赤岳
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コースタイム
行者小屋 0650/0700
地蔵仏 0745/0755
赤岳山頂 0835/0920
中岳への分岐 0935
(文三郎尾根)
行者小屋 1000/1030
赤岳山荘 1145
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
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写真
装備
個人装備 |
靴:シリオP.F.301
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感想
雪山3回目はGWの赤岳に挑戦、森林限界を超える雪山は初めてだ。雪山装備は、軽アイゼンに加え、今回のために新たにピッケルとクリップオン・サングラスを調達した。それ以外はまだ夏山装備(靴もシリオ301)。ザックはピッケルをくくりつけるためほぼ30年前のIBSオリジナルを何十年ぶりかに引っ張り出してきた。荷物は10kg。八ヶ岳も20年ぶりくらいか。
自宅を午前2時に出発。夜中でもストレスフルなR16を通りたくなかったので、今回は往路も第三京浜を利用してみた。中央道に乗るのに調布まで行くのは面倒だったけれど、結果としてはR16経由よりはストレスが少なかった。車で美濃戸まで入れるのはありがたい。美濃戸口からの道は未舗装の山道なのでゆっくり車を進めたが、1時間歩くところを10分強で行けるのは助かる。諏訪南ICから近いのも嬉しい。
赤岳山荘から行者小屋まではダラダラ道。アイスバーン多いが、落ち葉や泥を被っていて滑りにくいのでアイゼンなしで行く。1時間弱歩いたところからほぼ雪道になった。長いけれど急登がないのであまり疲れを感じなくて休みなしで歩いたけれど、これでも700m近く上っていたようだ。
行者小屋からの地蔵尾根が今日の最難関だった。つぼ足で取り掛かったらどつぼに嵌り、途中で軽アイゼンを装着した。それでも怖いくらいの氷の急登。梯子取っ手の鉄パイプもやたら冷たくて、素手で掴んでいたら手が赤く腫れた。
地蔵仏から赤岳山頂は、いよいよピッケルを手に持った。ピッケルって思っていたよりもずっと軽くて驚いた。僕は山行中手にものを持って歩くのが好きではないのだけれど、これなら違和感ない。急登では杖代わり支点代わりになって便利だった。もっとも、稜線上はそれほど雪が残っているわけではなかった(それでも鎖が埋まる程度には積雪あるが)ので、ピッケルなくても問題ないような気もする。
山頂への登りはきつかったけれど、意外とあっさりと登頂。予定よりも2時間くらい早く着いたので、長居した。その間、数人が山頂を通過していったが、皆さんやはり前爪アイゼン装着だった、岩稜帯は軽アイゼンで来るべきところではないのだ。展望は抜群。今日は気温低めの予報が出ていたのでどれだけ寒くなるのか心配していたのだが、晴天で風がないおかげか、山頂でも殆ど寒さを感じなかった。
文三郎尾根を下った。山頂直下は若干危険だが、それ以外は地蔵尾根よりも断然楽だと感じた。途中でシリセードしてみたが、これは楽チン、あっという間に行者小屋に戻ってきてしまった。アイゼンとピッケルをしまい、赤岳山荘まではまたつぼ足で下りた。
片道5時間程度を見込んでいたのに、まったく予想外の午前中下山になってしまった。安全第一でいつもよりゆっくり行動したので疲労やいつもの足の痛みもない(いつもは下山が荒っぽいので必ず足先を痛める)。残雪期の赤岳を無事故で登れて少し自信になった。水の消費は300ml+コーヒー200ml、さすがに汗は殆どかかなくて、僕にとってはありがたい時季だ。
帰り道の運転も安全第一。しかし、明るいうちに中央道を走るとどうしても山を眺めてしまうのです。八ヶ岳も素晴らしいけど、何といっても南ア、雪を頂く様は八ツとの格の違いを感じさせる。とくに甲斐駒が素晴らしい、今度は甲斐駒行きたい。
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