小渋川から荒川三山(赤石岳は断念)
- GPS
- 14:24
- 距離
- 28.0km
- 登り
- 2,875m
- 下り
- 2,862m
コースタイム
天候 | 初日雨のち晴れ、2日目晴れ時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2016年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
土曜日でしたが3台しか停まっていませんでした。 最後の数キロは落石や穴が多いオフロードです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○小渋川〜広河原 広河原までは登山道の無い河原を遡行する上級者向けのルート。 渡渉回数は20回前後、高山ノ滝まで約10回、その後も約10回でした。 バランス保持と川の深度計測のためのストックの携行が望ましいとヤマレコのレポートにありました。 私はストックを普段使わないので、以前富士登山で買った杖を持っていきましたが、太いので結構水の抵抗を受けます。 渡渉個所の水深はほとんど膝下から太腿程度ですが、渡渉箇所を誤ると腰くらいまでいきますのでご注意ください。 福川との合流部分の中間の樹林帯から広河原小屋へ向かいますが、右岸側を歩いていると広河原小屋への標識を見逃す可能性があります。 私は、遅い時間の入山ですでに薄暗かったため、完全に見逃してしまいました。 ○広河原〜大聖寺平 途中、倒木や大きな穴が空いているところなどがありますが、概ね上りやすい尾根道です。 船窪を過ぎるとダケカンバや下草が登山道を覆いかぶさっている箇所があります。歩きにくい上に、朝露がしっかりついていますので、対策をしておかないと全身びっしょりになります。カッパ、スパッツ等着用されたほうがいいと思います。 ○大聖寺平〜悪沢岳 全く問題のない登山道です。 |
写真
装備
個人装備 |
海パン
クロックス
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
筆記用具
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感想
以前から気になっていた赤石岳への最短ルートである、小渋川遡行ルート。小渋川の渡渉があり、危険が伴うコースということで、今までチャレンジするのを躊躇していたが、ヤマレコのレポートを見ると今年は残雪も少ないし、特にお盆あたりは水量も少ないとのこと。単独でも多くの方が登っているみたいだったので、今年はチャンスと思いチャレンジすることにした。徒渉にはダブルストックや沢靴が有効とのこと。自分はストックは使わないので20年前の富士登山の杖と滑り止め付き靴下で挑むこととした。
計画では、午前中の用事を済ませて登山道に16時着。広河原小屋にテント泊して、早朝出発し、荒川三山と赤石岳両方を登るというもの。十分にトレーニングしている状況なら可能な行程であるが、7月下旬から全くトレーニングをしていない、鈍った状態でどこまで動けるかというところである。
愛知県の新城市を13時に出発し、下道を130卅って登山道を目指す。思いのほか時間がかかり、登山口に着いたのは16時半過ぎ。しかもそんなに強くはないが雨が降っており、状況としては最悪。出発するかどうか迷いながらも、時間もあり余るので状況を判断しながら行けるところまで行こうと17時前に登山開始。
七釜橋までは林道を登りトンネルを越えて橋へ下る。橋からはしばらく河原を歩き、いよいよ徒渉が始まる。結構流れが速いように見え、恐る恐る杖をつっかえにして川に入っていく。深さは膝辺りで、渡るのにそんなに大変ではない。浅そうな所を選びながら高山の滝に到着。ここで半分くらいとのことだが、18時を過ぎ、薄暗くなってきている。雨は止んだが、果たして広河原小屋にたどり着くだろうか。携帯の電波も届かず、情報は地図のみ。流れはさらに速くなり、川幅は狭いが深くなってきている。焦りから渡る所を誤り、腰まで浸かった時にはマジでビビった。なんとか徒渉ポイントを通過したが、辺りはもう真っ暗でヘッドライトの光だけでは目の前しか分からない。ここまでの徒渉を靴下でクロックスを履きそのままで突破してきたが、これが意外に全く滑らない。しかし、進めど進めど小屋は分からない。時間的に分岐点は通りすぎたと判断し、河原の適当な場所で幕営することに。周りは完全に自分一人の世界であり、これほど心細い夜を過ごしたのは人生で1番かも。
意外にぐっすり眠り、翌朝テントを撤収し、河原を下る。少し、戻った所で広河原への分岐の標識を発見したときは、正直ほっとした。日が暮れてからではまず見付けるのは無理だろう。小屋で沢装備やテン泊装備をデポし、最低限の装備で登山再開。まずは舟窪までどれくらいのペースで行けるか。登山道は倒木や穴が空いている所もあるが概ね歩きやすい。コースタイムの7割弱で舟窪に到着。練習不足では仕方ないが、ベストコンディションからはかなり遅い。大聖寺平までは、所々樹木や下草が登山道を覆いかぶさり、朝露で全身ベタベタになる。大聖寺平に着くと、天気も良く荒川三山がきれいに見える。ここまでのペースから荒川と赤石の両方は難しくなってきたが、取り合えず荒川三山を目指す。ここで、昨日から初めての登山客に遭遇。
荒川前岳、中岳に着く頃にはガスが多くなってきた。悪沢岳のきつい登りを終え山頂に到着。昼前のいい時間にもかかわらず、もう発とうとしている人が一人のみ。慌てて写真をお願いする。何か全体的に登山客が少ない感じでした。ガスで周りはあまり望めず、早々に下山する。練習不足からか疲れを感じる。赤石はとても無理だし、徒渉ポイントに明るい時間に戻れるだろうか。
大聖寺平から小屋までの下りはいいペースで下れ、心配していた時間にはならずに済みそうだ。小屋で荷物を全て回収し、徒渉へ向かう。明るいと徒渉ポイントも分かりやすく、昨日よりもやや水量も少なそうだ。今日は徒渉を楽しむ余裕もあって、疲れで時間はかかったものの無事駐車場まで到着。色々反省点も多かったが、無事に帰れて良かった。
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