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記録ID: 97396
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

北穂高岳・奥穂高岳・涸沢岳

2010年08月09日(月) ~ 2010年08月12日(木)
 - 拍手
GPS
24:00
距離
39.8km
登り
2,833m
下り
2,794m

コースタイム

2010/8/8〜8/11 北アルプス行程
装備:テント一式他、約18

8/8
上高地(7:30発)⇒明神(8:15通過)⇒徳沢(9:00着・9:10発)⇒ 横尾(10:00着・10:25発)
⇒本谷橋(11:20着・11:40発)⇒涸沢(13:27着)・・・5:57(休憩込み)

8/9
涸沢(6:21発)⇒北穂高岳(8:38着・9:40発)⇒涸沢(11:45着)・・・5:24(休憩込み)

8/10
涸沢(5:45発)⇒穂高岳山荘(7:37着・7;45発)⇒奥穂高岳(8:27着・8:45発)⇒穂高岳山荘(9:41着・10:00発)⇒涸沢岳(10:20着・10:32発)⇒穂高岳山荘(10:47着・11:07発)⇒涸沢(13:05着)・・・7:20(休憩込み)

8/11
涸沢(6:31発)⇒本谷橋(7:38)⇒横尾(8:29着・8:33発)⇒上高地(10:59着)・・・4:28(休憩込み)
過去天気図(気象庁) 2010年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス 自家用車
2010年08月08日 20:03撮影 by  NIKON D40X, NIKON CORPORATION
8/8 20:03
2010年08月09日 07:45撮影 by  NIKON D40X, NIKON CORPORATION
8/9 7:45
2010年08月12日 07:34撮影 by  NIKON D40X, NIKON CORPORATION
8/12 7:34
2010年08月12日 07:35撮影 by  NIKON D40X, NIKON CORPORATION
8/12 7:35
2010年08月12日 07:36撮影 by  NIKON D40X, NIKON CORPORATION
8/12 7:36
2010年08月09日 17:51撮影 by  NIKON D40X, NIKON CORPORATION
8/9 17:51
2010年08月10日 12:16撮影 by  NIKON D40X, NIKON CORPORATION
8/10 12:16
2010年08月12日 07:39撮影 by  NIKON D40X, NIKON CORPORATION
8/12 7:39
2010年08月11日 03:26撮影 by  NIKON D40X, NIKON CORPORATION
8/11 3:26
2010年08月08日 16:04撮影 by  DSC-W380, SONY
8/8 16:04
2010年08月12日 07:31撮影 by  DSC-W380, SONY
8/12 7:31
2010年08月10日 10:04撮影 by  DSC-W380, SONY
8/10 10:04
2010年08月12日 07:31撮影 by  DSC-W380, SONY
8/12 7:31
2010年08月10日 16:41撮影 by  DSC-W380, SONY
8/10 16:41

感想

 2010の夏休みのこと。

北穂を下山してるとき、南稜とりつき付近から落石があった。
自分は、少し下のガレ場を横切り、低木の樹木帯に居た頃だ。

「ラクー・ラク・落」って声が聞こえてきた。
だんだんその声が広がり、多くの人が叫んでる。

樹木が邪魔して、落石が見えない。
見えない恐怖。

どんどん声が大きく広がってくる。
その場をはなれようと先の見えそうなガレ場へ向かう。
しかし、待機してる人が多く、なかなかたどり着けない。
時間にしては大して過ぎてないかも。
そこまであとわずか。
さらに声が大きくなる。
諦めて、こっちに来ないことを願いつつ振り向く。

数秒後、2・30m前方の斜め下(樹木が途切れてるところ)に、落ちてくる岩が見えた。
1m以上は有りそうだ。
ほとんど砕けることも無く、下の樹木帯に消えていった。

収まったのか?
まだ落ちてくるのか?

周りの人の声を聞きながら、終息したことを知った。

すぐ先で休憩中に落石を目撃したおじさん曰く。
あれは人災だよ。
南稜の下から落ちてきた。



 奥穂を下山してる時、ルートを間違えたグループが、正規ルートの上部(5mほど上)のガレ場を横切ろうとしているのに遭遇した。
ペンキマークはこっちですよ。
こっちがルートです。
と、立ち止まって教えるも、間違えた先頭(リーダー?)は、おそるおそる進む。
メンバーも同様に。
踏み跡があったので・・・と答えが返ってきた。

ガレ場だから落石を起こしそう。
引き返す様子はない。
引き返してもわずか数分なのに。

後続の別の登山者がどんどん登ってくる。

ルートを間違えたグループは、全員そのまま進むだろう。
落石に当たったら、痛いか少々の怪我で済むかもしてないが、当たり所が悪ければ・・・
それに、この斜面の少し下には穂高岳山荘がある。

登ったことのある方はわかるかも知れないが、山荘への落石防止のワイヤーが張ってあるところより、目測10~15m位上の場所です。

間違えたグループは、ガラゴゾ足元を鳴らしながらゆっくり進んでる。
私は、彼らが渡り過ぎるまで安全そうな場所で待機して、「上に人が居るので落石に注意して」と登ってくる登山者に注意を促す。
もちろん彼ら(間違いグループ)にも聞こえるように。
引き返さないから、せめても落石を起こさせないように慎重に歩くことを期待して。

無事落石事故は無く、涸沢まで戻りました。


 登山道のペンキマーク
絶対的にそれが正しいとは限らないが(雪や雪崩によって位置が変わったりして)、山にかかわる人たちの努力によって、正しいと思える方向を導いてくれている。
だから99%そのマークを信頼している(特に初めての山では)
登っている時は、登りの方向を示しており、下っているときは下りの方向を示している。
もし、登り下り(一部のマークは除くが)が両方一度に見えたら、どっちが正しいか戸惑うことだろう。
マークを付ける位置、上り下りの目線を十分考慮してつけられたペンキマーク。
付けた人たちの配慮がうれしいものです。
 そして、このマークは登山道を示す意味なのだが、それには他の意味も隠されていると感じた(本当はどうなのか知らないけど)。
×マークでも表わされてることと同じく、○も⇒も、そこ以外には落石や滑落の危険が隠されている。
○も⇒も、そこが一番安全なルートで、他の登山者へのリスクも少ないですよ。そこ以外は浮き石が多くて落石を起こしやすいですよ。だからマークに従ってください。そんな意味も含んでると思う。
今頃気づいたか、そんなの常識だ。なんて意見もあるかもしれないが、今回の穂高集中登山において気付いたことが、僕にとっては新たな貴重な経験となりました。

おしまい。


おまけ
涸沢で、○ジテレビのインタビューを受けた。
山にある警察(登山相談所)の存在について、どう思いますか?
そんなような質問に答えた。
放送するかは未定とのこと。
もしかしたら、中途半端な髭顔の変な奴が、突然お宅の茶の間に出没するかもしれません

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