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Yamareco

記録ID: 969938
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

美濃戸中山〜阿弥陀岳〜御小屋山

2016年09月27日(火) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
17.2km
登り
1,560m
下り
1,548m

コースタイム

日帰り
山行
9:13
休憩
1:00
合計
10:13
4:33
46
美濃戸口
5:19
119
赤岳山荘
7:18
42
南沢から樹林へ入る
8:00
8:15
21
美濃戸中山
8:36
8:43
21
南沢下降地点
9:04
10
行者小屋
9:14
9:20
10
中山展望台
9:30
9:42
76
行者小屋
10:58
11:18
119
阿弥陀岳
13:17
89
御小屋山
14:46
美濃戸口
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
※ GPSは美濃戸中山への登降区間のみ使用で、当該記録のルートは手書きです。
美濃戸中山頂上
2016年09月27日 08:10撮影 by  DMC-TZ40, Panasonic
1
9/27 8:10
美濃戸中山頂上
残雪期の仕業か、高い位置で2本の木をロープでつなぐ
2016年09月27日 08:09撮影 by  DMC-TZ40, Panasonic
1
9/27 8:09
残雪期の仕業か、高い位置で2本の木をロープでつなぐ
樹液で汚れた美濃戸中山と書かれたテープ
2016年09月27日 08:11撮影 by  DMC-TZ40, Panasonic
1
9/27 8:11
樹液で汚れた美濃戸中山と書かれたテープ
テープの日付は2012年7月21日か?
2016年09月27日 08:11撮影 by  DMC-TZ40, Panasonic
1
9/27 8:11
テープの日付は2012年7月21日か?
中山展望台
2016年09月27日 09:16撮影 by  DMC-TZ40, Panasonic
9/27 9:16
中山展望台
阿弥陀
2016年09月27日 10:59撮影 by  DMC-TZ40, Panasonic
1
9/27 10:59
阿弥陀
撮影機器:

感想

美濃戸中山(2387m)は柳川南沢と柳川北沢の間にあり、中山展望台に次いで高いピークである。この山がどんな山か、ネットの情報は非常に少ない。
積雪期を含めて幾つかの記録があるが、南沢の広河原から尾根の鞍部経由で行けばそんなに時間は掛からないだろうと思い、美濃戸口から中山〜阿弥陀岳〜御小屋山へと周回する計画で出る。

南沢の標高2250mコンター付近から左の森林帯へ入る予定だったが、GPSで現在地を確認すると高差20mほど行き過ぎていた。少し戻る感じで中山尾根の鞍部へ向かう。途中、草木のない広く開けた空地があり、ガスに巻かれる阿弥陀が見上げられた。
『長野県山岳ガイド』には、【中山尾根には登山道がないため、無雪期に辿るのはかなり困難。現在も極少数の登山者が残雪期に訪れるくらいで、今もなお尾根は原生林のままひっそり静まりかえっている。】と書かれている。

行ってみると、驚いたことに藪は全くなく、濃い緑のスギゴケなどコケが密生し、地面の土は全く見えない手付かずの原生林だった。乗り越えに手こずる大きな倒木もなく、緩やかな斜面はたまにシラビソの小枝を払う程度でどこでも歩ける。既に腐葉土化したコケの間から無数の倒木更新が芽生え、気の遠くなる歳月を費やして世代交代が進みつつある。

あっけないほど簡単に辿り着いた頂上は、木の間からさえ展望皆無のシラビソの密林で、人が歩くことで出来る道形も全くない。
多くの登山者で賑わうメジャーな八ヶ岳の山々の中で、究極の秘峰&寂峰という雰囲気で、一般的な八ヶ岳のイメージとは隔絶した異次元のピークであった。

下りは尾根の鞍部方向へ。樹間から鞍部が見え出したらやや右に下り、山頂から22分で水流のない南沢に下る。小休止後、左岸の林の中の登山道には戻らず、沢通しで行者小屋へ。
小屋のベンチにザックを置き、手ぶらで中山展望台へ。周辺の高山にはガスが掛かり続け、中央アルプスも頂上はことごとく雲に隠されていた。

行者小屋へ戻り、このまま阿弥陀へ行っても展望は得られないことを承知で、標高差460mを登る。
登り着いた阿弥陀からは予想どおりで、すっきりした山岳展望は得られず。赤岳にはガスが濃淡を繰り返しながら掛かり続け、カメラを向ける気にもならず。

阿弥陀から美濃戸口までは普通に歩けば2時間半〜3時間弱だと思うが、今回は膝+ウオノメが痛く、最後の二十数分間は舗装路歩きだった。ウオノメには山道よりむしろ舗装路歩きが優しかったが、疲労がかさみ、下り坂でも足取りは重かった。

八ヶ岳山荘⇔赤岳山荘間は部分的にダートだが、非4駆車でも徐行すれば腹をこすることはない。今は南沢沿いの登山道〜御小屋山間もよく歩かれており、健脚者なら核心部+2で、5座を日帰り周回できるだろう。

今秋の紅葉は冴えない。台風が連続して襲来し、落ちたり傷付いたりした葉が多い。
天候は確かに晴れだったが、どの山にもガスが掛かっていた。
展望のない美濃戸中山にはあつらえ向きの山日和だったと言えよう。

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コメント

魅力的
takayama2様

はじめまして。
rizojazzと申します。
takayama2さんの山行記録を拝見し大変魅力的でいつか歩いてみたくなりましたのでコメントさせていただきました。
美濃戸中山ですが以前から自分も地図を見ながら気になっていました。
過去の山行記録も非常に魅力的ですので勝手ながらフォローさせていただきます。

rizojazz
2016/9/28 17:30
Re: 魅力的
rizojazz様

始めまして。

私が所持している八ヶ岳の登山地図(2006年版の山と高原地図)で、未踏は美濃戸中山と冷山だけでした。冷山はコルから踏み跡があるようですが、展望不良らしいので、連峰唯一の未踏峰として残しておきます
稲子岳や立場岳は山地図にルートが出てないだけで、迷う心配のない踏み跡が続いています。稲子はコマクサの保護エリアがあり、立場は青ナギ上端からの展望がいいです。
今、関心があるのは昔はあったと言われる鳴岩川から峰の松目へのルート。情報が得られ、確実に行けるようなら歩いてみたいです。

関東甲信越の登山道が記されている山は大部分が登り尽くし、最近はバリルートを探索することが多いです。
フォローして頂いたお礼に、もし気になる山がありましたら、実体験に基いた情報を差し上げますのでご連絡ください。

美濃戸中山は高度計測が正しければGPSはなくても大丈夫です。登山道から左に入る所(涸れた沢を歩く登山道入口。ピンクリボン有り。)がキーポイントです。
私は歩きませんでしたが、尾根通しで中山展望台へ行けるかと思いますが、その場合はGPS使用が無難でしょう。

コメントありがとうございました。
2016/9/28 18:48
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