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Yamareco

記録ID: 1040261
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
妙高・戸隠・雨飾

小谷温泉→焼山

2016年12月28日(水) ~ 2016年12月31日(土)
 - 拍手
peko0166 その他2人
GPS
160:00
距離
15.2km
登り
2,548m
下り
335m
天候 28日 雪
29日 晴→吹雪
30日 吹雪
31日曇り→晴
過去天気図(気象庁) 2016年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
一般登山道がなく、誰もいない山域です。
地形図が読めないと間違いなく迷います。
雪が多く雪崩の心配もあります。
裏金山から富士見峠までは悪いトラバースがあります。
雪庇も成長しています。
その他周辺情報 小谷温泉山田旅館
車道ラッセルの様子
2016年12月28日 07:41撮影 by  iPhone 6, Apple
12/28 7:41
車道ラッセルの様子
1日目テント泊
2016年12月28日 17:08撮影 by  iPhone 6, Apple
12/28 17:08
1日目テント泊
あの稜線に行くと思うと心は踊りますが今までのラッセルで足は重いです
2016年12月29日 08:30撮影 by  iPhone 6, Apple
12/29 8:30
あの稜線に行くと思うと心は踊りますが今までのラッセルで足は重いです
トレースが綺麗
しかし、次の日これは完全に消えてました
2016年12月29日 10:18撮影 by  iPhone 7, Apple
12/29 10:18
トレースが綺麗
しかし、次の日これは完全に消えてました
雪庇も成長していらっしゃる
2016年12月31日 09:08撮影 by  iPhone SE, Apple
12/31 9:08
雪庇も成長していらっしゃる
ラッセルがきついです
2016年12月31日 09:37撮影 by  iPhone 6, Apple
12/31 9:37
ラッセルがきついです

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 ゲイター バラクラバ 予備靴ひも ザック アイゼン ピッケル ビーコン スコップ ゾンデ 昼ご飯 非常食 調理用食材 水筒(保温性) ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス ナイフ シェラフ ヘルメット
共同装備
ガスカートリッジ コンロ コッヘル 調理器具 GPS 針金 テント テントマット

感想

記録(記録用のカメラが寒さで動作せず、大よその記録です。参考までに)
1日目:天気 雪時々曇り
07:00 小谷温泉(山田旅館前)
08:45 雨飾荘前
09:00 尾根取り付き
13:30 1476mピーク
15:30 1650m付近にて幕営

2日目:晴れ時々くもり
06:15 1650m付近幕営地
07:00 1740m小ピーク
10:00 2025mピーク
12:30 金山山頂
14:00 裏金山山頂
15:30 富士見峠(2080m)付近にて幕営

3日目:吹雪
12:15 富士見峠(2080m)付近
15:00 2106mピーク
15:30 2106mピークにて幕営

4日目:吹雪のち晴れ
06:30 2106mピーク
08:00 金山山頂
10:00 2025mピーク
11:30 1074m小ピーク
14:30 雨飾荘



年末まで白山南部縦走か頚城山塊焼山にしようか悩んでいた。雪が多い方と言うことで焼山にした。

名古屋から5時間小谷温泉につき準備が終わりいざ出発!!
車道から雪が膝程度あり、ワカンを履き初っ端からラッセル。

僕はワカンでの本格的な歩行は今回が初めてだった。
取り付きの尾根の末端まで約1時間…永遠とラッセルが続き、早くも僕の足は悲鳴をあげる…

車道から尾根の取付きに入る少し急な斜面を僕が登れない…登れば登るほど足場が崩れていくのだ…先が思いやられる泣


何とか登り、終始膝上ラッセル…ラッセルの歩き方が下手で3番手でも体力が奪われてく…昼を過ぎた頃、膝と足の付け根が痛く足が上がらなくなった。
今回相当強い人2人と同行したが2人ともキツそうであった。

結局、僕はこの日総移動距離の1割もラッセル出来なかった。
ただ歩いてた僕だが、この日は人生で一番疲れた。


風がなくいい場所をテント場に選びペミカンを食べ早めに就寝。今になって思うとこの日が、一番よく寝れた気がする。

29日
この日の目標は、裏金山に行く事。
前日の疲れが足に多少残りつつ行動。
裏金山までの道のりは、昨日同様のラッセル続きだった。


1850m付近からの尾根上には東側に雪庇が発達していて緊張を強いられる


昨日よりは、歩ける様になったけどまだまだおいていかれる…やはり体力的にはかなり劣っていた。

金山の北面直下と2106mピークの先は雪が風で飛ばされていて固い雪面で割とサクサク行ける感じ。
ここまでのラッセルで足取りは重いですが・・・


裏金山手前までくる焼山が見えてテンションが上がる。裏金山では幕営地がなく富士見峠まで移動する際、結構悪めのトラバースがありアイゼンに履き替え進んだ。アイゼンに履き替えると怖さは軽減した。


富士見峠付近まで来て幕営。
雪は3メートルのゾンデいっぱいいっぱい刺さるので3メートル以上ある。
テントを張り、ペミカンを食べてるとかなり天気は荒れて吹雪いて来た。
この時点で次の日の山頂アタックはかなり絶望的になった…


30日
23:30頃にも一度雪搔き。
0時半僕は、寝返りがうてない状況で目が覚める。テントが雪で3分の2ほど埋まっており、端にいた僕を圧迫していた。
30分程、雪掻きをすべきか2人を起こすべきか考え(ただ極寒の外に出るのと3テンで一番出入り口から遠かったのが億劫だっただけかもしれませんが…)
しかし、この天候でテントが潰されたら一発遭難と考えたら、怖くなり雪掻きをしないとと思い、外でて雪掻き。


1人では全く終わらない、雪掻きしたところから積もっていく…30分ぐらい雪掻きしキリがないのである程度で切り上げた。
その頃になると2人も起きて状況を説明して僕と交代で雪掻き。
多分予備日も使うと説明があり、今の状況が自分の想像以上なかなり悪い状況って事がわかった。


結局この日はほぼ寝れず、0時から2時間おきに起きて3人で雪掻きをしていた。
起床時間の4時半、まだ吹雪はまだ続いている…一応この日は午後から好天するとの予報だった。

停滞しながら雪掻きし、12時になったところで午後から好天を信じてピストンで帰る事に。

視界はおそらく15メートルくらい。
風速はおよそ12m〜13m程でブッシュ等がなければ視界はほぼゼロの状況
ホワイトアウトと強風の状況で昨日の悪いトラバースを超えていかなければいけない。
雪が付いてたら雪崩の心配もある。
僕は正直かなり怖いと思ったが気がついた時には越えていた。
しかし、今だに天候は回復せず、雪庇もかなり成長していて、視界もほとんどない状態で怖い状況は変わらなかった。
強風の為に寒さもあった。みんなまつ毛につららが出来ていた。
i

視界がない状況の裏金山あたりの地形がかなり難しく、その度に立ち止まり地形図を見る。
僕はそんな余裕がなく凍えているだけだった…

GPSは使わない予定だったが使用を余儀無くされた。
しかし、寒さのせいかうまく起動しない。
温めながら試行錯誤で行動し何とかGPSが起動し正確な現在地がわかった。


なんとか2106mのピークまで着き、やっと安心感が得られた。ここでこの日は幕営した。


31日
みんなの意見は揃ってこの日に帰ること!!
しかし、無理はしない!!

この日は、一日晴れ予報。しかし朝方になり天気はあんまりら良くはない…
6時に出発しラッセルで進みます。
金山付近もかなり地形が分かりづらくGPSを使用したりした。



初日の幕営地で竹竿を回収し、安心感が得られたと同時に左の膝痛が…今までは怖さで痛みを忘れてたのかな!?笑

そして、15時前に取り付きまで降りて車道にでた。
その日の気温はかなり暑く、雪が溶けて春山みたいになってたらしい。(僕は春山に行った事ないのでわかりませんが…)
それがワカンに着き足がかなり重くて進まない…



雨飾旅館に着いた際に奇跡が起きた!!



車道にラッセルがある!!!!
これによってかなり早く帰る事ができた。
車に着き、山田旅館温泉に入り無事帰宅する事が出来ました。



ホワイトアウト、吹雪、難しい地形、常に膝上ラッセル、かなり長い道のりと非常に過酷でした。
本格的な雪山は今回が初めての自分の力の無さを感じた。

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