和名倉山 仁田小屋尾根[地図記載無し]ピストン
- GPS
- 61:00
- 距離
- 33.0km
- 登り
- 1,816m
- 下り
- 1,960m
コースタイム
10:00 雲取林道入口(バス降車)
↓
13:30 仁田小屋尾根取付き
↓
15:30 幕営(仁田小屋への道を見失い、大洞橋手前に引き返した)
●2011/2/25 大洞橋→仁田小屋尾根→和名倉山山頂→幕営
6:45 大洞橋出発
↓
8:52 仁田小屋
↓
10:30 犬樵平
↓
11:08 仁田小屋の頭
↓
13:26 松葉沢の頭
↓
16:05 ナシ尾根分岐
↓
17:30 和名倉山山頂
↓
少し進んだところで幕営
●2011/2/26 和名倉山山頂→徘徊→来た道を戻る→ステビ
8:15 出発
↓
9:34 戻ることを決める・・・和名倉山山頂出発
↓
12:26 松葉沢の頭
↓
15:00 仁田小屋(ここで1時間ほどまったり)
↓
16:48 取り付き到着
↓
20:00 雲取林道到着
↓
21:00 秩父湖バス停到着
●2011/2/27 始発にて三峰口出発→帰宅
天候 | 2月24日 曇 時々 小雨 2月25日 晴れ 2月26日 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
(秩父湖〜三峯神社間は自由乗降区間なので、手を上げて運転手さんへ合図し下車します。) 帰り…予定外にピストンになった為、秩父湖まで歩き、タクシーを呼びました。 最寄の、秩父鉄道三峰口駅までで、4500円ほど。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
●雲取林道〜取り付き この時期、仁田小屋を使用している林業の方やNGOの方々がシーズンオフのため 林道の整備がされておらず、落石だらけでタクシーなどで入れず、徒歩となります。 (オフでなければ、大洞橋までタクシーで行かれるとのこと) 雪も多く、凍結が多いため滑りやすいです。 取り付き箇所は、大洞橋を過ぎて落石のひどいゾーンを越え、「百年の森」の 看板を過ぎて少しした右手にあります。ピンクのテープと、取り付きの奥にある コンクリの堤防のようなものが目印です。 尚、看板のすぐ右奥にもピンクテープが見え、これを目印に直登しても 正しい道にたどり着きますが、道の踏まれ方はコンクリ堤防横の方がしっかり しているので、この直登ルートはおすすめできません。 ●〜仁田小屋 NGOの方が作ってくださった道らしく、ある程度しっかりした道になっています。 ですが、我々は何を間違えたか道を外れてしまいました・・・ (下山時は正しい道を歩くことができました。どうして間違えたのか わからないままでした・・・) 取り付いてすぐのところに小屋があり、それを通過し、 あるところから何本かルートがわかれ、ルートサインのテープが散在するエリアに 突入します。このあたりがわかりづらい。 どうやら、いくつかある尾根を直登するルートがあったり、のんびり登るルートが あったり、好みによって色々な方がテープをつけているようです。 (直登ルートはあまり踏まれておらず、かなり崩れやすくて登りにくいです) 正しいルート(?)は危険箇所が全くありませんので、 危険箇所を通過したら、間違っているかもと思った方がいいでしょう。 途中で鹿よけのネットがあり、出入口があるので、ネットの内側に入ります。 入ってから、柵沿いに進み、柵を出て少し歩くと仁田小屋です。 仁田小屋は、中には入れませんが、沢水を使った水場があり、 沢からひかれたパイプが小屋の脇のシンクに通じています。 日のあたる斜面なので沢水も凍っておらず、ここの水場はいつ来ても 期待して良さそうです(多分)。 ●〜和名倉山山頂 仁田小屋の頭を過ぎたあたりに急登・ヤブがあるとのことでしたが、 トラロープが3〜4回ほど登場し、そのあたりの斜面がそこそこ急でした。 が、それほどきつくもなく。 松葉沢の頭付近で6本爪アイゼン装着。 ここを過ぎて南方向に進路を変えて広い稜線を進むと、 ワイヤーのある、通称「ワイヤー広場」に出ます。 その後しばらく進むとまた急登があり、ナシ尾根分岐に到着。 (右に「立入禁止」の黄色いガムテープが貼ってあるところがナシ尾根分岐) ここから、広くて雪深い尾根歩きを経て、 かなりしんどい登りを経て、 ようやく和名倉山山頂に着きます。 (最後の登りは、おそらく雪がなければそんなに大変ではないと思うのですが、 この時はずっと膝くらいの雪だったのでしんどかったです。) ●〜二瀬分岐 ここで道を見失う・・・テープもいくつか貼ってありましたが、 どれが正しいのかわからず、しかもその次のテープが見当たらず、、、 無理して突っ込むのはやめました。 後で調べてみると、このだだっ広い場所は千代蔵ノ休場という所らしく 昔山火事で焼けた跡とのこと。 雪がなければ、切り株に小さな道標がくっついているみたいなのですが 雪で埋まって見えませんでした。 因みに、斜面下側に向かって右下のあたりで幕営しました。 |
写真
感想
元々雪山に行く為に確保した三連休、雪山道具が揃わなかった為、少し手応えのある低山縦走にしようと、前から興味があった和名倉山の、地図に載っていないいくつかのルートのうち、仁田小屋尾根ルートに行く事にしました。
元々は雪解けが終わった後に行こうと思っていましたが、10日くらい前にTwitter・その他で絡んで頂いているRoadmanさんが降雪日に取り付いて敗退。
http://roadman1971.naturum.ne.jp/e1105585.html
色々情報を教えて頂き、ルートを検証した所、なんとか行けそうだと判断し、今回のチャレンジ。
貴重な情報ありがとうございました>Roadmanさん
詳細はyasuyoが感想に書いている通りです。
一番驚いたのは、この時期の和名倉山には誰も来ない事。
山頂にトレースが全く付いていないのはかなり意外でした。
また、トレースの付いていない積雪期の和名倉山をツボ足で歩くのは、かなりつらい。
やはり、和名倉山は奥まった場所に位置する独特の雰囲気のある山で、今後も自分がまだ未踏の破線ルートを開拓して行きたい山ですね。
山の情報的なものは基本情報のところに全部書いてしまったので
感想だけこちらに・・・
ていうか大分グダグダ記事でごめんなさい!
●参考にしたのはこちら(いくつか抜粋)
・http://www.asahi-net.or.jp/~ce6n-mngw/yama060.htm
・http://2chnull.info/r/out/1095582871/488-490
取り付きについての有力情報は以下のスレッドに!
2009年のレポート上で「腐りかけている」と表現されているハシゴは
今回我々が行った際には既に崩れて倒れていました。
・http://www3.atword.jp/gataro/2010/06/27/%E9%96%A2%E6%9D%B1%E7%99%BE%E5%90%8D%E5%B1%B1%E3%83%BB%E3%81%9D%E3%81%AE86%E3%80%80%E5%92%8C%E5%90%8D%E5%80%89%E5%B1%B1%E3%82%8F%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%82%89%E3%82%84%E3%81%BE/
GPSデータが掲載されているので、ルートの細かい部分を見るのにお役立ち。
・Roadmanさん⇔deepblue のtwitter上でのやりとり。
数日前にRoadmanさんが途中まで行っていたので、情報分けてもらいました。
・http://www.100nen-forest.org/nitakoya.html
これはオマケ。仁田小屋のできるまで。
・http://www.100nen-forest.org/wanakura.html
これもオマケです。
●感想
計画は、
初日:犬樵平で幕営
2日目:和名倉山山頂を経てヒルメシ尾根→P1762地点付近にて幕営
3日目:川又へ下山
でしたが、初日からもうイキナリ「振り出しに戻る!」的な状況になり
予定狂いました。
とはいえ、初日の計画はゆるくしてあったので、
ここでとった遅れは、CT上たかだか3時間。
どうにか取り返せるかと思いましたが、雪故に無理でした。
ま、序盤でてこずり過ぎって話ですよ・・・
初日はとにかく地味に悶々と、ちょっと登って引き返すっていう失態。
2日目は、夢の和名倉山についに登ることができて感無量。
3日目は、ちょっと悔しかったけどとりあえず安全に下山できて一安心。
そんな感じでした。
しかし振り返ってみると、出発当時から既にやすよザックが20キロ超え、
deepblueザックも21キロ超えと、2人してヘビー級で、
歩みもノロノロだったので
1日分の食料と水を、大洞橋で消費してから登ったのは
結果としては良かったのかなと思います。
重い荷物は遭難の第一歩。なのです(持論)。
2日目の中盤以降は、ツボ足地獄。
スネ〜膝上くらいまでの雪の中、ワカンも持ち合わせてないので、
ひたすらツボ足で進んでおりました。
思ったよりは自分に体力があったので、ザクザク進めましたが、
雪山は体力より気力ですね・・・3日目の進まなさといったら・・・
一度トレースつけたところを戻っているにしては、進むのが遅かったと思います。
途中のヤブ漕ぎでは、顔に笹が当たって切れるのを防止するためにも
そして日焼け防止のためにも、
夏用のネックカバー兼フェイスカバーみたいなもので鼻から下を覆って歩きました。
私だけですが・・・
夏場は、これつけていても口や鼻から出た蒸気はすぐに乾いていくんですが
冬だと、蒸気で布が塗れて、常に色が変わった状態です。
(外して行動食たべて10分くらい放置していると、次につけるときには凍っていました)
ちなみに、
目はサングラス。
手はグローブ。
肌が出ていないと、ガツガツヤブ漕ぎしても怪我する心配がなくていいです。
あと、雪上テン泊も今回が初めて。
想像以上に寒いし、風は強いし、どうしようかと思いました・・・
ペグも普通のペグしか持ち合わせていませんでしたから。
まぁ、どうにかしましたが、もうあれもこれも面倒臭いし時間かかるし・・・
雪山ソロとかマジ無理。と思いました。
しかも、テントの中に入れとけば平気かなと思って靴をその辺に置いて寝たら
やっぱり凍ってしまってですね、、、
当たり前なんですけどね、、、
経験なかったので、シュラフの中にむき出しで入れるのに抵抗があったんですよ。
山も下のほうは土だらけだったから、靴どろどろだったし。
でも、ビニールなんかに入れずに、靴はそのままシュラフにブチこむべきなんですよね・・・?
靴紐ガチガチで、履くのに苦労しました。
この経験したのが、せいぜい2000mくらいの山で良かったなと。
このミス、3000m級でやらかしたら致命傷ですよね。
3日目、
和名倉の山頂を過ぎて千代蔵の休場あたりは雪がとにかく深くて進めず。
山頂にさえトレースがなく、当然その先にもトレースがどこにもなく、
結局二瀬分岐にも川又分岐にも辿りつけずにうろつき
諦めてもと来た道を辿って下山することにしました。
とりあえず川又分岐まで行って、様子見て、ヒルメシ尾根きつそうだったら
将藍の方に向かおうとしていたんですよ。
ただ、ヒルメシ尾根の方が距離は短い。でもバリエーション。
将藍の方が距離は長い。けどメジャールート。そしてかつて歩いたこともある。
かと言って、どっちの道がどれだけ雪深いかはわからない。
ひょっとしたら東仙波の方も危険なところいっぱいあるんじゃないか。
うーん。
でも川又分岐への道はおろか、二瀬分岐へのルートサインさえ見つからない状態で
突っ込んでいって、果たして今日中に下山できるのか?
と考えて、改めて和名倉山頂に戻ってみて、また考えて
結局いずれも無謀だなと思って、結局引き返して、、、、、大正解。
トレースつけてきたところを辿るだけだもの。
迷わないし、安心だし、安心だから楽しいし。ハァ〜。
翌日の仕事のことも考えたら、やっぱり下山しないとマズイわけだし。
林道の復路はなかなかダルかったですが、とりあえずこの道で戻ってきて
良かったです。ヒルメシだの将藍方面だのに突っ込んでたら遭難していたかもw
●反省点など
・冬だからといって重すぎる荷物はダメ。今回は食料が多すぎた。
・雪のある時期の歩行速度がCTよりも長めにとらないとダメ。
(当たり前なのですが、、、どれくらい長めにとったらいいのかは
今後も考えていかなくては。)
・雪上テン泊用の竹ペグを本気で導入すべき。
(情報としては知っていたけれど、まさかこんなに近々に必要になるとは
思っていなかった。普通のペグは雪上では全く使い物にならない)
・出発前に装備のチェックをすべきだった。本当は毎回すべきなんだろうけど。。
(今回靴に穴開いていたので・・・)
●デビューしたギアたち
・DINEXのマグ
カモシカスポーツの福セットでついてきたマグ。
別に欲しくて買ったわけじゃなかったんですが、、、使用感とても良い!
熱が容器からもれないので、保温性は良いのですが、
手を温めたくてマグを握っても、、、手が温まらないという難点あり。
しかし油分のあるモノを食べたあとでも汚れがつきにくく
拭き取りも結構ラクチン。単品で買っても安いし良いですねー
・Feathered Friendsシュラフ(スペックよくわからないが厳冬期用)
ふっかふか。しかしエアマットが壊れており空気が抜けてぺしゃんこだったので
寒かったです。
これはおそらくマットのせいです・・・なので多分シュラフ的には問題ないかと。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
かなり資料性の高い山行記録、非常に参考になりました。自分もいつかこのコースを、と思っていまして、、、。
コメントありがとうございます!
仁田小屋尾根のコースは、地図に記載の無い割にバリルートとしては、危険箇所も無く、難易度の低い良いコースだと思います。
下から登って来た場合、松葉沢の頭から少し先の藪あたりで、一端迷うかも知れませんが、慎重にテープと、笹を束ねたスズランテープを探せば、突破出来ると思います。
また、このコースの難点は、交通機関からのアクセスの悪さです。
三峰口から三峯神社行きのバスに乗り、雲取林道の入口で、運転手さんに言って下車させてもらうのですが、そこから、仁田小屋尾根の取付きまでの歩きが長い事長い事。。。
ピストンの場合は、下山して、バスに間に合うように、また雲取林道を歩かないとならないし、計画されるなら、仁田小屋から入って、別ルートでの下山がいいかも知れません。
今後解消されるかも知れませんが、三峰口からのタクシー利用でも、雲取林道に入ってすぐに落石などで通れなくなってしまいます。(さらに冬〜春は残雪があり、ブルトーザーくらいでないと通れない)
もし、お車があって、林道の落石が整備された時期であれば、大同橋前の駐車スペースまで車で入るのが一番楽ですね(その場合、仁田小屋尾根を下山しないとなりませんが)
2chの人も書いていましたが、和名倉山からの最短下山ルートとして使うのには有用だと思います。
体調不良だったり、天候悪化だったりエスケープルートとしての利用でも、仁田小屋まで辿り着けば、取り敢えず安全は確保出来そうな気がします。
bjj_saikoさんのかなりチャレンジング(笑)な山行記録はたまに拝見させて頂いているので、このコースレベルなら、困難は無いと思いますが、この記録以降、東日本大震災も発生し、林道を含めコースの状況が、変化している場合も考えられますので、行かれる場合は、お気をつけて行ってらっしゃいませ。
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