濡れも痛みも修行 有明山 表参道から中房温泉へ
- GPS
- 08:47
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,935m
- 下り
- 1,250m
コースタイム
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 2:59
- 合計
- 10:44
治療で15分ほどロス。絆創膏・大小はもっていたが、針がないと取り出せない状況。
ひとまずキーホルダーの先っぽを伸ばして、こじり取ったが肉にささった部分は残った。詳細は感想にて。
天候 | 終日 下界は曇り 2100mくらいから上は晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
中房からはこの時期車が多いので穂高行きのバス 「山のたこ平(たまのたこへい)」から徒歩。ここから登山口まで3km。45分。 http://www.nan-an.co.jp/modules/bus/nakafusa/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山道 ○表参道 登山口は林道。いきなり倒木があり、一度川に出て、もどらないといけない。 林道が右に曲がる場所から沢に出る(左手にビニールテープがあり途切れる場所)。 ヘッデンでもたどれたので、登山道はそれなりに明瞭。 藪漕ぎチックな場所あり。雨具必須。 沢をなんどか渡るので水量多いと登山不可能になりそう。 また、全般的にスリッピーでこけまくった。 ○中房側 こちらも2000付近で倒木あり。最近倒れたのかな? けっこう大きな崩落で倒木をたどってクリア。ちょっと難儀した。 こちらも木の根っこ等スリッピーです。登山道は明瞭、藪漕ぎになる場所もほぼない。 ■小屋・トイレ なし。 ■水場 そのまま飲めるか不明だが表参道は滝までは水が取れる。 |
その他周辺情報 | ■温泉 有明山荘 650円 かけ流し! 良い湯でした。 治療のため、爪切りと毛抜きも貸していただきありがとうございました。 |
写真
装備
個人装備 |
ノースフェイス トレランザック(10L)
エマージェンシー ソロシェルター(ツェルト)
ミズノ ベルグテックEXストームセイバー(雨具防寒兼用)
BlackDiamond ReVolt(ヘッデン)
行動食2食
非常食1食
水2L
スポーツドリンク0.5L
PENTAX K-5(一眼)
モンベル ショルダーバック
モンベル バーサライトジャケット
着替え
手袋
イヤーバンドなど
|
---|---|
備考 | やぶこぎになった時点で雨具にすべきだった。増水によりシャワークライミングもあって、全身びっしょびしょになった。 |
感想
紅葉を見に行くか、日の出を見に行くか、百名山を進めるか、二百名山を進めるか。
ここ最近色々と登山で行先に悩んでおります(まぁ基本晴れるであろう場所に行く)。
今回も前々日の夜から行き場所を悩み、結局答えがまとまらず‥
日曜雨でも登って小屋泊にするつもりが、日曜昼まで寝る。
どこかの登山口で前泊しようかとするが、結局飲んでしまい、早朝に家出。
今回もダメダメなパターンに陥り、月曜の早朝、4時に中房に到着。
しかし、暗闇の駐車場で停めにくい場所。
中房からの入山を諦め、表口から登山スタートに変更。
登山ポストがないので登山届出せず(元々は逆ルートで書いてますが)‥。
この時点から嫌な感じ。
登山口入ってすぐに倒木で林道がふさがっている。沢側で回避できたので登山続行。
人が少ないので道迷いのリスクがあるかと思っておりましたが、こちらは問題なし。
よく整備されてました(草は伸びてる場所がありますが)。
ヘッデンでもほぼ(数か所、沢や踏み跡で惑わされましたが)ノーミス。
しかし、日が昇る時間を一時間過ぎても、暗いまま。
天気は晴れかと思いきや曇っている。気が重くなる。
登山道として厳しかったのは
‘麕槎椶梁譟頁魏和譟砲亮蠢阿如岩の間を沢が流れている場所、水量が多いせいか、
シャワークライミングのようにずぶ濡れになってよじ登った箇所。
ムービー撮ったけど、上げるの面倒。かなり危険でした。
⊆蟶遒衞敖子が腐っており、踏みぬいたところ。
G魏呂梁譴ら稜線にでる部分で、トラバース斜面で二回ほどスリップし滑落しかけ。
というか登山道全般が濡れており、常にスリッピーでした。
数えきれないほど転び手を付き、数回はお尻まで。ドロドロ。
,筬△呂泙‖仆茲任ましたし、対処できたことが楽しくもあったのですが。
に関してはフラストレーションがたまりました。精神修行ですね、これは。
さすが修験の山。
で、の最後の最後、稜線にでる直前でスリップ。
咄嗟に倒木に手を着いたら指に腐った木が指の爪にめり込み、肉まで刺さった。
痛みで悶絶。取りたくても取れず、とりあえず爪でほじったら木も腐っており、
肉に刺さった部分だけ残る悲劇(当然爪に圧迫されてめちゃくちゃ痛い)。
都合よく爪の隙間に入るものなんてない。道具を見まわし、車のキーホルダー。
キーホルダーを分解し、針金状にして爪に差し入れ(クソ痛い)、取れる部分だけ除去。
しかし完全には取れず木が取れた部分は流血し始めた。
今できる応急処置は終了、絆創膏し登山続行。
タイムリーなことに昔のカイジ(ヤンマガに連載されていた漫画)を少し読み直していたので、一条がカイジの指に針を刺すシーン、あれを思いだしてしまった。痛すぎて頭も痛くなってきた。
ひぃひぃ言いながら稜線に出て、少し進み、座れそうな岩場が。
やっと腰を下ろし(今まで腰を一度も下ろしてなかった)、おにぎりを食べる。
指の痛みは不思議と引いていっている。痛覚を脳が遮断しているのか、痛みに慣れたのか?
しかし稜線は風も吹き、陽もでていないので寒くなってきた。
爪もトラぶって早く残った木を除去したいし、下山したくなってくる。
基本一枚だけで登山する派なのですが(下も雨具はいてないので濡れている)、
さすがにバーサライトジャケット(雨具は暑くて着たくない)を着て登山再開。
稜線を少し歩くと徐々に明るくなってきた。太陽の光ってすばらしいですね。
標高上げると徐々に暑くなり、雲を抜けた。暑い!パーサライトお役御免。
テンションもあがる。2000m付近から上は天国でした。
あとは稜線の岩場を後立山や餓鬼を見ながら登るとほどなく山頂。
展望は森林限界を越えていない標高なので、場所を選ばないといけませんが、
なかなかです。餓鬼〜爺方面が良かったかな。
せっかく来たのだから南峰へ向かう。ちょいとわかりにくいが社の裏がルート。
藪こぎチックですが踏み跡はある程度ある。この登山で初めて一人すれ違った。
無愛想な人だったが(自分も人のこと言えないか?)。
南峰は展望はないが、道中に展望の良い場所が。戻ってそこで休憩。
ポカポカ暖かく、靴下まで脱いで、濡れた装備を乾かす。極楽じゃー(爪が痛いのは除く)。
眼下は雲海が広がり、2300くらいの標高がないと見えない山が多かった。
下山は中房側、こちらも急斜面だし、スリッピーだろうなぁ‥
鳥居に戻ると、他の二名の方が。さらに表側から登ってくる3人パーティ。
同じ苦労をした同士だ!少し会話して下山へ。
下山時は7−8名パーティなど10人くらいすれ違ったような。
意外と人多いな(単独峰の二百名山としては)。
中房側もやはりスリッピーで2−3回ほど手と尻を着いた。
踵が痛くて、かばっていたら逆の足の膝も痛くなって、早く温泉に入りたい!!
しかし途中登山道崩壊していたり、こちらも思うように下れません。
フラストレーションがたまる。温泉だけがモチベーション。
やっと駐車場が下に見え、テンションアップ。
一気に駆け下りたら最後にルートミス(三連滝を見る方向へ入ったはずが)。
獣道を下るはめに‥なんとか下山し、いつも中房の方なので今日は有明山荘へ。
こちらも良い湯ですねー。まったりつかるが、指は痛くて温泉に入れれない。
温泉を出てから、温泉の受付で爪切りと毛抜きを借りて除去。
3mmくらい無理やり深爪し、肉から木片を取る。泣けるほど痛かった‥
(因みに今日患部を見たらまだ残っており再度除去)
基本岩場でも鎖場でも素手派なので、普段手袋を着けずに登山していますが、
対処としてはやはり手袋を常時つけておくべきなのか‥?
また一つ強くなったということで、次回は気を付けます。
特に藪漕ぎは雨降ってなくても、雨具を最初から着ようと。
手袋は素手の感覚がほしいので、よほど寒くない限り今後もしないかな‥
トータルで自分としてかなりの苦行でしたので、有明山はもう登らないかも‥
でも表参道の滝はとても良かったし、ハードな登りで、登りきる喜びがあります。
一度は歩いてほしい登山道ですね〜。が、ピストンは自分ならやりません‥。
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こんにちは。南峰の手前ですれ違った無愛想な人です。
人と話すのが好きじゃなくて、できればこの先ずっと一生だれとも会話せずに生きていきたいと思ってるくらいなので失礼しました。
ヤブっぽい登山道を、すごい勢いで歩いてきたのでびっくりしました。
手をケガされてたと知って、さらに驚きです。
こんどどこかの山でお会いしましたら、にこやかに話しかけますので、よろしくお願いします。
おぉ、コメントありがとうございます。
挨拶したつもりだったのですが返していただけなかったので、そのようなコメントとなりまして、すいません。
まぁ私も山に登りだしたのは一人になりたいってのが動機でしたし、できれば静かな山で人とはあまり会いたくないってのはあるのですが、もし今度会うときは挨拶よろしくお願いします。
手は非常に痛かったですし、下りは足首が超痛かったです‥。
が、azuwasaさんもかなり早いペースで歩かれていたような?
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