岳が見えてきました。

大勢が山頂に立っていますね。

着きました。今回はここでおしまい。

農鳥岳方面。気持ちよさそうな稜線に見えますが、きっときついアップダウン。

360°いきます。まずは中央アルプス。

奥に北アルプス。槍まではっきり見えました。

八ヶ岳方面。

富士山

鳳凰三山と奥秩父。

大混雑のため、やっと撮りました。

テン場に戻りました。ヘリが来るというので、まずは撤収して、

朝ごはんにします。お湯がぬるくて麺がガビガビ。。。2400mでは普通にできてるけど、3000mではだめなもの？

今回は目標が高すぎて、満足感がイマイチですが…考えてみたらテン泊装備で北岳にきちゃったのよね。5年前の自分には考えられない芸当。

下山します。お花畑の皆さん、お元気で。

甲斐駒は縦に、

仙丈は横に撮りたい。

小太郎分岐。昨日は気づきませんでしたが、ビバークサイトのように見えます。

下りは考えていなかったのですが、沢沿いのコースを行ってみます。

マルバダケブキの見事なお花畑です。

しばし休憩

雪渓のそばは吹き上げる風が涼しい。

二俣。トイレがあります。

kaera ちゃん、ここを登ったのか…日本一幸せな7歳娘です。

だいぶ下ってきましたが、たぶん偽ピークではないはず。

今日も大勢登ってきます。団体さんも多い。

本当にいい天気です。

崩落地を避けるため、2度こんな橋を渡ります。

撤退して余力を残して下山してくると未練も倍増。

もったいなかったかな。やっぱり頑張るべきだったんだろうか。

今度は混雑を避けて小屋泊出来るときに来たいな。

対岸に戻ります。

戻ってきました。

首に張り付いていたカメムシ

甲府行きのバスは行ったばかりのようで、次は約1時間半後。先頭近くに並ぶことができて、かえって良かったか。

奈良田温泉行きはガラガラで出発していきます。

約1時間するとやはり長蛇の列。

帰りも4台の路線バス隊、無事到着です。甲府駅前は灼熱地獄。

さ、娘も帰ってくるから、早く帰ろっと。

装備

個人装備

ズボン 靴下 アウター手袋 防寒着 雨具 ゲイター 靴 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 タオル 着替え ガスカートリッジ コンロ コッヘル ストック カメラ テント テントマット シェラフ

コメント

mamy

高度障害？( ;∀;)
hiyopaさん、高度障害は辛かったですね( ;∀;)3000m級、無茶できませんね。
実は今回私も頭痛で何回か薬飲みましたが、アルコールも普通に飲めたので、たいしたことなかったです(^-^;
下界は暑いのに上は涼しくて最高ですよね♪重い装備で辛いけどテント泊の自由な時間が快適すぎてたまりませんでした。

電車と大混雑のバス移動は大変そうでしたね、お疲れ様でした。

hiyopa

Re: 高度障害？( ;∀;)
mamy さん、こんばんは♪

そうか、酒を飲めばよかったのか！ いやいや、mamy さんや Ken さんのようなわけにはいきませんよ…f(^^;)
暑ければバテるし、寒ければ今度は弱気になる…本当にひ弱で困ったものです もっと強靭な精神力がほしいといつも思います。

今回、肩の小屋の中をちょっと覗いてみたら、みんな重なるようにして寝ていました 北岳山荘では１枚のふとんに３人とかいう話も聞きましたが、そんなことできるのでしょうか？（笑）やっぱりこの時期はテントに限ります。子連れならなおさらですね