星の槍ヶ岳と残雪期大キレット

2024年06月05日(水) ~ 2024年06月06日(木)

• GPS: 19:04
• 距離: 43.4km
• 登り: 2,537m
• 下り: 2,542m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:52
• 休憩: 1:37
• 合計: 8:29

7:08 河童橋公衆トイレ
7:14 7:14 小梨平
7:43 7:44 明神館
7:47 7:48 徳本口
8:20 8:20 徳沢公衆トイレ
9:18 9:19 横尾
9:20 9:20 横尾山荘
9:48 9:49 槍見河原
9:55 9:56 一ノ俣
10:01 10:01 二ノ俣
10:23 10:47 槍沢ロッヂ
11:09 11:10 ババ平
11:39 11:39 槍沢大曲り
12:15 12:15 槍沢・天狗原分岐
13:01 13:02 坊主岩屋下
13:07 13:08 播隆窟
14:12 14:58 槍ヶ岳山荘
15:10 15:29 槍ヶ岳
15:37 槍ヶ岳山荘

2日目

• 山行: 9:01
• 休憩: 1:32
• 合計: 10:33

4:55 槍ヶ岳山荘
5:03 5:03 飛騨乗越
5:16 5:22 大喰岳
5:45 5:46 中岳
6:10 6:11 天狗原分岐
6:24 6:25 南岳
6:28 6:47 南岳小屋
7:43 7:45 長谷川ピーク
8:46 8:46 北穂高小屋
8:53 8:53 北穂高岳
8:55 8:56 北穂高小屋
8:59 9:00 北穂高岳
9:05 9:25 北穂高小屋
9:30 9:46 北穂高岳
9:47 9:49 北穂高岳南峰
10:44 10:47 涸沢小屋
10:51 10:51 涸沢
10:56 10:57 涸沢ヒュッテ
11:07 11:08 Sガレ
11:16 11:17 大崩落地
11:45 11:45 本谷橋
12:08 12:08 横尾岩小屋跡
12:26 12:29 横尾
13:26 13:26 徳澤園
13:29 13:30 徳沢公衆トイレ
14:02 14:02 徳本口
14:07 14:07 明神館
14:11 14:11 明神橋
14:23 14:33 明神池
14:34 14:36 嘉門次小屋
15:08 15:08 岳沢湿原・岳沢登山口
15:18 15:18 日本山岳会上高地山岳研究所
15:23 15:23 河童橋
15:28 ゴール地点

天候

5日　快晴時々ガス
6日　晴れのち曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

沢渡バスターミナル駐車場利用　700円/日
1日以上停める方は下段の方の駐車場になります。
平日の4時頃の駐車場はほとんどがら空きでした。

さわんど〜上高地　タクシー片道　5200円
4時少しすぎから配車始まり、4人集まれば1300円で行けます。

コース状況／危険箇所等

2024.06.05の状況
●上高地BT〜槍沢ロッジ
雪は全くありません。横尾までは平たんな道を10km歩き、横尾から槍沢ロッジまでは緩い登りですが、そこからだんだん急になってきます。

●槍沢ロッジ〜槍ヶ岳山荘
ババ平から12本爪アイゼンとダブルストック装備
装備したのですが、本格的な雪渓出てくるのは大曲からなので、そこまでは普通の靴の方が歩きやすいです。10時頃通過しましたが、雪面は完全に腐れています。斜度の30°近くのところもあるので、アイゼンがあると踏ん張れるので歩きやすいです。

●槍ヶ岳山荘〜槍ヶ岳〜槍ヶ岳山荘
アイゼンなしの素手
槍ヶ岳は一部雪ありますが基本岩なのでアイゼン無しの方が登りやすいです。

2024.06.06の状況
●槍ヶ岳山荘〜南岳小屋
たまに12本爪アイゼンとダブルストック装備
南岳小屋まで4割ぐらい雪道なので、ポイントごとにアイゼン付けた方が良いです。特に中岳直下は斜度のある大きな雪渓なので、そこはアイゼンおススメです。

●南岳小屋〜A沢のコル
アイゼンなしの素手
A沢のコルまでは雪ありませんでした。完全夏道なのでアイゼン装備すると逆に歩きづらいです。

●A沢のコル〜北穂高小屋
アイゼンなしの素手
今回の核心部。北穂高直下は雪渓と岩場。斜度45°のゆるゆるの雪面は怖かったので、岩場の方を登攀。ただ岩場は岩場で浮石まみれで危ないです。掴んだ岩は動かないか要確認。

●北穂高小屋〜涸沢ヒュッテ
12本爪アイゼンとピッケル装備
斜度結構ある雪渓降り。急なところは後ろ向きのキックステップで下りました。

●涸沢ヒュッテ〜上高地BT
アイゼンなしのダブルストック装備
本谷橋手前で雪は完全になくなります。

その他周辺情報

梓湖畔の湯
https://azusakohaann.jimdofree.com/
大人　750円
営業時間　10：00-18：30
露天風呂の目の前の山、新緑が鮮やかです。

写真

6/5 6:59

早朝の河童橋
6時は雲海で真っ白だったのですが、1時間後にはきれいに晴れました。待機したかいありました。

6/5 7:00

新緑の梓川と残雪の穂高
この時期は新緑が本当に鮮やかです。

6/5 7:01

焼岳と雲海の名残
あっちの方は雲海まだ少し残ってます。

6/5 7:02

河童橋と観光客
この時間帯は日本人ばかりでした。

6/5 7:05

16キロ
冬山装備と2日分の食料でまあまあの重さになりました。

6/5 7:09

ツキノワグマ目撃情報
頻繁に出没しているようなので、熊鈴は付けといた方が良いかも。

6/5 7:10

新緑と光芒の小梨平キャンプ場
木漏れ日がきれいだったので撮影。

6/5 7:37

快晴の明神岳
この辺の緑は結構濃いめです。

6/5 8:19

徳沢キャンプ場
この時期は好天でも人そんなにいません。

6/5 8:23

Where are you from?
ヨーロッパ勢が多い。個人的には南大西洋にあるサンドウィッチ諸島が気になる、無人島なのに。

6/5 8:42

お食事中の猿
タバコ吸おうとしてる風にしか見えない。

6/5 9:14

快晴の横尾大橋
空の青がきれいです。

6/5 10:45

槍沢ロッジ
ここまで雪なし。

6/5 11:22

ババ平少し先の雪渓
ただすぐ夏道に戻るので、まだアイゼン装備しない方が良いです。

6/5 11:41

大曲あたりの雪渓
ここからずっと雪渓なので、ここでアイゼン装備すると良いです。

6/5 13:01

槍ヶ岳ズーム
グリーンバンドあたりから見るときれいな三角形。

6/5 14:18

槍ヶ岳山荘
右側のスペースで従業員の方がテラス作成してました。

6/5 14:19

快晴の槍ヶ岳
2日に降った雪はほぼ解けてしまいました。

6/5 14:19

登ってきた槍沢
最後の直登がステップありましたが急できつかった。

6/5 14:25

大喰岳
登山道は少し雪でかぶさってるぐらい。
明日はアイゼン換装が面倒そうだ。

6/5 14:56

雪の槍ヶ岳
見事な造形です、ちゃんと槍ヶ岳だ。

6/5 14:56

岩の槍ヶ岳
ほぼ同じ形です。

6/5 15:12

槍ヶ岳山頂
山頂は風なく、温かかったのでこの後少し寝てしまいました。

6/5 15:12

裏銀座方面
西から湧いては消えての繰り返しです。

6/5 15:13

雲湧く大喰岳
雲の湧き方がダイナミックなので、タイムラプス撮ってみました。一番下にあります。

6/5 15:14

表銀座方面
雪渓のマーブル模様結構きれいです。

6/5 16:42

太陽・鉄槍・雲・岩
小屋の裏手にこの槍刺さってました。

6/5 16:42

大槍・小槍
ちなみに小槍は小屋裏からでないと見れません。

6/5 18:53

西鎌尾根に流れる滝雲
日の入り20分前、ガス収まってきれいな夕日見れました。

6/5 18:58

夕日と鉄槍と雲海
雲海の動きずっと見てられます。

6/5 19:00

アーベントロート槍ヶ岳
日の入り5分前、真っ赤です。

6/5 19:00

アーベントロート大喰岳
新穂高方面は雲海ができてますね。

6/5 19:09

黒部五郎に沈む夕日
蜃気楼みたいに歪んでます。
ちょっと仮眠します。

6/5 21:26

槍ヶ岳山荘の星空
満天の星々です！うれしい。

6/5 21:33

大喰岳の星空
信州側に雲海発生しています。

6/5 21:42

槍ヶ岳の星空
うっすら天の川の端っこ見えます。

6/5 21:49

裏銀座の星空
結構こっちは光害あります。

6/5 21:54

大槍・小槍の星空
星空軌跡の試し撮り。

6/5 23:25

大槍・小槍の星空軌跡
120分撮影。
薄雲も出ず、風にカメラあおられずきれいに撮れてよかった。
またちょっと仮眠します。

6/6 1:47

鉄槍に降る天の川
ここから天の川撮影です。

6/6 2:00

大喰岳と天の川
天の川は銀河系の中心部の星々の集まりだそうです。

6/6 2:11

流星1つ、衛星2つ
一番左が流星です。
今回の撮影中5回も流れ星見ました。

6/6 3:08

槍ヶ岳の星空軌跡
50分撮影。
もっと撮影したかったですが、これ以上撮ると天文薄明で真っ白になってしまいます。
もう一度仮眠します。

6/6 4:47

槍ヶ岳と日の出
ハロが出てるので、予報通り天気悪くなりそう。

6/6 4:47

モルゲンロート大喰岳
光散乱してるので少し薄めです。

6/6 4:59

笠ヶ岳
影槍も写っています。

6/6 5:17

裏銀座方面
三俣山荘オープンしたら縦走したい。

6/6 5:18

槍ヶ岳と槍ヶ岳山荘
大喰岳から見るこの風景も素敵だ。

6/6 5:18

大喰岳山頂
雪残ってるように見えますが、ほぼ夏道なのでアイゼンなしの方が登りやすいです。

6/6 5:27

中岳へ向かって
夏道出てるので、そっちの方が歩きやすいです。

6/6 5:44

中岳山頂
中岳の看板吹っ飛んでいて、結構探しました。

6/6 5:56

中岳直下の雪渓
ここはアイゼン付けて降った方が良いです。
左の岩場は浮石だらけで、まだ傾斜の緩い雪渓の方が歩きやすいです。

6/6 6:13

南岳へ向かって
ここも雪多そうですが、夏道出てるのでアイゼン付けない方が良いです。

6/6 6:22

南岳山頂
雲多くなってきました。

6/6 6:28

南岳小屋
スタッフの方が小屋空けの準備してました。

6/6 6:36

獅子鼻展望台より大キレット
信州側に雪、飛騨側には雪ありません。

6/6 6:37

北穂直下ズーム
雪渓か岩場、どちらを登るかは行って判断します。

6/6 6:52

ライチョウ（メス）
グーグー鳴いていたので、探したらいました。
ほぼ夏毛ですね。

6/6 6:53

ライチョウ（オス）
近くにいたのでたぶんツガイ。
ラッキーです。

6/6 7:41

長谷川ピークと北穂高岳
完全に曇りになってしまいました。

6/6 7:52

A沢のコル
ここまでずっと夏道。

6/6 8:24

A沢のコルから30分登ったあたり
ここから登山道雪で覆われます。
雪ゆるゆるで滑ったら死ぬかもしれないので、右手にある岩場登攀します。

6/6 8:25

右手の岩場
浮石いっぱいなので注意。

6/6 8:40

北穂直下
今回の核心部。
雪渓は緩く危ないので、岩場で登ります。
斜度45度近くあるので、十分に注意を。

6/6 8:43

荷揚げのヘリコプター
今日は荷揚げ日なのでヘリ何回も飛んでました。

6/6 8:53

北穂高小屋
着いた。疲れた。
ホットレモネード注文し激うまだったので、2杯目も注文してしまいました。体に染む酸っぱさと甘さでした。

6/6 9:33

北穂高岳山頂
看板外してあったので、自分で刺して撮りました。
終えたら外して元の位置に戻しました。

6/6 9:33

奥穂高方面
晴れてたらジャンダルムまで行きたかったですが、悪くなる予報なので下山します。

6/6 9:42

涸沢に向かって
写真じゃ分かりづらいですが、結構な斜度で怖いです。
もちろんアイゼンとピッケル装備してください。

6/6 10:12

涸沢
テント一つも見当たらないのは初めてかも。

6/6 10:52

涸沢ヒュッテ
ここで装備換装。
ついでに半そでに着替えました。

6/6 10:53

こいのぼり
6月なのにまだしまってないんですね。

6/6 11:43

本谷橋
ここで顔洗って水分も補給しました。

6/6 11:47

屏風岩
新緑ですが、曇りだとなかなか映えないです。

6/6 14:08

一気に明神橋
このあたりから観光客激増します。

6/6 14:16

明神一之池
人多いです。昨日の晴天のうちに来れば良かった。

6/6 14:21

穂高神社
大キレット無事歩けたので感謝。

6/6 15:26

観光客と河童橋
外国人の方が8割ぐらいです。
これで登山は終了です、お疲れさまでした。

ただ、1日早く切り上げ時間あったので、6月曇天の時のおススメスポット御射鹿池行ってきます。

6/7 4:30

御射鹿池
東山魁夷氏の有名な作品《緑響く》のモチーフにもなったことでも知られています。

6/7 4:32

曇天薄明の御射鹿池��
4：32撮影
緑が青い。

6/7 4:32

曇天薄明の御射鹿池��
4：32撮影
風なくきれいなリフレクションです。

6/7 4:41

曇天薄明の御射鹿池��
4：41撮影
少し明るく緑優勢になりました。

6/7 4:41

曇天薄明の御射鹿池��
4：41撮影
この後ガス降りてきて、少しの間白くなってしまいました。

6/7 4:54

曇天薄明の御射鹿池��
4：54撮影
広葉樹のほうがより緑鮮やかです。

6/7 4:54

曇天薄明の御射鹿池��
4：54撮影
曇天・無風・早朝の条件揃い、いい写真撮れました。

6/7 5:01

御射鹿池案内板
次は降雪明けに来てみたい。
良い観光地でした。

撮影機器：

PowerShot G7 X Mark II CANON

装備

個人装備

長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 ゲイター ネックウォーマー 着替え 靴 ザック ザックカバー アイゼン ピッケル ストック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 水筒（保温性） ライター 地図（地形図） コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ツェルト カメラ ヘルメット

感想

ksm2301

2024.06.05〜06　星の槍ヶ岳と残雪期大キレット

快晴の予報と新月間近だったので、槍ヶ岳へ星撮りに行ってきました。

上高地から入り槍ヶ岳山荘に宿泊。到着時にはガスが湧き立ってましたが、夕方には収まり快晴に。ガスは西鎌尾根に流れる滝雲となり、槍はきれいなアーベントロートになりました。

一度仮眠し目的の星景写真を撮ります。
前日が荒天、新月の前日、雲海の発生、色々条件重なり今まででトップクラスの星々が見えました。星空軌跡、天の川も撮り楽しい撮影でした。
翌日は大キレットへ。大キレットは北穂高直下以外はすべて夏道でした。ただその直下が斜度45度近くある雪渓。雪渓ゆるゆるだったので、雪渓登らず岩場を登攀しました。ただ浮石たくさんなので、固定されているか要確認です。

危ない場所はありましたが、無事山行終えられて良かったです。

槍から大喰岳の雲（タイムラプス）