赤岳鉱泉テント泊、硫黄岳、阿弥陀岳 北陵チャレンジ！

2024年12月21日(土) ~ 2024年12月22日(日)

• GPS: 17:00
• 距離: 23.0km
• 登り: 1,975m
• 下り: 1,972m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:00
• 休憩: 2:52
• 合計: 8:52

距離 11.4km 登り 1,295m 下り 558m

6:01 美濃戸口
6:59 やまのこ村
7:04 7:17 美濃戸
7:19 美濃戸山荘
8:14 8:15 堰堤広場
9:19 11:45 赤岳鉱泉
11:49 11:50 大同心沢（大同心ルンゼ）分岐
11:53 11:54 ジョウゴ沢
13:03 13:04 赤岩の頭
13:29 13:36 硫黄岳
13:55 13:56 赤岩の頭
14:41 ジョウゴ沢
14:46 14:47 大同心沢（大同心ルンゼ）分岐
14:53 赤岳鉱泉

2日目

• 山行: 8:03
• 休憩: 3:00
• 合計: 11:03

距離 11.6km 登り 680m 下り 1,415m

7:29 赤岳鉱泉
7:51 7:52 中山乗越
8:00 8:08 行者小屋
8:16 赤岳・阿弥陀岳分岐
8:49 9:01 中岳のコル登山道水場
11:44 11:51 阿弥陀岳
12:49 中岳のコル
13:03 13:06 中岳のコル登山道水場
13:22 13:23 赤岳・阿弥陀岳分岐
13:29 13:41 行者小屋
13:49 中山乗越
14:06 16:20 赤岳鉱泉
17:02 17:03 堰堤広場
17:36 美濃戸山荘
17:47 17:48 美濃戸
17:53 やまのこ村
18:19 河原奥の氷柱
18:32 八ヶ岳山荘

天候

くもり時々晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

美濃戸口の駐車場

写真

12/21 5:28

美濃戸口の駐車場に1:30に到着して仮眠、八ヶ岳山荘を4時半出発ということで休憩所でスタンバってます。今回ザックの荷物は雪中テント泊＋お酒とおつまみということで23kgあります

12/21 5:40

同行メンバー2名は待てども現れず・・・

12/21 6:14

結局予定時刻を大幅に過ぎての出発となりました。ま、今日は天気も良くないみたいなのでよしとしますかー

12/21 6:57

やまのこ村に到着。結構駐車場空いてたのでここまで車で来てもよかったかも。思ったより林道の積雪は少なかったなぁ

12/21 7:16

美濃戸山荘でトイレ休憩。ここから北沢ルートで赤岳鉱泉に向かいます

12/21 8:13

堰堤広場で休憩です。ここは2年前にカホちゃんと挨拶した思い出深い場所w　雪も少なくてあまり必要ないのはわかってますが、今シーズン初のアイゼンを装着、やはりテンション上がります！

12/21 8:37

赤茶けた特徴のある川を何度か渡って

12/21 8:54

大同心が見えてきたら赤岳鉱泉まであと少し！

12/21 9:19

赤岳鉱泉に到着です。アイスキャンディの南側はまだまだの模様

12/21 11:35

北側はしっかり仕上がってました

12/21 10:34

赤岳鉱泉の名物カレー5種の中から一番人気とのことでビーフカレーをいただきました！スパイスが効いていておいしゅうございましたー

12/21 10:26

小屋で冷えた体を温めます

12/21 11:30

テント設営です。今回雪山テント泊にArataを投入してみました。が、やはりソロテントは狭い・・・あと、スノーペグを持ってきたのですが雪が少なくて刺さらず苦労しました

12/21 12:49

赤岳鉱泉の夕食は予約済み！テント泊客はPM17:00ということで、初日はとりあえず硫黄岳まで行けるところまで行ってみようということで出発です

12/21 13:02

山頂に近づくにつれて風が出てきてホワイトアウト気味の模様

12/21 13:07

赤岩の頭に到着。硫黄岳は真っ白で見えない・・・風も結構吹いてます。ま、いつもの平常運転の硫黄岳ですねw

12/21 13:27

頂上付近の岩場はモノクロの世界

岩場を慎重に進みます

頂上は予想どおりのホワイトアウトで爆風状態！

長居できないのでそそくさと下山して明日の準備に取り掛かります

下山後、夕食までの時間は、明日の阿弥陀岳 北陵ルートのバリエーションコースに挑戦するための第1岩峰、第2岩峰を想定したロープワークの確認作業を行いました。とにかく寒い！！明日はさらに過酷な状況が予想されるが大丈夫なんだろうか・・・不安がよぎります

12/21 17:01

そんな不安も赤岳鉱泉名物のステーキで吹き飛びました！！

12/21 17:08

クリスマスシーズンということで小屋番さんたちがシュークリームのプレゼントを配ってくれて盛り上げてくれます！！ありがとうございましたー

12/21 17:09

シュークリームおいしくいただきました！

12/21 19:48

夕食後しばらくしてマムートナイトという有料イベント（参加費500円）に参加しました。真面目な講習で低体温症についての勉強をしました。風は強風よりも緩やかな冷たい風の方が凍傷になりやすいなどいろいろ参考になる情報いただきました

12/21 20:43

で、イベントの最後にじゃんけんプレゼント大会！！なんと最後の最後、特賞の宿泊＆食事無料チケットをゲットしてしまいました。この手のイベントで商品ゲットするのは初めてかもー
その後、テントに戻って眠りにつきました

12/22 5:46

特に凍えることなく朝を迎えることができましたが、テント内は霜が降りてしまって雪のように降って来るような状態でした・・・やはりArataテントは雪山には向いてないのかも

12/22 7:41

ちょっと出遅れ気味ですが7：30頃、予定通り阿弥陀岳 北陵に向けて出発です。昨晩降った雪で雪面は新しくフカフカになっていました

12/22 7:59

行者小屋に到着するも阿弥陀岳は雲の中・・・

12/22 8:23

最初、文三郎尾根ルートを進み途中から阿弥陀岳の北尾根を直登するバリエーションルートを進みます

12/22 8:30

ありがたいことに本日の先行パーティのトレースがしっかりついていました。これがなければ道に迷っていたところです。感謝です

12/22 8:32

樹氷が楽しめましたが、とにかく急登が続きます

じゃらじゃら着けてフル装備状態。ザックにはロープなどもあり、夏場のテント泊並みの結構な荷物

ひーこら

12/22 9:04

尾根に出ると風も出てきました

12/22 9:17

かなりの急登です。ピッケルを突き立てて進みます

12/22 9:24

最後の斜面は四つん這いでなんとか登れるレベル。噂には聞いていたがこれはかなり過酷。戻るに戻れないぞ・・・とんでもないところに来てしまったのかも！

森林限界超えてくると強風が突き刺さるようになります

12/22 9:45

ついに第1岩峰に取り付きました

12/22 9:45

先行パーティがちょうどアタックしているところでした。ここまで来ると引き返すという選択肢はもうありませんでした。前進あるのみです

極寒の中、ロープの準備を開始します。体を動かしてないとめちゃくちゃ凍えます・・・

12/22 9:48

リードのカズさんに登ってもらいます。私はビレイヤーです。そんなに難しい岩には見えないですが・・・冬用手袋してアイゼン履いた足で荷物もそこそこ背負った体では簡単には登れないのです・・・ベテランのカズさんでも四苦八苦して登ってます

2番手の私はカズさんの張ってくれたロープにフリクションコードを巻いて登ります

手袋は防寒テムレスを使ったのですが、それでも岩を掴む感触があまりなく、アイゼンのひっかかりもうまく使えず、フリクションコードをうまく手繰り寄せるのも難しく、ピッケルは邪魔になったりなど無我夢中でしたが、なんとか登りきることができました。最初の3ー4mほどの壁をよじ登れればあとはピッケル使ってそれほど苦労せず第1岩峰をクリアできました。しかし指の冷たさが半端ない！！全く感覚が無くなったのでマジで焦りました

12/22 10:46

最後の3人目さなちゃんはとにかくロープで引っ張り上げてなんとか登り切ってもらいましたw　支点まできたらとにかくセルフビレイ！これがとても重要です

第2岩峰手前でピッチきります

12/22 10:53

第2岩峰が見えてきました。あそこまでは普通にアプローチ

第2岩峰はロープ使わずによじ登りました。最初の岩壁を登り切ればあとは普通にアイゼンピッケルでガシガシ登れます

12/22 11:27

第2岩峰登りきるとナイフリッジ。慎重に進めば問題ないです

12/22 11:27

ここまでくれば阿弥陀岳山頂までのビクトリーロード！

阿弥陀岳登頂です！感無量です。風が強いので記念撮影したら早々に下山開始です

12/22 12:03

赤岳方面に下っていきます。下りの難関も慎重に足場を探しながら下ればそれほど危険を感じませんでした。昨年同じ時期に同じ場所を下った際は怖かった思い出があるのですが、今回はサクッと下れました。1年でいろいろ経験積めたおかげなのかな？それとも感覚がマヒしてきているのか・・・

12/22 12:08

赤岳方面のホワイトアウトの霧がだんだん晴れてきました

権現岳方面は雲がものすごい勢いで流れていきます。圧倒的な景色に足が止まってしまいます

12/22 12:15

ついに赤岳山頂が見えました。やはり阿弥陀から眺める赤岳が最高にかっこいいですね！

権現岳もかっこいい！冬にも行ってみたい

12/22 12:17

横岳方面も雲が晴れてきました

12/22 12:32

そしてついに硫黄岳も見えてきて青空まで！！その先には天狗岳も！

12/22 12:37

振り返ると阿弥陀岳の立派な姿

12/22 12:37

赤岳に連なる稜線が美しい

12/22 12:56

中岳のコルから一気に行者小屋まで下山です

12/22 13:04

雪崩の危険がありそうな谷間をどんどん下山します。あまり長居したくない場所です・・・

12/22 13:18

大同心の向こうは晴れてます

12/22 13:27

行者小屋が見えてきました

12/22 13:37

阿弥陀岳 北陵を振り返ります。第1岩峰らしき黒い岩が見えます。そこに至る切り立った斜面のすごいこと・・・よく登ったものだ・・・

ついに太陽が顔を出してくれました。陽が差すと暖かく感じます

今回パーティで無事下山の記念撮影。行者小屋を後にして赤岳鉱泉に向かいます

12/22 13:49

中山乗越では行きはホワイトアウトで見えなかった大同心が見えました

12/22 14:24

赤岳鉱泉で味噌ラーメンをいただきました。これまでで食べたラーメンで一番おいしかった！

12/22 16:17

その後、テント撤収して帰路につきます。日が傾くのが早いです

12/22 18:32

八ヶ岳山荘に着くころには真っ暗でした

今回フル装備

撮影機器：

iPhone 11 Pro Max Apple

感想

nabehk

毎年年末恒例の赤岳鉱泉クリスマス泊登山も今年で4回目となりました。そして私の登山歴も4年目ということになります。今回は阿弥陀岳 北陵にチャレンジしてきました。切り込み隊長のカズさんのリードとさなちゃんのがんばりのおかげでなんとか無事阿弥陀岳登頂を果たすことができましたが、振り返ると天候が悪い中、強行した少し無理のある山行だったので反省しきりです。とはいえ厳冬期のアルパインクライミングの過酷さを体験できたのは自分にとって貴重でした。この経験を生かして今後のクライミングのトレーニングに励みたいと思います

コメント

えち

お疲れ様です。
厳冬期、南アルプス、アルパインクライミング・・
アドレナリンが出続ける感じですか？
癒し系スノーハイク専門の私には想像のつかない厳しい世界なんでしょうね。
どうかご無事に楽しまれて下さいね。