木曽駒ケ岳 〜今年も錦秋の濃ヶ池カールへ〜

2016年09月27日(火) [日帰り]

• GPS: 04:57
• 距離: 7.1km
• 登り: 609m
• 下り: 595m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:23
• 休憩: 0:25
• 合計: 4:48

距離 7.1km 登り 609m 下り 615m

8:14 千畳敷駅
8:48 乗越浄土
8:52 宝剣山荘
9:21 9:39 駒飼ノ池
11:14 11:16 濃ヶ池
11:30 濃ヶ池分岐
12:09 馬ノ背分岐
12:18 12:19 木曽駒ヶ岳
12:24 12:25 (木曽駒ヶ岳) 頂上山荘
12:35 12:36 天狗荘
12:39 12:40 乗越浄土
13:00 13:01 千畳敷駅
13:02 ゴール地点

天候

朝は晴れ間もあったが、ほとんど曇り

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

菅の台駐車場を利用　料金一日600円
菅の台〜千畳敷カールまではシャトルバスとロープウェイ利用　料金：往復で3900円

コース状況／危険箇所等

≪登山道の状況≫
全体的によく整備された道が続きます。
千畳敷〜乗越浄土：土留めなどが整備され、歩きやすくなった
乗越浄土〜駒飼ノ池：コース脇に貼られているロープを見失って沢に入り込まないように
駒飼ノ池〜濃ヶ池：駒飼ノ池直下は急斜面の登降で、ハシゴ・桟橋もある。濃ヶ池まではゆるいトラバース道で路肩の踏み外しに注意の事。
濃ヶ池〜馬の背〜木曽駒ケ岳：馬の背付近は一部岩稜帯になるので転倒注意。
中岳巻道：急斜面に付けられたトラバース道なので滑落・転倒に注意。乗越浄土側では手も使って通過した方が良い岩場もある。上部からの落石にも要警戒。

≪危険動物情報≫
・ヤマビル：遭遇せず
・ヘビ：遭遇せず
・クマ：濃ヶ池方面では遭遇しても不思議は無い。クマ鈴があると良いかと。

写真

9/27 6:09

久しぶりの晴天と紅葉の見ごろが重なると平日でもこの混雑

9/27 7:36

しらび平駅ロープウェイ乗り場から行く先を眺める
上部は紅葉が始まっているようで楽しみ

9/27 7:46

ロープウェイ眼下には大瀑布

9/27 7:48

この斜面も紅葉すると素晴らしい美しさ
登りロープウェイ進行方向右側の窓側を是非確保したいところ

9/27 7:48

千畳敷カール下の斜面はこれから紅葉のピークを迎える

9/27 8:01

青空をバックにサギタルの頭
ただ、紅葉が今一つ鮮やかさが足りない

9/27 8:05

青空に映える飛行機雲

9/27 8:10

伊那前岳山腹のダケカンバ林
例年なら黄色く染まるが今年は枯れ木が目立つ

9/27 8:14

極楽平側も枯れ木が目立つ

9/27 8:15

ナナカマドの赤が足りない

9/27 8:17

草紅葉ばっかりです

9/27 8:20

わずかに残ったナナカマド越しに宝剣岳

9/27 8:22

青空とサギタルの頭

9/27 8:24

ダケカンバと宝剣岳

9/27 8:48

乗越浄土から伊那前岳を望む

9/27 8:49

ひと時ガスが晴れて甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳が姿を現した

9/27 8:56

駒飼ノ池へ下る
朝は晴れていたのにガスガス

9/27 9:02

草紅葉は鮮やか

9/27 9:05

イワツメクサ
初夏から秋まで健気に咲いている

9/27 9:08

雲の切れ目から濃ヶ池カールを望む
付近のダケカンバ林は素晴らしい彩り

9/27 9:16

9/27 9:19

わずかに咲き残ったチシマギキョウ

9/27 9:23

駒飼ノ池
ほとんど水が無い

9/27 9:27

伊那前岳の濃ヶ池側の山腹は比較的鮮やか

9/27 9:27

岩峰と紅葉と

9/27 9:38

駒飼ノ池から見る濃ヶ池カール側の谷は鮮やかでした

9/27 9:39

紅葉の森を抜けて濃ヶ池へ

9/27 9:41

駒飼ノ池直下は急登箇所が続く

9/27 9:45

こんな桟橋とハシゴもある
高度感は無い場所なので慎重に進めばさほど危険は無い

9/27 9:49

紅葉の森に分け入っていく

9/27 9:50

ナナカマドと伊那前岳

9/27 9:52

ナナカマドの赤、ダケカンバの黄色
普段の年はもっと鮮やかです

9/27 9:54

岩の白とナナカマドの黄色

9/27 9:56

季節外れのミヤマキンバイ

9/27 9:58

散り残ったナナカマドはこれから真っ赤になるのかな？

9/27 10:00

大岩峰と紅葉

9/27 10:01

バックに青空が広がっていれば文句ないのですが

9/27 10:01

ヤマハハコ

9/27 10:02

ダケカンバの黄色

9/27 10:04

まだ赤く色づいていないナナカマド

9/27 10:06

9/27 10:10

濃ヶ池側は落葉している木が少ないようでした

9/27 10:11

濃ヶ池手前の谷も錦の紅葉

9/27 10:13

濃ヶ池手前にて

9/27 10:14

紅葉したダケカンバのステンドグラス

9/27 10:16

山腹の森が色づく

9/27 10:21

秋の濃ヶ池カール
3年前は感動して涙するほど鮮やかだったが、今年は今一つ

9/27 10:30

空の青、ダケカンバの黄色、ナナカマドの赤、岩の白

9/27 10:32

手前のナナカマドが真っ赤であれば…
岩峰のバックが青空であれば…
でも今年も来れてよかった

10/2 12:27

≪参考≫
2013年秋の濃ヶ池カール
晴天＋紅葉ピークが重なると本当はこんなに美しい

9/27 11:09

チングルマの草紅葉

9/27 11:17

濃ヶ池

9/27 11:19

9/27 11:33

真っ赤なナナカマド
本来はこうでないと

9/27 11:33

ウラシマツツジの草紅葉

9/27 11:38

将棊頭山山腹の紅葉
やはり千畳敷よりこちらの方がきれいだった

9/27 11:41

将棊頭山

9/27 11:43

青空が垣間見えると嬉しくなる

9/27 11:45

いざ馬の背の稜線へ

9/27 11:48

鮮やかなダケカンバ

9/27 11:59

紅葉とハイマツの緑と岩の白が美しい中央アルプスの稜線

9/27 12:08

木曽駒ケ岳山頂まであと少し

9/27 12:10

山頂付近はウラシマツツジの草紅葉

9/27 12:13

クロマメノキの草紅葉

9/27 12:19

木曽駒ケ岳山頂に到達
晴れていれば大パノラマだが、今日はガスガスで展望なし

9/27 12:24

雲が切れて中岳が姿を見せてくれた

9/27 12:28

中岳巻道より木曽側の谷

9/27 12:29

中岳山頂方向の岩場
落石に注意が必要な区間だ

9/27 12:30

中岳巻道の核心部
岩稜歩きに慣れている人には特に難度が高い場所ではない

9/27 12:36

宝剣岳と天狗岩
時間切れのため宝剣岳はまた来年

9/27 12:39

八丁坂を駆け下る

9/27 12:55

15分で降りてきました

9/27 13:10

紅葉は今一つでしたが、今年もまた来れました

9/27 13:17

駒ケ根市街が一望できる

9/27 13:19

紅葉の千畳敷カール

9/27 14:23

ありがとう木曽駒ケ岳
また来年の夏、帰ってきます　(^^)/

撮影機器：

Canon PowerShot SX130 IS Canon

E-M5MarkII OLYMPUS IMAGING CORP.

TG-4 OLYMPUS CORPORATION

感想

Tomi-Ton

山から離れた都会では日中の暑さの中にも朝晩のひんやりした空気に秋の訪れを感じ始める9月。
アルプスのダケカンバ・ナナカマド帯から紅葉前線がスタートする季節。

山が一年で最も色づく秋。
紅葉前線のスタートを見るべく、中央アルプス千畳敷・濃ヶ池の両カールを巡る山旅が秋の定番山行のわたくしです。

アルプスから紅葉の便りが届く時期はインターネットから目が離せない毎日ですが、なかなかすっきりした秋晴れにならない今年の秋。
このままではアルプスの紅葉が終わってしまうと思うと気が気ではありません。

秋の長雨の中休みとなった火曜日。
この機会をとらえるべく、中央アルプス千畳敷カール・濃ヶ池カールの紅葉鑑賞に出かけてきました。

紅葉シーズンと晴れの予報が重なると、菅の台駐車場は平日でも早朝から大混雑。
チケット売り場・バス乗り場には長蛇の列ができていました。
1時間ほど待ってから千畳敷へ。

ロープウェイ区間も眼下に色付く森や大瀑布が展開するので登りでは進行方向右手の窓側を是非確保したいところ。
なんとか良い場所を確保できましたが、ロープウェイ区間の森はこれから色づいてくる様子でした。

ロープウェイを降りると、青空をバックにした錦秋の千畳敷カールが広がるはずでしたが…。
ダケカンバ・ナナカマド共に葉を落としてしまっている木が大半で、草紅葉ばかりが広がっていました。
今年は台風の上陸が相次いだので、ここ千畳敷カールも荒れに荒れたのでしょうか。
普段ならまずは剣ヶ池で錦秋の千畳敷カールの写真撮影としゃれこみますが、紅葉が今一つだし夕方には東濃の職場に戻らねばならなかったので、寄り道せず八丁坂を駆け上がりました。

30分程で稜線の乗越浄土に到達。
晴れていればここから錦の紅葉に染まる濃ヶ池カールが見えるのですが、今日はガスガスで時折訪れる雲の切れ目から少しだけ風景が見える程度でした。
宝剣山荘手前で駒飼ノ池へ向かうと登山者はぐんと減り、静かな山歩きが楽しめます。
同じ山域でも、濃ヶ池カール側は落葉している木が少ないようで、鮮やかな紅葉が見られました。
山一つ挟んだだけで、ここまで状況が違うのは不思議ですね。
ナナカマドの赤が少ないですが、黄色く紅葉するダケカンバが何とも美しかったです。

辿り着いた濃ヶ池カールは、色づき始めたダケカンバが白い岩峰とのコントラストを見せてとても美しいのですが、やはり例年より彩りが足りません。
ナナカマドの多くが落葉していたり、残ったものも真っ赤な紅葉には少し早いのか、赤が足りない。
濃ヶ池カールのバックにも雲が広がるばかりで、空の青さも無し。
地球温暖化など人間がこの星を壊してしまっていることが、ここアルプスでも実感させられて悲しいことです。

濃ヶ池までは紅葉を楽しみながらゆっくり歩きましたが、帰投すべき時間が迫っていたので濃ヶ池〜木曽駒ケ岳〜千畳敷駅までは超ハイペースで進みました。
ガスって展望も無いし、2日前の愛しい人（現在は「愛しかった」人ですな）へのカミングアウトもあっさり拒絶されて終わったのでヤケになっていた？！
やろうと思えばコースタイムよりかなり早く進めることはわかりましたが、気分は晴れず…。
気分転換はもう少し生産的なことをしないとね…。

紅葉は今一つでしたが、一足早く秋色に染まる山を味わえた楽しい山旅でした。
早く前線が南下して、ブナ帯の紅葉時にはさわやかな秋晴れになってくれ〜。