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Yamareco

記録ID: 946938
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

小渋川から荒川三山(赤石岳は断念)

2016年08月20日(土) ~ 2016年08月21日(日)
 - 拍手
GPS
14:24
距離
28.0km
登り
2,875m
下り
2,862m

コースタイム

1日目
山行
2:25
休憩
0:00
合計
2:25
16:55
70
18:05
75
19:20
河原の幕営地
2日目
山行
14:20
休憩
0:39
合計
14:59
5:35
25
河原の幕営地
6:00
6:08
292
11:00
8:01
41
8:42
8:45
21
9:06
9:11
56
10:07
10:12
10
10:22
58
11:20
11:26
59
12:25
46
13:11
13:18
26
13:44
97
15:21
15:26
55
16:21
74
17:35
ゴール地点
天候 初日雨のち晴れ、2日目晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2016年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
湯折ゲート前にに7,8台分くらい駐車スペースがあります。
土曜日でしたが3台しか停まっていませんでした。
最後の数キロは落石や穴が多いオフロードです。
コース状況/
危険箇所等
○小渋川〜広河原
広河原までは登山道の無い河原を遡行する上級者向けのルート。
渡渉回数は20回前後、高山ノ滝まで約10回、その後も約10回でした。
バランス保持と川の深度計測のためのストックの携行が望ましいとヤマレコのレポートにありました。
私はストックを普段使わないので、以前富士登山で買った杖を持っていきましたが、太いので結構水の抵抗を受けます。
渡渉個所の水深はほとんど膝下から太腿程度ですが、渡渉箇所を誤ると腰くらいまでいきますのでご注意ください。
福川との合流部分の中間の樹林帯から広河原小屋へ向かいますが、右岸側を歩いていると広河原小屋への標識を見逃す可能性があります。
私は、遅い時間の入山ですでに薄暗かったため、完全に見逃してしまいました。

○広河原〜大聖寺平
途中、倒木や大きな穴が空いているところなどがありますが、概ね上りやすい尾根道です。
船窪を過ぎるとダケカンバや下草が登山道を覆いかぶさっている箇所があります。歩きにくい上に、朝露がしっかりついていますので、対策をしておかないと全身びっしょりになります。カッパ、スパッツ等着用されたほうがいいと思います。

○大聖寺平〜悪沢岳
全く問題のない登山道です。
流れの速い小渋川を20回ほど渡渉してゆく。
2016年08月20日 18:09撮影 by  ASUS_Z00ED, ASUS
8/20 18:09
流れの速い小渋川を20回ほど渡渉してゆく。
この辺は膝下までと浅めで写真を撮る余裕あり。
2016年08月20日 18:10撮影 by  ASUS_Z00ED, ASUS
1
8/20 18:10
この辺は膝下までと浅めで写真を撮る余裕あり。
高山の滝。この辺りで半分程度のようだ。18時を回って、段々暗くなってゆき不安は増す。この後、焦りから渡渉ポイントを誤り、腰まで浸かったときは生きた心地がしなかった。その後、広河原への分岐の標識が分からず、河原の適所で幕営。
2016年08月20日 18:12撮影 by  ASUS_Z00ED, ASUS
8/20 18:12
高山の滝。この辺りで半分程度のようだ。18時を回って、段々暗くなってゆき不安は増す。この後、焦りから渡渉ポイントを誤り、腰まで浸かったときは生きた心地がしなかった。その後、広河原への分岐の標識が分からず、河原の適所で幕営。
2日目早朝、幕営地から少し戻ったところで分岐の標識を発見したときは、正直ほっとした。昨日の暗さでこれを発見するのは不可能。
2016年08月21日 05:50撮影 by  ASUS_Z00ED, ASUS
8/21 5:50
2日目早朝、幕営地から少し戻ったところで分岐の標識を発見したときは、正直ほっとした。昨日の暗さでこれを発見するのは不可能。
舟窪に到着。
2016年08月21日 07:55撮影 by  ASUS_Z00ED, ASUS
8/21 7:55
舟窪に到着。
舟窪から大聖寺平までは、登山道を塞ぐ樹木やハイマツが多く、朝露で全身びしょびしょになる。

2016年08月21日 08:33撮影 by  ASUS_Z00ED, ASUS
8/21 8:33
舟窪から大聖寺平までは、登山道を塞ぐ樹木やハイマツが多く、朝露で全身びしょびしょになる。

大聖寺平でデポのザック2つ。赤石岳ピストンで小渋川で降りるのだろうか。
2016年08月21日 08:41撮影 by  ASUS_Z00ED, ASUS
8/21 8:41
大聖寺平でデポのザック2つ。赤石岳ピストンで小渋川で降りるのだろうか。
大聖寺平まで上がってきて、ようやく荒川三山が見えてきた。この時点では快晴。とりあえず、荒川三山を目指す。
2016年08月21日 08:49撮影 by  DSC-RX100, SONY
2
8/21 8:49
大聖寺平まで上がってきて、ようやく荒川三山が見えてきた。この時点では快晴。とりあえず、荒川三山を目指す。
きれいな荒川小屋。
2016年08月21日 09:05撮影 by  ASUS_Z00ED, ASUS
1
8/21 9:05
きれいな荒川小屋。
2016年08月21日 09:13撮影 by  ASUS_Z00ED, ASUS
8/21 9:13
分岐からあっという間の荒川前岳。
2016年08月21日 10:11撮影 by  ASUS_Z00ED, ASUS
8/21 10:11
分岐からあっという間の荒川前岳。
前岳からほど近い荒川中岳。
2016年08月21日 10:22撮影 by  ASUS_Z00ED, ASUS
8/21 10:22
前岳からほど近い荒川中岳。
2016年08月21日 10:52撮影 by  DSC-RX100, SONY
8/21 10:52
2016年08月21日 11:01撮影 by  DSC-RX100, SONY
8/21 11:01
きつい登りを終えようやく悪沢岳へ登頂。ガスが多く、眺望は残念ながら良くなかった。
2016年08月21日 11:20撮影 by  ASUS_Z00ED, ASUS
1
8/21 11:20
きつい登りを終えようやく悪沢岳へ登頂。ガスが多く、眺望は残念ながら良くなかった。
2016年08月21日 11:44撮影 by  DSC-RX100, SONY
8/21 11:44
2016年08月21日 11:45撮影 by  DSC-RX100, SONY
8/21 11:45
2016年08月21日 11:46撮影 by  DSC-RX100, SONY
8/21 11:46
2016年08月21日 11:46撮影 by  DSC-RX100, SONY
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8/21 11:46
2016年08月21日 11:57撮影 by  DSC-RX100, SONY
8/21 11:57
広河原小屋にようやく戻ってきた。クロックス、海パンに履き替え、気が重いが渡渉するか。
2016年08月21日 15:23撮影 by  DSC-RX100, SONY
8/21 15:23
広河原小屋にようやく戻ってきた。クロックス、海パンに履き替え、気が重いが渡渉するか。
撮影機器:

装備

個人装備
海パン クロックス Tシャツ ズボン 靴下 雨具 ザック ザックカバー サブザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 筆記用具

感想

 以前から気になっていた赤石岳への最短ルートである、小渋川遡行ルート。小渋川の渡渉があり、危険が伴うコースということで、今までチャレンジするのを躊躇していたが、ヤマレコのレポートを見ると今年は残雪も少ないし、特にお盆あたりは水量も少ないとのこと。単独でも多くの方が登っているみたいだったので、今年はチャンスと思いチャレンジすることにした。徒渉にはダブルストックや沢靴が有効とのこと。自分はストックは使わないので20年前の富士登山の杖と滑り止め付き靴下で挑むこととした。
 計画では、午前中の用事を済ませて登山道に16時着。広河原小屋にテント泊して、早朝出発し、荒川三山と赤石岳両方を登るというもの。十分にトレーニングしている状況なら可能な行程であるが、7月下旬から全くトレーニングをしていない、鈍った状態でどこまで動けるかというところである。
 愛知県の新城市を13時に出発し、下道を130卅って登山道を目指す。思いのほか時間がかかり、登山口に着いたのは16時半過ぎ。しかもそんなに強くはないが雨が降っており、状況としては最悪。出発するかどうか迷いながらも、時間もあり余るので状況を判断しながら行けるところまで行こうと17時前に登山開始。
 七釜橋までは林道を登りトンネルを越えて橋へ下る。橋からはしばらく河原を歩き、いよいよ徒渉が始まる。結構流れが速いように見え、恐る恐る杖をつっかえにして川に入っていく。深さは膝辺りで、渡るのにそんなに大変ではない。浅そうな所を選びながら高山の滝に到着。ここで半分くらいとのことだが、18時を過ぎ、薄暗くなってきている。雨は止んだが、果たして広河原小屋にたどり着くだろうか。携帯の電波も届かず、情報は地図のみ。流れはさらに速くなり、川幅は狭いが深くなってきている。焦りから渡る所を誤り、腰まで浸かった時にはマジでビビった。なんとか徒渉ポイントを通過したが、辺りはもう真っ暗でヘッドライトの光だけでは目の前しか分からない。ここまでの徒渉を靴下でクロックスを履きそのままで突破してきたが、これが意外に全く滑らない。しかし、進めど進めど小屋は分からない。時間的に分岐点は通りすぎたと判断し、河原の適当な場所で幕営することに。周りは完全に自分一人の世界であり、これほど心細い夜を過ごしたのは人生で1番かも。
 意外にぐっすり眠り、翌朝テントを撤収し、河原を下る。少し、戻った所で広河原への分岐の標識を発見したときは、正直ほっとした。日が暮れてからではまず見付けるのは無理だろう。小屋で沢装備やテン泊装備をデポし、最低限の装備で登山再開。まずは舟窪までどれくらいのペースで行けるか。登山道は倒木や穴が空いている所もあるが概ね歩きやすい。コースタイムの7割弱で舟窪に到着。練習不足では仕方ないが、ベストコンディションからはかなり遅い。大聖寺平までは、所々樹木や下草が登山道を覆いかぶさり、朝露で全身ベタベタになる。大聖寺平に着くと、天気も良く荒川三山がきれいに見える。ここまでのペースから荒川と赤石の両方は難しくなってきたが、取り合えず荒川三山を目指す。ここで、昨日から初めての登山客に遭遇。
 荒川前岳、中岳に着く頃にはガスが多くなってきた。悪沢岳のきつい登りを終え山頂に到着。昼前のいい時間にもかかわらず、もう発とうとしている人が一人のみ。慌てて写真をお願いする。何か全体的に登山客が少ない感じでした。ガスで周りはあまり望めず、早々に下山する。練習不足からか疲れを感じる。赤石はとても無理だし、徒渉ポイントに明るい時間に戻れるだろうか。
 大聖寺平から小屋までの下りはいいペースで下れ、心配していた時間にはならずに済みそうだ。小屋で荷物を全て回収し、徒渉へ向かう。明るいと徒渉ポイントも分かりやすく、昨日よりもやや水量も少なそうだ。今日は徒渉を楽しむ余裕もあって、疲れで時間はかかったものの無事駐車場まで到着。色々反省点も多かったが、無事に帰れて良かった。

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