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ハイキング
赤城・榛名・荒船

天狗岩・シラケ山・烏帽子岳(上野村塩ノ沢〜宮の平BS)

2017年01月07日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
10.3km
登り
558m
下り
1,002m
過去天気図(気象庁) 2017年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
正面に屹立する天狗岩
正面に屹立する天狗岩
垂直な岩壁を見上げつつ
垂直な岩壁を見上げつつ
北面に大展望が広がる天狗岩展望台
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北面に大展望が広がる天狗岩展望台
展望台は鉄のハシゴを渡った先
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展望台は鉄のハシゴを渡った先
天狗岩からシラケ山を見上げる
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天狗岩からシラケ山を見上げる
シラケ山から天狗岩を見下ろす
シラケ山から天狗岩を見下ろす
狭いシラケ山頂からは360度の大展望
狭いシラケ山頂からは360度の大展望
真南に光る奥神流湖
真南に光る奥神流湖
ここでも存在感十分な両神山
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ここでも存在感十分な両神山
送電線連なる先の御座山と僅かに蓼科山頂
送電線連なる先の御座山と僅かに蓼科山頂
爽快な岩稜歩きが続く
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爽快な岩稜歩きが続く
マルっと烏帽子岳
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マルっと烏帽子岳
烏帽子岳はこちら
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烏帽子岳はこちら
岩稜コースを示す道標はない
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岩稜コースを示す道標はない
南牧村の集落群と上州の山々
南牧村の集落群と上州の山々
荒船山の向こうの浅間山
荒船山の向こうの浅間山
烏帽子岳山頂の祠に・・・
烏帽子岳山頂の祠に・・・
辿ってきた山稜を振り返る
辿ってきた山稜を振り返る
延々とロープを頼りにザレ場を下る
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延々とロープを頼りにザレ場を下る
小さな氷瀑
ゴルジュを巻いて下る
ゴルジュを巻いて下る
大仁田川を挟んで聳える三ツ岩岳
大仁田川を挟んで聳える三ツ岩岳
登山口にある大仁田ダム
登山口にある大仁田ダム
天狗石と面が納められた竜王の里宮
天狗石と面が納められた竜王の里宮
庚申塔や馬頭観音が集まる
庚申塔や馬頭観音が集まる
山村の信仰
井上うどん店で鍋焼きうどんを食す
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井上うどん店で鍋焼きうどんを食す
宮の平バス停から
宮の平バス停から
南牧村乗合バスで
南牧村乗合バスで
下仁田駅に到着
上信電鉄で高崎へ
上信電鉄で高崎へ

感想

年明けに御荷鉾山に登った際に乗った新町と上野村を2時間余りで結ぶバス路線。上野村とはどれだけ不便なところなのかと思ってしまったが、地図を見ていたら、村の乗合タクシーが下仁田駅との間を30分ほどで結んでいることに気づいた。
また、西上州の登山地図を改めて眺めてみると、興味を惹かれる山が案外多いことにも気付く。乗合タクシーとバスの時刻を調べたところ、シラケ山の岩稜を縦走して上手く繋げそうだったため、雪が降る前にと、再び上州を目指した。
下仁田駅には、昨春、立岩から荒船山に登るために訪れて以来の、2回目の下車。高崎から下仁田を往復するのであれば、上信電鉄の1日乗車券で元が取れる。硬券の感触だけでも旅情が高まる。上野村の乗合タクシーは、下仁田駅ではなく、富岡にある病院が始発で、途中、下仁田の病院にも停車してから下仁田駅に寄り、上野村に向かうルート。通院の足としての利用が主なのだろうか。
湯の沢トンネルを抜けたところで降ろしてもらうつもりだったが、他に乗客がいない乗合タクシーの運転手さんの好意に甘え、やまびこ荘先まで送っていただいた。タクシーを降りると、聞こえるのは猿が吠える声のみ。
天狗岩登山口で林道に別れを告げ、沢沿いの植林帯へと入る。沢が狭まるにつれて雑木の道となり、やがて前方に小屋が見える。小屋の中には、新しいベンチが小綺麗に整えられていて、休憩にちょうどよい。
垂直な岩壁を見上げながら登っていけば、天狗岩にはあっさりと着く。複数の展望ポイントや分岐を擁する天狗岩周辺で役に立つのが打田氏執筆の「山と高原地図」。シラケ山詳細図を見れば展望ポイントを逃すことはない。錆びついていて少し怖い鉄橋を渡った先の展望台からは北面に大展望が広がっていた。
天狗岩からはいったん下り、南を巻いてから横道ルートと別れてシラケ山の山頂に登る。狭い山頂は天狗岩以上の好展望地。南面も含め、360度、ほぼ遮るものはない。先ほど通ってきた天狗岩の鉄橋が小さく望める。
シラケ山からは、「岩稜ルート」を辿っていく。これまた大展望地で長居をしたくなる「P5」ピークの先からは、尾根が痩せ、急な下りもあって気が抜けなくなってくる。次第に烏帽子岩の特徴的な山頂が近づいてくる。「P7」の先で「横道ルート」に合流するが、分岐には岩稜ルートを示す標示はなく、逆から歩いた場合には見逃してしまうかもしれない。
名前の面白さから、巻くに巻けない「マル」。木に囲まれて展望は得られないさえない山頂だが、周囲から見れば、烏帽子岳よりも高く、貫禄のある山容である。コルから烏帽子岳への登り返しには急なザレ場もあり、ロープを頼りにしながら登っていく。その名のとおりの形をした烏帽子岳山頂からもただただ素晴らしい。歩いてきた稜線を振り返ると天狗岩はそう遠くなく、歩いてきた距離の短さに驚くが、そこに凝縮された充実感が思い出される。風はなく、時間が許せばゆっくりとしたいところだが、下山後の楽しみである鍋焼きうどんを食べる時間も考慮し、そこそこで山頂を後にする。
コルからシボッ沢に向けての下りは、なぜここに道を通したのか疑問に思えるほどの急坂。ロープが延々と続き、これを頼りにしなければ、登るも下るも儘ならないだろう。先行者や後続者がいる場合には、落石にも注意が必要な箇所だ。
シボッ沢にたどり着けば、小さな氷瀑やゴルジュを見ながら下る変化に富んだ道になるが、油断はできない。引き続きテープで道を確認しつつ、ロープを頼りにする場面もある。御荷鉾林道の登山口には大きな駐車スペースがある。
大仁田ダムからは舗装路を一直線。大仁田川最奥の集落が奥ノ萱、次いで数十軒の家が立ち並ぶ大仁田の集落を抜ける。幅の広いどっしりとした家構えが多く、2階にはかつては蚕棚が置かれていたのだろう。段々畑、鐘が外された火の見櫓、空き家も住家も軒は傾きがち。日本の将来図とも言われる南牧村の中でも、この辺りは最も象徴的な風景。長閑さと淋しさが同居する。
県道との合流地点が、南牧村役場のある雨沢地区。打田氏も訪れたという「井上うどん店」で、ビールと共に鍋焼きうどんを食す。おつまみを4点もいただき、美味な鍋焼きうどんは550円と良心的。早足で舗装路を歩いてきた甲斐があった。
西上州の山は、荒船山、御荷鉾山に続いて3座目だったが、名前はいちばん通っていない今日の山行がいちばん充実していた。5月になれば、ヒトツバナ(ヤシオツツジ)目当ての登山者で賑わうらしいが、静かで空気の澄んだ冬も良い。雪が降る前に訪れることができてよかった。

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