(冬山合宿1)上高地 蝶ヶ岳 (途中撤退)
- GPS
- 20:27
- 距離
- 32.2km
- 登り
- 1,514m
- 下り
- 1,535m
コースタイム
12/31 4:00起床-5:30BC発-12:00妖精の池(撤退地点)-15:30BC着
1/1 5:15起床-8:00撤収-14:20釜トンネル入り口-沢渡16:10-16:51松本-20:10三島
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
写真
感想
天気予報は年末年始には大寒波が来るとのあいにくの予想になっていた。
そんななか、中止にする?なんて冗談でいいながら上高地に向けて出発。
道中何事も無くスムーズに進んで4時間で到着。
沢渡のアルピコタクシーに車を置かせてもらって、釜トンネルの入り口までのせていってもらう。
はじめは横尾ベースにする予定で考えていたが、詰所の方の話を聞くと横尾には1グループしか入っていないとのこと。
横尾ベースで蝶ヶ岳を狙ってもトレースはない可能性があるので、徳沢をベースに蝶ヶ岳を目指す可能性もあるということを伝え上高地に入った。25kgの荷物がつまった下ろしたてのザックが肩に食い込む。
徳沢まで予定通り5時間歩き到着。到着時に他にテントはなし。
水場はなかったがトイレがあり。横尾までは後一時間ぐらいだが予定を変えて徳沢にベースをつくることに決定。
初めてのテント作りを経験。勉強になった。今回も初めてづくしの山行になる。
テントを張ってはじめに感じたことは、4人用のテントはこんなに狭いのかということ。ザックは外張りと内張りの間にいれなくてはならずテント内には置けない。モノを広げるスペースも見つけられない。勝手がわからずとにかく使うスペースが小さくなるように務めた。
途中、HKDさんがテント訪問。松前漬けと干し芋の差し入れをいただきありがたくいただいた。
この日はテントを作り食事をしたのち、明日の3時起床に向け18:00には就寝。
2畳ないテントに4人が交互になって寝た。上下左右からの圧迫で足も冷たく息苦しくて眠れない。一度体を起こし深呼吸をする。周りはまだ明るい。久しぶりに羊を数えてみたりしたが、シュラフの結露を覚悟で体を横にするとスッと眠りに落ちることができた。
二日目、4時起床。食事と準備を済ませ5:30に出発。アイゼンをつけて蝶ヶ岳を目指す。標高が低いうちは前日のトレースが残っていたが、上がるにつれて不明瞭になってきた。途中ルートファインディングをしながら歩く必要があったり、変なピークに登ってしまったこと、トレースが思ったよりもついていなかったこともあり、残念ながら12:00に妖精の池にて撤退を決定。
下山途中、何組ものパーティーが登っていった。途中ビバークをする予定で登っていったのだろうか。
天気予報は大外れで途中青空も見えるなどまずまずの天気だっただけに頂上までいけなかったのはとても残念だ。またいつか来て今度は蝶ヶ岳からの景色をこの目に焼き付けたいと思った。
BCに帰着後、小屋でビールを買ってきてみんなで乾杯。10時間の行動後だっただけにめちゃくちゃうまかった。
次の日は天気がよけれが横尾まで行って屏風岩を見てみようかなどといった話もでながら、天気次第だよねということで9時頃まで喋ったり軽く酒を飲んだりして過ごした後に就寝。
初日あんなに眠れなかったのに、この日はスッと眠りに入ることができた。
最終日、やはり天気はすっきりしなかったのでおとなしく撤収。テントをたたみ荷造りをして出発。初日とても重く感じた荷物はもう重いとは感じなかった。食料と水の分、2kgは減ったからだろうか。
帰りは明神館から橋をわたって対岸にわたり、穂高神社奥宮に初詣をしてから河童橋までてくてくあるく。途中川沿いにおりて木道を歩こうとしたが、雪で埋まっている2列並行の木道は危険極まりなく、また木道でないところもトレースが消えてラッセルになったりもしたのでやはりおとなしく林道を行くことに。
河童橋を過ぎてからは既にたくさんの人が通ったしっかりとしたお散歩コースになっていて、周りの景色を楽しんだりザックのセッティングをいろいろ調整しながらのんびり歩いて行く。
すると途中猿の群れに遭遇。10匹ぐらいか。人間なれというのか人間が害を加えないことを知っているからなのか、こちらが2メートルの距離ぐらいに近づいても全く動じない。本当はうさぎの写真が撮りたかったが会えなかったので、猿の写真をとっておいた。申年の年賀状に使おう。
時間通りに釜トンネルの入り口まで出ることができ、タクシーの方に沢渡まで下ろしてもらって荷物を積み替えて山行は終了した。
その後、蕎麦屋と日帰り温泉が一緒になっている「しもまき」をタクシーの運転手に紹介していただいたのでそこに寄ってみた。
温泉は木造で広く洗い場が三つ、大人が5人ぐらいは楽に浸かれるきれいな浴槽で大満足。食事はカツ丼定食とざるそばを頼んでこれも美味しく大満足。
次回もここに寄ろうと思った。
帰りの道中も何のトラブルもなくすこぶる快調に車を進めることがで4時間で帰着。
非常にスムーズに進んだと言いたいところだったが、最後の最後で会計に手間取り大幅な時間のロス。もったいなかった。
今回は山頂に立つことはできなかったものの、冬山山行に必要なスキルを身につけることができ、天気も大きく崩れることはなく非常に良い経験ができた山行であった。
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