白馬大池〜小蓮華山〜白馬岳 (大池のテン場に泊まりたくて)
- GPS
- 26:37
- 距離
- 32.8km
- 登り
- 2,492m
- 下り
- 2,807m
コースタイム
- 山行
- 2:48
- 休憩
- 7:21
- 合計
- 10:09
- 山行
- 7:52
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 9:28
天候 | 快晴☀ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
白樺駅〜栂池自然園はゴンドラとケーブルカーを利用(往復:3300円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・登山口〜白馬乗鞍岳 危険と思われる個所は特になし。 乗鞍稜線直下の雪もなし。 ・白馬乗鞍〜白馬大池 大きな石の上を歩くため足を滑らせないよう、注意。 ・白馬大池〜小蓮華岳 危険と思われる個所は特になし。道は明瞭。ただし、配松の陰などに残雪あり。 ・小蓮華岳〜白馬岳 馬の背北側斜面の稜線には残雪あり。早朝は凍結しているため要注意(写真あり)。 |
その他周辺情報 | 里の湯(600円。旧八方第二温泉) |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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感想
今回のお山を選らんだ理由は、下記5つ。
・小蓮華山に登りたい
・白馬大池のテント場に泊まりたい
・白馬大池山荘は閉まってるが雪渓通行止めのため、大池山荘には人がおり水を分けてもらえる
・白馬乗鞍までの道は以前に通ったことがあり、余計な不安がない
・花彩のジェラートが食べたかった
wanikoのお山勝負は金曜日の昼から始まる。
金曜日に如何に残業せず、会社をでられるか。早く帰宅できれば、睡眠時間はそれだけ長くとれる。
14日金曜日は、ほぼ残業せず帰宅できた。
お山に行く最後の支度を整え、仮眠をとる。が、wanikoは失敗をしてしまった。
目覚ましの設定忘れである。
wanikoが目を覚ますと、外は明るく時刻は5時52分。
「ひゃ!」と飛び起き、頭の中でコースタイムを思い出し、15時までに大池に着けるか計算する。
本当に慌てたときは、飛び起きた後に呆然としせず、何をしなければならないのか、すぐ頭に浮かぶものである。そんな自分が意外だった。
渋滞を考慮したとしても、6時半に家を出れば12時に栂池、大池には15時に着けると読み、荷物を車に積んだ。
なお、渋滞がひどく間に合わなければ、八ヶ岳の本沢温泉に変更しようとも考えてた。
11時15分頃、栂池高原スキー場の白樺駅に着いた。
白樺駅の駐車場は、砂利だが下の有料駐車場に比べ、ゴンドラ駅近くに車をとめられる。且つ、駐車料金は無料。朝を急がないのであれば、上の駐車場の方が利用価値はありそうだ。
最後のパッキングを済ませ、ゴンドラに乗る。
ゴンドラ乗り場のお姉さん曰く、15日の朝は15分ほど登山者が続いただけで、混まなかったらしい。
昼頃に登山口に上がるとロープウェイでは、一般のお客さんと一緒になる。
中には、「大きな荷物ね、私の方が軽そう、私も若いころは登ってたのよ。ザックは背負うまでが大変でなのよね」と言い、ロープウェイを下りた後にザック背負うのを手伝ってくださった方もいた。
登山口には、12時頃到着。ほぼ予定どおり。
白馬乗鞍まで登ったことのあるwanikoは、「この道を歩いたときは、靴が新品で足になじんでおらず、あまりの痛さに涙しながら歩いたな」とか「ここで友人が親切なおじさんから手袋を貰ってたな」などなど、前に登ったことを思い出しつつ意気揚々と歩いていた。
45分ほど登り、天狗原に着く。
そこでは、ご夫婦が休憩していた。挨拶すると「紅葉を楽しみに来たのに全然ダメね」と。wanikoはそうですね〜などと返していると、「あなた、一人なの!?山女じゃない」とwanikoは『へ?!山女?!そうか、、、山ガールじゃないのか…(ノД`)・゜・。』と思った。いつも「山ガールだね!」と登山者から言われると「ガールじゃないですよ〜」と返していたwaniko。だが、急に「山女」と言われると、「山ガールの方が呼び名として可愛くていいな❤」と思ってしまう天邪鬼なwaniko。5分ほど会話をしご夫婦とは別れた。
木道が終わると大きな石がゴツゴツ。ステップの高い急登になった。そこで、wanikoは後悔した。今回は欲張って500mlのビールを持ってきていた。加えて湯タンポ用にと400mlほどお茶が残っているペットボトル。2つ省けば1圓聾困辰燭呂此その場で全てを飲み干すこともできない。大きな石をよじ登るかのごとく、一歩一歩慎重に足を進める。
急登も残りわずか。いつもなら雪田になってる所に今年は雪がない。『雪はないだろう』と思ってはいたものの、本当に雪がないのは残念。『去年はこの辺に雪があったよね〜』と思いつつ石の上をぴょんぴょん歩いてると、イケイケなサングラスをかけた地元のお兄さんが「大きな荷物だね〜」と声かけてくれた。「大池でテン泊して花彩でジェラート食べて帰ります〜」と答えると、「え?!一人で?!」とお兄さん。続けて「Sweet shotって美味しいケーキ屋さん知ってる?」と聞かれたので、「知らないです!下山したら行きたい〜!」と答えると場所を教えてくれた。
最後の急坂を登り終え、大きなケルンに出た。この付近は雷鳥に会える確率が高い。雷鳥に注意して歩くが、配松がカサカサ言うだけで雷鳥は姿を現してくれなかった😢
白馬乗鞍岳の道標と一緒におじさんに写真を撮ってもらい、安山岩の道へ下る。そこは、大池と小蓮華岳へ通じる稜線がとても美しく見えるところだった。
綺麗な景色を背景にご夫婦がカメラを岩に置いてセルフタイマーで写真を撮っていた。
wanikoが「撮りましょうか?」と声をかけると「あら!ありがとー!年賀状の写真にしたいのよ!」と。waniko「年賀状ですか?!ハードル高いですね!上手くとれるかなぁ」と3回ほどシャッターを押した。OKを頂けたので、wanikoも撮ってもらう。撮影会が終わり、お話しするとご夫婦は白馬大池山荘に泊まる予定とのこと。wanikoは、驚き「ひぇ!大池の山荘はもう閉まってるはずです。。。13日にテン場を使えるか白馬館に問い合わせたら山荘は終わってるがテン場利用OK、水も分けられるとの返事でした」と伝える。ご夫婦もその事実に驚き、「では、下山しよう!」と旦那さんの即断で引き返していった。
wanikoは、その旦那さんの決断ぶりを見て、自分もそんな人になりたいなぁと思った。
安山岩の道は石が滑りにくいため、歩きやすかった。14時15分頃、大池のテン場に到着した。
大池のテン場は、平らで寝心地の良さそうだった。が、石が少ないため、全てペグでテントを張る必要があった。テン場の地面は想像以上に固くペグが刺さりにくい。適度な石が見つからず、小さめな石で手首のスナップを利かせペグを打ちこんだ。
テントを張り終え着替えても15時。池をお散歩する。
テントに戻ると、荷物を広げた男性(以後クラさん)と女性(以後やっこさん)がビールを飲んでいた。
『テントを張る前の一杯だな〜たまらなく美味し一杯だな〜』と思い「こんにちは!」と言いテントに入ろうとする。と、クラさんは「お姉ちゃん一人なの!?ごめんねー隣でうるさいかも!なるべく静かにするわー!」と。wanikoは「賑やかでもいですよー!静かなのも寂しいし♪私もビールのも〜」というと、クラさんは「おうおう!一緒に飲もう!」と混ぜて下さった。
クラさんはやっこさんに「はい!お誕生日プレゼント!」と言いダウンパンツと何かを渡していた。wanikoはその光景を前に惚れ惚れしてしまった。『クラさんはなんて優しい人なんだろう。プレゼントを内緒で運び、お山の上で渡すなんて素敵すぎる〜(*´ω`*)』と。wanikoはやっこさんに「お誕生日はいつですか」と尋ねると「11月!」とやっこさん。「え?プレゼント早くない?」と思ったが(笑)とても素敵な光景だった。
やっと、クラさんはテントを張り始め、やっこさんは座ってビールを飲みつつ様子見。wanikoもビールを飲みつつその様子を見る。
クラさんは、やっこさんにテント設営の指示を始めるが、やっこさんはアウトドアという感じではないので、アタフタ。。。クラさんのテントはwanikoのものと同じだったため、wanikoも設営を手伝う。
ようやくクラさんはテントを張り終え、酒盛りが始まった。
クラさんは下界から運んだ日本酒(鬼ころし)を熱燗にしてwanikoにくれた。wanikoは「ありがとうございます!殺されないようにしなきゃ〜」と言い、初めてストローで日本酒を飲む。それは、ほんのり温かく、わさび味の柿ピーによく合う。
お酒も程よく入ったクラさん。いろんな話をした。その経緯は省くが、クラさんが笑いながら発する言葉一つ一つがずっしりとwanikoの心響いた。「人間は面白い人なのかではなく、面白いことが言える人であるかが大切!」、「物事グレーゾーンが8割。白1割。黒1割。そんなもんだ!」などなど。wanikoは「人生のペースが狂ってるのに、ハイドレーションで歩くペースは狂わない!?おかしい!」などとも言われたが…(笑)wanikoにとってクラさんとやっこさんの温かみに触れられた、楽しい4時間であった。
が、2人で過ごすはずだったのに、wanikoは2人の時間を邪魔してしまったのではと少し申し訳なくも思った。
19時半ころ「おやすみなさい」と解散。
各々のテントに戻った。
朝は、3時半に寒さで目が覚めた。4時半出発予定のため、ちょうど良かった。夜空を見るため全室のチャックを開けようとするとフライシートに霜が付いていた。時計を腕から外し全室に置いておくと、気温は0度を表示。寒がりのはずがこんな環境で眠るようになるとは、好きなことは別物のwanikoなのだと実感した。
4時15分頃、お向かいのテントの方は撤収を終え、出発。wanikoもそれから遅れること、15分。予定通り、食料と防寒着、救急キットだけ持ちテントを出発。
月明りはとても明るく、道を照らしてくれた。
朝日は5時45分頃登り始めるため、小蓮華近くの稜線で朝日を迎えることになる。
できれば、小蓮華で朝日を見たかったが、やはり間に合わず小蓮華まで残り5分程度のところで朝日を迎えた。16日の朝日は、雲、小蓮華山、白馬岳、大池を赤く染め美しかった。朝日に拘るわけではないが、太陽が昇る様子を見ていると気持ちが晴れる。そして、深呼吸するとすべてがリセットされる。また時間の流れや自分は生きているということを感じる。だから陽が昇るのを見るのが好きなのかもしれない。
小蓮華山のピークを踏み男体山にあった剣の様なモニュメントと一緒に写真を撮ってもらう。写真を撮ってくれたのは、お向かいにテントを張っていた男性。その男性は、先に白馬を目指し小蓮華を出発した。
wanikoも小蓮華はまた通るから先に白馬まで歩こうと少し休憩してから、あとを追う。三国境でその男性に追いつき、「これからどちらへ?」と聞かれた。wanikoは「白馬に登って、大池に戻り栂池から帰ります」と答え、男性の行動予定も聞いた。男性は「白馬行って、ここから雪倉、蓮華に車があるから蓮華までもどる」とのことだった。下山後には蓮華温泉に入れる素敵な計画だと思った。ほかの方の計画を聞くことはとてもwanikoにとって新鮮。その上、参考になる。
三国境から白馬までは、およそ30分。その道は13日に降った雪が残っており、凍結していた。足を滑らせないように注意して登る。下りはもっと緊張するだろうと思いながら、登り終え。白馬に着いた。
昨年に白馬に来たときは、一面雲海であったが、今回は全く違った。戸隠山、八ヶ岳、富士山、南・中央アルプス、北アルプスすべてが見えた。また能登半島もうっすら。
素晴らしい景色に出会うことができた。
その場を離れたくない気持ちが強く、時間が許す限りその景色を満喫した。
凍結箇所を慎重に下り、大池を目指す。船越の頭を過ぎた辺りでクラさんとやっこさんとすれ違った。朝をゆっくり大池で過ごしたという二人。白馬の写真と朝日の写真を見せ、「たぶん、これでお別れになると思います!ありがとうございました!夜ご飯の時間は楽しかった!お気をつけて〜!」と別れを告げた。
大池に戻るとテントを撤収し、フランスパンとスープをとった。さぁ、出発と言う時に、隣ではお兄さんが、バーナーを点けようとしていた。(食べようとしていたものは、カップ麺。)が。。。なかなか点かない。
そのお兄さんは、白馬のピークで親切にも何枚も写真を撮ってくださった方。wanikoは、再びザックを開けライターを貸した。すると火は点いた。「良かったですね〜!その火は死守してくださいね!」とライターをしまい、ザックを背負う。お兄さんを見ると、『え?!火が消えてる(笑)』。そして、もう一人の通りすがりのおじさんも協力して火を守ろうとしてたのに?と。。。
目の前にはタバコを吸ってる方が二人いたので、wanikoは、お兄さんに「ごめんなさい、もうライターをしまったので、他の人に借りて下さい」と言い、その場をあとにした。
乗鞍岳に着くと、火を点けるのに協力していた通りすがりの方が後ろから来た。
おじさんに「さっきのお兄さんは、結局、火が点きました?カップ麺だったけど。。。」と聞くと、おじさんは「結局火は点かなかったね!カップ麺でも15分くらい水に浸けとけば食べれるよ!山の試練だね!はは!」と去って行った。『山の試練か(笑)』と思いwanikoもおじさんを追いかけるように下山を再会。
下りは、早いもので、乗鞍岳から1時間15分ほどでロープウェイに到着。
温泉に入り、花彩のジェラートを食べると疲れは吹き飛んだ。ジェラートは、チョコチップミントとイタリアンチョコレートに抹茶のトリプル。
次にイケイケサングラスのお兄さんが紹介してくれたSweet shotに行く。
そこで、お兄さんが紹介してくれたことを告げるとケーキを1つサービスしてくれた🎶お兄さんはそこの息子さんだったのである。
ケーキは、帰宅後に食べたがとても美味しかった❤今度から白馬ではそのケーキ屋さんに通おうと思えた。
今回も沢山の登山者に声をかけてもらえ、ソロとは思えないほど、お話をしたお山歩きとなった。
ここには、書ききれなかったが横浜のお兄さん、松本のおじさんとの交流もありお山を満喫できた。
ありがとうございました😊
一人でも、行けるのですね❗来年はテントを買って 挑戦したいです❗
tukasaf27さん、初めまして♪
コメントありがとうございます!
このルートは道が明瞭で、人も多いので、単独行のリスクを少々減らせると思います!(^^)!
そして、テン場は平なので、眠りやすかったです!ひぜひ!!テント泊は、おススメです。
来年のシーズンまで、テントで悩むと思いますが、「どれにしようかな〜」と楽しめますね!!
本当に来年が待ち遠しいです!!
私の頭の中は、「あの道歩きたい!この道歩きたい!」で一杯です(*´▽`*)
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