武奈ヶ岳 / コワ楽しかった八淵の滝
- GPS
- 07:21
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,042m
- 下り
- 1,042m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
八淵の滝コースは上級者向けの点線ルート。事故多発。 |
その他周辺情報 | ガリバー旅行村→比良とぴあ、車で約30分。 |
写真
感想
比良の名峰、200名山・武奈ヶ岳に行ってきた。
6時に堺を出発、桂川PAで朝メシを食って8時半すぎにガリバー青少年旅行村に到着。駐車料金の400円を払って9時出発。
今回チャレンジする八淵の滝コースは上級者向けの難ルートであり、地図には危マークが何か所も打たれている。名瀑100選にも選ばれている美しい沢や滝を眺めながらスリリングな岩場を連続して通過するコースである。
障子滝は通行止めらしいのでガリバーから大擂鉢へ直行する。ここを渡って右へ行けば武奈ヶ岳に直登、左を行けば八淵の滝コース。「初心者が行ったら死ぬよ」といった趣旨の警告看板に多少ビビリながらも点線ルートに踏み込む。
早速岩場。ホチキスステップとクサリを頼りに突破する。ストックはオガサカ分岐まではしまっておいた方が賢明。小擂鉢の脇を通過し、屏風の滝を高巻いて進んでいく。やがて正面に貴船の滝の雄姿が現れる。
貴船の滝は落差30mの迫力ある滝で、今日一番の難所でもあった。まずはツルンツルンの岩場を「外れるかもよ」との注意書きのあるクサリにぶら下がりながら沢まで下りる。貴船の滝からはけっこう離れているのにここまで水しぶきが飛んでくる。そこから対岸に渡されたクサリを頼りに渡渉。足元も悪く、水に落ちたらすぐ下にまた滝があるのでデンジャラス極まりない。
オレは上からひるねが渡渉するのを撮影しようと待っていたのだが、いつまで経っても渡らないのでワッツハプンと思っていたら下から「ムリ〜!!」とのこと。下まで行くと「私ここムリ。渡られへん」と言う。後から来た小柄なオバチャンが「渡らないんですか?」と言いながら渡っていくのだが、ひるねはやはりムリそうなので仕方なくオレが先に渡り、途中で手を伸ばして渡渉を手助けする。ようやく渡れてなんとか引き返さずに済んだ。
さらに難所は続き、ハシゴを登りステップを登り垂直の岩を登ってようやく滝の上に出る。貴船の滝の通過にめっさ時間かかった。
一番の難所は乗り切ったもののまだまだ気の抜けない場所が続く。ツルツル滑る上に体重をかけるとたわむ丸木橋をへっぴり腰で渡り、足場のほとんどない七遍返しの滝の高巻きをクサリやロープにしがみつきながら通過する。
徐々に難しい岩場は少なくなっていき、右岸に渡渉するとオガサカ分岐に着く。ここからは一般登山道となる。
ストックを出して森の中を登って行くこと30分、けっこう唐突にスキー場跡に出る。見晴らしのよいスキー場跡を八雲ヶ原に向かってゆるやかに下って行く。ここはすこぶる気持ちの良い場所で、八雲池のヒュッテ跡で昼メシにしてもよかったのだが、そんなに腹も減っていないので先に山頂を目指すことにする。
日差しを遮るもののないゲレンデ跡の急斜面を汗かきながら登って行く。このあたりまで標高を上げると下では見られなかった紅葉がちらほらと現れはじめる。振り返れば琵琶湖が見える。いい気分だ。
ゲレンデを登り切るとブナ林の尾根に出る。コヤマノ分岐を過ぎて最後の急登を20分ほど頑張れば山頂に着く。
12時55分、武奈ヶ岳(1214m)登頂。360度の展望だ。
色づきはじめた山々の向こうに琵琶湖が見える。浮かんでいるのは沖島だろうか。
高島市の町の対岸には伊吹山が見えるはずなのだが正直どこにあるのかわからん。
久しぶりに晴れた山頂に立った気がする。いい天気でよかった。
山頂近くの見晴らしのいい場所で昼メシ。桂川PAで買った柿の葉寿司うめえ。
40分ほどゆっくりして山頂を後にする。粘土質の地面がすべる北稜を下り、細川越から広谷へ。900mの標高とは思えない広谷のゆるやかな沢を眺めながら歩き、ふたたび八淵の滝の方へと下って行く。
途中、貴船の滝からのエスケープ道を上がってきた男性パーティーと合流する。何やらしきりに携帯でどこかへ連絡をしているなと思ったら、どうやら途中で同行者の一人とはぐれてしまって他の仲間たちと手分けして探しているようだ。武奈ヶ岳周辺は道迷いなどの遭難も多発しており、特に八淵の滝周辺は滑落事故など死亡事例も多いと聞く。行方不明の方は結局あのあと無事見つかったのだろうか。気になる。
大擂鉢で元の道に合流、16時15分ガリバー旅行村に戻る。
非常にバラエティに富んだ山歩きとなった。特に八淵の滝は大変面白かった。またぜひ来たい。そう言うとひるねは「水量が少なかったらね」との事。よっぽど貴船の滝の渡渉が堪えたとみえる。
下山後は比良とぴあに立ち寄り温泉で汗を流してから帰阪する。
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