北横岳〜大岳〜双子池〜蓼科湖
- GPS
- 24:07
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 393m
- 下り
- 1,407m
コースタイム
- 山行
- 3:20
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 3:59
天候 | 1日目:晴れ 2日目:早朝ガス、その後晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
2日目:蓼科湖から茅野駅までバス。茅野駅からあずさ。 |
写真
感想
2016.11.5〜6、北横岳から双子池にかけて北八ヶ岳ハイクに行ってきました。
9月末あたりから麓に向かって徐々に下りてくる紅葉前線。標高2500mを超える八ヶ岳の秋は終わり、すっかり冬の様相。山小屋の状況を見ても、冬支度するところあれば小屋閉めするところも。そんな秋と冬の間のちょっと寂しい北八ツですが、今回は大勢の楽しい仲間とのハイクです。総勢8名。
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【1日目】
ロープウェイで一気に2000mオーバーの世界へ。キリリと冷えた空気感が気持ちいい。というか寒い。(ブル 歩いて体を温めよう。レッツゴー。
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途中からうっすらと白いものが。まだ積もっていると言うほどではないけれど、陽の当たりにくいところには雪が見られました。あっと言う間に北横岳ヒュッテ。「子供には負けられないっ」と勝手にライバル視して、意地を張ってハイペースでかんばりました。北横岳ヒュッテから北横岳山頂はすぐ目の前。あとちょっとです。
北横の山頂からは南八ツがバッチリ。その奥には南アルプスも。空を見上げれば、寒い季節特有の八ヶ岳ブルーがキレイです。まだ真冬ほどの青さはないけれど、冬の訪れを感じさせてくれる空の青さです。
目の前には蓼科山。その奥にはすっかり雪化粧した北アルプス。蓼科山の左側には穂高から槍ヶ岳。右側には白馬あたりまで見えました。うぅ。山頂は風が強くて今の装備では長居したくありません。冬期特有のエビのシッポも成長中でした。もう冬です。
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北横岳から大岳に向かう道標には、難路 と書いてありました。その名の通り、大きな岩がゴロゴロして歩きにくい。そして日陰は凍りついたアイス状。安全なコース取りを考えながら進む必要があるので、体はもちろん頭も疲れます。
大岳の山頂からは対岸の浅間山がくっきり見えました。今日は噴煙あがってないみたい。大岳から双子池に下る道は、今まで以上に大岩がゴロゴロしていました。こりゃたいへんだ。本日の核心部かも。
もうみんな難路にうんざりしていたので、双子池ヒュッテが見えた瞬間はかなり幸せな気分になったことでしょう。
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双子池。
美しい池です。双子池ヒュッテではこの池の水を利用しているそう。ちなみにヒュッテは10月末でもう小屋閉めしてしまったようです。
双子池キャンプ場は雌池の周辺に小ぶりなサイトが点在しているスタイル。わたしは笹に囲まれてプライベート間のあるサイトをチョイス。目の前が池という特等席です。
軽く昼食をとったあと、日当たりのよい池のほとりでのんびり。おしゃべりしたり、コーヒー飲んだり、ボーッとしたり、ビールのんだり。日陰に入ると寒いんだけど、日向に出れば 11月の 2000mとは思えないほどの陽気でした。
その後、おまちかねのディナータイム。焼物したり、鍋物したり。満腹満腹。外は寒いので、食べたらさっさとシュラフに潜り込みます。と言ってもまだPM6:00。まだ寝れない。
星がよく見えた夜でした。
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【2日目】
みんなは蓼科山に登る計画ですが、わたしはこの日の午後に予定があるので、早々に帰途につかなければなりません。寂しいけど別行動。
気温は何度くらいだったんでしょう。フライが凍ってました。軽く食事をとり、重くなったテントを撤収しました。わたしが出発する時、みんなはまだ寝ていたみたいでした。
双子池を発ち、亀甲池を通過して天祥寺原へ向かいます。もう冬時間。なかなか日が昇らず真っ暗な森の中を1人進みます。おまけに早朝は霧が出て視界が効かず、ルートを慎重に確かめながら歩を進めます。視界が開けた稜線のナイトハイクはまだいいのですが、真っ暗な森の中は怖い。ときどき獣の気配を感じてビクッとしたり。(怖
ようやく日の出を迎えたのか、あたりの様子が目視できるようになってきました。がしかし辺りはガス。冷たい霧がまとわりつきます。水たまりも凍っていました。
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ビーナスラインの竜源橋まで下りて来ました。さらにそこから信玄棒道を使って蓼科湖まで下りる予定です。標高を下げるほど広葉樹の紅葉がまだ残っていて、その暖かい色合いに癒されました。
信玄棒道は武田信玄が信州攻略時に用いた軍用道路。八ヶ岳南麓を中心に棒道が残っており、ここ蓼科にもその名残があるようです。八ヶ岳のピークを狙うには使わない道なので今回はいい機会。いにしえの道を歩いてみたかったんですよね。
このあたりはまだ黄色に色づいたカラマツが残っていました。でも、パラパラと音を立てて降ってくるカラマツの葉が、秋の終わりを告げていました。途中、大きな雄鹿と遭遇してビックリ。
親湯付近まで下ってくると、ちょうど見ごろの紅葉を見ることができました。時期的に標高2000m超の八ヶ岳に秋色は期待していませんでしたが、標高1300mほどまで下ってくると、まだ紅葉を楽しめるんですね。
滝ノ湯川のそばまで下りられる遊歩道があり、そこの東屋から眺める大滝はなかなかの迫力。早朝に双子池を発ってから、ずっと滝ノ湯川に沿って下りてきたことになります。はじめはチョロチョロとした弱い流れでしたが、いく筋もの沢が集まってやがて大きな水勢になり、こんな滝にまでなるんですね。
豊かな森には小鳥たちもたくさんいました。
冬の八ヶ岳から秋の蓼科高原へ。標高の変化による季節のうつり変わりを楽しめる良いコースでした。蓼科湖では紅葉まつりなる催しをしていました。
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蓼科湖から路線バスで茅野駅へ向かい、特急あずさで帰京しました。普段はクルマ移動がほとんどなので、かなり新鮮。クルマより速い鉄道利用。しかも渋滞知らず。うーむ、クセになりそうです。(笑
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