〜本沢温泉〜硫黄岳・東天狗岳
- GPS
- 27:42
- 距離
- 35.1km
- 登り
- 2,223m
- 下り
- 2,788m
コースタイム
- 山行
- 4:41
- 休憩
- 2:17
- 合計
- 6:58
- 山行
- 5:27
- 休憩
- 2:12
- 合計
- 7:39
天候 | 快晴☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは、本沢温泉登山口に設置あり。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
防寒着
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
|
---|---|
備考 | 持っていけば良かったもの サングラス |
感想
【一区切りのお山歩き】
季節の移ろいは早く、ソロでのテント泊はwanikoにとって、段段厳しくなってきた。
その為、今年は今回のテント泊でソロは最後にしようと決めていた。
なお、体が冷えた時は、温泉に入れるように本沢温泉を拠点にした。
まだ寝たいと思いつつ12日は朝3時に起床。
車に全て積み終えてたため、起きて車に乗るだけ。
3時半に家を出て、いつも行くガソリンスタンドに寄るも高めの値段。
ガソリンは半分残っており、登山口までは十分な量。ガソリンを入れず、高速に乗る。
高速では1時間仮眠をとり、須玉インターで降りた。
行き慣れたスキー場が登山口近くにあるため、須玉から登山口までの道は何となく想像ついていた。が、waniko詰めが甘く、道に迷ってしまった。
ナビに本沢温泉を入れ、稲子登山口まで来たが良くわからず。地図を見ると八ヶ岳CCから行けるように見えた。
八ヶ岳CCに車を走らせ、そこから林道に入るも車は荒波に揉まれてるかのごとく上下に揺れる。SUVのwanikoの車でもバンパーを擦るほどだった。
『本沢温泉を目指す人がこの道を通るのだろうか。。。』と疑問を感じ、運転しているwanikoが車酔いになりながら林道からのアプローチを諦め、稲子登山口方面へ戻る。
稲子登山口付近に車を止め、人に聞こうと試みるも誰もいない(´・ω・`)
すると、1台の車(家のリフォームをするような)が通りかかり、「すみません、本沢温泉行きたいんです」と言うと車のお兄さんは「どっちだっけなー!前に見たことあるけど。。。なに?!女の子一人で登るの?!自分も山登りしたいんだけどなー」と。waniko「目の前に山があるんだから登りましょうよ!」と答えた。少し適当過ぎたかな。。。お兄さんは地図を出し、10分ほど一緒に調べてくださった。
お兄さんの様子からすると出勤前だったと思う。そんな忙しい時間に10分もwanikoに付き合い、道案内をしてくれたことに感謝。
お兄さんに「あっち方面だよー」と教えてもらい、向かうと『本沢温泉入り口』の看板が見えた。胸を撫で下ろし、山奥にどんどん進む。
その標識から10分ほど行くと、本沢温泉登山口駐車場があった。なお、その時にはガソリンの目盛りが残り2つを示していた。やはり、ガソリンは満タンにしておくべきだったと少し後悔。
本沢温泉登山口駐車場には先客が1台(男性2人、以後Sさん、Kさん)だけとまっていた。
wanikoの車はSUVだが、2駆である。なので、登山口駐車場に車をとめ、ザックを背負った。高速で1時間寝たこと、道に1時間迷っていたことにより、予定より2時間遅れの8時半過ぎスタートとなった。
お二人に「おはようございます!」と挨拶をするとSさん、「女の子一人でテント泊なの?!しかも、ピッケルもってどこに?!」と話しかけてくださった。wanikoは「本当は阿弥陀に行きたかったけど、道に迷って出遅れたし、高速で1時間も寝てしまったから。。。硫黄と天狗にしました。」と答えた。SさんとKさんも硫黄に登り、明日は本沢温泉のテント場でゆっくりして下るだけとのことだった。
一日目の行程と歩くペースがほぼ同じだったこともあり、一緒に歩いた。
4駆専用駐車場までの道のりは、wanikoが朝に間違えて通った林道よりもはるかに良い道で、wanikoの車でも上がってこれたのでは?と思えた。
2駆駐車場から本沢温泉までは、およそ2時間。凍結箇所は一箇所のみで、そこは整備された登山道であった。
本沢温泉に着き、テント場の手続とお風呂代金を払う。
(テント場使用料は600円、内湯は800円、外湯は600円)
テント場に戻るとテントは2張りだけあり、場所を選び放題。
Sさん、Kさんwanikoの3人でどこがいいだろうか〜とウロウロする。
wanikoのテントは1人用、Kさんは2人用、Sさんに限っては3人用のテントであった。
各々テントに荷物を放り込み、アタックザックにアイゼンを詰め硫黄岳に向かう。
本沢温泉から夏沢峠への道は、気温が高かったこともあり、凍結していなかった。
日の当たるであろう場所の雪は溶け、残っていた箇所の雪は、ざくざく。締まった雪質ではないため、アイゼンの出番はなった。
1時間ほどで夏沢峠に着くと後方を歩いていたSさんの姿がない。Kさんに「待たなくて良いですか?」と聞くと、「彼は登りはゆっくりで下りは早い、いつもそうだから先に歩いてて大丈夫」との事だった。
夏沢峠を硫黄岳方面に少し登ると、いっきに視界が開けた。東を見ると北アルプスの山並みがとても美しい。目の前には少し白くなった硫黄岳がそびえた。
徐々に足下の雪は増え、ガレ場に雪が中途半端にのっていた。その歩きにくさに下山は注意しなくてはいけないと思いつつ50分ほど登り、5ヶ月ぶりの硫黄岳山頂についた。
平らな山頂から見る景色は前回とは全く違った。
前回は硫黄岳周辺に雲があり、赤岳すら見られなかった。
だが、今回は少し白くなった赤岳、阿弥陀岳、横岳が目の前に広がり圧倒的な存在感を放っていた。
Kさんと写真撮影していると、一人の男性(以後Nさん)が360度カメラを取りだしwanikoたちの近くに置いた。
つい「360度カメラだ!入ってもいいですか?!」とお願いすると「いいですよ!皆で撮りましょう!入ってください!!」とNさん。Nさんのお連れさんとKさん、通りすがりのZさんとwaniko、5人で360度カメラに修まった。
せっかく、知り合えたのだからと皆で赤岳を背に記念撮影をして、ノリの良いZさんは、赤岳鉱泉に帰っていった。
Nさんとお連れさんに、どこに戻るのか訪ねると、本沢温泉でテント泊とのことだった。
そう、あの既に張られてたテントの持ち主だったのである。
山頂での時間を満喫し、2時半過ぎに下山を開始する。
Sさんはストックを使わないwanikoに「ストック、一本使う??」と心配してくださった。とっても優しかった。が。。。wanikoストックを使いこなせる自信がなく、「ピンチになったらお借りします」と折角のお申し出を断ってしまった。ごめんなさい。。。
Sさん、Kさんの下山は本当に速く、wanikoは、本気で集中モードに入り一緒に本沢温泉まで下った。
2時半を過ぎれば雪はクラストし、下りにくくなるのではないかと心配であったが、気温に恵まれたため、そんなことはなかった。
テント場には、4時少し前に着いた。6時からは、硫黄岳山頂組との食事会。
それまでの間、温泉に入るwaniko。
今回のお山行きで一番楽しみにしていた温泉。お湯は少し肌に滲みたが、永遠と入り続けること1時間ちょっと。テント場に戻ると宴は始まりかけていた。
急いでwanikoも参加。ビールを開け、乾杯〜!
山の話で盛り上がるも、気温の低さに皆たじたじ。。。
1時間ほどで宴は終わり、揃って温泉に入りに行った。
そんなこんなで、8時には就寝。
翌朝、wanikoは3時50分に目を覚ました。寒さと寝すぎで再び眠りには就けなかった。じっとして寒いなら、天狗まで歩いて朝陽を見に行こうと4時半にテントを出た。
夏沢峠方向に向かう途中で、後ろから人の気配がした。登山道は凍結しているだろうと考え、wanikoはゆっくり登る予定であった。後続者に道を譲るためにwanikoは、足を止め、「おはようございます!どこまで行くんですか?」と声をかけた。すると、「天狗か硫黄岳」と返ってきた。その声はKさんの声だった。
前日に、日曜は登らないと言っていたが、Kさんも朝陽を目当てに登ってきたようだった。
「なら、一緒に登りましょう!」といった雰囲気で朝陽が見える場所を目指し二人で夏沢峠に向かった。
夏沢峠に着くと、太陽が顔を出しそうな時刻になっていた。どこか眺望の良いところはないか、探しながら天狗方面に歩くも、樹林帯を抜けてないため、そのような場所はなかった。
ようやく樹林帯を抜け、根石岳山荘に着いた。
目の前には、根石岳。そこまで行けばご来光を拝めるだろうと足を早めた。
根石岳山頂に到着し、待つこと5分。太陽が姿を現した。いつもであれば、その太陽に日々の生活や山に登れる健康に感謝の気持ちが溢れる。今回もそうであったが、今回はそれに加えてお願い事をした。
この願いが叶うか分からないが、自然はいつも見守ってくれてる気がするため、叶うと信じよう。
根石岳でKさんと写真を撮り合い、東天狗に向かった。根石岳から白砂新道までの下りは、微妙な雪の付き具合。足を滑らせそうで、緊張した。
東天狗に登る途中の鎖場は、どうして鎖がついているのか不思議であった。
そんな、道を歩き、ようやく東天狗に到着した。
東天狗からは根石岳から望むよりも赤岳、阿弥陀岳が大きな姿を現していた。
2週間前に東天狗を踏んだときは、眺望がなかった。が、今回は360度見渡すことができた。
黒百合ヒュッテから出発してきた方は、皆アイゼンをつけていた。やはり北側の方が雪が降ったのだろうと思いつつ写真を撮り、白砂新道分岐に下った。
白砂新道の上部には雪が付いており、そこでピッケルとアイゼンが活躍。だが、15分も下れば雪が溶けた登山道だった。
本沢温泉テント場に到着するとwanikoは、お腹ペコペコ。大好きなビーフンを作って食べていると、Sさん「ちゃんと作って食べるって偉いね」と。waniko「いや、これは乾麺にお湯を入れて炒めてるだけです。具材を買ってなかったので、麺だけを。。。」と言うと、Kさんがお鍋を覗きに来た。が、覗いた瞬間「……」であった。それもそうだ。本当にビーフンの麺だけを食べたいたのだから。。。(´・ω・`)
もう少し工夫を凝らしてお料理ができるようになったら、どんなに美味しいものが食べられるのか。。。wanikoは、自分にため息をつきそうになった。が、そんなビーフンはビーフンで、どことなく美味しかった。
テント撤収前にもう一度温泉に入り、溶けてしまうのではないかと思う程にお湯を堪能。テント場に帰るとNさんとお連れさんは、すでに撤収し姿がなかった。
先に、お別れの挨拶しといて良かったと思った。
一方、SさんとKさんはテント撤収中。wanikoもテント撤収を開始。
お天気も良くテントはカラッと乾いてた。
モタモタとパッキングし、その様子を見ながら待っていてくださったSさん、K さんと共に本沢温泉を後にした。
下山も本沢温泉から2時間で本沢温泉登山口に到着。
登山口で待ち合わせしたかの如く、共に行動してくださったSさんとKさんにお礼を言い、お別れした。
今シーズンのソロテント泊は、これで最後だが今後も少しずつ雪上を歩くことに慣れていきたい。そして、また硫黄岳からの景色に会いに行きたいと思えたお山歩きだった。
今回も無事に下山できたこと、楽しいひとときを過ごせたことに感謝。
ありがとうございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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wanikoさん、
こんにちは。
今年最後のソロ・テン泊お疲れさま
でした♪
阿弥陀岳は残念だったけど、
初冬の美しい東天狗、硫黄岳を満喫
できて良かったですね〜
また冷えた身体を温める温泉は、
最高!リラックス・リラックス〜♪
今年、wanikoさんの攻め山行の連続
は凄かったですね!段々と逞しく
なっていく?(笑)、wanikoさんに
刺激を貰いました。
今回でお山に一区切りとのことですが
、スノーボートの季節がやって
きましたね!呉々も怪我などなきよう
に楽しまれて、また来年のソロテン泊
を楽しみにしています。
happuより
happuさん、おはようございます!
コメントありがとうございます
阿弥陀、残念ではありましたが、来シーズンの宿題として楽しみに取って置けるので良しとします
今回も天狗に足を伸ばしたのは、happuさんの影響がかなり大きかったんです!!
優しく素敵な写真を撮るhappuさんが惚れ込んでいる天狗。そこからの景色がどうしても見たくて、リベンジしてしまいました!
はい。。。確かに、毎回緊張して、お山に登っていたのですが、ソロの回数を重ねるたびに、知恵を付けてきたといいますか。。。(笑)
ソロでも楽しめるようになりました!!
まだまだ登り足りないですが、スノーボードの練習も必要なので、怪我のないよう冬も満喫していきたいと思います!と言いつつ、明日から再び登りに行きますが…
happuさんも冬山は、十二分にお気を付けください♪
私もhappuさんの冬山レコを楽しみにしています
露天風呂と西天狗と阿弥陀は来年の宿題にとっておきましょ〜
skiposさん!
ろろろろてん?!ハードル上げましたね〜( ̄□ ̄;)!!
露天の泉質も楽しみたいけど。。。。
阿弥陀は来年にして〜
西天狗は、雪のある時期にこっそり行こうかと企んでます(о´∀`о)
あ!甲斐駒もリベンジしましょう〜!
今回のお山記録も楽しく読ませてもらいました( ^ω^ ) ひたすら羨ましい!山に雪に温泉に?? ビーフンに(≧∇≦)wanikoちゃんは私が知る女子で最強かも?最強です???(?_??)?
ありがとー!
tabibambiちゃんも、来年はテント泊に挑戦だね(о´∀`о)
最強になれたら良いのだけど、まだまだ一人では何もできないんだ〜。。。
いつも、tabibambiちゃんのような、お山で出会った方々から元気や知恵もらって乗り切れてるのf(^_^)
天気良く東天狗からの眺望良いね!
kttさん、コメントありがとうございます!!
kttさんと登ったときと、全く違う景色が広がり、満足でした🎵
本当に本当に!歩きやすい快晴に限ります(о´∀`о)
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