槍ヶ岳→北穂高岳
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- GPS
- 22:54
- 距離
- 42.2km
- 登り
- 2,526m
- 下り
- 2,549m
コースタイム
- 山行
- 8:27
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 10:19
- 山行
- 6:01
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 6:27
- 山行
- 5:12
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 5:44
天候 | ①6月11日(火) 晴れのち曇り ②6月12日(水) 晴れのち曇り、小屋到着後の正午から雨時々曇り、夜晴れ ③6月13日(木) 晴れのち曇り、河童橋到着後の13日頃から雨時々曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2024年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新宿22:25→05:15上高地バスターミナル 上高地→平湯温泉 |
コース状況/ 危険箇所等 |
槍ヶ岳方面 2300mから残雪 できればアイゼン、ピッケル必要 チェンスパだと滑りそう ストックは踏ん張れない 大喰岳山頂周辺半径100mほど残雪 槍ヶ岳側は傾斜が強いのでアイゼン必要 中岳直下南岳側残雪 アイゼン必要 岩場迂回可能 南岳から長谷川ピーク過ぎてA沢のコルまではほぼ夏道 A沢のコルから先は残雪箇所多数 横のもろい岩場への迂回可能だが雪の上でも岩場でもとにかく滑落に気をつけなければならない 北穂高小屋直下(大キレット側) 傾斜45°の雪直登(雪の状態が良ければ)か、脇のもろいハイマツ岩場へ迂回 北穂高岳直下(南陵側) テント場すぎるあたりまで雪 雪切りしてくれているが、アイゼン装着した ハシゴまでしばらく夏道と残雪あり なんとかツボ足でもいける ハシゴの下から急斜面の残雪 アイゼン、ピッケル必須 夏道が出てくるがアイゼンを脱ぐのが面倒だったのと、雪をクライムダウンした方が楽だと考え雪が終わる直前まで下り夏道へ合流 少し夏道 最後の残雪は涸沢小屋まで 豪快な雪崩跡がある脇を歩く 涸沢小屋に寄らず涸沢ヒュッテへアイゼンのまま行ける 涸沢ヒュッテ直下は400mほど残雪 ツボ足でも行けると思うが楽に歩きたいのでアイゼン装着 少し夏道、また同じくらいの残雪。ここからは全てツボ足。 その後6~7箇所少し残雪あり |
写真
感想
※写真のコメントは追って少しずつ書いていきます
仕事の年間予定表をもらった時からこの4日間をどう過ごそうかと悩んでいました。
毎年この時期は"残雪と戯れる登山"をテーマに過ごしています。今年は"閑散期に山小屋泊まりたい"をテーマに槍穂縦走へと向かうことに。
この時期、上高地に朝イチ来るにはさわやか信州号しかなくちょっとお高いですが利用しました。(ハイシーズンなら新宿22:55→03:55平湯温泉、平湯温泉05:00→05:25上高地)
上高地公園線のゲートは05:00の5分前には開くことが多いので、さわやか信州号はちょっと早めの到着で一番乗りなんです。
バスターミナルで準備を整え、いざ槍ヶ岳へ!
槍沢ロッジで休憩、CCレモンを補給。
標高2300m超えてから残雪のため、アイゼンとピッケル。途中からしんどくなったので右手にピッケル、左手にストックの二刀流。
深夜バスの寝不足と疲労でヒーヒー言いながら何とか槍ヶ岳山荘到着。ポカリスエットを一本購入し一気飲み。そして山頂へ。
雲が多くなってしまいましたが、大好きな景色が見渡せてしあわせ気分でした♪
小槍をロープワークで登ってる2人を見ながらしばし山頂で絶景に浸りました。
食料をたくさん持ってきてたので素泊まりとし、9500円。ビールを飲みながらサンドイッチを食べたりつまみを食べたり暖かい談話室で過ごしました。
部屋は笠ヶ岳。
2段ベッドの6人部屋で3人でした。
マレーシアの女子、日本人の女性、和気藹々と過ごせました。
翌朝、3:30起床。
雲多めでしたが日の出を拝めました🌅
ただ、昼過ぎに雲が発生し雨の予報。
遅くとも正午までには到着したい気分でした。
準備をして6時前に出発。
雪は凍っていてツルッツル😱ちょっと不安を感じながら大喰岳へGO!手前50m急勾配でアイゼンとピッケル。爪は刺さりやすく不安は無く難なく登れました。
中岳までは雪なし。
直下は残雪。アイゼン装着が面倒だったので少し迂回し夏道へ合流。それ以降はほぼ夏道でした。
大キレット、長谷川ピーク、飛騨鳴きも難なく通過。
そしてA沢のコルを過ぎてからが核心部でした。
一瞬でも一歩でも気を許すと奈落の底、残雪を一気に滑落=死としか考えられない箇所ばかりでした。
慎重にも程がある、くらい確実に丁寧に重心移動しながらルート選択をし体力よりも気力疲れした登攀となりました。
北穂高小屋に到着したら「おっ、おつかれさん。予約の人?」と小屋番のおじさまに。「そうです、よろしくお願いします。」と挨拶。
外壁にペンキ塗ったり、雪切りしたりと忙しく働く小屋番さんを横目にしばし休憩。テラスの柵はまだありませんでした。
しばらくして私が一方的に覚えている大好きな小屋番のお姉さまに「受付します?」と。お互い声の掛け時を伺っていたようでした。
この日わたし1人、貸切でした。
贅沢に使わせていただくことに。
強力乾燥室が稼働始めたので登山靴と中敷だけ干しました。
毎度のこと夕飯も朝食も絶品でした。
白米の炊き加減が好みドンピシャで大盛りお代わりしちゃいました。
満点の星空、日の出の具合、言うことなしです。
下山は山頂直下から残雪ですが、雪切りしてくれたのでアイゼン無しでも歩けそうでしたが万が一を考えてアイゼン装着。サクサクいけました。
しばらく雪が無かったのですが、ちょいちょい傾斜のきつい箇所にも残雪がありアイゼン着脱を繰り返しながら下りました。
ハシゴ直下からはしばらく雪。傾斜がキツくて四つん這いクライムダウン200mくらい?もっと?
雪は柔らかいです。試しに前向きになったら即滑落停止をする羽目になりました。なので安全なクライムダウンを選択。
途中で雪が無くなるので、夏道まで5mほどに近づくところでアイゼンを脱ぎ夏道へ。
しかし、最後また残雪。雪崩で雪が茶色くなったところのすぐ脇を通過。時々上を見つつ音を気にしつつ足早に下りました。
涸沢小屋へは寄らず、そのままアイゼンをつけた状態でカールの雪崩を気にしつつ涸沢ヒュッテへ足早に向かいました。
テラス席で少し休憩しつつ小屋番さんにどこまで雪渓が続くか確認。あと400mほどかな、と。
とりあえずアイゼンをつけましたが無くても良かったかな。
本谷橋まで7箇所くらいちょっとした残雪はありましたが、死と直結する箇所はなく滑ると怪我するくらいの感じです。
横尾でポカリスエットを補給し、曇り空になってきたので足早に河童橋へ向かいました。
到着!
ビール、ビール!
とその時、雨が降り始めました。
セーフ😮💨
軒下で立ち飲み屋スタイルで楽しませてもらいました。
いやー充実の2泊3日でした!
最高の山旅でした。
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