予定大変更で宮之浦岳
- GPS
- 15:50
- 距離
- 31.1km
- 登り
- 2,645m
- 下り
- 2,644m
コースタイム
- 山行
- 9:29
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 10:00
天候 | 2日間とも晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
船 飛行機
1日目 電車にて最寄り駅より空港第2ビル駅 ジェットスター航空にて成田空港−鹿児島空港 定期バスにて鹿児島空港−天文館前 鹿児島市内に宿泊 2日目 フェリーにて鹿児島港−宮之浦港 宮之浦港から民宿の送迎車にて民宿泊 3日目 島内のレンタカーにて白谷雲水峡 4日目 下山後レンタカーで観光 5日目 高速船で鹿児島のち高速バスで空港 ジェットスター航空にて鹿児島空港−成田空港 ジェットスターは行きも帰りも遅延が発生していました |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般的に道迷いの心配はなし 途中のトロッコ道1時間前後の道のりは飽きる。 新高塚小屋〜宮之浦岳の区間にある水場は平石と焼野三叉路に記載があるが共に確認とれず。ここの水場を頼りに山行を計画しないほうがよい。 新高塚小屋には夜間ネズミが出る時もあるので食料、食器、ゴミ類は備え付けの紐に吊るす。トイレと携帯トイレブースが別棟にあり、足踏みポンプ式の半水洗で高塚小屋のトイレより衛生面が良かった。ペーパーなし。 山頂には淀川登山口方面の通行止め情報はないので要注意。 |
その他周辺情報 | □鹿児島市内 ホテルサンフレックス鹿児島 フェリー乗場、天文館共に比較的近い。コスパもよい。泊まったのが高層階の角部屋だったので真正面に見える桜島が眺望よい。限定10食だが朝食に鶏飯が頼める。 天文館むじゃき 鹿児島名物のかき氷、「白熊」が名物の老舗かき氷屋※Google引用 たまたま見つけたが本店だったようで4階まであるむじゃき系列の店舗の中でむじゃき亭を利用。むじゃき膳ミニしろくまセットとさつま膳を注文。郷土料理がメインの美味しい内容でやはり老舗のしろくまはミニサイズでも二人で食べて丁度いいくらいのボリュームだった。 薩摩蒸気屋 鹿児島名産かるかんのお店。個人的に大好きなので自分用とお土産に購入。 天文館通りからほど近い場所にあり、市内には複数店舗を構える。 □屋久島内 民宿屋久島 今回は帰りの1泊のみ利用予定だったがフェリー上で急きょ3泊に変更をお願いしたが快く受付てくれた。港から送迎あり。風呂、トイレ、洗濯機、乾燥機、乾燥室ありで室内に洗面台があるのも利用しやすくよい。 朝食を登山弁当にすることも可能で、今回昼とあわせて2食分のお弁当の手配をしてもらった。 屋久島観光センター お土産物とレストラン、観光情報が手に入る。レストランは15時頃には閉まるので利用出来なかったが、観光情報を聞けばおすすめの店や営業時間など教えてくれる。 木村屋 宮之浦にあるパン屋。アスパラベーコンパンやカボチャクリームパン、クリームアンパンなど昔ながらのパン屋さんで懐かしくもちょっと新鮮なテイストも楽しめる。お婆ちゃんが切り盛りしてる。 ボンガトウひらみ屋 宮之浦にあるパン屋。火曜定休らしいのだが諸事情あって開けていたそうだ(店の奥さん談)。屋久島ロールというロールケーキを販売していたが購入ぜず。焼きたてのカレーパンを購入した。 ナカガワスポーツ 登山用品レンタル店。相談にも乗ってくれコースタイムから気温、小屋の状況や行程に必要な登山具のアドバイスなどとてもよく対応してくれた。 スズキレンタリース屋久島 当日の閉店2時間前に電話したが空きがあったので借りられた。返却後は宿まで送迎してくれた。 わいわいらんど 宮之浦地区のスーパー、夜9時まで営業。スーパー横の坂を下れば海辺へと続いており眺望良好 ヒトメクリ わいわいらんど目の前にあるカフェ。自家製ベーコンエッグ丼を九州地方特有の甘口醤油か関東系のキッコーマン醤油で食べるかをチョイスできる。店名と同名の地元情報誌も発行しているようでバックナンバー含む冊子が販売されている。 島むすび 仕出し弁当屋。前日に申し込んでおくと最速で朝4時には宿泊先に届けてくれる。営業時間朝4〜9時(前日の21:00までに要予約)。 ドラッグストアイレブン 屋久島空港そば、常備薬などを購入。第一類医薬品の取扱いは無いようだが、医薬品の相談はしっかり乗ってくれた。 A CO・OP宮之浦店 白谷雲水峡に向かう途中にあり。 前日のタクシー予約が取れず、縦走の選択肢はもともと無かったがレンタカーによるピストンのみしか無くなった。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック
レインウェア
ヘッドランプ
懐中電灯
ファーストエイドキット
シップ
解熱鎮痛剤
芍薬甘草湯
下痢止め
小はさみ
コンパス
熊よけ鈴
予備靴紐
スマホ予備バッテリー
山と高原地図
手拭い
手袋
帽子
登山靴
カメラ
時計
食料
飲料
予備食
地形図
クッカー
ガスカートリッジ
シュラフ
マット
着替え
|
---|---|
備考 | 芍薬甘草湯は今回もお世話になった。 サブザックで目指した宮之浦岳は往復3時間以上掛かるので水分は1リットル以上は必要だった(地図記載の水場2箇所は実際には確認できず、沢水を煮沸する必要あり) |
感想
長い休暇が決まってすぐにpeachから提案を受けた。
屋久島に行きたい。
屋久島自体、どこにあってどの県に属しどうやって行ったらいいのかもわからず二つ返事でいいよ〜と言ってしまった。もちろん計画は丸投げのつもりで。
そんな確たる目的も無きまま百名山の宮之浦岳に登るべく相方の組んだスケジュールは順調に進んだ ように見えた。
しかし、フェリーで屋久島に向かう途中で予定していたコースのアクセス道が土砂崩れで通行止めとの情報を得る。さて困った。
当初は島に3泊で1日を宮之浦岳、もう1日を縄文杉トレッキングの予定で島を満喫する予定だったのだ。もうこれは諦めて縄文杉トレッキングの起点でもある白谷雲水峡をのんびり楽しんでもう一日は島内の観光にしようと喉から出かかったが
「でも行きたいよね〜宮之浦岳」
というpeachの一言で大きな予定変更をすることにした。
新高塚小屋泊まりで宮之浦岳を目指す、というちょっとタイトなコースを提案したのがpeachだった。私はこの旅では、いや、普段から相方には基本イエスマン。あとはコースタイムの見直し、宿のキャンセルと別宿泊地の手配、足りない装備のレンタル、食料の調達、などを下船前後から着々と進め宿泊地に着いてから残りはタクシーの手配だ、というところで大きくコケる。当てにしていたタクシー会社2社とも配車ができないとの返答。しかしめげないpeachは最後の切り札を出してきた。
「レンタカー借りよう」
そうまでして行きたいんだなと感心して無事に登山当日を迎えることができた。
と随分前置きが長くなったので登山中の詳しい内容はpeachに任せるとして、私は簡単な感想を記す。
縄文杉トレッキングなんて誰でも行けるんでしょ、と思っていた自分。しかし実際は標準コースタイムで11時間ぐらいかかるハードな道のり。普通に登山道を登るし観光客が安易に入り込むと手痛い目に合う。我々も例外なく疲労を蓄積しすぎて手足に余るほど疲れて新高塚小屋に着いた。そこから間髪入れずにサブザックに持ち物を入れ替え宮之浦岳を目指す。
広がる異世界が見えたのは平石岩屋という巨岩を通り過ぎた後。
その光景を見ながら山頂までの登りが一番きつかった。そして登り切った後の安堵感は一番大きかった。山頂でご飯を食べて避難小屋に戻ったのも15時前だったので後は屋久島の森で体を癒す時間に充てた。
避難小屋には10名程度の宿泊者でスペースも広くとることができ快適に過ごせた。
明けて翌日は下山するだけ。登りで端折った杉見学と野鳥観察を思う存分堪能した。
2日間とも晴天に恵まれ、雨の島として知られる屋久島の雨を味わったのは翌日。帰りの高速船までの僅かな時間だけだった。
どうにも名残惜しかったが相次ぐ乗り継ぎ時間のタイトさが無理やりそれを拭ってくれて気が付けば11時間近くかけて自宅まで戻ることができた。
今回のコース計画、交通機関・宿手配、金銭管理は全て相方に任せた。大幅な計画変更にもめげずに再び計画を練り直し、それを無理のない時間配分で実行できたのも相方のおかげだ。
3泊だけの短い時間でほんの少しだけ知ることができた屋久島。
屋久島に行きたい。
次は私が相方にお願いするのではないだろうか。
遠征をくりかえすbo-さんにあわせて、私もロングバケーションをとった。
10月も後半、行くならばあたたかい南がいいなという漠然とした気持ちで屋久島を提案した。
いいね〜とbo-さんは軽いお返事。
いいだしっぺなので計画は私持ち。自分らの好きなことが出来るようにツアーは利用せずフリープランを立てる事にしたが、屋久島ってこんなとこにあるんだ〜っていうスタートだったのでわからないことだらけ。耳から煙が出てたような気もしたがなんとかまとまりいざ出発。
フェリーに乗りこんで2時間たとうかというときに、bo-さんが掲示板で通行止情報をキャッチ。もうプラン通りに行けるつもりでのほほんとしていたのだが、なんと…2日にわたりたてていたプランが見事にパーです。
急きょ船上会議を開くが、観光のみの代案にするのは悔しかった。
宿泊装備をもっていないので、最初に却下をくらった山中1泊をダメ元で提案。
その為にもろもろの準備は必要だが、屋久島ではそれが揃えられるのだから使わない手はない。
この日は移動と前準備に周辺観光をかねたスケジュールにしていたので、時間もあるし、山頂に行くにはこれが一番現実的…たどり着けなくてもいいからチャレンジしよう!と腹を決めて、上陸前後は奔走した。
当日。
やることはやったが、目標達成の為には新高塚小屋までの制限時間をクリアしなければならない。いつもは背負わない重量での登山、行きは鳥も景観も捨てて進むべし!
暗いうちに楠川わかれまでたどり着き、足元が見えるようになった時間から単調なトロッコ道を行くが、飽きたころにヤクザルが先行してくれたりもした。
大株歩道に入ると木階段の多いアップダウン。ザックは重いがいつもくらいのペースで行かなければならないので、ひいひい汗だくで足を動かす。
各名木も水分補給の休憩に使うにとどめ、やっとたどり着いた今日の宿泊地。
少しの余裕をもって目標時間クリアだ!
山頂が狙える嬉しさで小屋内をルンルンで掃除したら、サブザックにかえて再出発。
身も心も幾分軽くなったが、道のりはまだ遠い。
山頂を狙えなかったらここまで行こう、としていた第一展望台は思ったより展望がなく、感動が広がる景色に出会えたのは平石からだった。
蒸し暑さに加え期待していた水場を見つける事が出来なかったので、見える山頂が遠く感じたりもしたが、励ましあってついに山頂へ。
諦めないで本当に良かったと思えた瞬間だった。
登山弁当を味わい、非日常な景色を目に焼き付けたらもうひとがんばり、今日の寝床まで戻る。
へとへとではあったがシカに話しかけたりする元気もあり、到着。…で気が緩んだか?疲れが出たか?鼻水がとまらなくなり大量のティッシュを消費しながら就寝。夜中には喉が痛くなってしまって、どうやら風邪をひいてしまった。
そのせいでいろんな音色のいびきをかいていたらしく、bo-さんの睡眠時間を削ってしまったようで申し訳なかった。
起床後は薬で症状を押さえ込めば普通に動けたので、モーニングコーヒーを楽しんで最後に小屋を出発、前日スルーしてきた名木たちをほぼ2人じめしながらお昼には下山した。
レンタカーの返却時間まで余裕があったので、めいっぱい利用する事にして滝めぐりに繰り出す。まだまだこの島は見どころがあるようで、叶うならまた訪れたい場所となった。
最後は島名物の雨に当たりながら、しっとりした気持ちで出航。
鹿児島からは怒涛の乗継でふたたびあわただしい私たちであったが、幸運にもお天気に恵まれ、トラブルはあっても乗り越えられたこの旅は本当に素晴らしいものになりました。
bo-tyu-zaiさん peachさん おはようございます。
色々ハードルが待ち構えていた様ですが、無事乗り越えて宮之浦岳の山頂へ。良かったですね。お二人は知恵を出し合ってクリア。良いチームワークです。我が隊ならイレギュラーが発生すると焦ってオロオロしてしまいます。
坊主岩や平石岩屋などとても面白い奇岩があるんですね。イルカ岩よりそちらの方が見てみたいです。
yuzupapa さん おはようございます。
乗り物の乗り継ぎが多くそれだけでも大変だったので船の上で通行止めを知ったときは私だけは宮之浦岳は完全に諦めました。それでも計画を練り直して行くことができたのは全てpeachのおかげです。腹をくくった時の女の凄さの片鱗を見た気がしました。
宮之浦岳にとどまらず島内には奇岩の山もたくさんありました。千尋の滝から見えたモッチョム岳もその一つで我々の登頂意欲を掻き立てる山でした。
ゆずぱぱさんこんばんは♪
いや通行止めびっくりでした。ハードルを目の前に真っ白に(´・ω・`)
それでも行けたのはヤマレコのいろんな方の記録、島の方々、家族、とたくさんの助けがあったおかげでした。
島には宿の裏の海岸にも不思議な地層の岩があったり、虫も花も見慣れないものがあってもう少し滞在したいところでした( ´∀`)
旅情をかき立てますね。
私は若い頃、鹿児島に親戚がいたので、そこに3歳と1歳の子を無理やり押し付け、妻と2人で行きましたよ。縄文杉と反対の方から登って、山中テント泊して、縄文杉の方へ下ったと記憶してます。なんの記録も写真さえも残っていませんが、いい思い出です。
観光化が進んでいるだろう現状を思うと、もう2度と行かないだろうと思っていましたが、おふたりのレコを読むと、また行きたいような気もしてきました。
最近私は自分のレコで、単独行はいい!みたいに書きましたが、単独行の最大の欠点は、景色などに感動した時にすべて独り言になってしまうこと。連れがいると感動を分かち合えていいですよね。
これからも仲睦ましく、おふたりの登山をお楽しみくださいませ。
Ennosukeアニキ、こんにちは。
アニキも訪れていたんですね、さすがっす。しかも縄文杉から反対側となると東か南の方からですね、しかもテント担いでとは・・・恐れ入ります。でもお子さんを押し付けるだけの価値ある(失言ですけど)山と自然が感じられてた山行だったのではないでしょうか。
自分は今の屋久島しか知りませんが、思ってた以上に普通に島民がたくさんいて不自由さを感じない島だと思いました。静かな山を楽しむことはできなさそうです。
単独行は自由度が無限ですから確かに自分も好みます。複数で行くこと自体、山歩きが観光化してしまうし、実際山でグループと合うとそう見えます。否定はしませんけど私の趣向には合わない感じです。
peachとは山で知り合い、考え方も似てるので二人でなら楽しく登れています。今回もありましたがたまには意見の違いなどもあって衝突したりもしてますがね。
アニキさんこんばんは
単独に自信がないので、最近は特に連れあってのあまちゃん登山ばかりな私です。
すべて独り占めな孤高の男世界を味わうことは叶いませんが、付き合ってくれるbo-さんのおかげで楽しいです。
感謝の気持ちをもって、あんまり怒らないように気を付けます。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する