【雲取山】 東日原〜鷹ノ巣山〜雲取山〜長沢背稜

- GPS
- 33:37
- 距離
- 39.2km
- 登り
- 3,230m
- 下り
- 3,226m
コースタイム
東日原駐車場07:15→08:15稲村岩分岐08:25→11:08鷹ノ巣山頂11:23→11:40鷹ノ巣山避難小屋12:00→13:40七ツ石山14:00→14:45奥多摩小屋(給水)15:06→16:11雲取山避難小屋(泊)
1月10日(月)
雲取山頂07:15→雲取山荘07:32→大ダワ07:47→芋ノ木ドッケ08:40→柱谷ノ頭09:32→10:05長沢山10:10→10:35天祖山分岐10:45→12:38酉谷峠12:45→ハナド岩14:11→天目山14:40→一杯水避難小屋15:10→16:45東日原駐車場
| 天候 | 2日間とも快晴でした。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2011年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
◆ 東日原駐車場〜鷹ノ巣山 ・ 東日原駐車場から車道を7〜8分歩くと,鷹ノ巣山登山口の標識が道の左側に出ていますので,ここを降りていくと巳ノ戸橋です。巳ノ戸橋は標高553メートル。ここから標高1,737メートルの鷹ノ巣山まで,標高差1,200メートル近い急登となります。 ・ 巳ノ戸橋を渡ると,巨大な稲村岩を北から回り込むように,急な登山道が稲村岩分岐まで続きます。分岐から稲村岩に通じる登山道があるようですが,すぐそばの岩場に登ってみると結構距離があったので,登らずに戻りました。分岐から先は,稲村岩尾根と呼ばれる尾根の急登です。ほぼ一定の勾配が続きますので,ペースはつかみやすいです。 ・ 避難小屋自炊泊の冬装備を詰め込んだザックの重量は約20圈G末に400ml献血をしてからまだ10日ほどしか過ぎていなかったので,休み休み,ゆっくりとしたペースで歩きました。 ・ 途中,ヒルメシクイノタワで一休み。休憩中に日帰り装備の男性登山者が追い越していきました。結局,日帰り装備の男性登山者2人に抜かされ,反対方向から下ってきた登山者も2名。この尾根で出会ったのは,4名のみ。雪は,標高1,300メートル付近から出てきましたが,鷹ノ巣山頂までアイゼンを必要とするようなところはありませんでした。 ・ 鷹ノ巣山頂には11:08に到着。とても眺めの良い山頂です。富士山も目の前に見えます。ここで15分ほど休憩を取りました。山頂には10名ほどの登山者が休憩していました。鷹ノ巣山だけ登っても,十分に楽しめそうです。 ◆ 鷹ノ巣山〜雲取山 ・ 休憩中に,避難小屋のほうから,次々に登山者が登ってきます。マウンテンバイクを押し上げている猛者もいました。そこで,鷹ノ巣山避難小屋に下ることにしました。石尾根の下りは雪がありますが,アイゼンを着けるほどではありません。 ・ 北西方向には,本日の目的地である雲取山が見えていますが,まだ遙か遠くです。 快晴の下,左手に富士山を眺めながら,気分良く石尾根を下ります。避難小屋には17分ほどで到着です。 ・ 鷹ノ巣山避難小屋はとてもしっかりした建物で,内部も清潔です。トイレは別棟となっています。小屋の北側の尾根は広い平坦地となっており,テーブル&ベンチが設置されていて,休憩に最適ですね。ここで20分のおにぎり休憩。なんだか休憩ばかりで,先に進みません。気持ち良すぎです。雲取山にたどり着けなければ,奥多摩小屋でツエルト泊も想定内でしたので,遅くても気になりません。 ・ 休憩後,石尾根の巻き道を歩きました。稜線は少し風が強くて寒いのと,体力温存のためです。でも,高丸山の先からは,稜線ルートをたどり,眺めを楽しみながら歩きました。七ツ石山には,13:40に到着。ここでサンドイッチの昼食休憩です。この山頂も見晴らしが良く,近くに雲取山も見えます。休憩中に5人パーティが登ってきましたが,彼らはここまでで下山とのこと。山頂で携帯通話していました。ドコモ通話可能です。 ・ 20分の休憩後,まずは奥多摩小屋目指して,雪の石尾根を下り,そこからブナ坂の登り返しです。奥多摩小屋への登りは,これまでの疲れもあり,かなり足にきました。荷物の重さが肩に食い込みます。なんとか,小屋のテン場にたどり着くと,そこでテント設営していた方に水場の位置を教えていただきました。 ・ 水場は,小屋の南側,歩いて3分ほどのところにありました。水量は少ないものの,採水は可能です。ただし,水場に降りていく坂道の階段が凍っていてとても滑りやすいです。アイゼンを着けていったほうが無難です。ここで水2リットルを加え,さらに重くなったザックを背負って,15:06に奥多摩小屋を出発。 ・ 小雲取山への登りはきつかったです。すっかりバテバテでスピードが出ません。休み休み登ります。結局,雲取山避難小屋には,65分かかって到着です。コースタイム+10分。2圓僚杜盟が効きました。 ・ 小屋に入ると,すでに14人ほどが休んでいました。私もなんとか寝場所を確保して,すぐに夕食の支度です。夕食は,寒い時期の定番,鍋焼きうどん。純米酒の熱燗が良く合います。皆さん,午後5時すぎには食事を終え,寝る準備です。 ・ そのあと,日没を過ぎ真っ暗になった頃,3名の登山者が次々に到着。こちらは就寝モード。彼らの食事・ラジオの音が迷惑でした。でもその晩は,厳冬期用シュラフやテントシューズのおかげで,自宅の布団で寝ているような快適さ。熟睡しました。 ◆ 雲取山〜水松山直下 ・ 深夜,トイレに外に出たときは雪が降っていましたが,朝方にはすっかり晴れ上がりました。夜明け前の午前6時頃,小屋の前から石尾根を見下ろすと,遠くに都心の明かりが美しくきらめいていてます。 ・ 本日も天気は晴れ。日の出の写真を撮るため,寒い中,三脚を立て,カメラをセットします。気温は-15℃。東の空が,徐々にオレンジ色に染まり,06:42,太陽が顔を出しました。富士山も赤く染まります。美しい日の出です。 ・ 日の出と共に,皆さん下山開始ですが,皆,石尾根や三条ダルミを目指す登山者ばかりです。北に向かうのは私1人。雲取山頂で写真を撮り,07:15に下山開始です。北側斜面は雪が深いので,最初から6本爪アイゼンを装着しました。 ・ 雲取山荘から登ってくる登山者と挨拶を交わしながら下ります。山荘には07:32に到着。ひっそりとしていました。 ・ テン場には一張りのテントがありました。4年前の6月にここでテン泊したことがありますが,冬も良さそうですね。 ・ その先,閉鎖された雲取ヒュッテの脇を通り過ぎ,男坂経由で大ダワに07:37到着。そのまま芋ノ木ドッケに向かいます。芋ノ木ドッケへの登りは傾斜がきついです。また,稜線上なので風も強く,寒いです。 ・ 芋ノ木ドッケの標識のあるところは,展望がききませんが,白岩山へと通じるルートを左に分けて進むと視界が開けます。積雪も20〜30センチくらいあって,フカフカの新雪を踏みながら雪上散歩といった気分です。 ・ しばらくは,気持ちの良い雪上散歩を楽しみますが,ヤケトノ頭付近は,ヤセ尾根の岩場の急な下りとなり要注意です。その先,柱谷ノ頭まで登り返すと,白岩山が望めるようになります。また,北には両神山も望めます。 ・ さらに稜線を登り,10:05長沢山に到着です。展望は良くありませんが,倒木がちょうど良い具合にあって休憩適地です。長沢山から水松山を経てその先の長沢背稜に進もうと歩いていると,いつの間にか天祖山へと至る尾根を下り始めました。おかしいと思い,戻ってみると,水松山方面に赤テープの目印がありました。でもトレースはありません。昨晩の積雪で,トレースが消えてしまったようです。GPSのマップでは,この先が登山道のようです。 ・ そこで,ルートのはっきりしない斜面を下ります。このあたりが一番積雪が深かったです。また,寒かったです。斜面を5〜6分ほど下り,インナーグローブのみの指先が寒さで痛くなってきた頃,指導標を発見。そこから10メートルほど南側に下ったところに,長沢背稜のトラバースルートが続いていました。 ◆ 水松山直下〜東日原駐車場 ・ 長沢背稜のルートに合流すれば,あとはラクチンと思っていたら,さにあらず。とにかくこのルートは同じような景色が続きます。しかも距離が長いです。南斜面では雪が一切無いのに,それ以外では一面の雪景色が交互に続くといった具合です。そのため,軽アイゼンは,結局一杯水避難小屋まで着けたまま歩いたほどです(無くても問題ないですが)。 ・ 途中,滝谷ノ峰山頂手前のヘリポートやハナド岩からの素晴らしい眺めなど,見所はあるものの,長いルートですね。 また、最後のピーク,天目山(三ツドッケ)に登ったものの,その先,一杯水避難小屋へのコースを間違えました。積雪期は,コースロストに注意が必要ですね。 ・ それから,東日原に下るコースでは,滝入ノ峰付近からの急斜面をトラバースする道にご注意を。今回の縦走ルートで,ここが一番怖かったです。足を踏み外したら,百メートル以上滑落しそうな急斜面です。下山は,地図のコースタイムと同じくらいでしたが,両足ガクガクで,とても疲れました。 |
写真
感想
・ 初詣登山は,正月2日に地元の奥久慈男体山に登り,今年の登山の安全を祈願しました。でも,本格的な山歩きは,やはり「山で夜を過ごしながら酒を飲むべし」というのがモットー。ということで,以前から歩いてみたかった,奥多摩の長沢背稜を積雪期の雲取山とセットで縦走しました。
・ 奥多摩小屋又は雲取山荘でテント泊という選択も考えましたが,雲取山山頂からの朝日を求め,避難小屋泊。寒さ対策のため,厳冬期対応のシュラフ(ダウン900グラム,重量1.4)やテントシューズなどを持参。そのため,避難小屋泊なのに,ザック重量は20圓鯆兇┐泙靴拭でもそのおかげで,夜は快適でした。
・ 登山口の東日原から鷹ノ巣山までは登山者が少なかったものの,その先はさすがに沢山の登山者でした。石尾根は,稜線の南側なので,日射しが暖かく,風も弱くて快適ですね。雲取山避難小屋は,三連休の中日ということもあって,ほぼ満員でしたが,おかげで暖かでした。
・ 早朝の気温は,小屋の寒暖計では摂氏-15度くらいでした。雲取山から望む眺めは,さすがに素晴らしいですね。驚いたのは,夜明け前の都心の灯りの美しさです。山頂からの富士山や周辺の眺めもナイスでした。しかし,朝方は風が強くて寒かったです。
・ 長沢背稜で出会ったのは,一人のみ。とても静かで趣のあるルートです。でも,芋ノ木ドッケから水松山までは,指導標やテープも少なく,ルートファインディングが苦手な方は,この時期,経験者と同行したほうが無難です。
・ その先は,雪面歩きと枯れ葉の登山道が交互に続きました。このコースは長いですね。南面のルートは暖かいのですが,雪のある場所では急速に冷え込んで,インナー手袋では冷たいです。
・ それから,三ツドッケから一杯水避難小屋へのルートが分からず,行き過ぎました。積雪期は,ルートがわかりにくいので,地図はもとより,GPSなどの装備が必要だと思います。
りきまる


















rikimaruさん、こんばんは
長沢背稜、お疲れ様でした。
編集中とのことですが、お写真へのコメントとっても参考になりました。
といいますのも、私は1月9日に雲取山から長沢背稜をいって、水松山の手前でやはり天祖山に下ってしまったのです。気づくのが遅すぎたのですが・・・
1月9-10日も雪は確か降らなかったと思うので、すると
1月9日も酉谷山方面へのトレースはなかったのですね・・予想以上に踏まれていない路なのでしょうか
1月9日は朝、おそらく山荘発で長沢背稜でお二人を追い抜いたので、この方々も天祖山に下ったのでしょうね・・
無雪期にリベンジしたいですが、まずはこちらのレコの感想を楽しみにしております
shira-ga さん,初めまして。
コメントありがとうございます。
私の歩いた長沢背稜は,shira-ga さんの足跡をたどったものだったのですね。お世話になりました。
ところで,水松山へのルートは,踏み跡が無く,少々不安でしたが,GPSを見ながら,すぐに縦走ルートに合流できました。
それにしてもshira-ga さんの記録はすごいですね。早足です。とても私には真似ができません。
まだ,記録は完了しておりませんが,とりあえず,感想だけアップしました。
どこか,山の中でお会いできたら,幸いです。そのときは,どうぞよろしく。
rikimaruさん、こんばんは初めまして
私はrikimaruさんとは逆向きに長沢背稜を歩きましたが、水松山の肩の分岐はやはり迷いました。しかも国土地理院の地形図では実際の道とは異なる道がかかれていますね。。。昭文社の地図にはほぼ実際の通りの道が書かれていたのですが、それでもあの辺りはわかりづらいと思いました
コメントありがとうございます。
55の写真に写っている赤いスパッツの方ですか?
ヤマレコに掲載する写真は,肖像権の問題が無いよう,顔が分からない写真のみアップしておりますが,ご本人の了解は得ていないので,問題があればいつでもおっしゃって下さい。すぐに削除いたします。
ところで,oreshioさんの記録を拝見いたしましたが,渋いコース取りですね。常に単独行というのも,私と同じで,仲間意識を感じちゃいます(笑)。
水松山の肩の分岐は,ホントに分かりづらかったです。
でもそこが長沢背稜の魅力なのかも知れませんね。
なるほど!ご来光の時間に山梨県の山頂標識のある岩のところで写真を撮影されていたのがrikimaruさんでしたか
ひょっとしたらrikimaruさんの撮影の邪魔になるかなーと思いつつ、その前をうろうろしながら、日の出を撮ったり富士山とっていたりしたのが私です
長沢背稜は逆回りなら1泊でもいけたかもしれませんが、個人的には「長沢背稜を登って雲取」というほうが魅力的に感じました。rikimaruさんと同じ向きに歩いていたら、きっと私も天祖山に向かって歩いて行ったに違いありません
その意味でもこのコース取りでよかったなと思ってます
#先日の投稿で、お名前間違えて書いていたので、訂正させていただきました。申し訳ないです。
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