【長子作戦】平標山(平標新道)〜仙ノ倉山〜万太郎山(吾策新道)【乙56.7】
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- GPS
- 09:52
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 2,200m
- 下り
- 2,162m
コースタイム
- 山行
- 8:47
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 9:51
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
平標新道は中〜大の渡渉が計3箇所。その後急登が続く。 平標山〜万太郎山は大きなアップダウン。谷川岳に続く稜線も大きなアップダウンが続く。しかも水場無し。夏場の縦走は厳しいか。 吾策新道はこれまた急な傾斜。最後まで気を抜けない。 |
その他周辺情報 | 橋の工事中のため、土樽駅へは迂回路を通る。土樽駅は高速道路のすぐ傍で仮眠を取るには不適。 越後湯沢の温泉が近いが、日が暮れる前に三国峠を越えたかったので猿ヶ京温泉で入浴。 |
写真
感想
今春、万二郎、万三郎を歩いたが、万太郎がいなかった。そこで、年内に万太郎を探しに行こう行こうと思っていたが、日本海側と太平洋側の境界の稜線は天気もなかなか難しい。そのため、8ヶ月も開いてしまったが、この度、ようやく日和に恵まれ、新潟へと赴いた。
【万二郎岳・万三郎岳山行】
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-815039.html
【前説】
長らく天気に恵まれなかった週末も、ついに晴れの土日を迎える。今まで歩けなかった分、存分に歩こうと連日山行の準備を着々と進める。
が、直前に迦葉山以来の出来物が再発してしまった。これも業というものかと思ったりしたものだが、こんなことで絶好の日和を逃すわけには行かない。無理はしないこととして、軟膏を手に東京を出発する。
湯沢ICを降り、橋梁工事中のため迂回路を通って土樽駅へ。土樽駅の近くに民家らしいものは無いので普段誰が利用するのかよく分からないが、駅前に数台止められるスペースがあるので、そこで一眠り。それにしても高速道路のすぐ脇なので、車の轟音がひっきりなしに続く。安眠したいなら耳栓は必須だろう。
【上越の急登】
「秋の日は釣瓶落とし」という如く、日の沈むのが早くなった季節においては、早め早めの行動が重要だ。登山口までは結構あるので、日の出前から歩き出す。
途中、橋梁工事の関係者と思われる人が、この先は工事中で橋を渡れないといって、車で送ってくれ、平標山に至る林道の基点まで誘導してくれた。厚く御礼申し上げる。
平標新道へ向けて歩いて行くと、道沿いの所々に駐車できるスペースがあり、ここに泊まれば静かだったなあと思う。土樽駅前はトラックがひっきりなしに通って、その度にゴーッと轟音が響いていたからな。
吊橋が見えてくるとそこが林道の車止め。その先、川を渡って平標新道に入る。最初は小さな沢の渡渉が連続する。沢渡りは好きなのでサクサク飛び越えていたが、最後の大きな沢の渡渉で、「滑らないだろう」と斜めになっている岩の面に足を乗せたらズルッと滑って片足が水没。思わぬ不覚をとった。以前、足を濡らして歩いた結果水虫が発生してしまったことがあったので、またかよとテンションがだだ下がり。
以降はほとんどずっと急登。濡れた靴下を絞りながら登っていく。幸い、樹林帯を抜けて青空の下に出た頃には靴も乾いて白癬菌の繁殖は避けられた。
【上越の稜線】
こんもりとした尾根を上っていくと、ある程度の広さの草原に出て、池塘を数えながら進めば間もなく平標山をはじめとする上越国境の稜線に乗る。昔よりこの稜線が自然国境となっていたわけだが、この稜線の険しさは容易に人を寄せ付けるものではなかったであろう。当然、境目についての認識も「山のこちら側と向こう側」というものであったはずだ。そのような人為の及ばなかった深山を今気軽に歩けるということは真にありがたいことだ。この山域に仄かな恋心を抱きつつも同定できるほど山に詳しくないのが残念だが、お馴染みの赤城、榛名をはじめとする上州の山々に、なかなか行けない苗場山等に囲まれ、国境に波打つ稜線の向こうには、谷川岳が控えており、と、このままずっと歩いていきたいような気持ちにも襲われるが、さすがにそういうわけにもいかないので、歩きながら今後の当山域における山行の可能性について考える。土樽からの谷川岳も含めた大周回、谷川馬蹄縦走、苗場、万太郎から先の谷川岳周回等々。そうそう考えているうちに捜し求めていた長男の元に辿り着いた。
【最後の紅葉を楽しむ】
時間も時間、平標山や仙ノ倉に比べて万太郎で休む人は少なかったが、谷川岳と仙ノ倉山の中間にあって両方を見渡せるというのは大変貴重である。万太郎から谷川岳までのアップダウンを眺め、道中に水場がないことを振り返り、土樽大周回を夏にやろうとしていたことの危うさを痛感する。では、どうするか。6月だと日は長いが雪が残っている可能性がある。9月10月は涼しくなるが日が短い。何とかして上手くやりたいものだ。
万太郎からは暫くの間紅葉を楽しむことができる。なかなか色鮮やかな紅葉というのは見られないものだが、近くで見る分には全く申し分ない。単調な下りではなくアップダウンがあり、上越ならではの急傾斜もあったが、紅葉を見ていると何だか心が落ち着いて、終盤に到るまで何の危ういところなく下山することができた。無事下山できた後は吾策新道を作ったと思われる吾策さんの名を冠する清水で咽喉を潤した。
【総括】
本文中でも述べたが、上越の山は日本海側と太平洋側の境目にあって天気を読むのが難しく、なかなか歩けない山域ではあるが、形も趣も良い山々がまだまだ揃っている。今回、一通り歩けたことを縁として来年以降いろいろと試してみたいと思う。
上越の山々よ、その際はどうぞよろしくお願いいたします。
〜おしまい〜
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