阿弥陀岳南稜(DNS Trek 積雪期初バリエーション)
- GPS
- 29:21
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,356m
- 下り
- 1,351m
コースタイム
2日目:7:50青ナギ〜8:40無名峰〜9:30P1〜P2〜11:00P3〜P4〜12:00阿弥陀岳〜14:05御小屋山〜15:10舟山十字路
天候 | 1日目:快晴! 2日目:晴れ 風強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
立場山までは、最後にちょっとアイゼンいる程度。トレース明瞭 青ナギ〜無名峰はトレース1人分程度。ただし、後続5パーティくらいあり、明瞭についたと思われる P1は問題なく登れる。ただ、P1〜P2間の小ピークのトラバースはちょっといやらしい。ロープなしでもいけるかもしれないが、せっかく持ってきたので我々は使いました。 P2は左から巻けば問題なし。 P3は、直登せずルンゼを選択。カツカツの氷の上に雪が乗っていたりして、かなりいやな感じでした。渋滞していたため、スタカットしづらくそのまま登った(コンテで止める技量はないので。。。途中にリングボルトあり。 P4は、雪壁が多いがP3に較べればそれほどの危険は感じず。 御小屋尾根方面もトレース明瞭。危険はなし。積雪は多く、トレース外すと股下、たまに腰近く埋まる事もあります。 バリエーションルートらしいのはP3のみ 初級レベル |
写真
感想
初日
移動性高気圧に覆われ、雲ひとつない快晴!
青ナギには早めについたので、トイレ作ったりテーブル作ったりでテント生活を快適化。
夜は急に冷えこみ、-15度近くまで下がりました。新月で星は相当にきれいでした。
翌日
風が強い予報通り。無名峰の稜線から一気に風に叩かれるようになりました。とはいえ気温は高めなので、相当長いこと留まっていない限りは凍える事は無かったです。
今回の核心はP3でした。
本当はスタカットで行きたかったのだが、フリーやコンテで登っていく人ばかりだし後続もいるので、なんとなく行けるかなあ、と思いフリーで(←安易です。。)
登りだしは、カチカチの氷の上に雪が乗っている箇所が多いが、その後少し雪が深くなり楽に。これなら行けるかな、と思ったが核心は、中間支点のリングボルトあたりから上だった。どうにも足場が取りづらく、仲間の2人も苦労。足をつったらどうしようという恐怖感の中、強引な突破をこころみたら進退窮まり、冷や汗ものでした。結局普通にアクスで支えられる場所があったので乗り切りましたが、ダブルアクスが欲しいと強く思いました。。
P4は、P3より難しいという人も多いですが、今回の雪の状態ではそんな事はなくスムーズにクリア出来ました。
阿弥陀岳南稜は積雪期バリエーションルートの初級と言われてますが、う〜ん、初級でこんな難しいのか、というのが素直な感想でした。
p.s. ピッケルの振りすぎで筋肉痛になったのは、これが初めてです。
<阿弥陀岳南稜のP1〜山頂までのルート感想>
・P1
樹林帯を突破したピーク。難所はありませんでした。
この日は晴れているものの風が強く、核心部に向けて不安にさせられました。
・P2
P1〜P2コルの最初の岩場が、このルートとしても最初の本格的な岩場トラバース。
一応、ロープを張りましたが、2番手の自分はロープとPASを結ぶだけで
登ってました。
・P3ルンゼ
ここではロープは張らずに登頂。
基部へのトラバースは、無雪期よりしっかり踏み固められた雪面になっており安心して到達。
基部から最初5mほどは日陰になりやすいようで氷結した岩場。
右の岩をホールドしながら、氷にアイゼンを効かせながら慎重に登ります。
ボルトがあり、先行のstkがレストしていたのですが、
若干右よりのルートを選んでおり、トラバースしにくかったので、
次の場所ポイントをめざして追い抜きます。
しかし、ここから先20m近くは支点が取れない雪面が続き、
蹴り込みつつピッケルを支点にして登ります。さらに途中から草付きの岩場が出てきます。
雪面から岩場になるあたりで、ちょっと段差がある部分では、
ステミングしながらピッケルを打ち込み、体を引き上げます。
ふくらはぎがパンプしてきて、レストしたいのに支点も取れず苦しい場所でした。
ここを抜けた後は岩が多くなり、岩を掴みつつ進むことが出来ます。
最後は雪面にもどりキックステップしてゴールしました。
・P4
最初にトラバースで入ります。高度感はありますが今回、岩には雪は付いておらず掴み放題のホールドでした。
その後は、無雪期は先行者の小石が頻繁に落ちてくる嫌な場所ですが、
雪面では登り易い状態になっていました。
・山頂直下
頂上直前直前に草付きの岩があり、ちょっと登りにくい箇所になっていました。
やはり、雪面が踏み固められており登り易い状態でした。
雪上ボーリング大会!
雪煙舞う稜線
強風吹く稜線(無名峰からP1へ)
P2を巻く
阿弥陀岳頂上へ
御小屋尾根を降りる
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