乙女峠〜金時山〜矢倉岳〜浜居場城跡〜山北(箱根‐丹沢の足跡繋ぐ旅Part. 1)
- GPS
- 08:10
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 1,168m
- 下り
- 1,856m
コースタイム
- 山行
- 6:29
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 8:07
天候 | 終日快晴! |
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過去天気図(気象庁) | 2016年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:JR山北駅まで徒歩(PASMO・SUICA使えず、窓口でキップ購入or整理券で降車駅精算必要です…) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・コース中、分岐等には標識多数、特段の不明・危険箇所等ナシ(乙女峠〜金時山間、朝の日陰には相当の霜柱。気温が上がると泥濘化?) ・金時山から足柄峠への下降路、鉄ハシゴの連続する急坂区間あり、週末はスライドするハイカーも多数。落石・スリップ等注意…。 ・浜居場城址の先、21世紀の森から洒水の滝方面への下降路、途中林道の治山工事のため、今夏から来春(3月)まで「通行止め」。案内板は直前にしか現れず(山と高原地図最新版にも記載ナシ)、土曜午後遅く(及び日曜?)は休工のため、自己責任にて慎重に通過させて頂きました。(この区間を通らないと日が暮れてしまうのと、正確な不通箇所・事由がよく分からなかったので…工事関係者の皆様、どうもスミマセンでした…) |
その他周辺情報 | 洒水の滝手前の旅館で「日帰り入浴500円」のカンバンの出た宿あり。山北駅手前、町営浴場の案内標識あり(※いずれも詳細未確認…) |
写真
装備
備考 | ・水分消費量:ペットボトル(スポーツドリンク)500ml×1、ガッツギア×1、ポリタン水500ml(昼食用) ・洒水の滝手前の遊歩道で「日本の名水50選」の湧水汲めます。 |
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感想
今年の山歩きは、先週の丹沢入口〜高尾山ツアーで打ち止めのつもりでしたが、今週末もピカピカの晴れマーク予報が並び、居ても立ってもいられず、中学から大学時代にかけ途切れ途切れに歩いた箱根〜丹沢手前の足跡を繋ぐ旅に出動。交通費節減のため、小田急の株主優待券を調達し、新松田から徒歩で東名松田のバス停へ。ネット割引で事前購入の小田急高速バス(料金の割に快適!)にて乙女峠バス停に降り立ちます。
最初はガラガラのバスもJR御殿場駅前で結構な数のハイカーが乗り込み、早くも富士の絶景が望めるスタート地点の乙女峠登山口からの区間では、トレラン系やガッツリ系の登山者(ほとんど男性ソロ…)数組に道を譲ります。先の長いヘタレハイカーの小生は、マイペースで乙女峠へ。ゆっくり目に体勢を整え、このところの寒波で霜柱ザクザク状態の登山路を登っていきます。途中、外輪山縦走に向かうと覚しきトレランナー数組と早くもすれ違いますが、1年のうちでも一番山岳展望の素晴らしいこの時期に、早足で尾根道を駆け抜けてしまうのは少々勿体ない気もします…。
ともあれ、山頂直下の意外に急な岩場などをクリア、約35年ぶりの金時山頂に辿り着くと、想像を超える多数のハイカーで頂上付近は大賑わい。ほとんどの方は、「天下の秀峰」の山頂カンバンに相応しい、霊峰富士や箱根連山はじめ西・南面の大展望に感嘆の声を上げています。年賀状向けの記念写真を撮られる方々も多く、山名標識に順番待ちの列が出来る前にそそくさと証拠写真を撮っていただき、先を急ぎます。
ここから足柄峠方面への下りは、金時山のもっこりした山容を象徴するような急下降。下からも年配者のパーティはじめ多数のハイカーが登ってこられ、道を譲り譲られ、落石に注意しながら鉄ハシゴを急激に下っていきます。程なく道は緩やかになり、格好の富士見スポットをいくつか通過して、オフロード車も走れる広い砂利道に。この辺りからは、明らかにハイカーというより観光客というべきグループともすれ違い、見た目冬山仕様の当方は場違い感一杯。人目を憚るように先を急ぎ、林道ゲートの先はいつしか立派な舗装道となったルートを下り、昼前の程よい時間に足柄峠到着。
ここは冬でもノーマル車で到達できる通年観光スポット、足柄古城址や新羅三郎などの史跡もあり、サイクラーやバイクのライダーも含め、多くの来訪者で賑わってます。城址の先、気持ちの良い芝生広場には既に多数のハイカーが楽しい昼食タイム中。小生もその一角に腰を落ち着け、本日はお湯も沸かしてホットスープ付きのプチ昼食休憩。記念写真を撮ったり撮られたりで、結局30分余のブレイクを取り、ほとんどのハイカーが下山にかかる中、いざ最終ゴール目指して足跡を伸ばします。
足柄関所跡や万葉古歌の碑が建ち並ぶ歴史色満点のコースも程なく舗装の車道を離れ、細いハイキングコースに入ります。数組の家族連れとスライド、リーダー役・お父さんも渋いコースをチョイスしたものだ、と妙に感心しながら、コースタイムほぼフラットで本日のラストターゲット、矢倉岳への分岐・山伏平に到着。午後の陽も少しずつ傾く中、分岐にほとんどの荷物をデポして、軽快な出で立ちで尾根道をズンズン登っていくと、こちらも約40年ぶり、中学時代以来の超懐かしい矢倉岳山頂到着。当時は地図読みもまともに出来ず、学友たち。と登山口でルートロスして山腹を迂回する林道に迷い込み、最後は身体極まって出発点に戻ったものの、どうしても山頂を踏みたいとの思いに導かれるように午後2時過ぎから再び登山開始。無事踏破したものの、足柄峠から駿河小山へ車道を下るうちにトップリ日が暮れ、ヘ電もないまま最後は月明かりと車道端の白線を頼りに何とか国鉄駅に辿り着くという、若い冒険心を掻き立てられながらもほろ苦い思い出が蘇ります。この原体験が、小生のその後の時にチャレンジングな山登りの原点とも言うべきものかもしれません。
この山頂も、午後2時前という遅い時間帯にも拘わらず、年賀状向け写真狙いのパーティやご家族連れで賑わっており、中にはワンちゃん連れのソロの方も。そろそろ冬至も近く、日没までに何とかゴールすべく、中学時代の感傷に浸る間もないまま、早々に下山にかかります。この時間になっても次々と登ってくるハイカーとスライドし、ダッシュで山伏平に戻った後、この日朝からズレ気味で不調の軽登山靴のインソールを外して、いざ下界への長い下山路を進みます。浜居場の古城址のカンバンをチラ見した後、後はひたすら下るのみ、と気が緩んだのも束の間、この先の林道に意外なハードルが…。
好天の土曜午後にしては全くハイカーの影すら見えない「21世紀の森」を順調に通過、金時山や矢倉岳の賑わいぶりからしても、随分人気のないコースだな、とやや不思議に思いながら舗装道を進むと、洒水の滝への最初の下降路入り口に「この先崩落のため滝への通り抜け禁止」のカンバン。元々このコースを通る予定はなく、なおも左に入る砂利の林道を進むと、地図にある「テレビ中継塔」地点に到着。ルートはここで左の樹林帯に下る路へと鋭角に曲がりますが、入口にはまたも「この先林道工事中のため、洒水の滝方面通行止め」の標識が…。ここに至るまでのコースでは何ら事前の通行止め情報はなく、既に時計は3時を回り、あと1時間前後で夕闇が迫る時間帯。ここから迂回路を下るとなると相当の手戻りとなり、期待していた洒水の滝も見られない上、暗い中長い車道歩きを余儀なくされます…。土曜の夕方、林道工事の行われている様子もなく、何とか行けるところまで進んでみよう、と蛮勇を奮って山道を下ると、入口の近くでご夫婦+ワンちゃん連れの方が景色をノンビリ眺めておられ、普通に挨拶を交わしていただいた上、途中までは至極歩きやすい落葉の路。更に歩を進めると、洒水の滝入口まであと20分ぐらいのところで、林道工事の現場に遭遇。重機が2台ほど停められていて、まさに法面の基礎固め工事が進んでいる最中ながら、本日の工事は終わったようで、辺りは無人。土盛り部分を乗り越えていけば、何とか安全に通過できそうな状態です。ここを越えないと相当に悲惨な状況に追い込まれるため、意を決して慎重に自己責任で通過。工事関係者の皆様、本当に申し訳ありませんでした(以後、事前の情報収集など十分に気を付けます…)。
さて、何とか思わぬ難所を突破、紅葉の残照も残る九十九折れの林道を勢いよく下ると、程なく「昭和の観光地」カラー満点の洒水の滝入口に到着。明るいうちに滝の見物+路傍に湧く名水のボトル詰めを終え、夕闇迫る中、舗装道をテクテク歩き、通行量の多い国道246号線を突破して、無事明るいうちにJR山北駅にゴールです。これで年内の足跡繋ぎツアーは終了。さすがにそろそろ年賀状の作成・印刷や家の片付けをしないと、既にかなりの呆れかえりモードの家族に愛想を尽かされ、年明け以降の山歩きにも支障を来すため、年末年始は家族サービス&家事手伝いに勤しむつもりです。足跡繋ぎの先達諸氏をはじめ、ヤマレコユーザーの皆様も、本年のオタク色満点&長文の当方レコご笑覧への御礼を申し上げますとともに、何卒良いお年をお迎え下さいますように!
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