花はもう秋の様相 燧ケ岳 尾瀬夜行で遊び倒す1日
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 891m
- 下り
- 1,088m
コースタイム
天候 | 晴れ 風はわずか |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
浅草駅23:55発車 北千住駅より乗り込む 会津高原尾瀬口 専用バスで沼山峠へ 6:10ごろ到着 御池駐車場 尾瀬夜行専用バス 15:30で 会津高原尾瀬口 会津高原尾瀬口→(野岩鉄道・東武鉄道)→鬼怒川温泉→(東武スペーシア)→北千住→(JR常磐線)→東京→(横須賀線)→最寄駅 22:10頃 |
写真
感想
私鉄唯一の夜行列車「尾瀬夜行」、私はこれに乗ってみたかった。自分の日程と行きたい燧ケ岳の状況、この週末は本当にドンピシャリであった。まずは、尾瀬夜行について説明しましょう。
尾瀬夜行は、東武電鉄・野岩鉄道・会津バスが連携して首都圏から尾瀬に観光客を誘致するために運航している電車+バスである。
行きは、東武線の駅から出発する、浅草駅23:55、北千住、新越谷、春日部から乗ることができ3:18に会津高原尾瀬口駅に到着します。まあ、3:50頃までは車内で仮眠ができます。その後4:10発のバス(人数に応じて台数が変わる、本日は4台でした)で、会津駒ケ岳登山口、御池小屋、沼山峠で下車できる。
また、帰りには普通の登山者用のバスのみならず、尾瀬夜行購入者のみ選択できるバスが2便存在する、それを使ってもよいのだ。
‐損各14:10→御池14:30→会津高原尾瀬口
⊂損各15:10→御池15:30→会津高原尾瀬口
この2便は、尾瀬夜行購入者のみ選択できるバスである。
で、私は北千住発着、帰りスペーシア特急券はなしで8900円、これを損とみるか得と見るかだ。
そして、この尾瀬夜行はなかなか使いにくいのである。それは、発券の難しさである。発券方法は2種類である。
5日前までにインターネットで申し込む。
しかし、山なので5日後の天候の変化はわからない、今回の燧ケ岳だっててんきとくらすのA判定が出たのは2日前である。なかなかこれは難しい。
当日17:00までに東武トップツアーズ窓口で発券してもらう。
当日発券できるのはいいのだが、17:00までというのは使いにくい。金曜日の午後に仕事を休めない人には無理である。今回私は、午前のみ会議参加で午後が空いたので時間休をいただき東武トップツアーズ横浜支店で発券してもらった、神奈川で発券できるのはここのみである。
すいている電車なので、22時まで浅草駅窓口で発券可能などになれば大人気になる電車ツアーだと思う。
なお、今回は、行きかえりとも会津高原尾瀬口であるが、行きに沼山峠、下山口に鳩待峠や大清水と組み合わせることができる。その場合はバスで赤城駅に行き、東武電車を利用することになるようだ。
次は、これで沼山峠から鳩待峠まで歩いてみたいと思った。季節はいつになるかなあ・・・。
さて、午前中の会議を終わり13時半ごろに帰宅、着替えなどをすまし16時ごろ横浜の東武トップツアーズで尾瀬夜行を含むツアーを発券してもらった、もう山行準備はできている。北千住についたのは19時ほど、散策、駅前の高架広場は風が通って汗をかかない、今回本は荷物になるので入れてこなかった、携帯電話で情報収集、本屋で立ち読み、食事、アルコールを買ってベンチで飲む、散策を繰り返す・・・。都内に自宅があったら発見から一度帰宅したのになあ・・・。ネットカフェなどに入って待ってもよかったかもと後悔している。
30分前になってようやく東武北千住駅の特急ホームに入る。まわりはみんな尾瀬夜行に乗る人だ。その中でたまたま近くにいた人と話す、その人は会津駒ケ岳に行くようだ、ヤマレコの話や自分が過去に登った七面山の話などで盛り上がる。どんな山行になったか、記録を書いてくれると嬉しいなと思う。
「本日は一番の込み具合です」と横浜の東武トップツアーの担当者が言っていたが、春日部を超えると一人4席独占して寝ることができる。足を延ばし、一気に意識がなくなった・・・起きたらもう会津高原尾瀬口である。そのまま流れ作業のようにバスに乗る、行きの切符をここで回収された。終点の沼山峠まで約2時間、またもや睡眠時間に充てられる・・・。そして沼山峠に到着したところ、体全身がすっきりと目覚めていた。ああ、これかあ、尾瀬夜行素晴らしい!!
朝食にサンドイッチを食べ、トイレに行く。着替えなども済ませ、沼山峠から木道に入ったのは6時代後半だった。
ここから前半の道は、木道で花を愛でる道。しかし、花はもう秋の様相、来年ミズバショウの季節にまた来たいなあと思う。
まあ、秋の花も興味深いことには間違いない、紅葉の尾瀬も素晴らしいという。尾瀬はまた来たい地域だと再確認させられた。
そもそも2007年にこのあたりが尾瀬国立公園と指定される前は日光国立公園の一部であった。それが尾瀬国立公園と分割され会津駒ケ岳・帝釈山・田代山などを組み入れる形で再指定された。福島・群馬・栃木・新潟と4つの県にまたがる、中部地方・関東地方・東北地方にまたがる地域なのだ。
そして、福島県と群馬県の県境に当たるこの地域、その2県を超えることができる車道はない、日本国内で車で越えることができない唯一の県境である。この県境は歩くしかないのだ。
湿原を抜けビジターセンターに到着する。情報を得ること、尾瀬を知ること、トイレ、売店のチェックをする。ビジターセンターでは8分間の動画を見た後、「昨日(5日)に俎瑤伴動濁瑤琉班瑤紡腓なツキノワグマが出た。熊鈴が絶対に必要です、ない人はある人の近くにいるようにして。ラジオなどもある人はつけてください。命にかかわります。」と言われる、一応つけているモンベルの熊鈴をオンにしてこれから行動する。
燧ケ岳は尾瀬国立公園にある秀峰である。福島県と群馬県の県境は尾瀬沼の中を通っているため、燧ケ岳は福島県に属する。2356mは福島県最高峰であり、東北地方最高峰である。しかも北海道にも2300mを超える山はないので「燧ケ岳より高い山はここより北方にない」のである。
また、燧ケ岳は活火山である。約8000年前に山体崩壊を起こしてその流出物により尾瀬沼ができた、また500年前にも噴火があったようで水蒸気爆発と白い泥の流出が見られたという記録が残っている。
そもそも、燧ケ岳の山頂付近は溶岩ドームの集まりである、その都度少しずつ場所を変えて噴火し、その都度溶岩ドームが形成されたことを感じさせられる。
ビジターセンターを出て、本日の目標の高英新道へ、とにかく泥濘がすごかった・・・。泥濘地帯を過ぎると急登地帯、そこを登っていると上からベテランさんが下ってきた、「おい、お前、どちらに降りる予定だ!!御池はだめだぞ、泥でぐちゃぐちゃだ!!」、「まあ、御池に下る予定ですが・・・」「絶対にやめとけ、死ぬぞ、コースタイムは2時間半だが5時間以上はゆうにかかるぞ!!」
まあ、長英新道もぬかっていたから御池に下る道もそうなのかもしれないけどさあ・・・この件についてはもう少し話を聞いてみることにした。晴天だから時間とともに乾くと思うし・・・。
下りの人がいっぱい降りてくる、みんないったいどこから登っているのだろう・・・。そして日帰りはほとんどいなくて、小屋泊まりっぽい。ミノブチ岳では下る人と登る人が半数ずつだろうか・・・「俺、そんなに出遅れてる??」と思う。
ベテランさん2名ペアを抜き、大学生グループの後ろについて山頂渋滞の後尾につく、この日俎瑤任蘯動濁瑤任盪劃砂詑擇起きていたのだ。そんなこんなで、俎登頂。少々休憩して、ザックをデポして柴安瑤悄ΑΑΑ1復30分程度。
俎瑤北瓩襪函∈鯑平ヶ岳に登ったというベテランさんと話をした。なんと、前日平ヶ岳、本日燧ケ岳、次の日に会津駒ケ岳に登る予定なのだという。昨日登った平ヶ岳の印象が良かったようで勧めてくれた・・・そのうち、いつか、きっと、いつかは・・・そんな言葉ばかり出てくる。
御池から登ってこられたその方は「ああ、もう大丈夫だよ、濡れては椅子が危険ではないよ」、この言葉を信じて、御池方面に下ることとした。
御池方面、熊沢田代、広沢田代と2か所ある池塘が魅力的である。しかし、それらの間などはかなり急な岩々の道である。ストック2本を使い、3点支持を基本にしながら一歩一歩下っていく。こういう道は慎重に、転んだら怪我する可能性もあるのだから・・・。慎重に時間を使う。
2つの池塘で同じ方と話す、歩くペースが同じなのか休憩地点で一緒になる。それにしてもこの時間(14:00頃)に山頂に向かっていく人もいるのだな、しかも親子連れ・・・という話をする。一応出会ったときに「その計画はこの時間からだと無謀ですよ」という話はしたのだが、もう小屋を予約している(燧に登って下る・・・14:00熊沢田代で??)ということで聞く耳を持ってくれませんでした・・・この親子、どうなったでしょうか・・・。
15時過ぎに御池小屋に到着、16:40の最終バスか15:30の尾瀬夜行購入者限定バスになるか迷い、先がまだ長いということで後者を選択する。勝利のコーク、トイレ、着替えを済ませてバスへ・・・ここから1時間50分ほど、睡眠時間と化す。
会津高原尾瀬口からは野岩鉄道→東武電車、鬼怒川温泉駅で特急スペーシアで北千住駅に到着した。その後自宅最寄り駅までJRを使って帰ってきた、22時代であった・・・。
さて、この尾瀬夜行ですが、私は「使える」企画と踏みました。発券の難しさがあるのだけれども、電車はすいていて4席独占できるし、バスも含めると睡眠時間は最低限はとることができるし・・・。
燧ケ岳、会津駒ケ岳と2つの日本百名山登頂、沼山峠から尾瀬沼・尾瀬ヶ原散策に使うことができると思いました。
私は、会津駒ケ岳には登ったので、尾瀬沼・尾瀬ヶ原縦走で鳩待峠に行く山行の可能性を考えていきたいと思います。
コメント
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aideieiさん こんばんはー
なるほど上下でしたね レコ
夜行使っての 充実の一日ですね〜
天気 もお花も 良かったようですし
最高ですねー
夜行って うまくつかえると 最高ですね。
私の場合 帰りは いいのですが 行で使うとどうも
寝る自信がなくて 実行できてません。
そういえば最後の 鬼怒川温泉での 乗り換え
途中の の購買は むつかしいので
いつも 会津高原の駅で 多めに購入してます
では
tsuiさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
スペーシアの「プハー!!」ですが、私の場合はその前で買っても野岩鉄道で飲み切ってしまうと思われます。まあ、横須賀線グリーン車で追加のプハー!!はできましたので、良しとするかという感じです。
夜行列車はJRもずいぶんなくなってきました。ムーンライト系も少なくなり風前の灯火。昨年ムーンライト信州で唐松岳を目指しましたが雨で撤退、そちらも心残りとなっています。
まあ、夜行列車は会う人と会わない人いると思います。私は好きですのでまた使いたいと思います。
1度で「もういいや」になるか「はまる」かのどちらかだと思います。
aideieiでした。
aiさん こんにちは
沼田峠〜長蔵小屋間以外は、私が歩いたルートと同じなので、懐かしく楽しく読ませて頂きました。
燧ヶ岳への執念が実り、 で良かったですね
相変わらず登山道は、泥んこ祭りでしたか
夜行で行き に登るのは、私にはできそうもありません
hamburg
HBさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
渋描き隊のレコももう一度読み返しました。8割方同じところを歩いていますね。そして、私と同じで登りではなくて御池への下りがきつかったと書かれておりましたね。
山と高原地図にも「ぬかるみあり」と書かれていますが、乾くことはないのでしょうかね・・・。このぬかるみが嫌なんですよね。
それでも、結構頑張って登ったと思います。
交通機関を使っての登山は、時間を気にしなければならないのが一番違うなあと思いました。
aideieiでした。
aiさん、こん○×は(^o^)/
夜行を使っての燧ヶ岳、での移動が多いaiさんなら飲んだりしながら満喫できたんでしょうね。自分達にはちょっと無理かな
などは秋の様相になりつつあったようですが、気温の方はどうなのでしょう 燧ヶ岳や至仏山に登らずとも楽しめる周回ができそうですし、いづれ尾瀬に行ってみたいと思っていますが、人がワンサカの時期を外すとなると、この時期あたりからかと思うのですが…
泥んこでもいいから土が踏みたいmamepapa
mamepapaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
今回歩いたところはほとんどが海抜1600m付近で、本当に「涼しい」です。燧ケ岳への登りは汗をかきますが、尾瀬沼までの木道はまったく汗をか書きませんでした。尾瀬沼周遊、尾瀬ヶ原周遊、いいと思います。
尾瀬に来る人の半分以上は周遊目的で、登山を目的にしている人は半分以下と思います。また、登山派の中でも日帰り派は少なく、宿泊派が7割くらいでした。
のんびりと尾瀬沼と尾瀬ヶ原を回りながら小屋やテントで1泊するスタイルが一番豪華に尾瀬を味わえるのではないかと思います。
秋の尾瀬も良いようですよ。
aideieiでした。
aideieiさん 尾瀬と燧ヶ岳と至仏山狙ってますが
温めてます、
車で行って、テン泊で、2泊3日で漠然と計画中です
レコ拝見させて頂き、本気モード成りかけてます
抜群の景色ですね〜
でわ、、また、、情報交換会で、、。
muttyann
muttyannさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
mamepapaさんの返信にも書きましたが、日帰りの人は少なく、小屋やテントで宿泊する人が多いと感じました。
尾瀬も、燧ケ岳も至仏山も一気に狙うというのは贅沢ですね。でも、尾瀬は季節を変えてくるのもいいと思います。
私が至仏山に登ったのは、夏の花が多かった時期で、今回の燧ケ岳は秋の花でした。尾瀬沼・尾瀬ヶ原周遊は、もっと秋になって紅葉の時期にするか来年のミズバショウの時期にするか・・・
まあ、仕事や別の趣味もあり、週に1日しか登山に使えない人向けの尾瀬夜行ですね。
また、涼しくなったらあさかわで情報交換会やりましょう。
aideieiでした。
どんどんと新しい目標が生まれて大変ですね。
もっとも目標がなくなることって有り得ないですけどね
拙者の場合、最近、イビキが五月蝿い・・・と1号隊員に言われているので、夜行列車は鬼門かも
PS
平ヶ岳・・・いいよ〜
でもプリンスルートはご法度です
隊長
yamabeeryuさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
まだ、平ヶ岳に行ける実力はありません。きっと数年後だと思います。行くんだったらプリンスルートから一般ルート下山と思っておりましたが・・・もうくぎを刺されてしまいました・・・。
遠くから眺めただけでもいい山だとわかるんですよ、平ヶ岳、そしてあの長大な尾根。雄大ですなあ・・・。
至仏山からも、会津駒ケ岳からも眺望がなく、見ることができなかった平ヶ岳、今回燧ケ岳から始めて見ることができました。
隊長の平ヶ岳レコ、読み直したいと思います。
夜行列車、いびきかいている人多数です。みんなでかけば気になりません。また、最近は花の筋肉を伸ばすテープとかいびき止めも売っていますよ。
昨年断念した、ムーンライト信州を使った唐松岳にも行きたいと思っています。
aideieiでした。
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