身構えすぎていた甲武信ヶ岳 雲取山より楽でした
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,692m
- 下り
- 1,692m
コースタイム
- 山行
- 6:15
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 6:45
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
雁坂トンネル 片道730円 (昨年7月〜11月に実施されていた通行料無料は、今年は実施されていません) 西沢渓谷の無料駐車場は、6:00の段階で9割程度埋まっていました |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所はありません 近丸新道は普通に歩くことができましたが、増水時の堰堤前の渡渉は注意する必要があると思います |
写真
感想
今回は久しぶりのソロとなるので、岩場や鎖場を狙ってみようと八海山あたりを計画していました。しかし、猛烈な疲労のため、自宅から遠い八海山まで運転するのはかなり厳しい。完全休養日としようか悩みましたが、もし起きることができれば以前から気になっていた近丸新道と徳ちゃん新道を利用しての甲武信ヶ岳に変更しました。
甲武信ヶ岳日帰りは、一昨年に奥多摩の石尾根で出会った方が「日帰りはきつかった」と仰っていたこと、kazuruさんが「(テント泊装備だったとはいえ)徳ちゃん新道はもう登りたくない」と仰っていたこともあり、いつか挑戦してみようと思いつつも、かなり身構えていました。
それでも、何度かkazuruさんに日帰りを打診していましたが、どうやら雪解け後の徳ちゃん新道にミイラ化した鹿さんの死骸があったらしく、これがトラウマであることも加わり、頑なに却下されていたのでした。
最近のあまりの疲労のため、夜中に起きられないだろうな…と9割以上諦めて布団に入り、1:00にセットした目覚ましで目を覚ましました。あまりに眠くて、行くのは諦めようと再び寝るも2:00に目が覚めてしまいました。これは「行ってこい」ということか?渋々準備をして自宅を出ました。
ここのところ遠方ばかりだったため、比較的楽に道の駅みとみに到着。5:00に到着すると、真っ暗な中、駐車スペースにテントを設営していたり、シュラフとマットを敷いて外で寝ている人がいたりと…。それなりに人は多そうです。天気は午後から崩れるそうなので、早めの下山を目指してうっすらと明るくなってからすぐに出発しました。
西沢渓谷入口に到着すると、ほぼ手ぶらで軽装の方がチラホラ歩いていました。登山者は少ないのかな?こちらの駐車場は、ほぼ満車状態でした。道の駅みとみからここまではそんなに遠くないので、道の駅みとみに駐車することをお勧めします。
さて、まずは近丸新道へ。事前情報では「結構荒れている」とのことなので、慎重に進むことにしました。いきなり急登となり、ウォーミングアップがてらゆっくりと登り終えると、登り基調の緩やかなアップダウン、そしてまた急登…を繰り返しながら標高を上げていきます。
かつては硅石の採石場であったためか林業のためか、当時のトロッコのレールが残っていて、屋久島の縄文杉観光を思い出しながら歩きました。途中で道が崩落のためトロッコが宙ぶらりんの部分がありましたが、特に苦労せず堰堤に到着。堰堤にある渡渉は、水量が多くて石が水没気味でしたので、増水時には注意が必要です。
堰堤を過ぎると、徳ちゃん新道との合流点まで急登となります。「結構荒れている」情報のためあまり歩かれていないのか、道には落ち葉が堆積しているものの、特に荒れている感じはしませんでいた。ただ、合流点手前にある石楠花のトンネルは、枝打ち等の整備がされていないためにザックが引っかかりまくりました。
徳ちゃん新道と合流し、ようやく半分を超えた感じ。さらに登ります。この先、再び登場する石楠花のトンネルは枝打ちしてあって良かったのですが、大きな段差があったりして、近丸新道よりも歩きにくいイメージでした。下山してくる方との擦れ違いが増え始め、昨日の甲武信小屋は賑わっていたことが想像できました。途中にある開けた場所では、富士山が綺麗に見えました。
えっちらおっちら登って、見覚えのある分岐に到着。あれ?ここは5月に通過した場所だよな?もうすぐ木賊山?この合流点まで予定よりも早く到着してしまったので半信半疑でしたが、やはり木賊山に到着。ようやく甲武信ヶ岳が見えてきて、先を急ぎます。滑りやすい下りを終え、甲武信小屋はスルーして晴れているうちに山頂へ。まだ早い時間なので山頂独り占めを期待して山頂に到着すると、数人の方が休憩されていました。
あれ?皆さん歩くのが早いなぁ…と妙に感心していると、反対方向からどんどんと登ってこられる方の姿が。そうだ!毛木平スタートがあった!私自身が5月に毛木平から周回したことをすっかり忘れていました。
まだ天気が良くて、富士山だけではなく、360度楽しむことができました。今となっては良い思い出の主脈縦走路の先に見える五丈岩や、三宝山も。まだこの時間なら大弛峠まで歩くことは可能だな…なんて思ったり。せっかくだから三宝山くらいは行ってみようかと考えましたが、天気が崩れる前に下山したいので諦めました(言い訳ですね)。
三宝山は諦めても、赤線つなぎのため三宝山方面へ。くねくねと下って甲武信小屋との合流点に到着し、これにて赤線つなぎ終了。甲武信小屋に到着後、昼食にしました。
昼食中に、朝の仕事を終えた小屋番の「とくさん」が外に出てきてひと休み。少しお話しました。
「どこから登ってきた?この時間だと、毛木平か?」
「道の駅みとみからです」
「おお、そうか。今日は泊まるのか?」
「日帰りです。今年の5月に来たときに石楠花が綺麗だったので、来年また来ます」
「5月は徳ちゃん新道か?」
「毛木平から周回でした。十文字峠が綺麗でした」
「徳ちゃん新道も綺麗だぞ。次は1人ではなく、綺麗どころを連れてこいな」
「綺麗どころ?う〜ん、難しいですね…」
(ともに大爆笑!)
昼食を済ませて下山開始。空き缶潰しで遊びたくてビールを飲んでしまったため、木賊山への登りで酔いが回ってしまいました。甲武信小屋から木賊山への登りが嫌な方は、破風山方面への巻道を進み、分岐で戻ると楽なのかもしれません。実際に、そのように下っている感じのソロの方がいましたので。
近丸新道との分岐までは特に問題なし。初めて歩く徳ちゃん新道は、分岐から先が少しゴツゴツしていましたが、すぐに普通の道になりました。しかし、途中で急傾斜になったりするので、トロッコのレールがあったりして飽きることのない近丸新道の方が歩いていて楽しかったです。
紅葉を楽しみながらぐんぐん下り、下りの終了となる西沢山荘に到着。立派な建物なのに、休業なのはもったいないな。標識の矢印がわかりにくく、また、一般観光客の流れに沿って七ッ釜・五段の滝方面に進んでしまい、まだ時間が早いからこのまま西沢渓谷を歩こうかな?とも思いました。しかし、空は午前中の晴天から今にも雨が降り出しそうな、どんよりとしたものに。今年は紅葉はあまり綺麗ではないというから、来年以降に来てみよう。
そうなれば、あとは引き返して道の駅みとみを目指すのみ。テクテク歩いてゴールとなりました。
かなり身構えていた甲武信ヶ岳(近丸新道・徳ちゃん新道)は、雲取山(鴨沢ピストン)より楽でした。ちょっとした体力維持に適したコースだと思います。次に来るときがあれば、三宝山まで進んでみるか、雁坂峠経由の周回にしてみよう。
kenboさま、こんにちは!!(≧∇≦)✨八海山をやめて、甲武信ヶ岳にこられていたのですねっ✨
西沢渓谷からの登り、ちーすけもいずれトライはしたいと思いつつも、キツそうで景色も樹林帯の中なのかな、とモチベーションが上がらず、まだ残していました(^◇^;)💦でも、気持ち良さそうな登山道ですね★さすがkenboさん、6時間で歩かれるとはっ!!✨雲取より楽なのですか?!(゚Д゚)や、雲取も実は日帰り未経験なのですが(笑)勝手に甲武信ヶ岳の方がキツいイメージを持っていました!!紅葉は今、ちょうど見頃でしょうか?✨小屋番さんとの楽しいお話もあり、いい山行でしたね〜✨雁坂峠周回も気になりますよね〜(≧∇≦)あの辺の赤線を繋ぐにはちょうどいいなあと思いつつも、ちーすけに歩けるのか、まずは甲武信ヶ岳に登ってみないとなのですが💦憧れます♥
近場で身体にそこそこ負荷をかけられそうな場所・・・で甲武信ヶ岳となりました。
紅葉はいまいち、といった感じでした。紅葉に関しては、今年はどこも同じですかね。
スピード自慢をする気はさらさらありませんが、想像していたよりも歩きやすく、木賊山への分岐に到着した時の呆気なさは自分でも驚きでした。
雲取山の方が歩きやすい一方、歩く距離・時間が短いため、甲武信ヶ岳の方が楽と感じたのでした。雲取山日帰り未経験のchi-suke様でも、難なくクリアできますよ。
モチベーション?そればらば、やはり石楠花の時期を狙うべきでしょう。
ものすごく混雑しますが、まだ空いている朝イチで登り始めれば、たとえテントを背負っていても毛木平組とそんなに変わらず甲武信小屋に到着できるはずで、設営場所難民になることはないと思っています。
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