星穴岳(星穴新道)
- GPS
- 06:05
- 距離
- 4.2km
- 登り
- 653m
- 下り
- 354m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ルートは手書きで、概念図と思って下さい。 P1は登り、P2・P3は左からトラバースしています |
写真
装備
個人装備 |
50mロープ
ヌンチャクスリング適量
カラビナ適量
ハイパーV
|
---|---|
共同装備 |
30m予備ロープ(yoshi)
|
感想
星穴新道:高校生が亡くなるという遭難事故以来登山禁止となっており、廃道化が進んでいるルート。40年以上前に設置された鎖はかなり錆びており、もうそろそろヤバい感じ。全体重をかけることは極力避け、バランスを取る程度の補助と考えた方が良い。数年は大丈夫かと思われるが、5年先以降は極めて危険な状態となると思われる。まあ、ガイドさんがロープで補強したりするかも知れないけど。
ポイントはP1・P2・P3と呼ばれる岩峰の通過。
P1
黄色いペンキがルートは右であると指し示しており、右から登る。
設置された鎖を頼りに越えるが、ロープで確保したくなるほどの高度感である。ここは鎖が使えなくなると本格的なアルパインとなりそう。
P2
ルートを歩いていくとP2が立ちはだかり、行き詰る。来た方を振り返ると木の看板があり、左下の方にロープが続いているのが見える。ここはロープを頼りに下りると、岩壁をトラバースするように設置された鎖が出て来る。ここは「コップ状岩壁」とか「すり鉢状岩壁」と呼ばれるところである。
スパッと切れ落ちた個所のトラバースとなるので、ロープ確保必須。50mロープなら1ピッチで抜けられる。
P3
P2と同じようにルート上に立ちはだかる。ここもトラバース気味に左から越える。
左下に伸びる鎖をたどり、いったん下りるが、P2よりも厳しい(完全に切れ落ちている岩壁を下る)ので懸垂で下りた方が良い。
下りたら鎖沿いにトラバースとなるが、こちらはP2よりは楽である。
P2もP3も左下に下りた後にトラバースし、再び登り返して越える。
下りる部分はP2<P3と難しく、トラバースはその逆でP2>P3となる。
P3を越えた後、尾根およびルンゼ状地形を登って行くと星穴岳直下の稜線に出る。そこから左に進むと、金洞山からのルートに合流するので右に進むとほどなく山頂である。
山頂は絶壁に囲まれた狭いものであるが、その眺めは360°で本当に素晴らしい。
星穴新道で稜線に出たポイントにある木には残置スリングが多くかけられており、懸垂支点となっている。ここから20mほど懸垂下降するとちょうど「むすび穴(星穴)」に下りられる。最後の5mほどは空中懸垂となる。
むすび穴はかなり大きく、自然の造形美に目を奪われる。
ここへは、最近整備された中ノ嶽神社から伸びているルートが来ており、これを利用して容易に下山できる。
感想
以前から行ってみたかった星穴岳に、やはり歩いてみたかった星穴新道からstkさんの協力を得て行ってみた。ルートは切れ落ちている箇所が多く、緊張の連続だったが、終始日本離れした絶景の中を楽しく歩くことが出来た。星穴岳からの眺めは素晴らしいの一言で大満足の1日となった。
この星穴新道は本当に絶妙なルート取りで、とても行けなそうな岩峰群を上手くクリアしている。開拓した人は本当にすごいと思う。
yoshiさんが行ってみたいと話していた星穴岳。妙義エリアは興味あるがどこがいいか不勉強なのでオススメルートに連れて行ってもらいました。
2年前に裏谷急沢を遡行して以来2回目のも妙義エリア。自分は前泊で現地入り。夜は冷えて0℃。満点の星空で期待MAX!
朝合流したのち下山地に車1台おき登山口へ。林道を進むと女子高校生2名の慰霊碑が。それを見て気を引き締めて取り付いたが、まず思ったのは、、「ここが一般登山道だったのかぁ〜。。」 まぁ事故が起きても何ら不思議ではない危険度がビシビシ伝わってきます。ここはこの標高のエリアでは他にはない岩峰の鋭さが特徴ですね。危険な山はその分景観が素晴らしく一眼レフを持って行った甲斐ありました。まぁたガツガツ岩にブツけてますが(笑)
ルート詳細はyoshiさんにおまかせするとして、気を付けるのはとにかく錆びまくって一部引っこ抜けたり破断している鎖。バランスを取るのをメインにして、ロープ確保ない箇所では、体重を預ける場合少しずつかつ、抜けても対応できるレベルの預け方。ロープ確保ある個所は破断時に受け身が取れるよう、そんな感じで進みました。ロシアンルーレットには当たりませんでしたが、ドキドキですね。
星穴岳は景観最高! 自分は最初となりのピークに誤って登ったが実はここも中々の眺め。一人ずつ登ってお互い撮ったらいいの撮れそう。このルートは難しい登攀はないけどミスったら終わりな個所はそこそこあるので、緊張感もって基本的な技術をしっかりこなさいといけない場所ですね。
妙義は年1回くらい、11〜12月あたりに来て違うルート楽しむのもよいかなぁ〜。そんな感想もちました。
yoshiさんいいルートどうもでした〜
動画はアップロード中
コメント
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いいなぁ
しかし動画見てたら頭がクラクラしてきた。見てる方がこわいですわ。
俺、無理かなぁ…
しかし懸垂支点は枯れ木?じゃないよね(〇o〇;)
おつかれさまでした (*Θ_Θ*)/
sawadonさん、こんばんは〜
なかなかスゴいとこでしたよ! 動画は画角がほぼ魚眼レンズのものを頭振り回すもんで、周辺部の歪曲具合が「見てて酔う」という人が多いようです(笑)
高度感はあるのですが、木々が多くて登っててもあまり感じないところが多かったです。
懸垂支点は枯れている木ですが、朽ち木ではなくビクともしない感じでしたよ
何年も前から行ってみたかったルートですが、ついに行って来ました。
最初はドキドキ → そうは言っても以前は一般ルート。大丈夫でしょ → やっぱりドキドキ
って感じでした。
実際は危険個所は念のためにザイルを出すっていう程度でアルパインとは程遠い感じです。
sawadonさんなら楽々ですよ。なにしろ「高度不感症」ですから
むすび穴への懸垂支点はしっかりした生きた木です。写真には写っていません。ひょっとして山頂からダイレクトに下りると思いましたか? だとすると山頂の枯れ木を支点にしたと思ったのでしょうか。それは恐過ぎです
stkさんが撮ってくれた動画の24:40くらいから見てみて下さい。映っています。多分直径20cmくらいはあると思われる木です。
懸垂支点はP3と山頂との鞍部にあります。星穴新道から来ると稜線に出たところがそのポイントになります。
了解しました。
来年になるけど、行ってみます。
参考になりました。ねぇgankoyaさん
ぎぇっ!
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