初の甲斐駒ヶ岳へ。黒戸尾根から。
- GPS
- 26:38
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 2,594m
- 下り
- 2,587m
コースタイム
- 山行
- 7:43
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 8:14
天候 | 曇り時々雨、のち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
日本三大急登の中でも辛さはトップなのでは、と言われる黒戸尾根。スタート地点の駒ヶ岳神社付近の標高は 770m。そこから甲斐駒ヶ岳山頂の標高 2967mまで、なんとその標高差は2197m。まぢかー。(汗
レッツ・チャレンジ。(ドキドキ
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べるが通りを登山口に向けてクルマを走らせます。ここから甲斐駒の勇ましい姿が拝めるはずですが、山頂は雲の中。うーむ、と悩んでいてもしょうがないので出発です。ダメなら戻ってくればいいさー。
出発前、駒ヶ岳神社に礼をし、手を打ち、礼をし。無事戻って来れますように。神社横の吊橋を渡れば、そこから登山道の始まりです。引き返すならここかな...。 < おぃ
歩き始めて目につくのは石碑や石仏。甲斐駒ヶ岳は古くから信仰の対象となっており、至る所に奉られています。刀利天狗はここまでのコースでは規模の大きい祠です。行者の修行の場なのであります。
樹林帯では高湿と高温で滝汗。難易度はさほどではないナイフリッジまで来ると、青空も見えるようになっていました。しかし太陽は暑い! 展望は欲しいけど、直射日光は体力が奪われてキツいので適度にガス出してー、と勝手なもんです。
黒戸山を巻くように進み、せっかっく稼いだ標高を吐き出すように下った鞍部にて屏風岩と対峙。ここから先のただならぬ気配にピタリと足が止まります。この先ハシゴやクサリ場が連続して登場し、疲労がたまってきた体に堪えるアトラクションが続きます。ここ、がんばりどころです。
難所を越えるとようやく本日の幕営地である七丈小屋に到着です。ご挨拶しようと思っても誰もおらず。どのみちテン場の受付は午後かららしいので、先に設営だけ済ませることにしました。小屋からテン場は200mほど離れており、正直、今回はこの 200mが一番遠く感じました。(笑 ほんとにこの先にテン場があるのか? 間違えか? 戻ろうか?疲れた体には数メートルの移動でも無駄にしたくないものです。テン場からは地蔵のオベリスクが拝めました。
設営後、軽く昼食を済ませ、しばしの休憩。山頂アタックは翌日にしてもいいのですが、二日目は初日より天候が崩れてくる予報が出ていることと、ツライ事(!) は先に済ませておこうと、山頂に向かうことにしました。それにしても一度腰を落ち着けてしまうと、歩き出しが重いのだ。よっこらしょ。
七丈小屋から山頂まではまだ500m以上の標高差があり、ビールの前にちょっと山頂まで、という気軽なもんじゃありません。また、アトラクション的なクサリ場やクライミングスポットが多数あり、とても楽しめます。(ツライってば
2本の剣があまりにカッコ良すぎてここが山頂かと思いましたが、9合目だったようです。さらに進み、山頂直前の駒ヶ岳神社の本社にご挨拶。ほどなく山頂ゲット。来た道を振り返り、感無量。
テン場に戻り、登頂の喜びを噛み締め、カンパイ!(ひとりで)
小屋で購入したビールはよく冷えていて、汗でひからびた体に染み渡るのでした。翌日、軽く朝食を済ませ、撤収。足に疲労を感じつつ、無事下山しました。
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黒戸尾根からの甲斐駒ヶ岳。
噂に違わぬハードなコースでした。最近は北沢峠からの登山者の方が圧倒的多数ということですが、甲斐駒に登るならこの黒戸尾根の表参道から登ってみたかったんですよね。目標達成。
今回は1泊のテン泊で計画しましたが、今の自分にはこれが精一杯。現地で話した他の登山者さんのプランを聞くと、意外なほど日帰りピストンの人が多かった印象です。ハードなコースだけに、ここをトレーニングの場としているハードユーザーが多いのかもしれません。
山頂では、「もう二度目は無いな」と思うほどヘトヘトになっちゃましたが、時間が経つとあれ不思議。「またいつか登っても良いかな」なんて思っちゃう自分もいたりして。
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